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スターウォーズ - (2011/02/24 (木) 05:16:43) の1つ前との変更点
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*スター・ウォーズ
【すたー・うぉーず】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000068H32)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売元|ナムコ|~|
|発売日|1987年12月04日|~|
|分類|''クソゲー判定''|~|
|ポイント|原作破壊の嵐&br()未熟すぎるルーク&br()だが''難易度はジェダイマスター級''&br()オレサマハ&bold(){サソリベイダー}ダ&br()鬼畜すぎるシューティングステージ|~|
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#center(){&size(35){''WARNING!!!''}}
#center(){&size(20){''原作ファンは真面目に読まないほうが良い記事です。''}}
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#contents(fromhere)
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*概要
ナムコがスターウォーズの一作目「EP4(新たなる希望)」をベースに制作した、所謂キャラゲー。~
プレイヤーはEP4の流れに従ってルークを操作し、横スクロールアクションのパートとコックピット視点のシューティングのようなモードを交互に繰り返しながら、デススターの破壊を目指す。~
アクションパートでは、ルークはライトセイバーを振るって敵を倒し、前に進んでいく。敵を倒すことで「フォース」を取得することができ、貯めたフォースを使うことで特殊能力が発動する。また、各地で仲間を助けるごとに、仲間の能力に由来した特殊能力を様々な局面で使用することが可能になる。~
コックピット視点のシューティングモードではミレニアム・ファルコン号を駆って、レーザー砲で敵の戦闘機TiEファイターを撃墜しながら進む。~
と、ここまで書けば「なんだ、スターウォーズを題材にしたまともなゲームじゃないか」と思われがちだが…
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*キャラゲーとしての問題点
一にも二にも''原作破壊。''一見エピソード4を再現しているように見えるが、ほとんど別物で、むしろ破壊している。原作を知るファンからすれば失笑ものの出来であり、この時点でキャラゲーとして失格の烙印を押されても仕方がない。
-まず、レイア姫がR2-D2を通じて何故かオビ=ワン宛ではなく''ルークに直接''救援メッセージを送ってくる。そして、ルークは何故か最初からライトセイバーを持っており、原住民のジャワ族に略奪されたR2をセイバー片手に単身助けに向かう(ちなみにこの時点でR2の相棒・''C-3POは登場していない'')。ジャワとサンド・ピープルのシーンを変にそれぞれ解釈したものと思われる。
この時点で多くのファンやプレイヤーは「嫌な予感がする…」と思ったことだろう。そして、この後にはその予想の斜め下を行く原作破壊の嵐が待ち受けている。
-単身ジャワのサンドクローラーに突入し、帝国兵・ストームトルーパー達をけちらして進むルーク。そしてクローラーの最奥には''何故かダース・ベイダーが''。そしてダース・ベイダー(?)が開口一番にルークに向かってこの一言。
「オレサマハ サソリベイダー ダ」
-……そしてサソリベイダーとのライトセイバー・バトルに入り、ベイダーに一発でもセイバーを当てると''名前の通り蠍に変身する''。フォースの暗黒面ってレベルじゃねーぞ!
--このサソリベイダーを撃破すると、ルークは''ランドスピーダーで敵を轢き殺しながら次の目的地へと向かう''。そういう乗り物じゃねーからそれ!!
-オビ=ワン・ケノービの住居らしき場所に着くと、ルークはそのままミレニアム・ファルコン号に乗りタトゥイーンを発つ。
--この部分は矛盾の塊である。原作未見の方に簡単な説明を。&br()1:ルークはドロイド二体と共にオビ=ワン宅を訪れ、オビからライトセーバーを受け取る。その後ルークはレイア姫の元へ向かうオビとドロイドをアンカーヘッドの町まで送ろうとする。&br()2:一行は途中、襲撃されたジャワと遭遇し、ルークは帝国軍がドロイド二体を追い、自分の保護者である伯父夫婦を殺した事を知り、オビについてジェダイの騎士となることを誓う。&br()3:一行はモス・アイズリー宇宙港で密輸商人のハン・ソロとチューバッカのコンビを雇い、彼らの宇宙船ミレニアム・ファルコン号でタトゥイーンを脱出する。
--このゲームでは、そのプロセスを何もかもすっ飛ばしてルークとR2がファルコン号を飛ばす。オビ=ワンは''何故か敵に捕縛されており、ルークに通信で助けを求めてくる''。ファルコン号の持ち主であるソロはその次のステージで捕らわれの身となっている。チューバッカも更にその次のステージで助けることとなる。&br()言うまでもなく、原作ではこの時点でルーク、オビ=ワン、ソロ達は面識がないはずなのに既に仲間同士。しかもファルコン号は本来の停泊地になく、ルークはこれを無断使用している。こんな意味不明のゲームオリジナルストーリーを誰が求めているのか?
---そもそも、劇中でも相当の実力者であるらしい事が描かれたジェダイの末裔、オビ=ワン・ケノービ将軍があっさり敵に捕らわれているとはどういう事か。
-そんなツッコミが追いつかない原作破壊の嵐を乗り越え、オビワンを追って惑星ケッセルへと辿りつくルーク。
--劇中ではこのケッセルについて、C-3POが「ケッセルの強制労働鉱山に送られたくないだろう!」と語っているだけである。このゲームでは何故か、ただ「やまの わくせい」というテロップが出るだけ。当時はまだ裏設定が固まっていないので、この表現も一概に原作を無視したものとは言えないが。 そもそも''原作でケッセルに立ち寄る場面はない''ということは捨て置く。
--施設の最深部では再び偽ダース・ベイダーが現れ、「オレサマ ハ ''ギャオスベイダー'' ダ」と名乗る。サソリベイダーと同じように最初はベイダーの姿だが、一発セイバーを当てると''翼竜のような姿に変身する。''ギャオスってまさか…[[このギャオスか……?>http://revoltech.in/catalog/tokusatu/100601gaos/100601gaos.htm]]
-この後も、原作では名前の出ていない惑星をめぐり、なぜか囚われている仲間を助けだしていく。各エリアには勿論ベイダーのパチモノが待ち構え、鮫のような姿に化身する「クラドスベイダー」、雪男に化身する「ワンパベイダー」が現れる。''…頭が痛い。''
--原作に登場しない惑星とは「水の惑星イスカロン」と「氷の惑星ティナ」である。EP4では登場しないとはいえ、カラマリやホスでは駄目だったのだろうか…。
--ワンパベイダーの「ワンパ」は、実際にスター・ウォーズの世界に登場する雪男のようなクリーチャーではあるのだが(無論ベイダーの姿に変身したりはしない)、原作で登場するのは続編のEP5からである。
-レイア姫を助けるべく突入したデス・スターで対面する本物のダース・ベイダーは''「今までの敵はまやかしだ」''と語る。''これが暗黒面の力ですか、父さん''。
--ちなみに「ダース・ベイダー」の「ベイダー」とは、アナキン個人に与えられたシス(悪のジェダイ)の呼称であり、どちらかと言えば「ダース・○○○」と名づけられるはず。しかし、いずれにせよこんな大安売りのように配布されるような名ではなく、ましてや変身などしない。開発者はダース・ベイダーをイン『ベーダー』的な何かと勘違いしていたのだろうか。
-終盤のステージである「基地の惑星ヤビン(ヤヴィン)」だが、実際にはヤヴィン第4衛星、通称ヤヴィン4である。劇中ではこの名称が出ないため、この点は仕方がないだろう。
--ここには反乱同盟軍の秘密基地が存在する設定なのだが、''なぜか帝国軍に制圧されてしまっている''。帝国軍は基地の所在を知らず、それを聞き出すためにレイアをさらったのだが…
-他にも「なぜか方言をしゃべるチューバッカ」「敵を倒すと手に入る、なぜかアイテム式のフォース」など、突っ込みどころは尽きない。しかもフォースを消費してバリアを張ったり、時間を止めたり、ワープしたり、セイバーから衝撃波を飛ばしたりすることが出来る。 …いくらなんでもそのフォースの解釈はあんまりである。
--空中浮遊のフォースまである。言うまでもなく、シリーズにフォースで空中浮遊するジェダイ騎士など一人たりともいない。一応作中では、フォースを使って跳躍力を高めた大ジャンプや、フォースで落下の衝撃を殺しての受け身などが行われているが、それは''浮遊とは違う''だろう。
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*ゲームそのものの問題点
-ゲームを始めるといきなり20世紀FOXのロゴをナムコに置き換えたパクリロゴが出る。今なら確実にFOXに訴えられておしまいだろう。
--ゲームオーバー画面のBGMがダースベイダーの呼吸音。からかうダースベイダーに殺意を感じる。
**アクションについて
-ルークはいかなる攻撃でも一撃死する。勿論一撃死制の2D横スクロールアクションは数多いが、問題は、''敵の層が厚すぎること''と、それに加えて''操作性が悪いこと''、そしてルークの主兵装が''斬撃を主体とするライトセイバーである''ことである。このせいでやたらめったら難易度が高い。
--操作性が悪いと言うより足元が滑りやすい。足場も悪いため足を踏み外しての墜落死や敵や即死トラップとの衝突死が頻発する。
--近寄らなければ攻撃できないルークに対し、相手は容赦なく高空から突撃してくるし、ブラスターライフルを連射してくる。ルークは原作のように華麗にブラスターを''セイバーで弾き返せ…ない''。確かにEP4のルークは未熟だが、そんなところを原作再現してどうする。
--同じ2Dアクションで剣使いといえばかの[[ゼロ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/435.html]]が有名だが、ルークの剣技はその足元にも及ばない。しかも足元に届かないため、しゃがまないと至近距離にいる足元の敵には攻撃できない。
//15年も後のゲームのキャラを引き合いに出すのはどうかなあ。
//どうでもいいが同じ世代なら五右衛門を推したい
-道中でブラスターを拾えるのだが、''これの方がセイバーよりよっぽど強い有様。''オビワンに怒られるぞ、ルークよ。
--ただしボス戦では使えない(勝手にセイバーに持ち替えさせられる)。ボス戦くらいジェダイの騎士らしく戦えって事か。
-裏技だがコンティニューできるのが唯一の救い。(コンティニュー画面で上押しながらAボタン16回。ただし再開時にフォースを30差し引かれる。無論手持ちのフォースが29以下の場合はコンティニュー不可)
**シューティングについて
-ミレニアム・ファルコンは''TIEファイターのレーザーキャノン一撃で宇宙の藻屑となる''。 ファルコンには強力な防御シールドが搭載されている設定であり、劇中でもTIEファイター4機の猛攻に耐えきっている。いくらなんでもバランス取りが極悪。
--一応Aボタンで3回まで敵の攻撃を無効化するシールドが張れるが、1回につき''効果時間は約3秒程度。''いくらなんでも欠陥品すぎる。
--しかも敵の出現パターンはランダムでパターン化も出来ず、極限まで反射神経を高めることを要求される。''リアルでフォースでも使えと?''
-最終ステージのみ縦スクロールシューティングになるのだが、これが[[コンボイ>トランスフォーマー コンボイの謎]]並の死にゲー。スクロール速度が速いうえ、障害物やTIEの攻撃をすり抜けていかなければならない。言うまでもなく、こちらもリアルフォースを要求される。
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**「ルークよ、これがSWのキャラゲーだ」「嘘だぁあああああ!!!」
''原作破壊、ゲーム面もクソ''と、救いようのないクソゲーである。正直、怒りを通り越して笑いしか出てこない原作破壊っぷりには、もう呆れるしかない。&br()あの名作をここまでクソに貶めた当時のナムコは何を考えていたのだろうか、そう思わずにはいられない怪作である。
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*評価点
-BGMやグラフィックはなかなか頑張っておりFCとしての味がある。
--SEもよく出来ている。特にセイバーを振る音。
-コクピット視点のシューティング面を採用するなど、意欲的な面もある。
-原作破壊の目立つ本作だが、何故か「デス・スターのゴミ捨て場に落っこちて、動く壁に潰されそうになる」というシーンは再現されている。脱出方法も映画と同じ。
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*余談
-余談だが、このソフトは『スーパーゼビウス ガンプの謎』『ドラゴンバスター』に次ぐ青メッキロム(前2つはそれぞれ銀、金)で発売された。結局、「ナムコの金ピカロムに名作無し」という評価を覆すことは出来なかったが。
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