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*遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX めざせデュエルキング!
【ゆうぎおうでゅえるもんすたーずじーえっくす めざせでゅえるきんぐ】
|ジャンル|カードバトル|CENTER:&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/51FBVJ361ZL.jpg,width=160)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|コナミ|~|
|発売日|2005年10月13日|~|
|定価|5,229円|~|
|プレイ人数|1人~2人|~|
|セーブデータ|1個(バッテリーバックアップ)|~|
|レーティング|CERO:全年齢対象|~|
|分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|~|BGCOLOR(MistyRose):''黒歴史''|~|
|ポイント|バグ・ルール処理ミスが多すぎ&br()「''OCGとは異なる仕様があります''」&br()かなり薄い収録カード&br()無理矢理なイベントデュエル&br()''結局学園生活は仕切り直し''|~|
|>|>|CENTER:''[[遊☆戯☆王 関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/768.html]]''|
#contents(fromhere)
**概要
高橋和希氏原作の人気漫画『遊☆戯☆王』の原作完結の数年後を舞台にしたアニメオリジナル((Vジャンプでも『遊☆戯☆王GX』が連載されていたが、アニメが先発であり、漫画版はキャラのみを共有し世界観やカードは全く別物であった。))の続編『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』を題材にしたカードバトルRPG。
プラットフォームをGXシリーズに移した初めての作品で、デュエル・アカデミアでの学園生活を体験できることで注目を浴びていたが…。
**問題点
-''バグ及びルール間違い、カードの処理ミスがあまりにも多い。''
(以下、専門用語を多く使用しているので遊戯王サイトを参照することを推奨します。とりあえずオススメは[[こちら>http://yugioh-wiki.net/]]
--「お注射天使リリー」は、自分が「攻撃する時、または攻撃を受ける時」ライフポイントを支払えばその時だけ攻撃力が上がるという効果を持っている。このゲームでは攻撃するときは問題ないのだが、攻撃を受ける時は''ライフポイントを支払っても攻撃力が上がらない''。
--当時は「モンスター召喚成功時の優先権行使」と呼ばれるルールがあり、例えば「ならず者傭兵部隊」なら召喚に成功してすぐ効果を発動すれば生け贄になる為「落とし穴」等の発動を許さずモンスターを破壊できる、というのが公式ルールであったが、このゲームでは召喚成功時にすぐに起動効果の発動ができない為、ならず者傭兵部隊が落とし穴で破壊されてしまう(もちろん、召喚成功時の誘発効果は問題なく発動する)。
---2011年のルール変更にて「モンスターの召喚成功時に起動効果は発動できない」というルールに変更され、奇しくもこのゲームの処理通りの解釈となった。
--「魔法の筒」が「王宮のお触れ」に無効化されない。
--「滅びの爆裂疾風弾」は言うまでもなく「青眼の白龍」がいなければ発動できないカードなのだが、このゲームは''いなくても発動できる''。実質、''無制限のサンダー・ボルトと化している''。通称「バグストリーム」。
--「ドリルロイド」でセットされたリバース効果モンスターを攻撃しても効果が発動しない。
--「ニードルバンカー」等が相打ちでも効果が発動する。
--「地割れ」「地砕き」の効果が自分のモンスターにも及ぶため、最低攻撃力もしくは最高守備力が自分のモンスターであった場合そのモンスターが破壊されてしまう。
---筆者がこれらの点をユーザーサポートに問い合わせたところ、「''このゲームにはOCGとは異なる仕様があります''」と返答された。OCGを可能な限り再現したのがウリではなかったのか…。
-バグを抜きにしても、仕様や演出も酷い。
--「収録カードは過去最高の1200枚」を謳っているが、ほとんどが通常モンスターである。
---「怒れる類人猿」、「ネフティスの鳳凰神」、当時4人だった「霊使い((どういうわけか「霊術」の罠カードは収録されている。)))」等、実用性・イラストそれぞれで当時大人気だったカードさえ未収録。~
「未収録はモンスターばかり」という点はDS作品と共通しているが、DS版と違い立体ソリッドビジョンは無くプログラムの手間は変わらないはずなのにこの体たらくである。
--融合素材代用モンスターに至っては1体も収録されていない。
---当時の最新パック「ELEMENTAL ENERGY」からただ1枚フライング収録された「E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン」を召喚するには、弱小モンスターをつぎ込んで2回も融合召喚する必要がある。
--敵のAIも相当貧弱。
--また敵のデッキには魔法・罠除去がほとんどない為、高攻撃力のモンスターを「攻撃表示の壁」にして敵を怖気づかせての「ウィジャ盤」が猛威を振るう。ウィジャ盤による特殊勝利で獲得DPが増えることもあり、ぶっちゃけ''ウィジャ盤ゲー''である。
-ゲームの各イベントの内容さえお粗末。
--プレイヤーのレベルに相当する「デュエルランク」が上がるとイベントが発生しストーリーが進む…というコンセプトなのだが、このデュエルランクが「チュートリアルを全部見る」「100問ある詰めデュエルを進める」月一の試験で「カードのステータスを3択で''10秒以内に''選ぶ問題をこなす筆記試験」「ノルマ付きのデュエルである実技試験」等ストレスが溜まるものばかり。
--大原・小原と対戦する話があるが、大原戦に関しては''ただの詰めデュエル''、しかも1手で終わる。自分のデッキの内容なんて無視される。
---小原戦に関しては正規のデュエルとなるが、正直''それだけで良かったと思う''。
--大山(たいざん((ゲーム中でも、「オレは’オオヤマ’ではない、’タイザン’だ!」というセリフがある。)))戦に至っては''互いに制限リストを完全無視した固定デッキ''で、モンスターが非常に貧弱な為、''大量のドローカードを駆使、デッキが尽きたら現世と冥界の逆転で仕切り直し、再びドローしまくるという動作を繰り返しエクゾディアを揃える''ことが目的となる。~
アニメでの大山は1枚のドローに命運を賭けるタイプのデュエリストで、こんなバカみたいにドローする人間ではなかったのが…。
--万丈目軍団との戦いのフラグは「万丈目にデュエルを持ちかけつつ、''やっぱりやめる''」という、攻略本がなければ絶対に気付かないような条件の上、話の展開上適切とは言えない行動である。万丈目自身にも指摘される。
---最終的にアニメ同様、一旦逃げ出した万丈目が「サンダー」を名乗り戻ってくるのだが、''制服はブルーのまま''。性格や言動も以前と変わらない。このイベント自体必要だったのかどうか…
--ゲーム内時間で1年経過すると制限リストの変更があるのだが、''何が禁止・制限・準制限・無制限になるかはほぼランダム''。毎年大幅なデッキ変更が必要になることが多い。
--ゲームのクリアともいうべき「デュエルキング」の称号は、「詰めデュエルを100問終わらせる」「全員に10勝する」「全イベントを終わらせる」「''全カードコンプリート''」等、ストレスだらけの要素をほぼ全部終わらせることが条件。それが終わったところで、クリア後の特典としては''鮫島校長とデュエルができ、勝つと名前を変えることができる''だけである。そこまでやり込んだ人はどれだけいたのやら…
**評価点
-''クソゲーのお約束''、BGMの出来は良い。特に万丈目軍団とのデュエルBGMはとても良く雰囲気が出ている。
-未収録も多いが、「サイバー・ドラゴン」やカオス系統等、いわゆる当時のガチデッキはどうにか作れる。
-試験の結果により、オシリス・レッド、ラー・イエロー、オベリスク・ブルーの寮を転々としてそれぞれの生活を体験できる。
--後発のゲームは全て主人公がレッド寮固定なので、本作独自の利点とも言える。
-事実上((一応2話などにチラッと出ていたのだが、名前も出ないモブ扱いでありほとんど知られていなかった。))アニメに先駆けてラー・イエローの寮長である樺山先生が登場。影が薄いことを嘆く性格はこの頃から。
-特典カードの1枚である「ハネクリボー」のウインクバージョンは可愛いと評判で、再録もされていない為貴重である。
**余談
-本作をDSのGBAスロットにセットした状態で前作「ナイトメアトラバドール」を起動すると、ナイトメアトラバドールでハネクリボー(通常イラスト)が手に入る。…前世代に戻ってまで必要だったかどうかはさておき。
-''この頃の三沢大地はまだ空気ではなかった''。
**その後の展開
-本作があまりに不出来だった影響か、GX系列の作品はPSPの「[[タッグフォース>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/645.html]]」、DSの「スピリットサモナー」と2回も''入学からの仕切り直し''となった((同じエピソードを2回もやり直した理由は、PSPとDSシリーズの発売を半年ずつずらしていること、それぞれ違う路線で制作していくことの体現とされている。))。~
事実上本作は''黒歴史化されたと言わざるを得ない''。
*遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX めざせデュエルキング!
【ゆうぎおうでゅえるもんすたーずじーえっくす めざせでゅえるきんぐ】
|ジャンル|カードバトル|CENTER:&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/51FBVJ361ZL.jpg,width=160)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|コナミ|~|
|発売日|2005年10月13日|~|
|定価|5,229円|~|
|プレイ人数|1人~2人|~|
|セーブデータ|1個(バッテリーバックアップ)|~|
|レーティング|CERO:全年齢対象|~|
|分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|~|BGCOLOR(MistyRose):''黒歴史''|~|
|ポイント|バグ・ルール処理ミスが多すぎ&br()「''OCGとは異なる仕様があります''」&br()かなり薄い収録カード&br()無理矢理なイベントデュエル&br()''結局学園生活は仕切り直し''|~|
|>|>|CENTER:''[[遊☆戯☆王 関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/768.html]]''|
#contents(fromhere)
**概要
高橋和希氏原作の人気漫画『遊☆戯☆王』の原作完結の数年後を舞台にしたアニメオリジナル((Vジャンプでも『遊☆戯☆王GX』が連載されていたが、アニメが先発であり、漫画版はキャラのみを共有し世界観やカードは全く別物であった。))の続編『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』を題材にしたカードバトルRPG。
プラットフォームをGXシリーズに移した初めての作品で、デュエル・アカデミアでの学園生活を体験できることで注目を浴びていたが…。
**問題点
-''バグ及びルール間違い、カードの処理ミスがあまりにも多い。''
(以下、専門用語を多く使用しているので遊戯王サイトを参照することを推奨します。とりあえずオススメは[[こちら>http://yugioh-wiki.net/]])
--「お注射天使リリー」は、自分が「攻撃する時、または攻撃を受ける時」ライフポイントを支払えばその時だけ攻撃力が上がるという効果を持っている。このゲームでは攻撃するときは問題ないのだが、攻撃を受ける時は''ライフポイントを支払っても攻撃力が上がらない''。
--当時は「モンスター召喚成功時の優先権行使」と呼ばれるルールがあり、例えば「ならず者傭兵部隊」なら召喚に成功してすぐ効果を発動すれば生け贄になる為「落とし穴」等の発動を許さずモンスターを破壊できる、というのが公式ルールであったが、このゲームでは召喚成功時にすぐに起動効果の発動ができない為、ならず者傭兵部隊が落とし穴で破壊されてしまう(もちろん、召喚成功時の誘発効果は問題なく発動する)。
---2011年のルール変更にて「モンスターの召喚成功時に起動効果は発動できない」というルールに変更され、奇しくもこのゲームの処理通りの解釈となった。
--「魔法の筒」が「王宮のお触れ」に無効化されない。
--「滅びの爆裂疾風弾」は言うまでもなく「青眼の白龍」がいなければ発動できないカードなのだが、このゲームは''いなくても発動できる''。実質、''無制限のサンダー・ボルトと化している''。通称「バグストリーム」。
--「代打バッター」や「引きガエル」等の一部のモンスターには「タイミングを逃す」ルールが適用されず、生け贄等にしても効果が発動できる。
--「ドリルロイド」でセットされたリバース効果モンスターを攻撃しても効果が発動しない。
--「ニードルバンカー」等が相打ちでも効果が発動する。
--「地割れ」「地砕き」の効果が自分のモンスターにも及ぶため、最低攻撃力もしくは最高守備力が自分のモンスターであった場合そのモンスターが破壊されてしまう。
---筆者がこれらの点をユーザーサポートに問い合わせたところ、「''このゲームにはOCGとは異なる仕様があります''」と返答された。OCGを可能な限り再現したのがウリではなかったのか…。
-バグを抜きにしても、仕様や演出も酷い。
--「収録カードは過去最高の1200枚」を謳っているが、ほとんどが通常モンスターである。
---「怒れる類人猿」、「ネフティスの鳳凰神」、当時4人だった「霊使い((どういうわけか「霊術」の罠カードは収録されている。))」等、実用性・イラストそれぞれで当時大人気だったカードさえ未収録。~
「未収録はモンスターばかり」という点はDS作品と共通しているが、DS版と違い立体ソリッドビジョンは無くプログラムの手間は変わらないはずなのにこの体たらくである。
--融合素材代用モンスターに至っては1体も収録されていない。
---当時の最新パック「ELEMENTAL ENERGY」からただ1枚フライング収録された「E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン」を召喚するには、弱小モンスターをつぎ込んで2回も融合召喚する必要がある。
--敵のAIも相当貧弱。
--また敵のデッキには魔法・罠除去がほとんどない為、高攻撃力のモンスターを「攻撃表示の壁」にして敵を怖気づかせての「ウィジャ盤」が猛威を振るう。ウィジャ盤による特殊勝利で獲得DPが増えることもあり、ぶっちゃけ''ウィジャ盤ゲー''である。
-ゲームの各イベントの内容さえお粗末。
--プレイヤーのレベルに相当する「デュエルランク」が上がるとイベントが発生しストーリーが進む…というコンセプトなのだが、このデュエルランクが「チュートリアルを全部見る」「100問ある詰めデュエルを進める」月一の試験で「カードのステータスを3択で''10秒以内に''選ぶ問題をこなす筆記試験」「ノルマ付きのデュエルである実技試験」等ストレスが溜まるものばかり。
--大原・小原と対戦する話があるが、大原戦に関しては''ただの詰めデュエル''、しかも1手で終わる。自分のデッキの内容なんて無視される。
---小原戦に関しては正規のデュエルとなるが、正直''それだけで良かったと思う''。
--大山(たいざん((ゲーム中でも、「オレは’オオヤマ’ではない、’タイザン’だ!」というセリフがある。)))戦に至っては''互いに制限リストを完全無視した固定デッキ''で、モンスターが非常に貧弱な為、''大量のドローカードを駆使、デッキが尽きたら現世と冥界の逆転で仕切り直し、再びドローしまくるという動作を繰り返しエクゾディアを揃える''ことが目的となる。~
アニメでの大山は1枚のドローに命運を賭けるタイプのデュエリストで、こんなバカみたいにドローする人間ではなかったのが…。
--万丈目軍団との戦いのフラグは「万丈目にデュエルを持ちかけつつ、''やっぱりやめる''」という、攻略本がなければ絶対に気付かないような条件の上、話の展開上適切とは言えない行動である。万丈目自身にも指摘される。
---最終的にアニメ同様、一旦逃げ出した万丈目が「サンダー」を名乗り戻ってくるのだが、''制服はブルーのまま''。性格や言動も以前と変わらない。このイベント自体必要だったのかどうか…
--ゲーム内時間で1年経過すると制限リストの変更があるのだが、''何が禁止・制限・準制限・無制限になるかはほぼランダム''。毎年大幅なデッキ変更が必要になることが多い。
--ゲームのクリアともいうべき「デュエルキング」の称号は、「詰めデュエルを100問終わらせる」「全員に10勝する」「全イベントを終わらせる」「''全カードコンプリート''」等、ストレスだらけの要素をほぼ全部終わらせることが条件。それが終わったところで、クリア後の特典としては''鮫島校長とデュエルができ、勝つと名前を変えることができる''だけである。そこまでやり込んだ人はどれだけいたのやら…
**評価点
-''クソゲーのお約束''、BGMの出来は良い。特に万丈目軍団とのデュエルBGMはとても良く雰囲気が出ている。
-未収録も多いが、「サイバー・ドラゴン」やカオス系統等、いわゆる当時のガチデッキはどうにか作れる。
-試験の結果により、オシリス・レッド、ラー・イエロー、オベリスク・ブルーの寮を転々としてそれぞれの生活を体験できる。
--後発のゲームは全て主人公がレッド寮固定なので、本作独自の利点とも言える。
-事実上((一応2話などにチラッと出ていたのだが、名前も出ないモブ扱いでありほとんど知られていなかった。))アニメに先駆けてラー・イエローの寮長である樺山先生が登場。影が薄いことを嘆く性格はこの頃から。
-特典カードの1枚である「ハネクリボー」のウインクバージョンは可愛いと評判で、再録もされていない為貴重である。
**余談
-本作をDSのGBAスロットにセットした状態で前作「ナイトメアトラバドール」を起動すると、ナイトメアトラバドールでハネクリボー(通常イラスト)が手に入る。…前世代に戻ってまで必要だったかどうかはさておき。
-''この頃の三沢大地はまだ空気ではなかった''。
**その後の展開
-本作があまりに不出来だった影響か、GX系列の作品はPSPの「[[タッグフォース>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/645.html]]」、DSの「スピリットサモナー」と2回も''入学からの仕切り直し''となった((同じエピソードを2回もやり直した理由は、PSPとDSシリーズの発売を半年ずつずらしていること、それぞれ違う路線で制作していくことの体現とされている。))。~
事実上本作は''黒歴史化されたと言わざるを得ない''。