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*戦国BASARA CHRONICLE HEROES 【せんごくばさら くろにくるひーろーず】 |ジャンル|チームバトルアクション|&amazon(B004XG104W)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|カプコン|~| |開発元|アクセスゲームズ|~| |発売日|2011年7月21日|~| |定価|4,800円(税込)|~| |分類|''クソゲー判定''|~| |ポイント|使いまわしだらけ&br()薄いゲーム内容&br()「あの」バトルヒーローズの続編!(謳い文句)&br()携帯ゲームで遊べるBASARAとして対戦アクションとしてこの夏遊べるゲームです!(小林P)&br()是非是非遊んでくださった!(小林P)&br()PSP版は集大成(キリッ)&br()キャラゲーとしてもアウト&br()ゲームがオマケ&br()クソゲーオブ販売店2011堂々1位|~| |>|>|CENTER:''[[戦国BASARAシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1218.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 [[戦国BASARAシリーズ]]の派生作品の一つだった『バトルヒーローズ』の続編として発売された。~ 大雑把に言えば「[[ガンダムVS.シリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/890.html]]をBASARAでやってみた」という内容のゲーム。~ 蔑称は『パクリニクル』『パクロニクル』『パクリクル』。 ***発売前の状況 -まず根本的な所から言うなら、“''バトルヒーローズの続編''”という点。 --本筋から外れてしまうので事細かに語るのは避けるが、前作は「本編とは似て非なる物」と評された作品である。これは単純にゲームシステム的な違いを表した評ではなく、あらゆる面で似ても似つかずお粗末な出来だったという意味である。その出来にファンからは怒りや呆れといった感想をもって迎えられた。 --そんなわけでストーリーのBASARAらしさやOPの歴代でも屈指のバカっぷり以外は正直微妙と評するファンも少なくなかった。 ---ただ、続編があるならしっかり作り直して欲しいという声も少なくは無く、もっと作りこめばそれなりには良くなるであろう部分も少なくは無かった。 -しかしベースがその微妙な代物な本作は発売前から相当に不安がられ、初めは期待するものもそこそこいたが、「薄っぺらい新要素」「なんかおかしいスクリーンショット」「使いまわし」「ボイスなどの新録無し」等々、次々と明かされる不安要素がボディブローのようにジワジワと見る者の精神を侵食していった。 **問題点 ***ゲーム面 -ステージが使いまわしな上少なく狭い。 --上述したように『ガンダムVS.シリーズ』のシステムを用いているので、ステージが狭いのは仕方ないとしても、VS.シリーズのノウハウがまるで活かされておらず、ただ狭いだけという問題点につながっている。 --せっかく複雑な地形を用意されても遠距離戦はまず起きないのであまり意味が無い。むしろ段差はコンボの妨げになるので邪魔ですらある。 ---空中コンボが主体の『ガンダムVS.シリーズ』ではこのような問題はまず起きない。 -爽快感がない。 --通常攻撃のパターンは原作準拠の一種類、基本これ一つで戦わなければならず単調さを助長させる。バサラ技は存在しない。 --前作にもある全キャラ共通コンボの通常*n→ステップキャンセル→通常*nは健在。それらしく戦うことは可能だが… ---''固有技はステップキャンセル不可''、前作と同じくせっかくの固有技がほとんど無用の長物と化している。一部の有用な技以外は使いものにならない。 ---せっかくキャンセルシステムがあるのにガンダムvsガンダム NEXTのような自由度の高いコンボは不可能。前作の不満点を丸ごと継承してしまっている。 --牽制技という名の飛び道具はほとんど役に立たない。((前作ではチキン戦法にすら使えなかったが、今作では空中で牽制技を出した場合ステップキャンセルで隙消しが可能になったため、多少は牽制として使えなくもない性能に仕上がっている。))性能も低けりゃダメージも雀の涙。いったい何のために『ガンダムVS.シリーズ』のシステムを用いたのか… ---苛烈な飛び道具の打ち合いは『ガンダムVS.シリーズ』で最も面白い要素の一つである。それが丸ごと除外されてしまっている。 --ステージが狭いので敵も少なくワラワラ感皆無。そもそも土台のシステムが1対大多数というものではないのだが。 ---そもそも、1対多の無双系アクションゲームを題材にしているのに、チームバトルをするというコンセプト自体がずれているともいえる。 ---新しい境地を開拓しようとしたと好意的に解釈出来なくも無いが、一作目のバトルヒーローズならともかく二作目な上、まるで変更も追加も無い今作では流石にそんなことは出来ない。 -ゲームバランスが悪い。 --単純な性能やコストパフォーマンス等でキャラ格差が激しい。 --場合によってはパターンで簡単にハメ殺しができてしまう。 --テキトーに殴って吹っ飛ばしたら近寄って待機、起きたら(略)→以下ループ(''誇張抜き'')。 --忠勝など硬い武将を相手にする場合、削りきれずにタイムアップしてしまうこともしばしば。そうなると''問答無用で敗北''となる。 --これでも前作の凶悪な難易度に比べるとかなりマイルドになっている。 ---それはそれで物足りないというユーザーも中にはいるらしい。 -キャラの台詞が全く噛み合っておらず、掛け合いがぐちゃぐちゃ。 --話の流れを無視した台詞を延々しゃべることも多い。これは今作用のボイスを一切使用せず、ボイスが過去作の使い回しであるため。 ---苦戦しているわけでもないのに突然嘆き出す、○○軍と戦っているのに「△△軍」呼ばわりするなど、プレイヤーをひたすら混乱させる。 --以上のような何かの病気にしか見えず、情緒不安定と揶揄されるキャラクターの言動は意味がわからない。各キャラクターの関連性なども新規の人間ではさっぱり掴めない。 --特にお市はヒドい。そもそも精神が徐々に崩壊してしまうキャラであるのだが、今作だと最初から崩壊してる上に更に更に病みっぷりが強調されてしまう。ある意味唯一正しく描けたと強引に解釈出来なくも無いが無理があるだろう。 -天下統一モード。 --お供の武将が固定、選ぶことができない。 --しかも弱すぎるのですぐやられてしまうためコストを無駄に消費していく。 ---そのため、単騎出撃がもっとも効果的な戦術となり、ジャンルのチームバトルアクションを一人プレイだと全くと言って良いほど体験することができない。 -クロニクルステージ。 --本作の売りで、過去作の名場面を再現するという内容。 --しかし、実際は唐突に最終局面に突入するという超展開ステージでしかなく、再現ができていないため何が何だかよくわからない。 -ゲーム内容が薄い。 --3からの参戦キャラが徳川家康(青年)と石田三成だけ。せめて既存キャラの3での新技を出すぐらいのサービスは出来なかったのだろうか --ステージも上述したようにほぼ使いまわしのみ。 --公式が「新録はない」と堂々と宣言したのもファンを落胆させた。 --せめて対戦ツールとして使えたらいいのだが、『ガンダムVS.シリーズ』の評価点を尽く潰されているこのゲーム、本家を遊んだほうがマシである。 -グラフィックが粗い --キャラの顔が潰れていてさっぱりわからない。携帯機だからとフォロー出来る限度を明らかに超えている。 --これも発売前のスクショ公開の段階でかなり突っ込まれていたのだが、結局そのままGOサインを出してしまったようだ。 ***キャラゲーとして -元々キャラクターで売っている側面の強いシリーズであることだし、1ゲームとしてはいまいちでもキャラゲーとしての体裁が保てていれば(尚且つメインターゲットであるファン層が納得できる物ならば)それで問題なかったはずである。 --しかし上述のように、本作は新録ボイス無しの使いまわしだらけである。ナンバリングの最新作からも碌に出典がなく、この時期に出た意味がまるでない。 --さらに各武将の掛け合いの適当さ、顔が潰れたグラフィックと突っ込み所だらけである。 --こんなので萌え、もとい燃えるわけがなく、キャラゲーとしても需要を満たせていない。 ***そしてお約束 -名称が『[[戦国無双 Chronicle(クロニクル)>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/935.html]]』からのパクリと噂されている。 --本当かは憶測の域を出ないが、シリーズ自体が無双シリーズのパクリと言われていることに加えて、それまでにも露骨な模倣の前例((ゲームシステムなどは言うに及ばず、それ以外でも戦国BASARA3の宣伝においてファミ通などの雑誌にだけ「魔王再臨」と言う謳い文句を用いたり、同じく3のキャッチコピーに「一騎当千の爽快感」を用いたりなど。前者は『無双OROCHI』シリーズ第2作目のサブタイトルで、このフレーズはKTゲームスが商標登録済。あくまでゲームの範囲に留まる商標登録なので雑誌などで使う分には問題にはならないが、「魔王再臨」というフレーズはもはや『無双OROCHI 魔王再臨』を即座にイメージさせるものである。雑誌媒体にのみ徹底してこのフレーズを使っている所から、カプコンサイドから雑誌社への干渉がないとは考えにくい。後者は無双シリーズを通じての核となる謳い文句で、『真・三國無双』の頃からずっと使われてきたもの。))があることからこのように言われていると思われる。 ---パクリ元とされているゲームの直後に本作が発表されていることもこの噂のたつ原因となっている。((こういった例はシリーズ全体を通してそういう傾向にある。)) --追加モードに関しても『真・三國無双6』のクロニクルモードをパクったとしか思えないものだったり、PVも『戦国無双3 猛将伝』のOPとの類似を指摘されている。 --そもそもクロニクル(年代記)とは「ある期間の出来事を年代順に並べた歴史書」の事だが、本作の「クロニクルステージ」は過去作品の名場面をピックアップしただけで、全く意味が合っていない。~ ただ単に余所の後追いをしているだけだから意味も何も解らずに使っているのだろうという見方が強い。「クロニクルヒーローズ(''年代記の英雄たち'')」という意味不明なタイトルからもそれが窺える。~ そして公式は宣伝などで散々「英雄たちの''戦記''」と間違った訳を連呼している。 ---余談になるが、パクリ元とされる『戦国無双 Chronicle』の方は年代記という和訳の通り、主人公となるプレイヤーオリジナル武将が戦国時代の合戦を年代順に駆け抜けてゆくという内容故の「Chronicle」である。 --ゲーム自体の出来さえ普通ならば、少々イカれたタイトルということで済ませられたのだろうが…。 **評価点 -OPは曲、ムービーともにウケがいい。ただし従来ほどのバカっぽさはないのでその点は悪しからず。 --今作のOPソングはBASARAではお馴染みのT.M.RevolutionのFLAGS。劇場版戦国BASARAの主題歌でもある。前作は当時放送していたアニメ1期の主題歌を使用しておりそれと同じ流れである。 --ただ、これまでのこともあり「やっぱり使いまわしなのか」というイメージがどうしてもつきまとう。 -追加キャラはよく出来ている --[[戦国BASARA3]]から徳川家康(青年)と石田三成が参戦しているが、限られた制限のなか可能な限り作りこまれている。 ---家康のタメ攻撃や三成の時間差で追加発生する攻撃判定等、3独自の仕様を再現しようと頑張った跡は見て取れる。 --それだけにこのお粗末なゲームシステムが残念でならない。 -一応収集要素はある。 --しかしそれも使いまわしが多い。一応徳川家康(青年)、石田三成のお楽しみ武器、防具は新規のため、『戦国BASARA3宴』で使用したいという声があったぐらい(結果的に実現しなかったが)。 **総評 いつものノリで大量のコラボなど大々的に宣伝を行っていた本作だが、~ ゲームとしてもキャラクターの1コンテンツとしてもひどい出来であり、一見さんも馴染みのファンもお断りなゲーム内容はまさに誰得。~ 発売前から問題が露呈しまくり、それを散々指摘されていたにも関わらず売り出したのだから手抜きの誹りを受けても文句は言えないだろう。~ 前述の通り、前作のバトルヒーローズは一応ストーリーは悪くなく、システム面も一作目という事もありファンからはそこそこ大目に見られ、続編では問題を解決して欲しいとある程度の期待はされていたのだが…~ 力の入れどころを盛大に間違った公式の恥知らずもとい空回りっぷりには苦笑する気も起きない。''武道館ライヴを敢行する前にやるべきことが山程あったはずである。'' **その後 ***発売後の状況 -案の定、早期から値が下がり始める。 --続々目撃情報が寄せられ、軒並み3,000円を切っている状況が続いており、在庫状況を窺わせる様相を呈していた。しかも特典つきが堂々と売られていたと言う有様。 --ついには発売から数週を経たずして新品1980円という最安値更新の店が現れ周囲は驚愕。~ 店先でも早々から「特価!」「値下げしました!」「''○○(県名)で一番安い!''」といった文面の踊るポップが溢れるなど、小売も在庫を掃くのに必死なのが窺える。 ---後日、アマゾンがあっさり最安値を更新。だいたい1000円とかで購入可能に。店舗によっては900円ちょいという非常にリーズナブルな価格で山を作っている。 ---以前[[小林裕幸]]プロデューサーが「[[戦国無双3Zワゴンセールだった!!>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/1283.html#id_dc39bcdb]]」と発言しており、見事なブーメランになっている。 ---誤解なきよう書いておくが、戦国無双3Zがワゴンセールだったというのはその頃の中古相場や小林のその後の発言などからデマであることが確実視されている。 -本作の初回特典でついてくるPRカードは、セガのアーケード用TCG「戦国大戦」とのコラボにより、このゲームで実際に使用できる「EX真田幸村」のカードが同梱してきた。キャストは本編の声優と同じ保志総一朗氏を起用しており、ポリゴンモデルは再現度などからカプコン側の許可を得て戦国BASARAから流用されていると思われる。 --この特典のカードは、発売前から戦国大戦プレイヤーからは注目されており、実際にゲームが発売されると今度はそのカードの性能の高さが評価されることとなる。 --本作の発売日翌日の頂上対決(戦国大戦の筐体で放映される、全国ランキング上位プレイヤー同士の対戦動画)において、この手のEXカードとしては異例の即日で登場。さらにその翌日の全カード使用率ランキングにおいて、その入手難度の低さと性能面が高く評価され初登場にして19位という位置についた((その後は、対策が容易だがハマれば強いという玄人好みのカードという位置に落ち着き、ランキング100位以内からも姿を消している))。 --そして特典のカードはというと、単品で3,500円以上もする場合がある。なお、[[Amazonでは1,500~2,000円台>http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005H00DPK/ksgmatome-22/ref=nosim]]。 --カードの性能が優秀、且つ入手が比較的容易であること、ゲームの出来が上記のような内容であったため、戦国大戦プレイヤーからは「ゲームがおまけ」の作品という扱いになっている。 -こんな状況であるにも関わらず、カプコンは業績発表にて「おおむね計画通りの販売数でした」と語る。おいおい。 --今の小売からの返品を一切受け付けないゲーム流通の仕組み上、カプコンは出荷さえしてしまえば形としてはそれで売上として計上出来てしまう訳だが、それにしても…。 -上述通り早々に投げ売りが始まった本作だが、旬が過ぎてもコラボなどで宣伝を打っている。 --この時点ですでに最新作の宴も出ているのだが…? **余談 -ギャルゲー顔負けの大量の店舗別特典がある。 --特典に使用されているビジュアルは既存のもの。やっぱり使いまわしだった。 -いつき役の川上とも子氏は本作発売前の2011年6月9日に卵巣癌で死去。 --本作でのいつきの声はライブラリ出演であり、そのため事実上の川上氏の遺作でもある。 -上記のように多数の問題を抱えていたにもかかわらず、[[ファミ通>週刊ファミ通]]のクロスレビューではなんと''9/8/8/8の33点''((Wii版BASARA3と同じ!と言ってもこちらはCHと違って普通にゲームとして成立している。))という高得点。 ----
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