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*北斗の拳 【ほくとのけん】 |ジャンル|格闘アドベンチャー&br()''世紀末お散歩ゲーム''&br()または''世紀末瞬間移動ゲーム''|&image(573006_12506_front.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000069TI6/ksgmatome-22/ref=nosim,height=160)| |対応機種|セガサターン&br()プレイステーション|~| |発売元|バンプレスト|~| |発売日|【SS】1995年12月22日&br()【PS】1996年8月30日|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|歩きゲー→ワープゲー&br()バトルはひたすらに連打&br()パートのおばちゃんが塗ったような絵&br()''武論尊ちゃんと監修しろ''&br()東映動画、ま た お 前 か|~| |>|>|CENTER:''[[北斗の拳シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1036.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -人気漫画『北斗の拳』を原作とし、本編終了後を舞台としたオリジナルストーリーを展開する。サブタイトルの類がないため便宜上「サターン版北斗」などと呼ばれることが多い(PSにも移植されたが)。 --原作者である武論尊氏監修で、脚本担当は『[[北斗の拳4 七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ]]』『[[北斗の拳5 天魔流星伝 哀★絶章]]』と同じく戸田博史氏。 -リンとバットの結婚式に、突如「暗黒の北斗」と名乗る謎の集団が現れた。彼らは自分たちが世紀末を支配することを宣言し、天帝の子であるリンをさらっていってしまった。果たして暗黒の北斗とは何者なのか? ケンシロウはリンを助け出すことができるのだろうか。……というストーリー。 **問題点 ***絵が下手 -キャラの判別が付かないほどではないが、「TVアニメの作画が悪い回」かそれ以下の出来で、見る人によっては作画崩壊というレベル。~ 「''パートのおばちゃんが塗ったような絵''」と言われることも。 -イベントシーンはアニメーションなのだが、テンポも演出も悪く、後の[[やるドラ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/399.html]]シリーズなどとは比較にもならない。 ***キャラのほとんどが原作キャラのコピペ -サウザーの息子やジャコウの息子はまだいいが、ジャギやジードのそっくりさん、五車星のそっくりさん揃いの新五車星などはなんの説明もない。ファンサービスのつもりかもしれないが……。 -南斗牙猩拳のギャランが南斗飛翔拳のゼピアの村を訪れた際のイベントは、原作でラオウがファルコの村を訪れたエピソードのほぼ焼き直し。 -ギャランが愛を断ち切る度に自ら傷を付けた、というくだりも原作のカイオウそのまんま。ただし''「なぜ愛を断ち切らねばならなかったのか」等の説明は一切ない''。 -とどめに''ラスボスは拳を振り上げて真っ白になって昇天する''。流石に「我が生涯に~」とまでは言わないが、それに近いことは言う。話の流れではどちらかというと安らかに力尽きる最期だったので、この死に様には違和感しかない。 -そんな中、唯一水鳥拳の拳士だけはオリジナルな外見の「ザキ」という女拳士。 --……なのだが、なぜか南斗孤鷲拳のシンの技であるはずの「南斗獄屠拳」を使う。ほかはちゃんと原作でレイが使っていた水鳥拳の技なのだが…… --しかも動作がシンのものとは全く異なり、手で攻撃している。尤も元々の獄屠拳も蹴りに見えて実際には一瞬のうちに相手の四肢を切り裂く技なのでおそらく間違ってはいないのだろうが…… ***ストーリーが矛盾だらけ -原作終了後のストーリーのはず(はっきりと明言はされていないが)なのに、リュウケン、トキ、ジュウケイ、黒夜叉などが平然と生きている。「死んだはずの人間が生き返った」とかではなく、なんの説明もなく当然のように生きている。唯一トキだけは「生きていたのか……」などと言われるが、説明がないのは同じ。またリュウケンに至っては本編中どころか''本編開始以前に死んだ''はずのキャラである。''本当に監修したのか武論尊''(原作も原作で第二部辺りは矛盾だらけではあるが、こんな''『闘将!! 拉麺男』レベル''ではない)。 --いっそ「『[[北斗の拳3 新世紀創造 凄拳列伝]]』の続編」と言われたほうがスッキリするかもしれない。ただし、原作通りシュウが死んでいる点だけは異なるが。 --オープニングでナレーションが「もう一つの北斗の物語である」と言っているため、パラレルワールドという可能性もあるが、仮にそうだとしても矛盾点の言い訳にしか聞こえない。もっと単純に「北斗神拳・北斗琉拳に続く、第三の北斗の物語」という意味かもしれないが。 -本作に登場するミッシュは、元斗皇拳の使い手であるファルコとミュウの息子で、原作では修羅の国編序盤にてミュウが身籠もっていることが明らかになった。そのミッシュが青年にまで成長しているということは、原作から少なくとも15~20年は経過していることになる。 --その割には登場人物の外見は(作画崩壊を差し引けば)全く変わっていない。''リンやバットも30過ぎのはずだが''。というか''結婚するの遅すぎないか''(原作の最後辺りでちゃんと結ばれたのに)。 --それでいて、リンのことを指して「若い女」だの「女の子」だのと呼ぶシーンもある。確かに見た目は若いが……。 --『天魔流星伝』のときといい''戸田博史は時間という概念を知らないのではないか''という疑念すら湧いてくる。 --ついでに言うと、リンのことを「リンという女の子」などと呼んだのは''面識があるはずの''ミュウ。というか、''自分が仕えている天帝の妹に対してその言い草は何だ''。『七星覇拳伝』や『天魔流星伝』でもそうだったが、''北斗ゲーの元斗は基本的に天帝を守護する気がない''。 --ちなみにこのミッシュというキャラの初出は『七星覇拳伝』で、設定もほぼ同じだがストーリー的な関連はない。単なるファンサービス、もしくは使い回しだろう。 -暗黒の北斗こと北斗無明拳伝承者の正体は、北斗琉拳の伝承者争いに敗れ修羅の国を出た宗家の男・ゼンオウ。彼の弟であり琉拳伝承者となったホシムは掟に背き彼の拳を封じなかったことを悔やんでいるが、そもそも''北斗琉拳にそんな掟はない''。明らかに''北斗神拳と混同している''。ついでにホシムが使う技「北斗仙気雷弾」は、原作の回想シーンで''リュウケンが使った北斗神拳の技''である。今度はリュウケンと琉拳を混同したのか。 --上記の通りゼンオウは元々北斗琉拳の出であり、無明拳は後から学んだだけなので「千数百年の暗黒に耐えてきた我が拳の怨念」などと言われても説得力がない。 -そもそも''北斗無明拳がどういう拳法なのかの説明が一切ない''。「光無き暗黒の拳」などと言われてはいるが、それは「最強無比」とか「天下無双」といった感じの、北斗琉拳で言うところの「琉とは輝く玉! すなわち、北斗琉拳とはあらゆる拳法の中で唯一輝く拳!」のような単なる謳い文句であり、拳法自体の説明にはなっていない。 -またゼンオウは「北斗宗家最後の拳士」などと呼ばれるが、''ケンシロウがまだ生きているので最後ではない''。というか、ゼンオウの弟のホシムも生きている。さらに''今作では一切触れられないが''ラオウの息子であるリュウもいるはずである。 -ストーリー終盤、ケンシロウに柔の拳を授けようとするトキと戦うことになるのだが、''ほとんどのモーションがケンシロウの使い回し''であり、使用技も岩山両斬波や北斗剛掌波などなど、ごく一部を除いて全然柔の拳でもなんでもない。結局、トキからケンシロウに授けられる奥義は「闘勁呼法」。''だからそれは剛拳の呼吸法だって言ってんだろ!'' -''武論そォォォォん! ちゃんと監修しろぉぉぉぉ!''というのが全てである。 --とはいえ武論尊も以前の『4』でも監修していながらストーリーは矛盾だらけだったし、後の『[[北斗無双>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/758.html]]』でも拳法から激しく逸脱した技を考案していたりするのだが。監修をしっかりしていてこの結果になった可能性もありうる。 ***戦闘シーンはひたすら連打 -サターン版のケースにはジャンル名「格闘アドベンチャー」と書かれており、説明書にも「''コマンド選択型の格闘ゲームです''」とある……それは格闘ゲームなのか? -移動するバーを止めた位置によって技の強さが変わり、その中から技を選択する。好きな回数(5回まで)行動を選択したら''ひたすらボタンを連打して''気合を溜める。自分か相手のどちらかの気合が満タンになったら戦闘開始。連打の結果次第で行動の成功率が変わる。 --攻撃回数を増やせば相手にダメージを与えるチャンスは増えるが、そのぶん連打に費やせる時間が減って威力や成功率が下がるため、状況に応じて臨機応変に判断しなければならない。ただし連打が忙しすぎて駆け引きを楽しむような余裕はない。 -雰囲気としては、ナムコのSFC版『[[幽☆遊☆白書>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/224.html]]』のようなゲームを想像してもらえればやや近いだろうか。あくまで雰囲気だけで、システムはさほど似ていないが。 -ターンごとに怒濤の連打が必要となるため、プレイヤー自身の体力の消耗が激しい。大人しく''連射パッドを使うことをお勧めする''。肉体的にも、精神的にも。 //ごめん、ポーズは出来た。行動選択中限定だけど。 -戦闘シーンもイベントと同様にアニメーションなのだが、こちらも非常にテンポが悪い。 --連射パッドがない場合は手を休める時間にならなくもないが……それもそれでどうか。 -戦闘BGMは一応なくもないが、''流れるのはコマンド入力時のみ''で、戦闘アニメが始まると止まるため、ほとんど聞く時間はない。''連打に集中しなければならないならなおさらである''。 ***移動はひたすら徒歩 -イベントの合間は真横視点でケンシロウが荒野をひたすら歩いているシーンが表示される。この移動は自動であり、プレイヤーが操作することはできない。~ その長さは数秒~数十秒とまちまちで、合間合間に一般人との会話や敵との戦闘が挿入される。しかもこれ、ロード中の演出ではない。''何故入れた。'' -長い上に''完全に無駄''だと制作側も気づいたのか、後に移植されたPS版では移動シーンが丸々カットされている。~ ……のはいいのだが、''合間に起こる一般人との会話までカットされているため話が繋がらないシーンが多い''。確かにテンポ''だけ''は良くなったが、ゲーム的に見ればむしろ劣化している。何故そう極端から極端に走るのか。 --雑魚戦前の「何だ貴様は! 邪魔をする奴は死ね!」などの台詞すらなくなっているため、''章が始まったと思ったら、なんの前振りもなく戦闘に突入したりする''。 -''エンディングでは黒王号(馬)に跨り悠々と駆けている''。黒王も原作のラストで死んだわけだが、それ以上に''なんでお前は黒王が生きてんのに今まで徒歩だったんだよ!!''という突っ込みどころのほうが大きい。 --ゼンオウが乗っていた馬を拝借したのかもしれないが、当然説明はないので想像で補完するしかない。 ***SS・PSのゲームなのにパスワードコンティニュー -1995年に発売されたゲームでバックアップが当たり前な時代にも関わらず、なんとコンテニューが''パスワード制''。 -そのパスワード画面も敵の秘孔を打つという無駄に凝ったものになっている。一文字打つ度に「あたっ!」間違えるとモヒカンから「この野郎! ふざけやがって!」と怒られるなど、もはやこのネタのためだけにこのような仕様にしたとしか思えない。 -さらにはバトルモード(二人対戦)をプレイするときにまで、パスワードが必要になっているというクソ仕様。もっともこのゲームで対戦したいという奇特なプレイヤーもそうそう居ないだろうが……。 **評価点 -アニメと声優が同じ。ケンシロウやリン、バット等のメインキャラからミュウやジュウケイといった脇役まで、ほとんど(全て?)同じ声優が声を担当している。 --それだけに「''声優の無駄遣い''」も甚だしいのだが。 -使用できる技が豊富。天将奔烈や北斗剛掌波といった、ゲーム作品ではあまり採用されない技が使用可能(元はラオウの技だが、ケンシロウも原作後半で使用)。さらに、敵との戦いを経て飛翔白麗や暗琉天破などの原作でお馴染みの奥義を会得できるのは嬉しい。 --ただしモーションはほとんど敵版の使い回し。暗琉天破の''ものすごい悪人面で目が光る''演出までコピーしなくてもよかろうに。 **結論 -原作者監修とは思えないストーリーに、プレイヤーが介入できるのは戦闘シーンの連打だけで、あとはひたすら歩くシーンと下手なアニメを見るだけ。~ 「出たらクソゲー」((原作の台詞をもじって「北斗現れるところクソゲーあり」とも))と言われる程に''クソゲー率が極めて高い''北斗ゲーの歴史の中でも最低クラスの出来と言っていいだろう。''販売元が東映じゃなくなって期待したと思ったらこれだよ!!'' --と思いきや、やはりというか、東映は開発に協力していたようである。協力というか、むしろ''主犯''と言ったほうがいいのかもしれないが。 -これで原作ファンの胸(心)につけられた傷は、多い人で''11''個([[1>北斗の拳 (FC)]]~[[7>北斗の拳7 聖拳列伝 伝承者への道]]、[[GB版>北斗の拳 凄絶十番勝負]]、これ、あと[[こいつ>SEGA AGES 2500シリーズ Vol.11 北斗の拳]]。さらに[[KOTYにも入りやがった・・・>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/1113.html]]。)製作者どもの血の色は何色だ。 --MD版、[[DS版>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1384.html]]も相当の駄作だが、東映の一連の作品に比べたらまだ普通に遊べるだけマシか。 -ここまで酷いため『[[北斗の拳 世紀末救世主伝説]]』が神ゲー扱いされたとか。 -結論、''このゲームそのものが暗黒の北斗''。 -他にも北斗ゲー史上最低クラスの出来と呼ばれてるのが『[[北斗の拳7 聖拳列伝 伝承者への道]]』である。 ----
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