アーティスト:森山直太朗
予想レベル:6
予想レベル:6
想定歌唱範囲:1番Bメロ~サビ
地声最低音:mid1A#(歌や詩が)
地声最高音:mid2G(嗚呼(サビの各フレーズ3回目))
裏声最高音:hiA#(嗚呼(フレーズ間))
地声最高音:mid2G(嗚呼(サビの各フレーズ3回目))
裏声最高音:hiA#(嗚呼(フレーズ間))
2016年に8ヶ月間の森山直太朗の活動小休止期間を経てリリースされた同名のアルバム『嗚呼』に収められている楽曲。
森山直太朗はこの曲について、「嗚呼」が赤ちゃんが最初に発する言葉であったり、人間の喜怒哀楽全ての意味を含む言葉であるように、この曲を聴く人が曲のテーマやジャンルを決めるくらいの朴訥とした響きを持つ曲としている。その説明の通り、この曲のサビはすべて「嗚呼」という言葉だけで構成されており、サビだけを歌唱範囲にするとは考えにくいため、歌唱時間が約1分15秒と長くなるものの1番Bメロを歌い始めとして考える。
Bメロでは約2オクターブもの音域(mid1A#~hiA)を必要とする。「いくつもの歌や詩が」の「の歌や」でmid2A#→mid1G→mid1D#→mid1A#と低音域を含む1オクターブを駆け降りた後、「詩(mid2C#)」で1オクターブ以上の跳躍があり、歌い出しから集中力を要する。「かたちないけしきが」の部分では裏声hiA→地声mid2Aの1オクターブの降下があり、裏声と地声の切り替えが上手く出来ないと音を外してしまうため、中高音域の地声に自信がある人はhiAを地声で歌うのも1つの手である。
サビでは1フレーズあたり「嗚呼」のロングトーンが3回あり、それが二度ある形になっている。各フレーズ1・2回目の「嗚呼」はmid2F→mid2Eとなるが、3回目の「嗚呼」ではそのmid2Eのロングトーンが短くなったかわりにmid2G→mid2Fのロングトーンが後ろに追加される。そしてフレーズ間に裏声の「嗚呼」(hiA#→hiA)があるが、歌詞には書かれていないため、音程バーに反映されない可能性もある。
なお、これらのロングトーンはフレーズ間の部分を除いてすべて地声であり、喉に力が入ったり、ブレスを深くとらないと体力切れを起こしてしまう。サビだけで約50秒もあり、歌詞改悪に定評のある人達に歌わせると約50秒間動物が鳴いているだけの放送になりかねない。
なお、これらのロングトーンはフレーズ間の部分を除いてすべて地声であり、喉に力が入ったり、ブレスを深くとらないと体力切れを起こしてしまう。サビだけで約50秒もあり、
曲の雰囲気とは裏腹に森山直太朗の楽曲の中でも難しい曲となっており、高音こそないものの、音程の上下や2オクターブもの音域、裏声・ロングトーンの技術や体力の観点から簡単にクリアできるような曲ではない。だがサビで裏声を多用すれば難度がかなり下がるため、挑戦者の歌い方によって難易度が変わる一曲である。
