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アトランチスの謎 - (2013/02/22 (金) 20:29:47) の1つ前との変更点

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*アトランチスの謎 【あとらんちすのなぞ】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000068H56)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|サンソフト(サン電子)|~| |発売日|1986年4月17日|~| |定価|4900円|~| |分類|''バカゲー、クソゲー判定?(良い評価をする人もいる)''&br()※一覧では後者として扱う|~| |ポイント|理不尽要素多すぎ(蝙蝠の糞にあたっただけで石化等)&br()自殺で面移動?&br()明らかに&bold(){繋ぎ忘れた面}がある&br()探索型ゲームなのに目的達成しても終わらない&br()キーワード:名古屋&br()''42th ZONE!''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[いっき]]』から『リップルアイランド』まで全方向に渡って迷作ファミコンソフトを輩出しているサンソフトの野心作で、ある意味ではメジャータイトルとも言える作品。~ 内容は横視点の探索型アクションゲーム。~ このジャンルにはスーパーマリオや悪魔城ドラキュラ、メトロイド等の数多くの名作があるが、この作品はどれにも似ていて、どれとも違っている。 **問題点 -そもそもタイトルが「アトランティス」ではなく「''アトランチス''」であるという時点で既に地雷臭がする(うさん臭い)、と指摘する声も少なからず存在する。 --が、そのお陰でタイトルに独自性があり、現代のインターネットの検索エンジンでも探すのが非常に容易。~ まさか、サンソフトはこのことを見越してこのようなタイトルを付けた……''ワケは無いか。'' -行方不明になった師匠を助けに行くというストーリーだが、その師匠が何故か同じサン電子から発売された『いっき』の主人公「ゴンベ」である。 -この作品のクソゲー要素を簡潔にまとめると「爽快感がなく、理不尽な要素てんこ盛りのムズゲー」である。~ 主人公の操作、敵、時間制限、ステージ構成と全ての方向で隙が無い。 -主人公の操作、特に多用するジャンプの制御がかなり難しい上に、穴に落ちると即死。~ そしてその穴がやたらと多く、ステージによっては足場の方がむしろ少ないという苛烈なバランスである。 --さらに、一部のステージの地面は滑るようになっており、より苛烈なものになっている。 --一応、無敵化アイテムもあるのだが、落下死や時間切れは防げない上に、死ぬと取ったアイテムもいくつか消えてしまう。 -武器は爆弾。~ 敵を倒したり扉を開けたりするのに使うのだが、強化アイテム無しではそもそも死角だらけな上、ボタンを押してから敵を倒せるまでのタイムラグのせいで、これまたジャンプ同様非常に制御が難しく、そもそも攻撃で楽に進行できたり爽快感があったりといった、この手のアクションゲームが持っているべき要素がおおよそ欠如している。~ ひたすら地味。 -各所に落ちている「宝箱」を開けると得点になり(100万点から1点まで非常にバラバラ)、ゲームの目的の一つでもあるはずなのだが、それ自体はゲームの進行そのものにはまったく関係しない。~ (現実的に入手できるかどうかは別として)合計200個あり、ゲームオーバー時に入手数が表示される。 --100000点ごとに1UPするため全く無駄だというわけではない。~ また、機数が9機でカンストしてしまうためあえて宝箱を取らずに先に進み、機数が減ってから逆走して宝箱を取りに行くというテクニックもある。 -全100ステージという、この世代としては広大な設定は良いのだが、特定のアイテムが無いと常人ではとても攻略できない(アイテムがあってさえかなり難しい)ステージも多数存在する。また、移動のための扉には見えないものも多い。空中で爆弾を爆発させないと出現しない、通常なら死ぬ「穴」の中にある、一番高いところから何もない方向へ思い切ってジャンプしたその先に雲とドアがある、特定の場所でわざと自爆することでしか入れない((そのドアが見えているのはまだいいほうで、床の下の見えないドアに入るというのもある))などというものもざらで、加えて入っただけでゲームオーバー確定になる(延々落ちて死ぬだけの)ステージ((ちなみに「42th」にいちいちツッコミが入ることは少ないが、正しい英語での表記は「42nd」である。))につながっているものすらある。こういったあまりにも不条理すぎる要素がいたるところに存在する。 --しかも「繋ぎ忘れ」と思われるステージが3つ(55,59,84)あり、裏技のステージセレクトを使わなければ行く事はできない。 --最終ステージを攻略する(だけ)なら、たった10面分通るだけで攻略可能。これだけ不条理なゲームながら、当時は最短ルート探しに熱を上げる者も多かった。 -アイテムの能力が「画面全体攻撃」や「無敵化」などの極端すぎるものがあるかと思えば、「爆弾で暗黒ステージを一瞬だけ明るくできる」という(無いと地獄だが)微妙に楽しくないアイテム、あるいは十字キーの上を押すと3点ずつ入ったり、IIコンのマイクで敵の動きが止まったりなど効果が微妙すぎるものまで、バランス面で不条理なものがいろいろ存在する。 -クリアしても結局のところ「謎」が何なのやらさっぱり不明。~ さらに「エンディング」がそもそも存在せず、ゲームもそのまま続行できるのだが、だからといって何をすればいいのかよく分からないという微妙な展開に。 --あるステージでは、空にスタッフ名のクレジットが浮かんでいる。スタッフロールが存在しないため、その代わりだろうか? **余談 -基本的にクソゲーに分類して差し支えないタイトルなのだが、複雑に繋がった多数のマップを探索するステージクリア型アクションゲームというのは他に類例が希少で、それに加えて理不尽ながらも高い難易度と自由度を併せ持つ作品でもあるので、一部のファンからはむしろ高く評価されていたりもする。 --しかし、常人にとっては(ry --横視点のジャンプアクションとして見てしまうと、あの世紀の名作『スーパーマリオブラザーズ』が、BGMやキャラクター、隠し要素などなど極めて高水準にまとまったゲームであったため、後発のゲームとしてどうしても見劣りするという評価しか得ることはできなかった。 -BGMはファミコンのこの世代としてはかなりの完成度で(宝箱を取る時にその効果音で途切れてしまうが)この部分の評価も非常に高い。~ ステージのBGMは3曲しかないけど。 -サン電子(当時)の次回作は『かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次』。探索要素はほとんど無くなったが、この作品と同様に爆弾を武器にアイテムを集めつつ進んでいく横スクロールゲームであり、後の『水戸黄門』に繋がるようなゲームである。こちらは正統派アクションゲームとしてかなりの進化を遂げた良作と言ってもいい出来だが、相変わらず難しい。
*アトランチスの謎 【あとらんちすのなぞ】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000068H56)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|サンソフト(サン電子)|~| |発売日|1986年4月17日|~| |定価|4900円|~| |分類|''バカゲー、クソゲー判定?(良い評価をする人もいる)''&br()※一覧では後者として扱う|~| |ポイント|理不尽要素多すぎ(蝙蝠の糞にあたっただけで石化等)&br()自殺で面移動?&br()明らかに&bold(){繋ぎ忘れた面}がある&br()探索型ゲームなのに目的達成しても終わらない&br()キーワード:名古屋&br()''42th ZONE!''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[いっき]]』から『リップルアイランド』まで全方向に渡って迷作ファミコンソフトを輩出しているサンソフトの野心作で、ある意味ではメジャータイトルとも言える作品。~ 内容は横視点の探索型アクションゲーム。~ このジャンルにはスーパーマリオや悪魔城ドラキュラ、メトロイド等の数多くの名作があるが、この作品はどれにも似ていて、どれとも違っている。 **問題点 -そもそもタイトルが「アトランティス」ではなく「''アトランチス''」であるという時点で既に地雷臭がする(うさん臭い)、と指摘する声も少なからず存在する。 --が、そのお陰でタイトルに独自性があり、現代のインターネットの検索エンジンでも探すのが非常に容易。~ まさか、サンソフトはこのことを見越してこのようなタイトルを付けた……''ワケは無いか。'' -行方不明になった師匠を助けに行くというストーリーだが、その師匠が何故か同じサン電子から発売された『いっき』の主人公「ゴンベ」である。 -この作品のクソゲー要素を簡潔にまとめると「爽快感がなく、理不尽な要素てんこ盛りのムズゲー」である。~ 主人公の操作、敵、時間制限、ステージ構成と全ての方向で隙が無い。 -主人公の操作、特に多用するジャンプの制御がかなり難しい上に、穴に落ちると即死。~ そしてその穴がやたらと多く、ステージによっては足場の方がむしろ少ないという苛烈なバランスである。 --さらに、一部のステージの地面は滑るようになっており、より苛烈なものになっている。 --一応、無敵化アイテムもあるのだが、落下死や時間切れは防げない上に、死ぬと取ったアイテムもいくつか消えてしまう。 -武器は爆弾。~ 敵を倒したり扉を開けたりするのに使うのだが、強化アイテム無しではそもそも死角だらけな上、ボタンを押してから敵を倒せるまでのタイムラグのせいで、これまたジャンプ同様非常に制御が難しく、そもそも攻撃で楽に進行できたり爽快感があったりといった、この手のアクションゲームが持っているべき要素がおおよそ欠如している。~ ひたすら地味。 -各所に落ちている「宝箱」を開けると得点になり(100万点から1点まで非常にバラバラ)、ゲームの目的の一つでもあるはずなのだが、それ自体はゲームの進行そのものにはまったく関係しない。~ (現実的に入手できるかどうかは別として)合計200個あり、ゲームオーバー時に入手数が表示される。 --100000点ごとに1UPするため全く無駄だというわけではない。~ また、機数が9機でカンストしてしまうためあえて宝箱を取らずに先に進み、機数が減ってから逆走して宝箱を取りに行くというテクニックもある。 -全100ステージという、この世代としては広大な設定は良いのだが、特定のアイテムが無いと常人ではとても攻略できない(アイテムがあってさえかなり難しい)ステージも多数存在する。また、移動のための扉には見えないものも多い。空中で爆弾を爆発させないと出現しない、通常なら死ぬ「穴」の中にある、一番高いところから何もない方向へ思い切ってジャンプしたその先に雲とドアがある、特定の場所でわざと自爆することでしか入れない((そのドアが見えているのはまだいいほうで、床の下の見えないドアに入るというのもある))などというものもざらで、加えて入っただけでゲームオーバー確定になる(延々落ちて死ぬだけの)ステージ((ちなみに「42th」にいちいちツッコミが入ることは少ないが、正しい英語での表記は「42nd」である。))につながっているものすらある。こういったあまりにも不条理すぎる要素がいたるところに存在する。 --しかも「繋ぎ忘れ」と思われるステージが3つ(55,59,84)あり、裏技のステージセレクトを使わなければ行く事はできない。 --最終ステージを攻略する(だけ)なら、たった10面分通るだけで攻略可能。これだけ不条理なゲームながら、当時は最短ルート探しに熱を上げる者も多かった。 -アイテムの能力が「画面全体攻撃」や「無敵化」などの極端すぎるものがあるかと思えば、「爆弾で暗黒ステージを一瞬だけ明るくできる」という(無いと地獄だが)微妙に楽しくないアイテム、あるいは十字キーの上を押すと3点ずつ入ったり、IIコンのマイクで敵の動きが止まったりなど効果が微妙すぎるものまで、バランス面で不条理なものがいろいろ存在する。 -クリアしても結局のところ「謎」が何なのやらさっぱり不明。~ さらに「エンディング」がそもそも存在せず、ゲームもそのまま続行できるのだが、だからといって何をすればいいのかよく分からないという微妙な展開に。 --あるステージでは、空にスタッフ名のクレジットが浮かんでいる。スタッフロールが存在しないため、その代わりだろうか? **余談 -基本的にクソゲーに分類して差し支えないタイトルなのだが、複雑に繋がった多数のマップを探索するステージクリア型アクションゲームというのは他に類例が希少で、それに加えて理不尽ながらも高い難易度と自由度を併せ持つ作品でもあるので、一部のファンからはむしろ高く評価されていたりもする。 --しかし、常人にとっては(ry --横視点のジャンプアクションとして見てしまうと、あの世紀の名作『スーパーマリオブラザーズ』が、BGMやキャラクター、隠し要素などなど極めて高水準にまとまったゲームであったため、後発のゲームとしてどうしても見劣りするという評価しか得ることはできなかった。 -BGMはファミコンのこの世代としてはかなりの完成度で(宝箱を取る時にその効果音で途切れてしまうが)この部分の評価も非常に高い。~ ステージのBGMは3曲しかないけど。 -サン電子(当時)の次回作は『かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次』。探索要素はほとんど無くなったが、この作品と同様に爆弾を武器にアイテムを集めつつ進んでいく横スクロールゲームであり、後の『[[水戸黄門>水戸黄門/II 世界漫遊記]]』に繋がるようなゲームである。こちらは正統派アクションゲームとしてかなりの進化を遂げた良作と言ってもいい出来だが、相変わらず難しい。

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