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*AKIBA'S TRIP 【あきばず とりっぷ】 |ジャンル|アクション|#amazon(B004KPKGQO)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |メディア|UMD 1枚orダウンロードソフト|~| |発売・開発元|アクワイア|~| |発売日|UMD版:2011年5月19日&br()DL版:2011年7月6日|~| |価格|UMD版:5,670円&br()DL版:4,500円|~| |レーティング|CERO:C(15歳以上対象)|~| |分類|''バカゲー判定''|~| |ポイント|アキバでストリップ|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -アクワイア発売・開発のソフト。 -リアルに再現された秋葉原にて、「カゲヤシ」と呼ばれる吸血鬼を&bold(){服を剥いで倒す}(正確には、裸にすることで直射日光を浴びせて倒す)という、誰がどうやったら思いつくのか分からないバカゲー((企画段階では、敵に放射能を浴びせて倒すゲームだった。))。 -タイトル名もゲーム内容も色々な意味でネタに走っており、発売前から各メディアで色々な意味で期待されていた作品だったのだが……。 **問題点 ''ソフト本体の問題'' -携帯機なのにやたらとローディングが多い。店に入ったり、エリアを移動する度に頻繁にローディングする。酷い時には''ローディング時にフリーズしてしまう''ことも。 -ロード時間を減らすためのデータインストール機能には対応しているが、インストールデータは''5分程度でインストールが完了するほど小さいもの''((多くの作品のデータインストールでは、10~20分くらいは必要とする。))で、ほとんど役に立っていない。インストール後もほとんど変わりがない。 -さらにやたらと処理落ちして動きが遅くなったり、酷い時にはロードが間に合わず移動中に突然人や敵が出現することもある。 ''アクション性の問題'' -最近のアクションゲームでは大抵付いているはずの、自由に攻撃対象を切り替えられるロックオン機能が無い。基本的に近くの敵に勝手に狙いを定める。 --こういったゲームはそれほど多くないものの、本作ではそのせいで''「攻撃したい相手を攻撃できない((特に一般人から服をはぎ取るには自分から喧嘩を売るか、戦闘に無理矢理巻き込むくらいしか方法が無い。前者は友好度が低めでなければできず、後者もこのシステムのせいでやりにくい。))」「攻撃したくない相手に攻撃を当ててしまう」「逃げようとしても正面を向けない(向こうと思ってボタンを押すと敵の方向にふり返る)」''などといった致命的な欠点に繋がっているため無視できない。 -攻撃を喰らった際の無敵時間など全くと言っていいほど無い(存在していない?)。大抵のゲームでは無敵判定が生じる起き上がりながらの攻撃も敵の攻撃を喰らうとあっさり防がれてしまう。さらに酷い時には大勢の敵に身動きもできないままタコ殴りにされ、服が破けてゲームオーバー……などということもよくある。 -攻撃技も若干出しにくいのが多い。威力は高く隙が大きいガード不可能攻撃も、あまりの隙の大きさに1対1では間違いなく決まらない(乱戦時でも攻撃がかすって呆気なく止まる)。代わりにボコボコにされている時に敵からこの技を喰らうことは多い。 -動きも全体的に格好悪い、素手による下段攻撃が特に、下段攻撃といえばローキックのようなものを想像するがコレはなんと「体を前に屈めて敵の足元を殴る」というもの、実際見ると結構ダサイ。 ''ビジュアル面の問題'' -登場キャラはみんな3Dグラフィックなのだが、非常に出来が悪い。 --表情は一切変化せず、画質も粗くて脱がせても色気の欠片も無い。さらに動作もカクカクしており、まるで一昔前のポリゲーのような出来。 -誰の服を剥いでも、下着はキャラモデルのままで固定。人ごとに違う下着なら良かったのに。 --服は自由に着替えられるんだから、下着も自由に着替えられる仕様でもよかったはず。 -周回プレイ時には主人公を女性にする(モデル変更で女性キャラにする)ことが出来るが、イベントや台詞は変化しないのでほとんど意味がない((一部のイベントを除き、選択肢も台詞も男性対応のままで変化無し。さらに主人公以外のキャラモデルは移動スピードが遅くて使いにくい。))。妹は「お姉ちゃん」と呼んでくれるが、ある条件を満たすと見れる妹エンドでは「お兄ちゃん」に戻っている。さらに装備品の性能も男女差が少ない。 ''その他の問題'' -ゲームの重要な要素の一つであるカメラ撮影は基本的にいつでもできる。が、撮影対象に近づきすぎると何故か映らない。 -何故かプロローグの会話だけがフルボイス。他は全てボイス無しなのに、何故ここだけフルボイスにしたのだろうか? -本作はマルチエンディングなのだが、エンディングに関わる選択肢は終盤しか出ない。そのため周回プレイでも序盤から中盤は全く同じことを繰り返させることになり、段々作業ゲーじみてくる。 -ある条件を満たすと「ノッポモード&チビモード」というオプションが解禁される。これらをオンにするとキャラクターが画面からはみ出るほどでかくなったり豆粒ほどの小ささになったりする。見た目のインパクトはあるが、正直こんな誰が得するのか分からないシステムを作るより前にやるべきことがあったはず。 **評価点 -『ベン・トー』のアサウラ氏がシナリオ執筆という触れ込みのとおり、ストーリーは短めながらもバカゲーとは言えないほどにしっかり作り込まれている。何度もプレイして明らかになる謎や登場人物の内面も多く、奥が深い。 -敵の服をはぎ取る「ストリップアクション」も、単純だがやり込めば一度に多くの敵の服をはぎ取ることができ、なかなか気持ちいい。 -服や武器は好きな物を持ち歩くことができる。好きなキャラの見た目を好きな風にいじるだけでもなかなか面白い。 -秋葉原の再現度はかなり高く、ただ歩いているだけでも本当に秋葉原を歩いているような感じになれる。とらのあなのテーマソングや「カレーパンの歌」といった音楽もある。 -ネタ要素が非常に多く、他ゲームのパロディや魔法少女、かの「[[邪神モッコス>ゼノサーガ エピソードII 善悪の彼岸]]」のパロディなどもあり、知っていると思わずニヤリとしてしまう。 **総評 -もう少ししっかり作り込まれていたなら、評価はもっと上がっていたと思われる。良バカゲーに成りうるだけのポテンシャルを秘めていたのに色々と残念な部分が目立つ作品となってしまった。 -本作のことを表現するなら「''材料は良かったが、調理がうまくいかなかった''」といった感じである。
*AKIBA'S TRIP 【あきばず とりっぷ】 |ジャンル|アクション|#amazon(B004KPKGQO)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |メディア|UMD 1枚orダウンロードソフト|~| |発売・開発元|アクワイア|~| |発売日|UMD版:2011年5月19日&br()DL版:2011年7月6日|~| |価格|UMD版:5,670円&br()DL版:4,500円|~| |レーティング|CERO:C(15歳以上対象)|~| |分類|''バカゲー判定''|~| |ポイント|アキバでストリップ|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -アクワイア発売・開発のソフト。 -リアルに再現された秋葉原にて、「カゲヤシ」と呼ばれる吸血鬼を&bold(){服を剥いで倒す}(正確には、裸にすることで直射日光を浴びせて倒す)という、誰がどうやったら思いつくのか分からないバカゲー((企画段階では、敵に放射能を浴びせて倒すゲームだった。))。 -タイトル名もゲーム内容も色々な意味でネタに走っており、発売前から各メディアで色々な意味で期待されていた作品だったのだが……。 **問題点 ''ソフト本体の問題'' -携帯機なのにやたらとローディングが多い。店に入ったり、エリアを移動する度に頻繁にローディングする。酷い時には''ローディング時にフリーズしてしまう''ことも。 -ロード時間を減らすためのデータインストール機能には対応しているが、インストールデータは''5分程度でインストールが完了するほど小さいもの''((多くの作品のデータインストールでは、10~20分くらいは必要とする。))で、ほとんど役に立っていない。インストール後もほとんど変わりがない。 -さらにやたらと処理落ちして動きが遅くなったり、酷い時にはロードが間に合わず移動中に突然人や敵が出現することもある。 ''アクション性の問題'' -最近のアクションゲームでは大抵付いているはずの、自由に攻撃対象を切り替えられるロックオン機能が無い。基本的に近くの敵に勝手に狙いを定める。 --こういったゲームはそれほど多くないものの、本作ではそのせいで''「攻撃したい相手を攻撃できない((特に一般人から服をはぎ取るには自分から喧嘩を売るか、戦闘に無理矢理巻き込むくらいしか方法が無い。前者は友好度が低めでなければできず、後者もこのシステムのせいでやりにくい。))」「攻撃したくない相手に攻撃を当ててしまう」「逃げようとしても正面を向けない(向こうと思ってボタンを押すと敵の方向にふり返る)」''などといった致命的な欠点に繋がっているため無視できない。 -攻撃を喰らった際の無敵時間など全くと言っていいほど無い(存在していない?)。大抵のゲームでは無敵判定が生じる起き上がりながらの攻撃も敵の攻撃を喰らうとあっさり防がれてしまう。さらに酷い時には大勢の敵に身動きもできないままタコ殴りにされ、服が破けてゲームオーバー……などということもよくある。 -攻撃技も若干出しにくいのが多い。威力は高く隙が大きいガード不可能攻撃も、あまりの隙の大きさに1対1では間違いなく決まらない(乱戦時でも攻撃がかすって呆気なく止まる)。代わりにボコボコにされている時に敵からこの技を喰らうことは多い。 -動きも全体的に格好悪い、素手による下段攻撃が特に、下段攻撃といえばローキックのようなものを想像するがコレはなんと「体を前に屈めて敵の足元を殴る」というもの、実際見ると結構ダサイ。 ''ビジュアル面の問題'' -登場キャラはみんな3Dグラフィックなのだが、非常に出来が悪い。 --表情は一切変化せず、画質も粗くて脱がせても色気の欠片も無い。さらに動作もカクカクしており、まるで一昔前のポリゲーのような出来。 -誰の服を剥いでも、下着はキャラモデルのままで固定。人ごとに違う下着なら良かったのに。 --服は自由に着替えられるんだから、下着も自由に着替えられる仕様でもよかったはず。 -周回プレイ時には主人公を女性にする(モデル変更で女性キャラにする)ことが出来るが、イベントや台詞は変化しないのでほとんど意味がない((一部のイベントを除き、選択肢も台詞も男性対応のままで変化無し。さらに主人公以外のキャラモデルは移動スピードが遅くて使いにくい。))。妹は「お姉ちゃん」と呼んでくれるが、ある条件を満たすと見れる妹エンドでは「お兄ちゃん」に戻っている。さらに装備品の性能も男女差が少ない。 -吸血鬼を脱がすと恥ずかしがる事も無く、太陽の光にやられて化け物のような断末魔を上げつつ灰と化して消えていく、色気もクソも無い。 ''その他の問題'' -ゲームの重要な要素の一つであるカメラ撮影は基本的にいつでもできる。が、撮影対象に近づきすぎると何故か映らない。 -何故かプロローグの会話だけがフルボイス。他は全てボイス無しなのに、何故ここだけフルボイスにしたのだろうか? -本作はマルチエンディングなのだが、エンディングに関わる選択肢は終盤しか出ない。そのため周回プレイでも序盤から中盤は全く同じことを繰り返させることになり、段々作業ゲーじみてくる。 -ある条件を満たすと「ノッポモード&チビモード」というオプションが解禁される。これらをオンにするとキャラクターが画面からはみ出るほどでかくなったり豆粒ほどの小ささになったりする。見た目のインパクトはあるが、正直こんな誰が得するのか分からないシステムを作るより前にやるべきことがあったはず。 **評価点 -『ベン・トー』のアサウラ氏がシナリオ執筆という触れ込みのとおり、ストーリーは短めながらもバカゲーとは言えないほどにしっかり作り込まれている。何度もプレイして明らかになる謎や登場人物の内面も多く、奥が深い。 -敵の服をはぎ取る「ストリップアクション」も、単純だがやり込めば一度に多くの敵の服をはぎ取ることができ、なかなか気持ちいい。 -服や武器は好きな物を持ち歩くことができる。好きなキャラの見た目を好きな風にいじるだけでもなかなか面白い。 -秋葉原の再現度はかなり高く、ただ歩いているだけでも本当に秋葉原を歩いているような感じになれる。とらのあなのテーマソングや「カレーパンの歌」といった音楽もある。 -ネタ要素が非常に多く、他ゲームのパロディや魔法少女、かの「[[邪神モッコス>ゼノサーガ エピソードII 善悪の彼岸]]」のパロディなどもあり、知っていると思わずニヤリとしてしまう。 **総評 -もう少ししっかり作り込まれていたなら、評価はもっと上がっていたと思われる。良バカゲーに成りうるだけのポテンシャルを秘めていたのに色々と残念な部分が目立つ作品となってしまった。 -本作のことを表現するなら「''材料は良かったが、調理がうまくいかなかった''」といった感じである。

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