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*闘神伝 昴
【とうしんでん すばる】
|ジャンル|格闘アクション|&image(http://thm-a02.yimg.com/image/ff2015f02f933cd6)[[Amazonで買う>http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%A9-%E9%97%98%E7%A5%9E%E4%BC%9D-%E6%98%82/dp/B00006LJK5/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=videogames&qid=1261570634&sr=1-1]]|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|タカラ|~|
|開発元|不明|~|
|発売日|1999年8月12日|~|
|分類|''クソゲー判定''|~|
**概要
-タカラの人気シリーズの4作目。
-開発は、「3」まで一貫してシリーズを手がけてきた(SS版や派生作品を除く)タムソフトではない。
-前作の「3」では描画速度を30フレームと60フレームのいずれかを選ぶ事が出来たのだが、本作は30フレームで固定となっている。
**特徴
-コマンドなしで必殺技が出せる「一発必殺技ボタン」が改良され、同時押しや方向キーをプラスする事でほぼ総ての必殺技を出すことができるようになった。
-「フリー移動」が追加。L1+L2で好きな方向に走りまわれるが、敵より一定距離以上離れることはできない。
-前作まではエンディングで短い文章が流れるだけだったが、本作ではステージ毎にデモが挿入されるようになった。
-ファニーウェポンというお遊び武器が用意されており、専用の勝利セリフもある。
-中々出来の良いミニゲームが多数収録されている。ただしすべて出すのには9時間かかる。
-プレイヤーキャラクターを一新し、前作の32人から13人に。
--前作から続いて出ているキャラは「エイジ」と「ナル」と「ヴァーミリオン」のみ。前作のキャラの性能を受け継いだ後続キャラも何人か登場している。
**問題点
-3人チーム制導入の弊害
--最初に使えるキャラは3チームだけ。大会という設定なのにも関わらず、主催者チームを合わせても4チームしかいない。
--チーム戦なのにローディングがひたすら長く、1戦戦うごとにかなりの時間を待たされる。そのくせ前作よりもグラフィックが退化。
-珍妙な必殺技
--物理法則を無視している技や、技名が意味不明だったりするのは他の格闘ゲームでも珍しくないが、それらを踏まえても首を傾げたくなる必殺技が多々ある。
--中でも女忍者の「みやび」が使う技は珍妙さが際立っており、何の説明もなく''隕石を召喚する。''ご丁寧に隕石が地球に迫るカットイン付き。
---更には相手を抱えたまま''生身で大気圏外まで飛び上がり''再突入して地面に叩き付け、技名の「月下白百合」をカットイン付きで名乗り上げ、叩き付けられて噴水のように流血している相手の頭に月下に照らされた白百合の花が串刺しになってる様にカットインが表示されるという、最早どこからツッコミを入れていいかわからない技もある。
--前作の主人公だった「エイジ」が新たに会得した「真・地獄門」という技は''神社の鳥居を召喚し、相手にぶつける飛び道具技。''唐突に現れた鳥居が拡大しながら相手に迫る光景はシュールという他はない。当たると相手を鳥居に張り付けにして斬り裂く。確かに地獄門という技名に相応しい演出ではあるが…
---ちなみに「地獄門」という技は「2」から存在した技で毎回性能や演出が違う。「2」では突進後、相手を切り刻みながら共に上昇する技。「3」では非ロック型乱舞技。そして今回「昴」では炎の塊をぶつける飛び道具技となり、当たると背景が炎の嵐に包まれたように変化、炎で作られた結界に相手を張り付け、結界ごと相手を切り刻むという、まるでアニメか特撮ヒーローの必殺技のような演出になっている。
-キャラやストーリー等
--今回は前作から10年後という設定で、前作のキャラの大半が一線を退いているか、消息不明になっている。
--前作の主要キャラ「カイン」と「ショウ」が行方不明になっており、エンディングで存在が示唆されるものの、失踪した理由は明かされない。
---前作の主人公「エイジ」が真相を知っているはずだが、多くを語ろうとはせず、真相は闇の中である。
--シリーズ通しての人気キャラだった「エリス」は登場していない。登場したとしても''28歳''だが…
---「ナル」のファニーウェポンである「丸めたポスター」がエリスのポスターである事が専用セリフで触れられるのみ。
--外見からして露骨なロリキャラである「プエラ」はストーリー上では13歳のはずだが、プロフィールでは何故か''16歳''と表記されている。
---ランスロットとプエラの出会いのきっかけが''インターネットの掲示板。''しかも2人は未成年で、おまけにそれぞれイギリスとスイス在住である。金銭的にも倫理的にも色々と問題があるのではないだろうか。
--「2」ではカオスを洗脳したり、秘密結社のボスであるマスターを利用する事で世界征服を企んでいたウラヌスが、本作ではプエラに朱雀の弓を託したりエンディングでプエラを助けたりと「2」とは一転して善人キャラとして描かれている。かと思えば登場キャラの一人「イオス」の美貌を妬んで封印していたりする。
--前作から縁もゆかりもないキャラが多く、追加された新キャラたちもそれを補うほどの魅力があるとは言い難い。
-悪過ぎる対戦バランス
--隠しキャラのヴァーミリオンがぶっ壊れている。何と''通常技を含めた全ての技がガード不能で、しかも射程距離が無限で画面端まで一瞬で届く。''
--またデフォルトキャラではナルが強過ぎる。全く隙の無い飛び道具のソニックスラッシュ、判定激強でガードされても隙が皆無のショルダークラッシュ、威力が馬鹿高い上に様々な状況で確定する超必殺技のヘルズインフェルノなど、全ての技が軒並み高性能。彼女もヴァーミリオン程では無いが相当ぶっ壊れている。
--逆に最弱キャラだとされているのがプエラ。「2」で圧倒的な最強キャラだったウラヌスの後続キャラなのだが、その面影が微塵も感じさせない。超必殺技のコカトリスだけは切り返し技としてそれなりに強力なのだが、通常技のリーチが短過ぎる、飛び道具のイーグルレイジが出が遅過ぎて見てから余裕で避けられる、切り返し技のスワニースワップがほぼ密着しないと当たらないなど、それ以外の技があまりにも弱過ぎるのである。特にヴァーミリオンが相手だと冗談抜きで何も出来ずに詰んでしまう。
**余談
-「闘神伝」シリーズは家庭用オリジナル作品でありながら高い完成度を誇り、他の格闘ゲームにも少なからず影響を与えていた。
--特に同じ3D武器格闘ゲームであるソウルキャリバーシリーズの原点「ソウルエッジ」には差別化のための再開発を即させ、発売日を遅らせたほど。
---しかし「闘神伝 昴」の発売日はDC版「ソウルキャリバー」の一週間後であり、完全に遅れを取ってしまった感が否めない。
-後にPS2で続編製作の話があったようで、電撃プレイステーションでも特集が組まれた事もあったのだが、結局中止になってしまった模様。
-その後、Wiiで本作のパラレルワールドという設定の「闘真伝」が発売された。
*闘神伝 昴
【とうしんでん すばる】
|ジャンル|格闘アクション|&amazon(B00006LJK5)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|タカラ|~|
//|開発元|不明|~|
|発売日|1999年8月12日|~|
|分類|''クソゲー判定''|~|
**概要
-タカラの人気シリーズの4作目。
-開発は「3」まで一貫してシリーズを手がけてきた(SS版や派生作品を除く)タムソフトではない。
-前作の「3」では描画速度を30フレームと60フレームのいずれかを選ぶ事が出来たのだが、本作は30フレームで固定となっている。
**特徴
-コマンドなしで必殺技が出せる「一発必殺技ボタン」が改良され、同時押しや方向キーをプラスする事でほぼ総ての必殺技を出すことができるようになった。
-「フリー移動」が追加。L1+L2で好きな方向に走りまわれるが、敵より一定距離以上離れることはできない。
-前作まではエンディングで短い文章が流れるだけだったが、本作ではステージ毎にデモが挿入されるようになった。
-ファニーウェポンというお遊び武器が用意されており、専用の勝利セリフもある。
-中々出来の良いミニゲームが多数収録されている。ただしすべて出すのには9時間かかる。
-プレイヤーキャラクターを一新し、前作の32人から13人に。
--前作から続いて出ているキャラは「エイジ」と「ナル」と「ヴァーミリオン」のみ。前作のキャラの性能を受け継いだ後続キャラも何人か登場している。
**問題点
-3人チーム制導入の弊害
--最初に使えるキャラは3チームだけ。大会という設定なのにも関わらず、主催者チームを合わせても4チームしかいない。
--チーム戦なのにローディングがひたすら長く、1戦戦うごとにかなりの時間を待たされる。そのくせ前作よりもグラフィックが退化。
-珍妙な必殺技
--物理法則を無視している技や、技名が意味不明だったりするのは他の格闘ゲームでも珍しくないが、それらを踏まえても首を傾げたくなる必殺技が多々ある。
--中でも女忍者の「みやび」が使う技は珍妙さが際立っており、何の説明もなく''隕石を召喚する。''ご丁寧に隕石が地球に迫るカットイン付き。
---更には相手を抱えたまま''生身で大気圏外まで飛び上がり''再突入して地面に叩き付け、技名の「月下白百合」をカットイン付きで名乗り上げ、叩き付けられて噴水のように流血している相手の頭に月下に照らされた白百合の花が串刺しになってる様にカットインが表示されるという、最早どこからツッコミを入れていいかわからない技もある。
--前作の主人公だった「エイジ」が新たに会得した「真・地獄門」という技は''神社の鳥居を召喚し、相手にぶつける飛び道具技。''唐突に現れた鳥居が拡大しながら相手に迫る光景はシュールという他はない。当たると相手を鳥居に張り付けにして斬り裂く。確かに地獄門という技名に相応しい演出ではあるが…
---ちなみに「地獄門」という技は「2」から存在した技で毎回性能や演出が違う。「2」では突進後、相手を切り刻みながら共に上昇する技。「3」では非ロック型乱舞技。そして今回「昴」では炎の塊をぶつける飛び道具技となり、当たると背景が炎の嵐に包まれたように変化、炎で作られた結界に相手を張り付け、結界ごと相手を切り刻むという、まるでアニメか特撮ヒーローの必殺技のような演出になっている。
-キャラやストーリー等
--今回は前作から10年後という設定で、前作のキャラの大半が一線を退いているか、消息不明になっている。
--前作の主要キャラ「カイン」と「ショウ」が行方不明になっており、エンディングで存在が示唆されるものの、失踪した理由は明かされない。
---前作の主人公「エイジ」が真相を知っているはずだが、多くを語ろうとはせず、真相は闇の中である。
--シリーズ通しての人気キャラだった「エリス」は登場していない。登場したとしても''28歳''だが…
---「ナル」のファニーウェポンである「丸めたポスター」がエリスのポスターである事が専用セリフで触れられるのみ。
--外見からして露骨なロリキャラである「プエラ」はストーリー上では13歳のはずだが、プロフィールでは何故か''16歳''と表記されている。
---ランスロットとプエラの出会いのきっかけが''インターネットの掲示板。''しかも2人は未成年で、おまけにそれぞれイギリスとスイス在住である。金銭的にも倫理的にも色々と問題があるのではないだろうか。
--「2」ではカオスを洗脳したり、秘密結社のボスであるマスターを利用する事で世界征服を企んでいたウラヌスが、本作ではプエラに朱雀の弓を託したりエンディングでプエラを助けたりと「2」とは一転して善人キャラとして描かれている。かと思えば登場キャラの一人「イオス」の美貌を妬んで封印していたりする。
--前作から縁もゆかりもないキャラが多く、追加された新キャラたちもそれを補うほどの魅力があるとは言い難い。
-悪過ぎる対戦バランス
--隠しキャラのヴァーミリオンがぶっ壊れている。何と''通常技を含めた全ての技がガード不能で、しかも射程距離が無限で画面端まで一瞬で届く。''
--またデフォルトキャラではナルが強過ぎる。全く隙の無い飛び道具のソニックスラッシュ、判定激強でガードされても隙が皆無のショルダークラッシュ、威力が馬鹿高い上に様々な状況で確定する超必殺技のヘルズインフェルノなど、全ての技が軒並み高性能。彼女もヴァーミリオン程では無いが相当ぶっ壊れている。
--逆に最弱キャラだとされているのがプエラ。「2」で圧倒的な最強キャラだったウラヌスの後続キャラなのだが、その面影が微塵も感じさせない。超必殺技のコカトリスだけは切り返し技としてそれなりに強力なのだが、通常技のリーチが短過ぎる、飛び道具のイーグルレイジが出が遅過ぎて見てから余裕で避けられる、切り返し技のスワニースワップがほぼ密着しないと当たらないなど、それ以外の技があまりにも弱過ぎるのである。特にヴァーミリオンが相手だと冗談抜きで何も出来ずに詰んでしまう。
**余談
-「闘神伝」シリーズは家庭用オリジナル作品でありながら高い完成度を誇り、他の格闘ゲームにも少なからず影響を与えていた。
--特に同じ3D武器格闘ゲームであるソウルキャリバーシリーズの原点「ソウルエッジ」には差別化のための再開発を即させ、発売日を遅らせたほど。
---しかし「闘神伝 昴」の発売日はDC版「ソウルキャリバー」の一週間後であり、完全に遅れを取ってしまった感が否めない。
-後にPS2で続編製作の話があったようで、電撃プレイステーションでも特集が組まれた事もあったのだが、結局中止になってしまった模様。
-その後、Wiiで本作のパラレルワールドという設定の「闘真伝」が発売された。