転移世界でのみ産出される希少金属、魔法技術開発の際には必要不可欠とされているが、どのように用いられているのか、その特性などはいまだ明確に語られていない。
しかし方向性としては『マナあるいは魔力を貯められる』『マナあるいは魔力を伝導させる』『術式を記憶させれる』等が作者であるくろべえ氏が考えられているようだが、2006年6月6日の時点ではあくまで案の一つであり決定事項ではない。
ただ
風の魔石に代表されるような魔法具などのマナ貯蔵タンクには魔法金属が用いられているとの設定があります。
本編に登場したのはレムリア併合式典の際に
ドワーフ族大族長
テオドールが持参したイェローリル10枚、オイルーン100枚、オリハルコン100枚、ミスリル100枚である。
その価値は転移世界の常識では、恐ろしく貴重であり、宝石の数十倍・数百倍は高価な、いや比較する事自体が間違ってる程希少な存在である。
またイェローリルだけ一桁少ないことから、最も稀少と思われる。
これはドワーフが、人間に対して供給を調整していた為である。大規模なカルテル(現実世界におけるダイヤのようにだが、ダイヤ以上に統制されている。)である。
魔法金属は確かに貴重だが、本来はこれ程までに希少ではない。ただ①ドワーフの地位を高める、②人間は危険、等の考えから出来る限り供給を抑えていた。しかし北東
ガルム大陸の
北東ドワーフ領の帝国併合により、この制度にほころびが生じる切っ掛けになると思われる。
現在の帝国の技術力と魔術に関する知識不足では入手しても活用までいくには、国が落ち着いてウン十年してからと考えられていたがレムリア
魔法協会と
北東ドワーフ領の参入によって状況は大きく変わりつつあるようだ。(それでも帝國が自身で開発というわけではなく、魔法協会という下請け会社にほぼ丸投げして開発させて、その成果を利用するという感じではあるが)
それでも現状では少量加えて装甲材を強化、弾頭を薄く被覆して貫徹力強化といった趣旨の研究がされているようだが研究の域を出ていない。これは供給が安定しているとはいえそれでも高価な事と現状の科学による素材でも十分効果があるからであり、研究はあくまで『保険』です。
さらに、技術者の中には魔法という技術そのものに対する根深い不信感を抱いているものも多い為、全般での科学と魔法の融合はまだまだ先が長いと言えそうです。
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最終更新:2006年08月08日 23:02