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*パワプロクンポケット7 【ぱわぷろくんぽけっとなな、セブン】 |ジャンル|野球ゲーム| |対応機種|ゲームボーイアドバンス| |発売元|コナミ| |開発元|コナミコンピュータエンタテインメントスタジオ| |発売日|2004年12月2日| |分類|''クソゲー判定''| |ポイント|野球ゲームなのに野球の出来が非常に悪い&br()バグが多い&br()内輪ネタだらけの第二プロフィール&br()シナリオは相変わらず好評| |>|CENTER:''[[実況パワフルプロ野球シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1461.html]]''| **概要 [[本家>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1461.html]]とは似ても似つかないシナリオや彼女、サクセスで人気を集めてきた[[パワプロクンポケットシリーズ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/409.html]]の7作目。~ 本作のサクセスモードは高校野球を舞台にした表サクセス「甲子園ヒーロー編」と、RPG形式の裏サクセス「大正冒険奇譚編」の2つ。 **ストーリー -甲子園ヒーロー編 地方大会予選の試合。場面は1点ビハインド、9回裏ツーアウト。主人公と湯田はもうすでにあきらめムード。~ そんな中、突如球場にレッドと名乗る謎のヒーローが登場。レッドは「この私が来たからには安心したまえ!」と言い、見事逆転サヨナラを決める。~ 始めは野球部強化に歓迎する主人公達であったが、助っ人のはずが野球部を段々占領していくヒーロー達。果たして花丸高校野球部員の運命やいかに。~ ヒーローを名乗る助っ人集団によって居場所を奪われてしまった主人公含む花丸高校野球部員達が、打倒ヒーローと甲子園優勝を目指すストーリー。 -大正冒険奇譚編 帝都の冒険探偵である主人公は1万円という多額の借金((この時代の1円は現代の5000円ほどの価値がある。現在で言うと1000万円は下らない。))を背負って困っていた。~ 主人公は野球人形のコンテストで優勝し、大金を得ようとしていた。しかし、もう冒険の費用もパーツを買う金もほとんど残っていない。そんな中、怪盗に盗まれた宝石を取り返して欲しいという依頼が入る。~ 借金地獄から抜け出すチャンスと主人公と湯田は早速現場に向かう…。~ 主人公は借金返済と野球人形完成を目指し、規定日数の中冒険の依頼を受けて資金を稼ぐのが目的となる。 **問題点 -最も悪評を買ったのが野球の試合。とにかく前作の6と比べ物にならないくらい酷い。アマゾンのレビューはもちろん、Wikipediaにもその酷さを書かれる始末。以下、Wikipediaより抜粋。 --ランナーが一塁にいる際、センターに速いゴロを打つとセンターがボールを素早く二塁に送球しセンターゴロになる。 --同様にライトに速いゴロを打つとライトゴロになることが多い。 --外野にヒットを打っても、一塁に送球してくる。草野球でもない限り、通常はありえない光景である。 --ピッチャー返しを100%捕られる。 --一塁から三塁(二塁から本塁)まで直接走れてしまうバグがある。 --3ボールの時に塁上のランナーに盗塁を仕掛けさせて四球になるとファーストに送球してフォースアウトになる。 --3ボールの時に投手が暴投すると、四球を選んでいても振り逃げ扱いになる(普通はセーフになるから問題ないが、稀にファーストに送球されてアウトになることがある)。 -その他の点 --やたらホームランが出にくくなっている。ど真ん中の失投を芯で捉えでもしない限りまず出ない。 --野手の足が遅くなっており、内野安打が非常に出にくい。ただ、なぜか盗塁は成功しやすくなっている。 --球場が広くなったことにより守備が難しくなっており、外野まで持っていかれると3塁打は確実。 --特殊能力「体当り」「ブロック○」が機能していない。 --「ヘッドスライディング」が異様に早い。そのくせ盗塁時には使わない。 --投手のコントロールがどれだけ高くても投球場所が少しズレる。 --ベースカバーをとにかく優先する。そのため、取れるような球を落とすことも((二、三塁間の打球を二塁手と三塁手がベースカバーを優先したせいで外野まで持っていかれるなど。))。 --打球が異常に早いうえに異常に転がるようになっており、詰まったゴロでも外野まで転がればフェンスまで到達したり、ホームラン性の当たりを打つと画面が打球に追いついていないといった珍妙なことも起こる。 --カメラの動きが変更されているのだが、これが打球や投げた球に遅れ気味に追従する仕様となっており(ボールが画面の端にあるくらいに極端)、球の先がどのようになっているのかがが非常にわかりづらい。 -ちなみに今作は野球のシステムを一新しており、これまでとは違い、野球に詳しいスタッフが野球の試合を担当したらしい。それでこのザマとはどういうことなのか。 -クリアするだけなら3年目のパワフル高校に勝てばよいだけなのでシリーズ最低クラスの難易度。 --だが真のエンディングを狙う場合はパワポケシリーズ屈指の高難易度となる、「ヒーロー達と野球部を賭けて野球対決するイベント」をクリアしなければならない。前述の駄目野球システム+ヒーロー達の能力の高さが大きな壁となり、ヒーローの力の源を封じる・引退したキャプテンを呼び寄せるなどのシリーズ恒例の裏工作をフルに行ってもかなり厳しい。&br()見事撃破したその後も圧倒的な能力を誇るヒーローを欠いた状態で甲子園に挑むことになる。しかも優勝後にヒーローとの最終決戦(ミニゲーム。おまけモードでの練習不可)があり、当然負けたら即ゲームオーバー。 --また主人公が野手の場合、''「阿部」''というモブキャラがピッチャーで登板することがあるのだが、このキャラが''全体的に能力が低く、マイナス能力も多い上、変化球がカーブしかないためによく炎上する。''&br()あまりの炎上っぷりに「炎の化身」と呼ばれるほどファンにネタにされている。((なお、ヒーローを除くと花丸高校はスタミナCの投手が「湯田」と「古河」の二人だけで、変化球を三種類持つのが「周」しかいない。元から投手陣は貧弱なのだが、「阿部」は実は中間程度の能力。むしろ「吉田」「木下」「佐藤」の方が能力が低いのだが、中途半端にスタミナが高いため、「阿部」が起用されることが多い。)) --「特定イベントを起こしてキャラの能力をパワーアップ」というのが過去作からあるのだが、本作はそれに該当するキャラがほぼ全てランダムイベントの為、キャラをパワーアップさせるには完全に運頼みになってしまう。((仲間評価を上げれば幾分能力は上げれるが、それほど大きなパワーアップは望めないうえ、本作は前作6と比べて仲間評価が上がりにくくなっているため、さらにトゥルーエンド到達の難しさに拍車をかけてしまっている。)) --やる気が下がるイベントやマイナス能力を取得することがあるイベントが定期、ランダム、うろつき問わず非常に多く、練習効率が悪くなりがち。そのため能力が上げにくく、オールAなど無理ゲーもいいところであり、オールBができればかなりのもの。 -真エンドに行かない場合、かなり後味の悪い結末を迎える。またこれに限らず、7はBADエンドが厳しい、悲惨なものが多い。 --そのため真エンドを目指したくなるが、前述のとおり野球部分は最悪の一言であり、難易度も高い。 --ちなみに大半のプレイヤーが真エンドに必須であるヒーロー戦に進むであろうが、前述の高難易度な上に負けた場合は屈指のトラウマエンドとして名高い「''しあわせ''」が待ち受けている。プレイした事のある人ならば一度は見る事になるであろう…。 -本作より隠し彼女が登場したが、彼女のトゥルーエンドに行く場合さらに難易度が上がる。 --一番の問題は''どんなにフラグを立てても、行ける確率が25%という点。'' --まず告白のシーンでわざと確率50%の選択肢を選んで告白を成功させる。&br()そのまま進めると会話シーンが流れるのだが、実はこのとき50%の確率でセリフが変わる場合があり、変わるとトゥルーエンドに行くことができる。 --変わらなければリセットするしかない。しかしパワプロシリーズの伝統で、''リセットを5回するとセーブデータが消去される。しかもリセットするたびに能力値は落ちる。'' --さらにその後真エンドルートに進まなければならないため、''前述のヒーロー戦・甲子園優勝・最終決戦''を成し遂げなければならない。 --ちなみに変わるセリフというのは、主人公の「さあ、練習練習!」が「さあ、練習練習''!!''」に変わることのみ。''わかるか!'' --そのため、彼女のトゥルーエンドルートの入り方は長らく不明だった。 -「おまけ」の「コレクション」に過去作の人物をいくつか集めた第二のプロフィールがあるのだが、わざわざ入れる必要があったのかと思えるほど、スタッフが酔っぱらって書いたようなおかしなものばかり。 --キャラクターの紹介をほとんどしておらず、内輪ネタやキャラに対するスタッフの個人的な感想を書いているだけである。シリーズファンを狙ったネタなのかもしれないが、未経験者にとっては意味不明もいいところであり、人によっては不快感すら感じるものもある。((特に2の野々村藍や4の真賀津など)) --本作の発売以前に「パワプロクンポケット大全」という本が発売されており、おそらくその本でのノリを本作の第二プロフィールにそのまま持ち込んだのだと思われる。 ---ちなみにこの第二のプロフィール、ポイントを使ってガチャガチャをすることによって入手するのだが、ダブることがある。何故ダブるようにしたのか。 ---ちなみにモブキャラの木村((パワポケ2に登場。2当時は顔すらなかった。))がなぜか載っているが、後の作品にてシリーズの核心に関わるキャラとして再登場する。 -通信機能を利用した「俺の基地」というモードが存在する。「俺のペナント」をクリアして資金をためて兵器を買い、通信対戦を行ってポイントを入手するモードだが、コンピュータ対戦ができない。そのため、通信を行う友人がいなければ無意味なモードと化す。 -バグが多く、能力を上げられるしあわせ草のバグやポイントが無限になるバグ、裏サクセスでゲーム進行不可能になるバグなど様々。前述の野球の酷さといいバグの多さといい、デバッグ及びテストプレイを本当にしたのか? --酷いものでは、一度登録した選手で表サクセスをやり直せるというものも存在する。 -本作の公式攻略本に、「挫折のとらえ方」「彼女との付き合い方」といったコラムや「トゥルーEDはハンカチが必須」などといった異常な自画自賛や説教などが記載されている。 --確かに本作のシナリオは好評なのだが、プレイヤーからすれば攻略本にそのようなことを言われるのは、はっきり言って大きなお世話である。 --なお、「8」以降の公式攻略本ではこのような説教コラムや自画自賛コメントはほとんどなくなっている。 **賛否両論点 -前作『6』と同じくコロコロコミックでキャラクター募集企画を行い、黒打ブラックというキャラが登場している。が、普通に進めれば正直いてもいなくてもどうでもいいキャラとなっている。 --チームメイトだが個別イベントすらない。能力は悪くないのだが、肝心のヒーロー戦では使えない。 --ただしこの人物はストーリー上でプレイヤーにミスリードを誘う存在という側面が強く、意図的に差しさわりがないキャラにした可能性がある。 ---また、前述の隠し彼女ルートでちょっとだけ登場する。ちょっとだけながらも、彼女の生き方に一番大きな影響を与えた人物とも考えられる。 -概ね好評なシナリオではあるが、''「露骨に説教臭い」''という意見も少なからずある。 **評価点 -表のサクセス「甲子園ヒーロー編」は過去作にも増して人間的に重苦しい学校教育と家庭を描いた作品。「正義」のヒーローの「不正義」など、単なる二元論で終わらない話が展開される。 --今作の悪役であるヒーロー・監督・校長は非道な行いや私欲のために行動をする。&br()が、その誰もが単純に悪人とは言えない人物であり、そのバックボーンを知ると何とも言えない気分にさせてくれる。&br()このようにプレイヤーに人生や生き方を問う描写のあるシナリオは、毎度のことながら好評である。 --真エンドルートに入った際に聞ける「正義と悪」に関する話は人気が高い。&br()何故か外でも非常に知られており、この話の元ネタがパワポケ7だと知らない人間も多い。((「正義の反対は、別の正義」から始まる。一部ではクレヨンしんちゃんの野原ひろしの名言と言われているが、誤解でありひろしは作中でこのような発言は全くしていない。)) -彼女シナリオが前作より濃くなった。&br()マネージャー・後輩・クラスメイト・親友の妹・謎の女子高生と、これまでのシリーズと比べるとかなりの正統派がそろっている。 --本作より隠し彼女が登場。隠しながらも物語に大きく関わっており、このルートに入ると様々な事実が明らかになる。 --前述のとおり、トゥルーEDに行くのは至難の業。行けないとグッドEDでも非常に悲しい結末を迎える。その分、トゥルーEDでは感動できる。 --また「緑髪(みどりがみ)の人」こと博多幸博氏が手掛ける、妙に濃い緑髪の彼女も本作より登場。 -しかしその良いシナリオを楽しむ為には、前述の通り高い難易度とダメダメな野球部分が大きな壁として立ち塞がる。非常にもったいない((パワポケ全体通じて物語の核心に辿り着くのは難易度が高いが、やはり本作は野球部分がその難易度を無駄に高くさせている))。 -裏のサクセス「大正冒険奇譚編」はシリーズでは「4」、「5」に次ぐ3回目のRPG。表と比べると比較的明るめのシナリオになっている。過去作のキャラも多数登場しており、こちらも好評。 --何より悲惨極まりない野球をする必要がないというのが利点。前作「6」と違い野球の試合は一切ない。 --歴史ネタ映画ネタなど盛りだくさんであり、かなりマニアック。実在の人物をモデルにしたキャラも多い。 --機械鉄人、恐竜など時代錯誤な敵やまだ存在しないトンプソンM1短機関銃などが登場するがこれらは4以来いつものことなのでそれほど問題にされていない((5では忍者の時代なのに戦車が出てきたりした。))。 -こちらもクリアだけならある程度適当に進めても可能。表よりもいい選手が作りやすいため、基本的にはこちらがメインとなりがち。 --ただ、システムは4や5の使いまわしであり、新鮮味がないという批判意見もある。さらに冒険と言いながら実際はただ一本道を進むだけの単調なもの。 --キャラの成長は4・5とのような「経験値を得てレベルアップ」というものではなく、「特定のイベントを起こしてキャラがパワーアップ」というものに変わっている。 --主人公も特定のイベントを起こせばパワーアップさせることができるが、HPだけはどう頑張っても28から増やせない。 ---パーツを破壊されるなどのマイナスイベントも多く、依頼の出現や報酬など運に左右されがちな点が多い。そのため、表ほどではないがストレスがたまる。 ---他、登場人物に偏りがあり、「7」の表サクセスからの登場人物は「台場」と「勝野」の二人のみ。((それぞれ「自由の城」「インカの秘跡」でのみ登場。))残りはすべて過去作のキャラとなっている((モブの兵士や信者、戦闘員は例外で、新規に書き起こされている))。 **総評 野球ゲームで野球の出来が悪いというのは致命的であり、それが本作の評価に響いたようだ。~ だが、シナリオを楽しむことを目的とし、野球をおまけ程度にしか見ていないファンや信者からの評価は高い。~ この『7』以降、ポイントによる追加の彼女候補を用意するなど、さらにギャルゲーとしての方向により一層力を入れ始めたことから、おそらくシリーズの転機になった作品。野球の出来の悪さをシナリオ、彼女、RPGなど野球以外の要素で帳消しにできるかどうかで評価が分かれるだろう。~ **余談 -サクセス中での対戦校の一校、緑満高校の選手はすべてカプコン製ゲームのキャラの名前がつけられている((衛具是、阿佐、李勇、斬鬼江怖、鳴歩道、断帝、覇我亜など。))。おそらく『ボクらの太陽』と『ロックマンエグゼ』のコラボが原因だと思われる。 -今作の登場人物の一人「有田修吾」はパワプロファンの某お笑い芸人をモデルにしている。

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