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**アイドル八犬伝 [#pda52e62]
【あいどるはっけんでん】
|ジャンル|アドベンチャー|~|
|対応機種|ファミコン|~|
|発売元|トーワチキ|~|
|開発元|ナツメ|~|
|発売日|1989年9月14日|~|
|定価|6000円|~|
*概要
コマンド選択型のアドベンチャーゲーム。&br()
主人公が自分をサポートする七人の仲間を集め、トップアイドルになることを目指すというもので、「南総里見八犬伝」とは名前以外関係がない。&br()
全五章構成で、各章ごとに小さなシーンに分かれており、フラグを立てないと場面転換できない形式になっている。&br()
事実上のナツメ第二作。元々東方見文録からシステムを転用するために作られた経緯があり、姉妹作といえる。
*特徴・もしくはバカな点
[[伯爵令嬢誘拐事件>シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件]]の狂ったゲーム性で知られるトーワチキと、[[東方見文録]]の狂ったシナリオで知られるナツメが手を組んだ結果、システム周りはまっとうなアドベンチャーとなっている。&br()
中盤までは総当りでさくさく進める。思いもかけないコマンドを要求されていたり、四章から即死トラップが用意されたりしているが、ゲームオーバーになってもそのシーンからコンティニューできるのでそれほど気にならないと思われる。&br()
…が、システム以外の面はオバカテイストがこれでもかと詰め込まれている。
オープニングからして突っ込みどころ満載。&br()
己の死期を悟った祖母の財産を相続するにあたり、自分の力を世に示すような仕事を求められる主人公エリカだったが、姉2人が若くして高名な学者や実業家なのに対し自分は歌しか能がないお嬢ちゃんに過ぎない。&br()
財産がどうというよりも姉にナメられっぱなしはいくらなんでも嫌だ。ならば唯一のとりえである歌で以てトップアイドルになってしまえ! 三ヶ月で! …という感じであり、芸能界にケンカ売ってる。&br()
タイトル画面では近藤ゆたかデザインによるエリカの顔グラがでかでかと映し出され、その左隣ではエリカが&bold(){踊っている}。&br()
ゲーム本編の演出では、コマンドに「唄う」「踊る」「微笑む」「とぼける」なんてものがあり、選ぶと本当にエリカが踊ったりトボけた顔をしたりする。それを抜きにしてもエリカの表情がやたらに多彩。ビジュアル自体は単調だが。
テキスト面で言えば、「ウーパールーパーじゃなくって乳母」、「ちょっと待ってチェルノブイリ」、「ありがトーワチキ」&br()
…などなど、肩の力が抜けそうなしょうもないギャグのオンパレード。&br()
やってることも、ラッコにくるみ割らせたり、警備員を歌で洗脳(?)して通らせてもらったり、星が必要な仲間のために彼女の頭をバットで殴ってマンガ星を出したり、とだいぶムチャクチャ。&br()
トップアイドルを目指していたはずなのに、何故か世界をイロモノで牛耳らんとする軍団に狙われ、その軍団と戦わされ、軍団の首領がエリカの祖父であることが唐突かつハッタリ気味に判明するという、シナリオの中身も混沌としている。&br()
そのイロモノ軍団の構成員だが、歌が巧いヨルシオなる関取、某元祖バラドルに名前がそっくりのヤモリミユキ、太ってタレント化した元美形俳優だというワレナベトオル、サングラスかけたタジロマサシ…と、どこかで見た名前か特徴の人たちばかり。&br()発売元は既に解散しているが、もしこれの版権を買い取ろうという会社があったところで、リメイクはまずできまい。似てるかどうかは別としてネタがやば過ぎである。&br()
その長所(?)のバカっぽさも、4章以降は話が若干シリアスになってくるためにパワーダウンする。
きわめつけとして、本作の要所要所ではエリカが即興で作ったらしい歌が挿入されるのだが、&bold(){そのほとんどが電波ソングもの。}&br()
歌詞は[[こちら>http://www5b.biglobe.ne.jp/~bakin/idol/song.html]]を参照のこと。&br()
でもBGM自体は、「魂斗羅」や「怒りのメガトンパンチ」で知られたサダキョウヘイが手がけており、ワンループは短いものの結構良い。
エンディング曲、「きみはホエホエむすめ」は、8bitのサウンドに意味不明な歌詞を乗せた、まさに電波ソングの走りとも呼べる名曲。作詞は、映画『日本以外全部沈没』などで知られる河崎実。
その後、2007年に発売されたCD「ファミソン8BIT/momo-i」のボーナストラックとして実際に歌われた。歌手は桃井はるこ。
*まとめ
&br()
まぎれもなくバカゲーであり、話の展開や炸裂するギャグは脱力ゲーの趣を持っている。&br()
できばえはあまり良くないかもしれないが、かなり力が入ってはいるゲームだろう。エリカ関係とおバカ方面に。&br()
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**アイドル八犬伝 [#pda52e62]
【あいどるはっけんでん】
|ジャンル|アドベンチャー|~|
|対応機種|ファミコン|~|
|発売元|トーワチキ|~|
|開発元|ナツメ|~|
|発売日|1989年9月14日|~|
|定価|6000円|~|
*概要
コマンド選択型のアドベンチャーゲーム。&br()
主人公が自分をサポートする七人の仲間を集め、トップアイドルになることを目指すというもので、「南総里見八犬伝」とは名前以外関係がない。&br()
全五章構成で、各章ごとに小さなシーンに分かれており、フラグを立てないと場面転換できない形式になっている。&br()
事実上のナツメ第二作。元々東方見文録からシステムを転用するために作られた経緯があり、姉妹作といえる。
*特徴・もしくはバカな点
[[伯爵令嬢誘拐事件>シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件]]の狂ったゲーム性で知られるトーワチキと、[[東方見文録]]の狂ったシナリオで知られるナツメが手を組んだ結果、システム周りはまっとうなアドベンチャーとなっている。&br()
中盤までは総当りでさくさく進める。思いもかけないコマンドを要求されていたり、四章から即死トラップが用意されたりしているが、ゲームオーバーになってもそのシーンからコンティニューできるのでそれほど気にならないと思われる。&br()
…が、システム以外の面はオバカテイストがこれでもかと詰め込まれている。
オープニングからして突っ込みどころ満載。&br()
己の死期を悟った祖母の財産を相続するにあたり、自分の力を世に示すような仕事を求められる主人公エリカだったが、姉2人が若くして高名な学者や実業家なのに対し自分は歌しか能がないお嬢ちゃんに過ぎない。&br()
財産がどうというよりも姉にナメられっぱなしはいくらなんでも嫌だ。ならば唯一のとりえである歌で以てトップアイドルになってしまえ! 三ヶ月で! …という感じであり、芸能界にケンカ売ってる。&br()
タイトル画面では近藤ゆたかデザインによるエリカの顔グラがでかでかと映し出され、その左隣ではエリカが&bold(){踊っている}。&br()
ゲーム本編の演出では、コマンドに「唄う」「踊る」「微笑む」「とぼける」なんてものがあり、選ぶと本当にエリカが踊ったりトボけた顔をしたりする。それを抜きにしてもエリカの表情がやたらに多彩。ビジュアル自体は単調だが。
テキスト面で言えば、「ウーパールーパーじゃなくって乳母」、「ちょっと待ってチェルノブイリ」、「ありがトーワチキ」&br()
…などなど、肩の力が抜けそうなしょうもないギャグのオンパレード。&br()
やってることも、ラッコにくるみ割らせたり、警備員を歌で洗脳(?)して通らせてもらったり、星が必要な仲間のために彼女の頭をバットで殴ってマンガ星を出したり、とだいぶムチャクチャ。&br()
トップアイドルを目指していたはずなのに、何故か世界をイロモノで牛耳らんとする軍団に狙われ、その軍団と戦わされ、軍団の首領がエリカの祖父であることが唐突かつハッタリ気味に判明するという、シナリオの中身も混沌としている。&br()
そのイロモノ軍団の構成員だが、歌が巧いヨルシオなる関取、某元祖バラドルに名前がそっくりのヤモリミユキ、太ってタレント化した元美形俳優だというワレナベトオル、サングラスかけたタジロマサシ…と、どこかで見た名前か特徴の人たちばかり。&br()発売元は既に解散しているが、もしこれの版権を買い取ろうという会社があったところで、リメイクはまずできまい。似てるかどうかは別としてネタがやば過ぎである。&br()
その長所(?)のバカっぽさも、4章以降は話が若干シリアスになってくるためにパワーダウンする。
きわめつけとして、本作の要所要所ではエリカが即興で作ったらしい歌が挿入されるのだが、&bold(){そのほとんどが電波ソングもの。}&br()
歌詞は[[こちら>http://www5b.biglobe.ne.jp/~bakin/idol/song.html]]を参照のこと。&br()
でもBGM自体は、「魂斗羅」や「怒りのメガトンパンチ」で知られたサダキョウヘイが手がけており、ワンループは短いものの結構良い。
エンディング曲、「きみはホエホエむすめ」は、8bitのサウンドに意味不明な歌詞を乗せた、まさに電波ソングの走りとも呼べる名曲。作詞は、映画『日本以外全部沈没』などで知られる河崎実。&br()
その後、2007年に発売されたCD「ファミソン8BIT/momo-i」のボーナストラックとして実際に歌われた。歌手は桃井はるこ。
*まとめ
&br()
まぎれもなくバカゲーであり、話の展開や炸裂するギャグは脱力ゲーの趣を持っている。&br()
できばえはあまり良くないかもしれないが、かなり力が入ってはいるゲームだろう。エリカ関係とおバカ方面に。&br()
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