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ハロー!ポップンミュージック - (2013/07/08 (月) 22:36:04) の1つ前との変更点
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*ハロー!ポップンミュージック
【はろー!ぽっぷんみゅーじっく】
|ジャンル|音楽シミュレーション|
|対応機種|アーケード|
|発売元・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|
|稼動開始日|2011年3月23日|
|分類|BGCOLOR(khaki):''黒歴史''|
|ポイント|日本からして見ればただの外伝作だが、北米からして見れば…&br()キャラ関連は好評&br()だが、それ以外の要素がいずれも不評&br()シリーズファンからは完全に黒歴史|
|>|CENTER:''[[ポップンミュージックシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1444.html]]''|
**概要
アーケードで絶大な人気を誇る『[[pop'n music>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/462.html]]』の派生作品。元々はアメリカ向けに稼働していた『POP'N MUSIC』を日本に逆輸入したものであるが、キャラクターデザインやゲームシステムのコンセプトが、初心者向けに特化されたWii版「[[ポップンミュージック>ポップンミュージック (Wii)]]」と同じであったことから、稼働前から&bold(){見えている地雷}と揶揄されるありさまであり、その評価はやはり散々なものになってしまった。
**特徴
-大きな変更点は、本家とは筐体のデザインが全く異なるという点。
--本作は本家を初心者向けにしたものであり、使用するボタンが9個から''4個''に減少している。
--特殊なポップ君が2種類あり、連打ポップ君((4連打するポップ君。リズムを刻む必要はなく、4連打すればよい。))、レインボーポップ君((横一列に並んだポップ君。一応全押しだが、二つ押すだけでよい。))のふたつが追加されている。
--クリア条件も変更されており、グルーブゲージではなくスコアが一定以上でクリアという方式に変更されている。
--本家とは違い二人プレイ分のボタンが用意されており(4ボタン×2)、経験者や上級者を狙ったのか、ダブルプレイモードが搭載されている。((ただし二人分のクレジットが必要。他のBEMANIのような「ジョイント設定」(1クレでダブルプレイが遊べる設定)はあるのだが、稼働期間やロケが少なすぎて……。))
--両側の計8ボタンを使いプレイするもので、ヌルい1人用の譜面に比べればそれなりにやりごたえはある(それでも本家よりボタン数は少ない)。
---なお、日本版では削除されているが、アメリカ版では景品チケットの払い出し機能(リデンプション)があった。チケットをお店に渡すとおもちゃやお菓子と交換してもらえるというもの。
**問題点
-初心者向けとはいえ譜面がヌルい。
--全体的にスカスカでやりごたえがない。難易度を「むずかしい」にしても笑えるぐらい簡単。((本作には「Übertreffen(プログレッシブバロック)」や「fffff(ハードPf)」という本家ではかなりの難易度の楽曲が収録されているのだが、それの「むずかしい」ですら少し慣れた他機種BEMANIプレイヤーにはヌルいという評価))
---フルコン難易度は難しいならそこまで低くないが、クリア難易度はかなり低め。
---ダブルプレイの「むずかしい」ならそれなりに難しくなるが、それでも本家のような譜面を期待すると肩透かしを食う。((2人分のボタンを合わせても合計8つ。本家の9ボタンには届いておらず、難易度も本家のLv22~27程度に相当))
-本家ではボタン音で曲が構成されていたのだが、今作ではボタンごとに音が決められており、タイミングを外すと音量が小さくなる仕様に変更されている。
--そのため、演奏してる感がなくなってしまったという不満が多い。
---ボタンを押した際の音も曲にマッチしておらず、むしろ浮いている。特に連打ポップ君の音は曲に合わせる気があるのかと思うほど。
-楽曲数が少ない。
--隠し含めて36曲。しかも、今作オリジナル書き下ろしの曲は存在せず、一部版権曲を除き全て本家や他BEMANIからの収録。
--ジャケット絵には本家のポップンキャラが描かれているのだが、登場キャラ数が少ないため実際の曲中に登場するのは別キャラ。
--収録曲は本家同様にバランスを考えて幅広くジャンルを選んでいるのだが、本家に対して総曲数が少ないため、相対的に本家での人気曲も少なめになってしまっている。
---多くのアーティストの曲を揃えているのだが、Sana(新谷早苗)、Togo-chef(藤後浩之)、MAKI、Akinoといった本家でおなじみのアーティストの曲が収録されていない。
-その他、オプション設定がない、2曲設定にしかできない、ボタンが本家よりも少し小さい、レベル表記がないなど、本家経験者からしてみると不満な点が多い。
-日本からして見れば「なんだ、ただの外伝作か」程度で済んだであろうが、北米からして見れば本家シリーズが未リリース状態のまま、出来のよくない外伝作を立て続けにリリースしてしまったことで、北米のBEMANIファンから強い批判を浴びてしまっている。
--北米では本家AC版ポップンシリーズは輸出されていないため、あくまで外伝作ではあるものの本作が初めてACで展開された本家関連機種となった。(それ以前には家庭用専用としてXbox360版「[[Beat'n Groovy]](ポップンキャラは登場しない)」とWii版「[[pop'n music>ポップンミュージック (Wii)]](前述通りシステム大幅変更)」の2作が出ている)
//北米で本編を出さずこんな物を出したのも立派な問題点の一つ。なので余談から移動。
**賛否両論点
-キャラクターのデザイン関連
--キャラクターのデザインが変更されている。キャラクターのタッチがWii版ポップンミュージックに準拠したつやつやした色味で描かれており、本家のファンからは批判が多い。
---とはいえWii版のこけしのようなキャラ造形ではなく、本作ではきちんと全身ありで描かれているため本家との違和感は少ない。((ちなみになぜかミミとニャミだけ顔周りのデザイン(目の形)が微妙に変更されており印象が異なる。違和感を覚えたファンもいただろう。))
--また、新キャラも存在しない上、数が大幅に減っており、キャラ数は全11人。本家が450人(AC17時点)、1シリーズで30人ほど追加されるのと比べると極端に少ない。~
本作の登場キャラクターは、ミミ、ニャミ、リエちゃん、ミルク、ししゃも(&サトウさん)、ロッテ、MZD、ユーリ、アッシュ、スマイル、V.Bの11名。~
ただし、数が少ないとはいえ比較的人気の高いキャラを集めている。
--ただ、V.Bというキャラは数多く存在するポップンキャラの中でも非常にマイナーなキャラであり、「誰こいつ?」という評価が多かったようだ。
---V.Bは過去には家庭用ポップン10(以下CS10)一作のみ登場で、本家アーケード版には未登場だった。今作ではジュディ(未登場)を差し置いて「Pink Rose」のハリアイ絵となっている。
---CS10初登場時のV.Bは肌が白かった([[参考>http://www.konami.jp/bemani/popn/gs/10/chara_vb.html]])が、本作のV.Bは肌が浅黒くなってほぼ外見が別人のように豹変しており([[参考>http://www.konami.jp/products/am_hello_popn/images/info_img_03.jpg]])、元々の知名度の低さも相まって新キャラと勘違いするプレイヤーも多かった。
---ただしV.Bは「バーチャルの存在」という設定なので見た目が変わったことについてはフォローでき、見た目も担当曲も洋楽ディーバを意識しているので、米国ウケを狙っての人選か。また、米国ではいわゆる「''黒人差別対策''」としてメインキャラに黒人キャラを1名以上入れるのが一般化しており、その影響で設定を改変して加えられたのかもしれない。
--また、ミルクもそこまで人気のあるキャラとは言い難い。
---一応、彼女は初登場のAC8の時点では「歯科医に勤めるピンク髪ツインテールのミニスカナース」というキャラクターデザイン・設定のインパクトでそれなりに人気を呼んでおり、本作に先んじてビシバシチャンプにもゲスト出演していた。どちらかというと一発キャラに近いが。
--その他にも、ロッテは髪の毛の色が茶色から金色になっており、別人のようになっている。また、リエちゃん、ミルク、ユーリ、アッシュ、スマイルは既存衣装で登場している。((それぞれ、リトルロック、ユーロビート、ヴィジュアル4、パワーフォーク、ホラーの衣装で登場。))
**評価点
-数が少ないとはいえ、上記のようにキャラクターは比較的人気どころを揃えており、これ自体についての評価は高い。
--キャラクター達は演奏画面のバックに登場し、よく動く滑らかなアニメーションで、曲に合わせて楽器を演奏しており、本家と同様に判定に応じたアクションを取る。
---画面構成の関係上、キャラは結構大きめに描かれており、曲に合わせてノリノリで動いてくれるキャラは一見の価値はある。
-「ときめきメーター」というものがあり、これが一定量溜まるとスペシャル画像を見ることができる。
--画像は全て書き下ろしイラストであり、好評。サトウさんの裸や珍しく肌を大きく露出したユーリが見られるのも見逃せない。
--プレイヤーキャラではないが、一部のスペシャル画像にはさなえちゃん、スギくん、レオくん、タイマー、Mr.KK、つらら、ナカジなどの人気キャラも映っている。
-キャラごとにそれぞれ2枚用意されており、後者はそのキャラから楽曲をプレゼントされるイラストとなっている。テキストも凝っており、そのキャラのファンにとってはたまらないものとなっている。
#region(テキストの一例)
「いつも一緒に遊んでくれてありがとう!このプレゼント、受け取ってほしいの♪」(リエちゃん)~
「200年ぶりか…こんな気持ちは。狂おしく、時を越えて蘇える…この刹那、この曲を捧げよう」(ユーリ)~
「今宵のキミは輝いてるよ…ヒッヒ…ホントだよ?だからコレあげる。キミとボクの証明に…」(スマイル)~
「…オレの初めてのデートにつきあってくれるっスか?」(アッシュ)~
「よく私についてこれたわね!か、感謝のキモチっていうの?これ、あげるわ…!」(ロッテ)~
「この曲ででっかいBOMB落としてオーディエンスをビビらしてやんな!チャンネーもゲットできるぜ多分!」(MZD)~
#endregion
-携帯サイトに登録していた場合のみ、''使用したキャラクターからプレイヤー宛にメールが届く''という要素もある。
--メール本文はキャラが書いているという設定であり、ここでしか見られないテキスト。実際にキャラと会話しているような恋愛ゲーム的要素を楽しめた。
-大きく動くキャラや書き下ろしイラストは特に好評で、稼動してしばらくはキャラ(主にDeuilの三人)目当ての本家ユーザーが群がっていたという。
-また、本作の楽曲選択画面は全て描きおろしの大きなジャケット絵になっている。本作に登場しないキャラも曲のジャケットでしっかりと描かれており、これに関しての評価は高い。
-本家にはない楽曲がいくつか収録されている。以下の曲は本家には未収録の曲。
#region
|曲名|アーティスト|出典作品|
|恐怖の右脳改革|96|ギタドラV6|
|DROP THE BOMB|Scotty D.|DDR 3rdMIX|
|First Date|ko-saku|ギタドラV4|
|LOVE♥SHINE|小坂りゆ|DDR EXTREME|
|崖の上のポニョ||版権曲|
|ヘビーローテーション||版権曲|
#endregion
-BEMANIシリーズに詳しい読者なら一読して分かることだが、選曲がなかなかマニアックである。「LOVE SHINE」のような人気曲はともかく、「恐怖の右脳改革」や「DROP THE BOMB」が遊べるポップンミュージックは本作だけだろう。
//AC21で天庭おとこのこ編が収録されたので修正。
**総評
一部の熱狂的キャラファンは付いたものの、ゲーム的には完全に誰得としか言いようがない作品。システムの簡易化や難易度の低下で初心者の取り込みを狙ったがそっぽを向かれ、シリーズファンからもなかったことにされてしまった。本家とは違う点をアピールしたかったようだが、どれも裏目に出てしまったのが至極残念。~
ロケテの時点で入荷を見送った店も多かったようで、設置店舗はかなり少なめ。e-PASSのサービスも終了しており、続編の情報がないことからおそらくKONAMIも黒歴史にしてしまったようだ。~
ビーマニシリーズの人気機種をより低年齢層向けに特化した形で展開した機種は過去にもドラムマニアを簡易化した&bold(){「トイズマーチ」}や、DDRを簡易化した&bold{「DDR Kids」}・&bold{「DANCE 86.4 FUNKY RADIO STATION」}などがあったが、そのいずれもが機種としては短命かつマイナーな作品となっている((前者は二作、後者は各一作で終了している。))ことを考えると、低年齢層向けへの展開それ自体がBEMANIシリーズの方向性としてはそぐわないと言えるのかもしれない。
**余談
-本作はKONAMI公式サイトの製品紹介ページで商品概要が簡易的に掲載されているのみで、''製品そのものの公式サイトが存在していない''。コナミ自身も最初からアテにしてなかったのだろう。
-ちなみに北米版では「JET WORLD(泉陸奥彦/ハードカントリー)」「777(EeL/トゥイーポップ)」「PULSE(319/ファニー)」など、日本版に無い本家曲などが収録されていた。
-本家で排出されているポップンミュージックカード第2弾で今作のキャラデザインのレアカード「Hello! NIGHT PARTY!~Cute◇side~」「Hello! NIGHT PARTY!~Classical◇side~」が排出されていた。描かれていたキャラはスミレ、睦月、アルフォンス・ミシェル、リデルの4人。
--また、第7弾では同じく今作のキャラデザで描かれたロッテのチェンジカードが排出されていた。
--ちなみに、第6弾で排出されていたししゃも(サトウさん)のチェンジカードのイラストは今作のものが元になっている。
-リエちゃんがキーボードを弾く、ミルクがギターを弾くという設定は今作独自の設定である。((公式設定上はリエちゃんの趣味はギター。AC3やAC16ではギターを弾いて登場している。AC8ではFEVERアクションでおもちゃのピアノを弾いている。なお、ミルクに関しては楽器を弾く描写はAC8、AC12共にない。))
-AC18&19のキャラブックに掲載された本作の没イラストにマリィが描かれたものがあり、元々は彼女もプレイヤーキャラとして登場予定だったが没になったと思われる。なお、マリィは初期ポップンシリーズにおいて主役級キャラだった。
--この没イラストは本作におけるV.Bのデザインと似ており、最終的にマリィではなくV.Bが採用されたものと思われる。マリィは日本出身のため、上記の黒人差別対策にはならなかったようだ。
-AOUエキスポでのステージイラストにはさなえちゃん、睦月、スミレ、ピエール&ジルが描かれていたが、結局本作にプレイヤーキャラとして登場することはなかった。
-ポップンミュージック19以降の新筐体とは仕様が若干に通っている。改造キットも存在する。
-今作の筐体を再利用した「ミライダガッキ」というゲームが、 2013年2月開催の ジャパンアミューズメントエキスポ2013(JAEPO 2013) に出展された。
--過去5回行われたロケテスト(非公表)での評判は良くなかったため、製品版での改善が待たれる所。
--その後、2回のロケテストが行われ、2013年夏に稼働が開始された。
**プレイ動画
#youtube(http://www.youtube.com/watch?v=Ayfn6VmG-J4&feature=relmfu)
*ハロー!ポップンミュージック
【はろー!ぽっぷんみゅーじっく】
|ジャンル|音楽シミュレーション|
|対応機種|アーケード|
|発売元・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|
|稼動開始日|2011年3月23日|
|分類|BGCOLOR(khaki):''黒歴史''|
|ポイント|日本からして見ればただの外伝作だが、北米からして見れば…&br()キャラ関連は好評&br()だが、それ以外の要素がいずれも不評&br()簡単すぎる難易度&br()シリーズファンからは完全に黒歴史|
|>|CENTER:''[[ポップンミュージックシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1444.html]]''|
**概要
アーケードで絶大な人気を誇る『[[pop'n music>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/462.html]]』の派生作品。元々はアメリカ向けに稼働していた『POP'N MUSIC』を日本に逆輸入したものであるが、キャラクターデザインやゲームシステムのコンセプトが、初心者向けに特化されたWii版「[[ポップンミュージック>ポップンミュージック (Wii)]]」と同じであったことから、稼働前から&bold(){見えている地雷}と揶揄されるありさまであり、その評価はやはり散々なものになってしまった。
**特徴
-大きな変更点は、本家とは筐体のデザインが全く異なるという点。
--本作は本家を初心者向けにしたものであり、使用するボタンが9個から''4個''に減少している。
--特殊なポップ君が2種類あり、連打ポップ君((4連打するポップ君。リズムを刻む必要はなく、4連打すればよい。))、レインボーポップ君((横一列に並んだポップ君。一応全押しだが、二つ押すだけでよい。))のふたつが追加されている。
--クリア条件も変更されており、グルーブゲージではなくスコアが一定以上でクリアという方式に変更されている。
--本家とは違い二人プレイ分のボタンが用意されており(4ボタン×2)、経験者や上級者を狙ったのか、ダブルプレイモードが搭載されている。((ただし二人分のクレジットが必要。他のBEMANIのような「ジョイント設定」(1クレでダブルプレイが遊べる設定)はあるのだが、稼働期間やロケが少なすぎて……。))
--両側の計8ボタンを使いプレイするもので、ヌルい1人用の譜面に比べればそれなりにやりごたえはある(それでも本家よりボタン数は少ない)。
---なお、日本版では削除されているが、アメリカ版では景品チケットの払い出し機能(リデンプション)があった。チケットをお店に渡すとおもちゃやお菓子と交換してもらえるというもの。
**問題点
-初心者向けとはいえ譜面がヌルい。
--全体的にスカスカでやりごたえがない。難易度を「むずかしい」にしても笑えるぐらい簡単。((本作には「Übertreffen(プログレッシブバロック)」や「fffff(ハードPf)」という本家ではかなりの難易度の楽曲が収録されているのだが、それの「むずかしい」ですら少し慣れた他機種BEMANIプレイヤーにはヌルいという評価))
---フルコン難易度は難しいならそこまで低くないが、クリア難易度はかなり低め。
---ダブルプレイの「むずかしい」ならそれなりに難しくなるが、それでも本家のような譜面を期待すると肩透かしを食う。((2人分のボタンを合わせても合計8つ。本家の9ボタンには届いておらず、難易度も本家のLv22~27程度に相当))
-本家ではボタン音で曲が構成されていたのだが、今作ではボタンごとに音が決められており、タイミングを外すと音量が小さくなる仕様に変更されている。
--そのため、演奏してる感がなくなってしまったという不満が多い。
---ボタンを押した際の音も曲にマッチしておらず、むしろ浮いている。特に連打ポップ君の音は曲に合わせる気があるのかと思うほど。
-楽曲数が少ない。
--隠し含めて36曲。しかも、今作オリジナル書き下ろしの曲は存在せず、一部版権曲を除き全て本家や他BEMANIからの収録。
--ジャケット絵には本家のポップンキャラが描かれているのだが、登場キャラ数が少ないため実際の曲中に登場するのは別キャラ。
--収録曲は本家同様にバランスを考えて幅広くジャンルを選んでいるのだが、本家に対して総曲数が少ないため、相対的に本家での人気曲も少なめになってしまっている。
---多くのアーティストの曲を揃えているのだが、Sana(新谷早苗)、Togo-chef(藤後浩之)、MAKI、Akinoといった本家でおなじみのアーティストの曲が収録されていない。
-その他、オプション設定がない、2曲設定にしかできない、ボタンが本家よりも少し小さい、レベル表記がないなど、本家経験者からしてみると不満な点が多い。
-日本からして見れば「なんだ、ただの外伝作か」程度で済んだであろうが、北米からして見れば本家シリーズが未リリース状態のまま、出来のよくない外伝作を立て続けにリリースしてしまったことで、北米のBEMANIファンから強い批判を浴びてしまっている。
--北米では本家AC版ポップンシリーズは輸出されていないため、あくまで外伝作ではあるものの本作が初めてACで展開された本家関連機種となった。(それ以前には家庭用専用としてXbox360版「[[Beat'n Groovy]](ポップンキャラは登場しない)」とWii版「[[pop'n music>ポップンミュージック (Wii)]](前述通りシステム大幅変更)」の2作が出ている)
//北米で本編を出さずこんな物を出したのも立派な問題点の一つ。なので余談から移動。
**賛否両論点
-キャラクターのデザイン関連
--キャラクターのデザインが変更されている。キャラクターのタッチがWii版ポップンミュージックに準拠したつやつやした色味で描かれており、本家のファンからは批判が多い。
---とはいえWii版のこけしのようなキャラ造形ではなく、本作ではきちんと全身ありで描かれているため本家との違和感は少ない。((ちなみになぜかミミとニャミだけ顔周りのデザイン(目の形)が微妙に変更されており印象が異なる。違和感を覚えたファンもいただろう。))
--また、新キャラも存在しない上、数が大幅に減っており、キャラ数は全11人。本家が450人(AC17時点)、1シリーズで30人ほど追加されるのと比べると極端に少ない。~
本作の登場キャラクターは、ミミ、ニャミ、リエちゃん、ミルク、ししゃも(&サトウさん)、ロッテ、MZD、ユーリ、アッシュ、スマイル、V.Bの11名。~
ただし、数が少ないとはいえ比較的人気の高いキャラを集めている。
--ただ、V.Bというキャラは数多く存在するポップンキャラの中でも非常にマイナーなキャラであり、「誰こいつ?」という評価が多かったようだ。
---V.Bは過去には家庭用ポップン10(以下CS10)一作のみ登場で、本家アーケード版には未登場だった。今作ではジュディ(未登場)を差し置いて「Pink Rose」のハリアイ絵となっている。
---CS10初登場時のV.Bは肌が白かった([[参考>http://www.konami.jp/bemani/popn/gs/10/chara_vb.html]])が、本作のV.Bは肌が浅黒くなってほぼ外見が別人のように豹変しており([[参考>http://www.konami.jp/products/am_hello_popn/images/info_img_03.jpg]])、元々の知名度の低さも相まって新キャラと勘違いするプレイヤーも多かった。
---ただしV.Bは「バーチャルの存在」という設定なので見た目が変わったことについてはフォローでき、見た目も担当曲も洋楽ディーバを意識しているので、米国ウケを狙っての人選か。また、米国ではいわゆる「''黒人差別対策''」としてメインキャラに黒人キャラを1名以上入れるのが一般化しており、その影響で設定を改変して加えられたのかもしれない。
--また、ミルクもそこまで人気のあるキャラとは言い難い。
---一応、彼女は初登場のAC8の時点では「歯科医に勤めるピンク髪ツインテールのミニスカナース」というキャラクターデザイン・設定のインパクトでそれなりに人気を呼んでおり、本作に先んじてビシバシチャンプにもゲスト出演していた。どちらかというと一発キャラに近いが。
--その他にも、ロッテは髪の毛の色が茶色から金色になっており、別人のようになっている。また、リエちゃん、ミルク、ユーリ、アッシュ、スマイルは既存衣装で登場している。((それぞれ、リトルロック、ユーロビート、ヴィジュアル4、パワーフォーク、ホラーの衣装で登場。))
**評価点
-数が少ないとはいえ、上記のようにキャラクターは比較的人気どころを揃えており、これ自体についての評価は高い。
--キャラクター達は演奏画面のバックに登場し、よく動く滑らかなアニメーションで、曲に合わせて楽器を演奏しており、本家と同様に判定に応じたアクションを取る。
---画面構成の関係上、キャラは結構大きめに描かれており、曲に合わせてノリノリで動いてくれるキャラは一見の価値はある。
-「ときめきメーター」というものがあり、これが一定量溜まるとスペシャル画像を見ることができる。
--画像は全て書き下ろしイラストであり、好評。サトウさんの裸や珍しく肌を大きく露出したユーリが見られるのも見逃せない。
--プレイヤーキャラではないが、一部のスペシャル画像にはさなえちゃん、スギくん、レオくん、タイマー、Mr.KK、つらら、ナカジなどの人気キャラも映っている。
-キャラごとにそれぞれ2枚用意されており、後者はそのキャラから楽曲をプレゼントされるイラストとなっている。テキストも凝っており、そのキャラのファンにとってはたまらないものとなっている。
#region(テキストの一例)
「いつも一緒に遊んでくれてありがとう!このプレゼント、受け取ってほしいの♪」(リエちゃん)~
「200年ぶりか…こんな気持ちは。狂おしく、時を越えて蘇える…この刹那、この曲を捧げよう」(ユーリ)~
「今宵のキミは輝いてるよ…ヒッヒ…ホントだよ?だからコレあげる。キミとボクの証明に…」(スマイル)~
「…オレの初めてのデートにつきあってくれるっスか?」(アッシュ)~
「よく私についてこれたわね!か、感謝のキモチっていうの?これ、あげるわ…!」(ロッテ)~
「この曲ででっかいBOMB落としてオーディエンスをビビらしてやんな!チャンネーもゲットできるぜ多分!」(MZD)~
#endregion
-携帯サイトに登録していた場合のみ、''使用したキャラクターからプレイヤー宛にメールが届く''という要素もある。
--メール本文はキャラが書いているという設定であり、ここでしか見られないテキスト。実際にキャラと会話しているような恋愛ゲーム的要素を楽しめた。
-大きく動くキャラや書き下ろしイラストは特に好評で、稼動してしばらくはキャラ(主にDeuilの三人)目当ての本家ユーザーが群がっていたという。
-また、本作の楽曲選択画面は全て描きおろしの大きなジャケット絵になっている。本作に登場しないキャラも曲のジャケットでしっかりと描かれており、これに関しての評価は高い。
-本家にはない楽曲がいくつか収録されている。以下の曲は本家には未収録の曲。
#region
|曲名|アーティスト|出典作品|
|恐怖の右脳改革|96|ギタドラV6|
|DROP THE BOMB|Scotty D.|DDR 3rdMIX|
|First Date|ko-saku|ギタドラV4|
|LOVE♥SHINE|小坂りゆ|DDR EXTREME|
|崖の上のポニョ||版権曲|
|ヘビーローテーション||版権曲|
#endregion
-BEMANIシリーズに詳しい読者なら一読して分かることだが、選曲がなかなかマニアックである。「LOVE SHINE」のような人気曲はともかく、「恐怖の右脳改革」や「DROP THE BOMB」が遊べるポップンミュージックは本作だけだろう。
//AC21で天庭おとこのこ編が収録されたので修正。
**総評
一部の熱狂的キャラファンは付いたものの、ゲーム的には完全に誰得としか言いようがない作品。システムの簡易化や難易度の低下で初心者の取り込みを狙ったがそっぽを向かれ、シリーズファンからもなかったことにされてしまった。本家とは違う点をアピールしたかったようだが、どれも裏目に出てしまったのが至極残念。~
ロケテの時点で入荷を見送った店も多かったようで、設置店舗はかなり少なめ。e-PASSのサービスも終了しており、続編の情報がないことからおそらくKONAMIも黒歴史にしてしまったようだ。~
ビーマニシリーズの人気機種をより低年齢層向けに特化した形で展開した機種は過去にもドラムマニアを簡易化した&bold(){「トイズマーチ」}や、DDRを簡易化した&bold{「DDR Kids」}・&bold{「DANCE 86.4 FUNKY RADIO STATION」}などがあったが、そのいずれもが機種としては短命かつマイナーな作品となっている((前者は二作、後者は各一作で終了している。))ことを考えると、低年齢層向けへの展開それ自体がBEMANIシリーズの方向性としてはそぐわないと言えるのかもしれない。
**余談
-本作はKONAMI公式サイトの製品紹介ページで商品概要が簡易的に掲載されているのみで、''製品そのものの公式サイトが存在していない''。コナミ自身も最初からアテにしてなかったのだろう。
-ちなみに北米版では「JET WORLD(泉陸奥彦/ハードカントリー)」「777(EeL/トゥイーポップ)」「PULSE(319/ファニー)」など、日本版に無い本家曲などが収録されていた。
-本家で排出されているポップンミュージックカード第2弾で今作のキャラデザインのレアカード「Hello! NIGHT PARTY!~Cute◇side~」「Hello! NIGHT PARTY!~Classical◇side~」が排出されていた。描かれていたキャラはスミレ、睦月、アルフォンス・ミシェル、リデルの4人。
--また、第7弾では同じく今作のキャラデザで描かれたロッテのチェンジカードが排出されていた。
--ちなみに、第6弾で排出されていたししゃも(サトウさん)のチェンジカードのイラストは今作のものが元になっている。
-リエちゃんがキーボードを弾く、ミルクがギターを弾くという設定は今作独自の設定である。((公式設定上はリエちゃんの趣味はギター。AC3やAC16ではギターを弾いて登場している。AC8ではFEVERアクションでおもちゃのピアノを弾いている。なお、ミルクに関しては楽器を弾く描写はAC8、AC12共にない。))
-AC18&19のキャラブックに掲載された本作の没イラストにマリィが描かれたものがあり、元々は彼女もプレイヤーキャラとして登場予定だったが没になったと思われる。なお、マリィは初期ポップンシリーズにおいて主役級キャラだった。
--この没イラストは本作におけるV.Bのデザインと似ており、最終的にマリィではなくV.Bが採用されたものと思われる。マリィは日本出身のため、上記の黒人差別対策にはならなかったようだ。
-AOUエキスポでのステージイラストにはさなえちゃん、睦月、スミレ、ピエール&ジルが描かれていたが、結局本作にプレイヤーキャラとして登場することはなかった。
-ポップンミュージック19以降の新筐体とは仕様が若干に通っている。改造キットも存在する。
-今作の筐体を再利用した「ミライダガッキ」というゲームが、 2013年2月開催の ジャパンアミューズメントエキスポ2013(JAEPO 2013) に出展された。
--過去5回行われたロケテスト(非公表)での評判は良くなかったため、製品版での改善が待たれる所。
--その後、2回のロケテストが行われ、2013年夏に稼働が開始された。
**プレイ動画
#youtube(http://www.youtube.com/watch?v=Ayfn6VmG-J4&feature=relmfu)