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*新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド
【しんせいきえう゛ぁんげりおん こうてつのがーるふれんど】
|ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B000069T9C)&br()&amazon(B00005OVVQ)|CENTER:&amazon(B000EBOHBI)&br()&amazon(B001OI24XS)|
|対応機種|Windows95&br()Macintosh&br()セガサターン&br()プレイステーション|~|~|
|発売元|【Win95/Mac/PS】ガイナックス&br()【SS】セガ・エンタープライゼス|~|~|
|発売日|【Win95】1997年7月11日&br()【Mac】1998年2月13日&br()【SS】1998年3月19日&br()【PS】1998年4月23日&br()【PS2/Win(特別編)】2006年3月30日&br()【PSP(特別編)】2009年4月9日|~|~|
|定価|【Win95/Mac】''14,800円''&br()【SS/PS】6,800円&br()【Win(特別編)】オープンプライス(Amazonでは7,140円)|~|~|
|分類|''クソゲー判定''&br()ファンからは賛否両論&br()移植版は改善ゲー|~|~|
|ポイント|割高なデジタル紙芝居|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[新世紀エヴァンゲリオンゲームリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/893.html]]''|
**特徴
-TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」原作のソフト。アニメ製作をしたガイナックスが自ら作るオリジナルストーリの作品。
-Windows版は当時エヴァ完結作として作られた劇場版「THE END OF EVANGELION(通称「EoE」)」と同時期に発売された。しかしその出来は…。
-なお後に発売された「鋼鉄のガールフレンド2nd」との繋がりはない。
**クソゲー扱いされる所以(初代PC版の問題)
-暴利を貪る価格設定。
--定価''14800円''。((当時のPCゲームソフトは7800~9800円あたりが相場。))
--特別編(PC版)の価格はオープンプライス。初代PC版のような暴利をふるってない。
-発売当時の最新鋭機級のスペックが推奨され、多くのユーザーがスペック不足に悩まされた。また後述するがインターフェイスも良くなかった。
--中には''CD-ROMドライブ 100倍速''((当時の最速は24倍速。その後も100倍速など発売されていない。))などといった存在さえしないスペックのハードを推奨した記述も見られた。((この記載は初期ロットのみのようで後のロットは訂正されている。))
--''標準的なHDDの容量が4GB程度だった頃にフルインストールで2GB以上を必要''とするのも頭の痛い問題だった……。
-劇場版「EoE」のアスカ敗北と人類補完計画発動といった内容にトラウマを負ったファンも多かった。それらを癒すべくこのゲームを求めた人も居ただろうが、スペック不足に泣いた人も少なくない…。
--''表示のタイミング合わせを全くしておらず''、逆にハイスペックPCでプレイするとアニメーション表示が速過ぎ音が遅れて聞こえる((要するに推奨スペックを満たせばまともに見れるのではなく、ソフト開発環境と同じスペックのPCでなければ正常なものを見ることが出来ない。))。普通のゲームなら当たり前に施している処理さえ放置し改善しないなど本作品以前にもゲームを販売しているソフトハウスとしての側面を持つ割りに目に余る部分が多い。
-プレイ時間は非常に短い。''14800円という高価格にも関わらず、特に行き詰まることも無く1時間30分程度でゲームは終わってしまう''。割高どころの話ではない。
--アドベンチャーゲームの枠に当てはめられているものの、実質ゲームではなくデジタルコミック…というか、紙芝居。((エヴァのアンソロジー本で紙芝居や登場人物の性格が違うことをつっこまれたりしている。))
---選択肢は行き先を指定する程度でシナリオはほぼ1本道。最後に登場する選択肢のどれを選んだかによって、3つある結末のどれかを迎える。
---セーブは特定のポイントでしかできないのだが、''最後のセーブポイントから結末を決める選択肢まで20分ほどドラマパートが続く''((シーンスキップが出来ない。))。そのため結末全てを見るには長いドラマパートを3回も垂れ流しにしなければならない。
-サービスシーン的なエッチな画像がある((冒頭でアスカの生尻、途中のイベントでマナの全裸(乳首あり)画像。PS版のみカット。))。しかし画面を停止してじっくり見ることが出来ない。
--SS版ならゲーム機をビデオデッキに接続して録画すれば止め絵で見れないこともないけれど、それこそゲームとしての意義が……。
-当初プラットフォームはWindowsのみとしていたが、「Macintosh版も要望が1万を超えたら作る」と言う話が浮上。ネットで署名が集められて実際に作られた。
--''Mac版も14800円''だった。
-コンシュマー機への移植が助長するPC版購入者の憤り。
--PS版やSS版といった移植版では改善されている要素も多いが、これら移植版は''Win版の発売から1年も経たずに登場''。
---PS/SS版の価格は''6800円''。
---''SS版が発売されたのはMac版の1ヶ月後''、''PS版が発売されたのはMac版の2ヶ月後''である。
---コンシュマー版の解像度が640×480であるのに対して''PC版は最大で1024×768と他に類を見ない高解像度''((当時の一般的なゲーム解像度は800×600だった。))に対応していたことが唯一勝っていた点ではなかろうか。''恐らくまともに動かせた者は皆無''だろうけど。
--マシンスペックが固定なのでPC版で起きていたマシンパワーに依存するアニメ遅延が無い。安定したプレイが可能でケタ違いの快適なプレイ環境を確保。
---ただしPS版は読み込みが遅い、アニメーションがスムーズじゃないなどやや劣化移植。SS版は概ね良好。
---これらの問題点は後年発売された特別編で改善されている。
**賛否両論点
-ストーリーは突っ込み所があり賛否両論。
--暴走ロボットに乗ったマナの友人を捕獲すべくマナを餌にしておびき出そうとする作戦。
--生死不明になったマナを探して電車に乗り、そこで会ったネルフ本部職員から逃げた直後に過程をすっ飛ばして病院のマナと再会する。
-初代PC版がいろいろアレだっただけで、ストーリーはともかく、霧島マナというキャラクターは概ね評価されてる。
--気さくなマナを交えた恋愛描写、旧劇場版でもフィーチャーされていた戦略自衛隊の解釈、加持が渋い大人キャラとしての存在感を発揮、アスカが明確なツンデレキャラ((原作のイメージから掛け離れている。))として描かれるなど。
--発売直前に発売されたLOGIN誌上で制作者インタビューなど十数ページに渡って特集が組まれた。漫画家の島本和彦氏など多くの人のイラストが載った力の入った特集だったのだが、色々不安を感じさせる内容だった。((アニメとは別物、オリジナル要素多数、キャラクターの性格や名前、そもそもエヴァ自体知らない発言など。))
-選択肢であまり物語に関与する事が出来ない。最後の選択肢でルートが変わるといった程度。
-エヴァに乗るシーンはあるが直接操縦するACT要素などは一切ない。
-レイがアスカを下の名前で呼ぶのは、当時としては貴重かも?
--レイが零号機で釣りをする。
-オリジナルのロボットである戦自の秘密兵器、陸行巡航艦『雷電』『震電』のデザインがゾイドやメタルギアを彷彿させる。モデルはティラノサウルスとのこと。
-レイの出番が少ない。霧島マナの声優も林原めぐみだからかもしれない。
//発売前はマナの声優は誰?とシークレット扱いで色々煽っていたな。
--EDは3種類(特別編は4種類)あるが、マナED、アスカED、加持ED(加持が手助けしてくれるED)の3つ。レイEDは無い。
--ただしシンジやアスカ、ミサトの団欒シーンにレイが居たりする。
-ゲーム制作スタッフがアニメの設定を良く把握しないまま作成したため、アニメと異なり冬月が「シンジ君」と名前で呼ぶ((冬月はユイとゲンドウの息子のシンジに複雑な感情を抱いており、碇の息子と呼んでいる))などの違いがあるほか、ネルフ関係者のみが持つはずだった艦船名をマナや他の登場人物が持つなどしている。
***特別編
-後年発売されたPS2版とPSP版はこの特別編の移植。
-初代PC版にあったシステム問題の改善とシナリオの追加。
--具体的にはセーブポイントの大量製作やオートセーブの搭載、アルバム(回想)モードの追加など。
-オリジナルのサブキャラである徳さんのCVが立木文彦(ゲンドウと二役)になった。ちなみに無印版は清川元夢(冬月と二役)
--どちらかというとギャグキャラである。
-追加EDは賛否両論。
--ここに辿り着く選択肢が「僕はもうダメだ…」
--逃げ出したシンジが徳さん(CV立木文彦)のバーの珈琲を13杯以上呑みまくって酔っぱらってゴミ袋で寝込んで投げだした所をマナと再会。その後に結ばれるという流れ。
--アスカは加持の元に転がり込んだ。「日々の暮らしに精一杯」「(エヴァに)再び乗る事があったら幸せかもね」とか言い出す。
--ミサトが一人暮らしになった事を良い事に日向が「ミサトさんが欲しい」とシンジ、マナにカミングアウトする。
--無印のマナルートではシンジとマナが別れる余韻の残るオチだったが、このEDではシンジとマナが駆け落ちする。
--一応、使徒の居る世界であるはずだがシンジがエヴァパイロットを辞める結末。
**評価点
-14800円という暴利は初期Winのみ。移植版は常識的な価格設定がなされている。
-各キャラの性格が原作のイメージを概ね踏襲している。
-アスカが明確にツンデレキャラとして描かれた、初の作品と思われる((TV版最終回は別として。))。
-シナリオ自体は矛盾やアニメ本編との設定の違いはあるが、マナを助けにシンジが彼なりに尽力するという王道の展開は悪くない。
-オリキャラの霧島マナはそれなりの知名度と人気を誇り、エヴァの二次創作作家に重宝されているようである。
--Win、MacからPS、SS、携帯アプリ、PS2、PSPと様々な媒体で移植を繰り返されているエヴァゲーの中では最も息の長い作品。恐らくエヴァゲーの中でも古いこともあり、最も知名度の高い作品だと思われる。
**総評
-初期PC版の暴利は伝説級。
--アニメ制作スタッフが開発に関わりシナリオに矛盾もなく、ちゃんとしたゲームになっているセガサターンの1stImpression、2ndImpressionよりも、売り上げそのものは多い。
-ストーリーは賛否両論ながら根強い支持もある作品。
//PCゲームとしてはそこまで酷い値段でもないと思うがなあ。「コンシューマ移植に当たって安くしすぎたのが許せない!」って意味なら分からんでもないけど。
*新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド
【しんせいきえう゛ぁんげりおん こうてつのがーるふれんど】
|ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B000069T9C)&br()&amazon(B00005OVVQ)|CENTER:&amazon(B000EBOHBI)&br()&amazon(B001OI24XS)|
|対応機種|Windows95&br()Macintosh&br()セガサターン&br()プレイステーション|~|~|
|発売元|【Win95/Mac/PS】ガイナックス&br()【SS】セガ・エンタープライゼス|~|~|
|発売日|【Win95】1997年7月11日&br()【Mac】1998年2月13日&br()【SS】1998年3月19日&br()【PS】1998年4月23日&br()【PS2/Win(特別編)】2006年3月30日&br()【PSP(特別編)】2009年4月9日|~|~|
|定価|【Win95/Mac】''14,800円''&br()【SS/PS】6,800円&br()【Win(特別編)】オープンプライス(Amazonでは7,140円)|~|~|
|分類|''クソゲー判定''&br()ファンからは賛否両論&br()移植版は改善ゲー|~|~|
|ポイント|割高なデジタル紙芝居|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[新世紀エヴァンゲリオンゲームリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/893.html]]''|
**特徴
-TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」原作のソフト。アニメ製作をしたガイナックスが自ら作るオリジナルストーリの作品。
-Windows版は当時エヴァ完結作として作られた劇場版「THE END OF EVANGELION(通称「EoE」)」と同時期に発売された。しかしその出来は…。
-なお後に発売された「鋼鉄のガールフレンド2nd」との繋がりはない。
**クソゲー扱いされる所以(初代PC版の問題)
-暴利を貪る価格設定。
--定価''14800円''。((当時のPCゲームソフトは7800~9800円あたりが相場。))
--特別編(PC版)の価格はオープンプライス。初代PC版のような暴利をふるってない。
-発売当時の最新鋭機級のスペックが推奨され、多くのユーザーがスペック不足に悩まされた。また後述するがインターフェイスも良くなかった。
--中には''インストール容量2MB、要CD-ROMドライブ 100倍速''((当時の最速は24倍速。その後も100倍速など発売されていない。))などといった存在さえしないスペックのハードを推奨した記述も見られた。((この記載は初期ロットのみのようで後のロットは訂正されている。))
--''標準的なHDDの容量が4GB程度だった頃にフルインストールで2GB以上を必要''とするのも頭の痛い問題だった……。
---音声・映像データがそのまま再生できた。圧縮や暗号化などもされておらず((そもそも技術があったのだろうか?))、容量増えるわけである。しかも搭載メモリも少なかったWin95で何十メガバイトもあるファイルをそのまま何度も再生していたわけだから、挙動もおかしくなるのが当然である。
-劇場版「EoE」のアスカ敗北と人類補完計画発動といった内容にトラウマを負ったファンも多かった。それらを癒すべくこのゲームを求めた人も居ただろうが、スペック不足に泣いた人も少なくない…。
--''表示のタイミング合わせを全くしておらず''、逆にハイスペックPCでプレイするとアニメーション表示が速過ぎ音が遅れて聞こえる((要するに推奨スペックを満たせばまともに見れるのではなく、ソフト開発環境と同じスペックのPCでなければ正常なものを見ることが出来ない。))。普通のゲームなら当たり前に施している処理さえ放置し改善しないなど、本作品以前にもゲームを販売しているソフトハウスとしての側面を持つ割りに目に余る部分が多い。
-プレイ時間は非常に短い。''14800円という高価格にも関わらず、特に行き詰まることも無く1時間30分程度でゲームは終わってしまう''。割高どころの話ではない。
--アドベンチャーゲームの枠に当てはめられているものの、実質ゲームではなくデジタルコミック…というか、紙芝居。((エヴァのアンソロジー本で紙芝居や登場人物の性格が違うことをつっこまれたりしている。))
---選択肢は行き先を指定する程度で全く意味はなく、シナリオはほぼ1本道。最後に登場する選択肢のどれを選んだかによって、3つある結末のどれかを迎える。
---セーブは特定のポイントでしかできないのだが、''最後のセーブポイントから結末を決める選択肢まで20分ほどドラマパートが続く''((シーンスキップが出来ない。))。そのため結末全てを見るには長いドラマパートを3回も垂れ流しにしなければならない。
-サービスシーン的なエッチな画像がある((冒頭でアスカの生尻、途中のイベントでマナの全裸(乳首あり)画像。PS版のみカット。))。しかし画面を停止してじっくり見ることが出来ない。
--SS版ならゲーム機をビデオデッキに接続して録画すれば止め絵で見れないこともないけれど、それこそゲームとしての意義が……。
-当初プラットフォームはWindowsのみとしていたが、「Macintosh版も要望が1万を超えたら作る」と言う話が浮上。ネットで署名が集められて実際に作られた。
--''Mac版も14800円''だった。
-コンシュマー機への移植が助長するPC版購入者の憤り。
--PS版やSS版といった移植版では改善されている要素も多いが、これら移植版は''Win版の発売から1年も経たずに登場''。
---PS/SS版の価格は''6800円''。
---''SS版が発売されたのはMac版の1ヶ月後''、''PS版が発売されたのはMac版の2ヶ月後''である。
---コンシュマー版の解像度が640×480であるのに対して''PC版は最大で1024×768と他に類を見ない高解像度''((当時の一般的なゲーム解像度は800×600だった。))に対応していたことが唯一勝っていた点ではなかろうか。''恐らくまともに動かせた者は皆無''だろうけど。
--マシンスペックが固定なのでPC版で起きていたマシンパワーに依存するアニメ遅延が無い。安定したプレイが可能でケタ違いの快適なプレイ環境を確保。
---ただしPS版は読み込みが遅い、アニメーションがスムーズじゃないなどやや劣化移植。SS版は概ね良好。
---これらの問題点は後年発売された特別編で改善されている。
**内容の問題点
-ストーリーは突っ込み所満載。むしろ突っ込み所しかない。
--暴走ロボットに乗ったマナの友人を捕獲すべくマナを餌にしておびき出そうとする作戦。
--国家機密なのに敵対組織のシンジ達にあっさり侵入され、これまた機密を見られて逃げ出される政府施設。
--謎の転校生の身辺調査もしないネルフの人たち。
---あげくあっさりとマナの侵入を許してしまう。映画とリンクしてると言えなくもないが…。
--焚き火に騙されて見張りも残さずおびき出される戦自の面々。
--さんざんシンジ達を引っ張り回し命の危機にまでさらしておいて、''『ずっと速い』''で有名なお姫様っぽい言葉と共にシンジではなくムサシを選ぶマナ。((その後の選択肢次第でマナエンドになるが))
--生死不明になったマナを探して電車に乗り、そこで会ったネルフ本部職員から逃げた直後に過程をすっ飛ばして病院のマナと再会する。
--マナの内面。実はかなりのナルシストであり、PC版パッケージに書かれている、実の親を''『あの人』''呼ばわりする設定などドン引きすること間違いなしである。
--発売直前に発売されたLOGIN1997年7月号誌上で制作者インタビューなど十数ページに渡って特集が組まれた。漫画家の島本和彦氏など多くの人のイラストが載った力の入った特集だったのだが、色々不安を感じさせる内容だった。((橋本立郎氏のアニメとは別物、オリジナル要素多数、アニメキャラクターの性格や名前、そもそもエヴァの物語自体よく知らない発言など。))
--ゲーム制作スタッフがアニメの設定を良く把握しないまま作成したため、アニメと異なり冬月が「シンジ君」と名前で呼ぶ((冬月はユイとゲンドウの息子のシンジに複雑な感情を抱いており、碇の息子と呼んでいる))、ミサトが普通に料理できるなどの違いがあるほか、ネルフ関係者のみが持つはずだった艦船名をマナや他の登場人物が持つなどしている。
--N2爆弾が投下されたとき、外に出ていたシンジはどうでも良いから初号機だけ回収しろというゲンドウ。
--赤木だったり赤城だったりと安定しない人物名の誤字。
-ゲームシステムについても問題多し。
--選択肢であまり物語に関与する事が出来ない。最後の選択肢でルートが変わるといった程度。
--エヴァに乗るシーンはあるが直接操縦するACT要素などは一切ない。
--EDは3種類(特別編は4種類)あるが、マナED、アスカED、加持ED(加持が手助けしてくれるED)の3つ。レイEDは無い。
-レイの出番が少なすぎる。
--そもそもほとんどまったく物語に関係しない。
--レイがアスカを下の名前で呼ぶのは、当時としては貴重かも?
--レイが零号機で釣りをする。
--マナが連れ去られるときにもノーリアクションで気にする描写も全くなく、さらにマナの救出作戦にも関わらない。
--出番が少ないのは、霧島マナの声優も林原めぐみだからかもしれない。
//発売前はマナの声優は誰?とシークレット扱いで色々煽っていたな。
--ただしシンジやアスカ、ミサトの団欒シーンにレイが居たりする。居るだけだったが。
-街の看板などに実在の企業名、ロゴなどをそのまま書いて登場させている。
--後の特別版や移植では修正された。
***特別編
-後年発売されたPS2版とPSP版はこの特別編の移植。
-初代PC版にあったシステム問題の改善とシナリオの追加。
--具体的にはセーブポイントの大量製作やオートセーブの搭載、アルバム(回想)モードの追加など。
-オリジナルのサブキャラである徳さんのCVが立木文彦(ゲンドウと二役)になった。ちなみに無印版は清川元夢(冬月と二役)
--どちらかというとギャグキャラである。
-浅利ケイタとムサシ・リー・ストラスバーグに出番が増えた。
--もうちょっと増やしてやれよ…と言いたくなる程度だが。
-追加EDは賛否両論。
--ここに辿り着く選択肢が「僕はもうダメだ…」
--逃げ出したシンジが徳さん(CV立木文彦)のバーの珈琲を13杯以上呑みまくって酔っぱらってゴミ袋で寝込んで投げだした所をマナと再会。その後に結ばれるという流れ。
--アスカは加持の元に転がり込んだ。「日々の暮らしに精一杯」「(エヴァに)再び乗る事があったら幸せかもね」とか言い出す。
--ミサトが一人暮らしになった事を良い事に日向が「ミサトさんが欲しい」とシンジ、マナにカミングアウトする。
--無印のマナルートではシンジとマナが別れる余韻の残るオチだったが、このEDではシンジとマナが駆け落ちする。
--一応、使徒の居る世界であるはずだがシンジがエヴァパイロットを辞める結末。
**評価点
-怪獣映画を思わせるオープニングと全裸で回し蹴りするアスカのギャグ描写。
--マナが転校して自己紹介をするまでは、本当に、ワクワクできたのに…。
-貞本氏がデザインした霧島マナというキャラクターは概ね評価されてる。
--気さくなマナを交えた恋愛描写、旧劇場版でもフィーチャーされていた戦略自衛隊の解釈、加持が渋い大人キャラとしての存在感を発揮、本編ではほとんど見られなかったアスカとシンジの恋愛関係を匂わせる描写など。
-山下いくと氏がデザインしたトライデント級陸上軽巡洋艦。
--オリジナルのロボットである戦自の秘密兵器『雷電』『震電』のデザインがゾイドやメタルギアを彷彿させる。モデルはティラノサウルスとのこと。
-本編とかけ離れた設定・内容
--明らかに本編や旧映画に繋がらないエンドもあるため、別物・パラレルワールドと割り切ることが出来た。
--霧島マナというキャラクターそのものは愛され、二次創作作家などに重宝されている。
--アスカが明確にツンデレキャラ((新劇場版公開前までの庵野氏によればアスカはシンジに異性としての好意を持っていないため、厳密にはツンデレキャラではない))として描かれた、初の作品と思われる((TV版最終回は別として。))。
--シナリオ自体は矛盾やアニメ本編との設定の違いはあるが、マナを助けにシンジが彼なりに尽力するという王道の展開は悪くない。
--Win、MacからPS、SS、携帯アプリ、PS2、PSPと様々な媒体で移植を繰り返されているエヴァゲーの中では最も息の長い作品。
**総評
-初期PC版の暴利とエロゲー以下と言われたダメシステムと、本編スタッフがただの一人も関わっていないストーリーは伝説級。
--ちゃんとしたゲームになっているセガサターンの1stImpression、2ndImpressionよりも、売り上げそのものは多い。
-間違いなくクソゲーではあるが、根強い支持もある作品。
//PCゲームとしてはそこまで酷い値段でもないと思うがなあ。「コンシューマ移植に当たって安くしすぎたのが許せない!」って意味なら分からんでもないけど。