まず衝突予定地のグラナダ国境付近の制空権をかけた空戦から始まる。
帝國は
第一航空艦隊からの艦載機によりグラナダ討伐軍の
レムリア王国軍航空部隊の
ヒッカム基地を含む3拠点を襲撃、航続距離から帝國来襲は無いと油断していた基地を撃破した。レムリア王国軍航空部隊は大損害を受けた後『地上部隊の支援』という初期の作戦を変更し、その航空兵力全てを『防空任務』に回すこととした。
『部隊再編に伴う一時的処置』という名目で
ワイバーン・ロード?を単独集中。これを主力とし、更に多数の
ワイバーン部隊や対空部隊を組み合わせ、濃密な防空網を形成したのである。
この戦法は戦力を小出しする一航艦に少なからぬ損害を与え、その行動をますます消極的なものにさせた。
レムリアは一航艦を遥かに上回る損害を受けつつも、作戦目的の敵航空戦力の減少達成に成功したのである。その巧妙さは、列強の名に恥じぬものであった。
こうして空での戦いは膠着状態に陥り、戦いの行方は両軍の地上部隊に委ねられる事となった。
グラナダ国境付近の陸上戦力同士の戦いは、序盤の帝國軍による白昼から日没まで続いた徹底的な砲撃によりレムリア軍の3分の1が死亡、更に3分の1を負傷させるという一方的な展開になった。(
転移世界では初の近代砲兵による大規模砲撃の洗礼を受けた)
その晩、レムリア軍は残存総兵力(約50,000)による大規模夜襲を決行。
しかし、予測していた帝國軍はこの夜襲も見事に潰した。
グラナダ討伐軍は全滅(将軍等の高級将校は全員戦死 軍全体でも8割死亡、残りの大半は重傷)という結果に終わった。これは『グラナダの悲劇』と呼ばれている。
この報告を聞き、さらに格下と侮っていた
大陸同盟諸国のレムリア王国へのあからさまな挑発行動に第三十六代レムリア国王は憤死し、レムリア王国は崩壊へと突き進んでいく。
最終更新:2006年05月02日 19:01