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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ園児 - (2011/12/04 (日) 03:46:28) の1つ前との変更点
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*クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ園児
【くれよんしんちゃん あらしをよぶえんじ】
|ジャンル|アクション。ま、要するに冒険ゲームだな。&br()([[SFC版パッケージ裏>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=610&file=kure2.jpg]]のしんのすけの発言による)|&amazon(B000068GXG)|&image(T-16033-F.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000147Z4Y/ksgmatome-22/ref=nosim,height=160)|
|対応機種|スーパーファミコン&br()メガドライブ|~|~|
|発売元|【SFC】バンダイ&br()【MD】マーバ|~|~|
|開発元|【SFC】さんえる&br()【MD】シムス|~|~|
|発売日|【SFC】1993年7月30日&br()【MD】1994年3月11日|~|~|
|定価|【SFC】9500円(税別)&br()【MD】8800円(税別)|~|~|
|分類|''バランスが不安定なゲーム判定''&br()(MD版は''改善ゲー'')|~|~|
|ポイント|アクションとミニゲームの難度差&br()子供にはきつすぎるミニゲーム部分&br()ザコ敵扱いの友達|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[クレヨンしんちゃんゲームリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1093.html]]''|
#center{''ここでは主に改変前の版となるスーパーファミコン版に準じて説明する''。}
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#contents(fromhere)
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**概要
当時アニメが大人気・社会現象にまでなったクレヨンしんちゃんを原作としたアクションゲーム。スーパーファミコン用として発売され、後にBGM・ミニゲームの変更、若干の難度低下を施しメガドライブにも移植される。当時としては珍しくサンプリングによるボイスを多数収録し「しんのすけがアニメと同じ声でベラベラ話す」というのがウリの1つだった。[[MD版のパッケージ>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=610&file=T-16033-Rjpg.jpg]]でも「''テレビアニメそのままのオラのセクシーな声が聞けるゾ''。」と強調された。
週刊ファミコン通信のクロスレビューでは辛口批評家の''TACOXに3点''を付けられた。総評は6463だが褒められた点は前述のボイスくらいで、「変に難しいところがある」「メインターゲットの幼児でもストレスが溜まりそう」「原作を知ってて当然のルールが鼻に付く」「いくらなんでもこの操作性はない」「町人に当たっただけで死ぬとは…」など、全員がゲーム内容への不満を漏らした。MD版では改善が施された結果点数および評価が上がっている。
**ゲーム内容と主な問題点
-「春」「夏」「秋」「冬」をテーマにした4ステージ内に各5エリア、全20エリアで構成。
--が、「秋」はなぜかしんのすけの夢の中でのお話で、しんのすけの大好きなヒーロー番組の主人公・アクション仮面が悪の組織のメケメケ団につかまってしまい、しんのすけがアジトに侵入し助けに行くという内容。当然季節感のかけらもない。
-説明書のみさえによると「いじめっ子や''お友達の攻撃''をかわしながら、いろんなカードを探すゲーム。」
--ステージにより異なるが、しんのすけを操作し3場面程度のマップを駆けずり回りながら、民家や店などに入り会話シーンを見つつフラグを立て、クリアアイテムとなっているカードを入手するとクリア。または特定の敵キャラクターを退治した後に現れるか、道中に浮いているカードを入手しゴール地点へ移動するとクリア。
---シロの散歩セットなどの物、シロ本人、アクション仮面の変身セットもすべてがクリア条件を満たすカード扱いにされている。わざわざカードにしている意図が不明。
---フラグ立てがややきついという意見も。2ステージのきもだめしは入口と出口の法則に気づかないと同じ場所を延々と回ることとなる。
-このキャラクターに爽快感を求めるのが間違いなのかもしれないが、しんのすけのアクションには爽快感はない。
--ボタンを押してから開始するまでの反応が遅く役に立たない攻撃手段のでんぐり返し。一応、3ステージでは敵が落とす爆弾をどかすのに使える。
--Xボタンでジャンプ、Bボタンで伏せなどアクションゲームの常識が通じないデフォルトのボタン配置。さらに変更もできない。
---MD版はCボタン(右ボタン)でジャンプ、Bボタン(真ん中ボタン)ででんぐり返し、Bボタン二度押しで伏せとまともな配置となっており、オプションで変更もできる。
-こっちがもっさりした動きなのに敵、とりわけボスクラスは動きが速い。
--特に、頻繁にワープを使う3面ボス「モンキッキ」は攻撃するタイミングを合わせにくく、爆弾を多数投下してくるため非常に強い。
--攻撃を受ける→無敵時間が異常に短い→敵が寄ってくる→また攻撃を受ける、のハマりが多い。
-会話シーンのメッセージスキップができない。アクションシーンとの画面切り替えも間があり、地味にストレスがたまる。
--この点もMD版では改善された。
-長々とダレる内容にもかかわらずセーブやパスワードによる中断機能はない。
--ミニゲームの難度と合わせ、せめてパスワードがあれば評価はもっと上がったはず。
**難関のミニゲームども
-エリア間にはミニゲームが挿入されるのだが、いずれも操作性やルールの縛りで難度が高め。
--まず3エリア目をクリアするとミニゲームが始まるのだが、このミニゲームをクリアしてもしなくてもボーナスは何もない。
--そして、SFC版ではステージ最後のミニゲームはクリア必須。
---1ステージ目の「カード探しゲーム」は、ひろしが「「あ」ではじまる物は何だ?」等を聞いてくるのでそれに対応するカードを選べばいいのだが、"組長"や"カンタムロボ"、"男の約束"などクレヨンしんちゃん独特の固有名詞があるため、原作を見ていないと分からない事も。''しかもカンタムロボの絵が現在と全然違う''(写真の左から2列目、下から2段目がソレ。緑色ですらない)。
---2ステージ目は「旗上げゲーム」。アクション仮面の指示に従い、CPUであるよしなが先生から2本先取するというものだが、判定がシビアなうえにCPUがかなり強い。これで詰まったプレイヤーも多いはず。
---3ステージ目は風間くんと「神経衰弱ゲーム」。お手つきが制限され運がよければ3回までお手つきが可能になるが、下手をすると1回きりになる事も。一応カード配置はパターン化されているものの、毎回位置は変わるので攻略本のパターン表を見るくらいの事をしないとクリアは至難の業。しかも18枚すべてのカードを当てなくてはならない。
---最終ステージは「スライドパズルゲーム」。いわゆる15パズルで制限時間が5分なのだが、この手のパズルは解き方のテクニックがなければ解く事は難しい。絵柄のパターンは3種だが、1枚のピースが似たりよったりのシロの絵柄だと難易度は更に上がる。このステージは出題者が園長先生で、制限時間がせまるたびにカウントダウンしてくるのだが、最後の方になると「もうあきらめるかい?」と&bold(){真顔}で言ってくる。(勿論コメントが出るだけで途中でやめる事はできない)なにもこんな所で組長面っぽくならなくても…
----アクションパートが簡単な分、とにかくこの最終ミニゲームで残機の殆どを失う事の方が多い。
--ちなみにMD版では神経衰弱ゲームとスライドパズルゲームが無くなり、ステージ最後のゲームは失敗してもペナルティなどもなく先に進め、成功した場合には1機増えるなど大幅に条件が緩和された。
---ただしエリアクリア後、ボーナスゲームの「おめかしゲーム」が挿入されることがある。幼稚園に行く準備として4段のタンスに入っている3つの服の順番を覚えて正しい順に選択するものだが、選択方法はスロット形式なので目当ての段を選択するのは無理に近く、やらされ感が強い。
|&image(shincyanMD1.jpg,http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=610&file=shincyanMD1.jpg,height=200)固有名詞いっぱいのカード探しゲーム|&image(shincyanMD4.jpg,http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=610&file=shincyanMD4.jpg,height=200)MD版のみのおめかしゲーム|
**賛否両論分かれる点
-いじめっ子に混じって風間くん、マサオくん、ボーちゃん、ネネちゃんが''特に理由もなく''敵として設定されており、触れただけでダメージを受ける。場合によっては何度もしんのすけに近づいて来ては積極的に攻撃を仕掛けてくる。そのためしんのすけから踏みつけ・でんぐりがえしなどの攻撃を仕掛けないとゲームクリアは不可。
-しかしターゲット層がどう見ても子供であること、当時の原作におけるしんのすけの性格を考えれば特に気にならないという意見もある。また風間くん達友達4人は画面内に同一キャラクターが複数出てくることがなく、その点では配慮されている。(いじめっ子はよく複数同時に出てくる)
--あるエリアでは「幼稚園でマサオくんが待っている」ことを知るとマサオくんが出てくるのだが、彼を見つけても会話シーンが挿入されるわけでもなく、ボールを投げつけてくる彼を''倒す''ことによりクリア必須のカードが入手できる。当然ボールに当たるとダメージ。
--他のあるエリアでは「工事現場にシロを連れている子がいる」ことを知るとネネちゃんが(ry… シャボン玉遊びをしている彼女を(ry… しかも行方不明となったシロをさがす筋書きなのに''シロはクリア条件を満たすカード扱い''。なぜカードにこだわるのだろう?
--4ステージではカードを探しながら雪合戦大会との設定なので友達の敵キャラ扱いはまだいいとしても、ゲーム内で友達=敵キャラのフォローをする説明は一切なく、さらにカードを入手するために''友達がすでに拾ったカードをボコって奪っている''。
---アーケードのクイズクレヨンしんちゃん(タイトー)はきちんと会話の後にクイズになるのに、これは酷い。
|&image(shincyanMD2.jpg,http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=610&file=shincyanMD2.jpg,height=200)ネネちゃんを攻撃して…|&image(shincyanMD3.jpg,http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=610&file=shincyanMD3.jpg,height=200)逃げたシロの「カード」を入手。|
**評価点
-グラフィックや音楽は非常に良好。
--サンプリングボイスも明瞭。ただしMD版はハードの制約上若干ガビガビ。当時のカセットメディアおよび容量としてはよくしゃべる部類で、CD-ROM機のようだと評価された。
-オープニングデモや会話シーンの内容は原作をよく再現しており、ファンなら思わず笑える。ちなみにオープニングデモは両機種ともフルボイス。
**総評
グラフィックや会話シーンの雰囲気を楽しもうにも操作方法、アクションシーンの単調さ、ミニゲームの難度が足かせとなり、プレイヤーのやる気を削いでいく。特に対象層から明らかに離脱しているミニゲームの難易度は子供がすぐに投げ出す気がしないでもない。''大人でも結構辛いのに。''プレイするなら操作等のシステム面、ミニゲームの仕様とも大幅に改善されたMD版の方をお勧めする。
**余談
-続編の「クレヨンしんちゃん2 ~ハイグレ魔王の逆襲~」は映画第一作目のパラレル的設定。とらわれたアクション仮面と洗脳されたいつものメンバーを救うためにハイグレ魔王(ハイレグではない)と戦う内容になっている。
--本作の反省なのか、しんのすけが様々なコスプレをした原作を意識しつつもパラレル要素も入れたアクション(一部STGもあり)や、難易度の違いでエンディングが変化するなどいろいろな工夫がある。こちらはキャラゲー抜きでも無難に遊べる出来となっている。
--洗脳されたためボスとして対峙するいつもの仲間たち。しかし倒せば正気に戻るので問題なし。魔女っ子ネネちゃん・カンタムロボになった風間君(しかも計2回も戦う)・(何故か)スズムシになったボーちゃんというアレンジは悪くない。しかし''GOKI☆BURIになったマサオ君''は謎設定なのだが…。
//-さすがに「ゴキブリ」ってストレートに書くと不快感を出すので言い方を変えました。
-SFC版の翌月に発売されたファミコンソフト「クレヨンしんちゃん オラとポイポイ」ではファミコンながらアニメのように展開されるデモシーンを軸とし、「だったらパズルで勝負だ」としんのすけが各キャラとパズルで対戦するという内容。本作と同様に雰囲気は良好。
**プレイ動画
|&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=bDKhga4_1L4)|
|&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=mu4dTh6asKA)|
//動画の貼り付け方よく分からんので貼り付け方知ってる人いたら貼り付けてください。
//↑対応しました
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*クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ園児
【くれよんしんちゃん あらしをよぶえんじ】
|ジャンル|アクション。ま、要するに冒険ゲームだな。&br()([[SFC版パッケージ裏>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=610&file=kure2.jpg]]のしんのすけの発言による)|&amazon(B000068GXG)|&image(T-16033-F.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000147Z4Y/ksgmatome-22/ref=nosim,height=160)|
|対応機種|スーパーファミコン&br()メガドライブ|~|~|
|発売元|【SFC】バンダイ&br()【MD】マーバ|~|~|
|開発元|【SFC】さんえる&br()【MD】シムス|~|~|
|発売日|【SFC】1993年7月30日&br()【MD】1994年3月11日|~|~|
|定価|【SFC】9500円(税別)&br()【MD】8800円(税別)|~|~|
|分類|''バランスが不安定なゲーム判定''&br()(MD版は''改善ゲー'')|~|~|
|ポイント|アクションとミニゲームの難度差&br()子供にはきつすぎるミニゲーム部分&br()ザコ敵扱いの友達|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[クレヨンしんちゃんゲームリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1093.html]]''|
#center{''ここでは主に改変前の版となるスーパーファミコン版に準じて説明する''。}
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#contents(fromhere)
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**概要
当時アニメが大人気・社会現象にまでなった『クレヨンしんちゃん』を原作としたアクションゲーム。スーパーファミコン用として発売され、後にBGM・ミニゲームの変更、若干の難度低下を施しメガドライブにも移植される。当時としては珍しくサンプリングによるボイスを多数収録し「しんのすけがアニメと同じ声でベラベラ話す」というのがウリの1つだった。[[MD版のパッケージ>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=610&file=T-16033-Rjpg.jpg]]でも「''テレビアニメそのままのオラのセクシーな声が聞けるゾ''。」と強調された。
『週刊ファミコン通信』(現・ファミ通)のクロスレビューでは、辛口批評家のTACOXに''3点を付けられた''。総評は6463だが褒められた点は前述のボイスくらいで、「変に難しいところがある」「メインターゲットの幼児でもストレスが溜まりそう」「原作を知ってて当然のルールが鼻に付く」「いくらなんでもこの操作性はない」「町人に当たっただけで死ぬとは…」など、全員がゲーム内容への不満を漏らした。MD版では改善が施された結果点数および評価が上がっている。
**ゲーム内容と主な問題点
-「春」「夏」「秋」「冬」をテーマにした4ステージ内に各5エリア、全20エリアで構成。
--が、「秋」はなぜかしんのすけの夢の中でのお話で、しんのすけの大好きなヒーロー番組の主人公・アクション仮面が悪の組織のメケメケ団につかまってしまい、しんのすけがアジトに侵入し助けに行くという内容。当然季節感のかけらもない。
-説明書のみさえによると「いじめっ子や''お友達の攻撃''をかわしながら、いろんなカードを探すゲーム。」
--ステージにより異なるが、しんのすけを操作し3場面程度のマップを駆けずり回りながら、民家や店などに入り会話シーンを見つつフラグを立て、クリアアイテムとなっているカードを入手するとクリア。または特定の敵キャラクターを退治した後に現れるか、道中に浮いているカードを入手しゴール地点へ移動するとクリア。
---シロの散歩セットなどの物、シロ本人、アクション仮面の変身セットもすべてがクリア条件を満たすカード扱いにされている。わざわざカードにしている意図が不明。
---フラグ立てがややきついという意見も。2ステージのきもだめしは入口と出口の法則に気づかないと同じ場所を延々と回ることとなる。
-このキャラクターに爽快感を求めるのが間違いなのかもしれないが、しんのすけのアクションには爽快感はない。
--通常の攻撃手段はジャンプからの「踏みつけ」とYボタンで行う「でんぐり返し」があるが、でんぐり返しに関してはそれほど攻撃範囲が大きくないにも関わらず攻撃前後の無防備時間が長すぎてほとんど役に立たない。一応、3ステージでは敵が落とす爆弾をどかすのに使える。
--Xボタンでジャンプ、Bボタンで伏せなどアクションゲームの常識が通じないデフォルトのボタン配置。さらに変更もできない。
---MD版はCボタン(右ボタン)でジャンプ、Bボタン(真ん中ボタン)ででんぐり返し、Bボタン二度押しで伏せとまともな配置となっており、オプションで変更もできる。
-こっちがもっさりした動きなのに敵、とりわけボスクラスは動きが速い。
--特に、頻繁にワープを使う3面ボス「モンキッキ」は攻撃するタイミングを合わせにくく、爆弾を多数投下してくるため非常に強い。
--攻撃を受ける→無敵時間が異常に短い→敵が寄ってくる→また攻撃を受ける、のハマりが多い。
-会話シーンのメッセージスキップができない。アクションシーンとの画面切り替えも間があり、地味にストレスがたまる。
--この点もMD版では改善された。
-長々とダレる内容にも関わらず、セーブやパスワードによる中断機能はない。
--ミニゲームの難度と合わせ、せめてパスワードがあれば評価はもっと上がったはず。
**難関のミニゲームども
-エリア間にはミニゲームが挿入されるのだが、いずれも操作性やルールの縛りで難度が高め。
--まず3エリア目をクリアするとミニゲームが始まるのだが、このミニゲームをクリアしてもしなくてもボーナスは何もない。
--そして、SFC版ではステージ最後のミニゲームはクリア必須。
---1ステージ目の「カード探しゲーム」は、ひろしが「「あ」ではじまる物は何だ?」等を聞いてくるのでそれに対応するカードを選べばいいのだが、"組長"や"カンタムロボ"、"男の約束"などクレヨンしんちゃん独特の固有名詞があるため、原作を見ていないと分からない事も。''しかもカンタムロボの絵が現在と全然違う''(写真の左から2列目、下から2段目がソレ。緑色ですらない)。
---2ステージ目は「旗上げゲーム」。アクション仮面の指示に従い、CPUであるよしなが先生から2本先取するというものだが、判定がシビアなうえにCPUがかなり強い。これで詰まったプレイヤーも多いはず。
---3ステージ目は風間くんと「神経衰弱ゲーム」。お手つきが制限され運がよければ3回までお手つきが可能になるが、下手をすると1回きりになる事も。一応カード配置はパターン化されているものの、毎回位置は変わるので攻略本のパターン表を見るくらいの事をしないとクリアは至難の業。しかも18枚すべてのカードを当てなくてはならない。
---最終ステージは「スライドパズルゲーム」。いわゆる15パズルで制限時間が5分なのだが、この手のパズルは解き方のテクニックがなければ解く事は難しい。絵柄のパターンは3種だが、1枚のピースが似たりよったりのシロの絵柄だと難易度は更に上がる。このステージは出題者が園長先生で、制限時間がせまるたびにカウントダウンしてくるのだが、最後の方になると「もうあきらめるかい?」と&bold(){真顔}で言ってくる。(勿論コメントが出るだけで途中でやめる事はできない)なにもこんな所で組長面っぽくならなくても…
----アクションパートが簡単な分、とにかくこの最終ミニゲームで残機の殆どを失う事の方が多い。
--ちなみにMD版では神経衰弱ゲームとスライドパズルゲームが無くなり、ステージ最後のゲームは失敗してもペナルティなどもなく先に進め、成功した場合には1機増えるなど大幅に条件が緩和された。
---ただしエリアクリア後、ボーナスゲームの「おめかしゲーム」が挿入されることがある。幼稚園に行く準備として4段のタンスに入っている3つの服の順番を覚えて正しい順に選択するものだが、選択方法はスロット形式なので目当ての段を選択するのは無理に近く、やらされ感が強い。
|&image(shincyanMD1.jpg,http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=610&file=shincyanMD1.jpg,height=200)固有名詞いっぱいのカード探しゲーム|&image(shincyanMD4.jpg,http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=610&file=shincyanMD4.jpg,height=200)MD版のみのおめかしゲーム|
**賛否両論分かれる点
-いじめっ子に混じって風間くん、マサオくん、ボーちゃん、ネネちゃんが''特に理由もなく''敵として設定されており、触れただけでダメージを受ける。場合によっては何度もしんのすけに近づいて来ては積極的に攻撃を仕掛けてくる。そのためしんのすけから踏みつけ・でんぐりがえしなどの攻撃を仕掛けないとゲームクリアは不可。
-しかしターゲット層がどう見ても子供であること、当時の原作におけるしんのすけの性格を考えれば特に気にならないという意見もある。また風間くん達友達4人は画面内に同一キャラクターが複数出てくることがなく、その点では配慮されている。(いじめっ子はよく複数同時に出てくる)
--あるエリアでは「幼稚園でマサオくんが待っている」ことを知るとマサオくんが出てくるのだが、彼を見つけても会話シーンが挿入されるわけでもなく、ボールを投げつけてくる彼を''倒す''ことによりクリア必須のカードが入手できる。当然ボールに当たるとダメージ。
--他のあるエリアでは「工事現場にシロを連れている子がいる」ことを知るとネネちゃんが(ry… シャボン玉遊びをしている彼女を(ry… しかも行方不明となったシロをさがす筋書きなのに''シロはクリア条件を満たすカード扱い''。なぜカードにこだわるのだろう?
--4ステージではカードを探しながら雪合戦大会との設定なので友達の敵キャラ扱いはまだいいとしても、ゲーム内で友達=敵キャラのフォローをする説明は一切なく、さらにカードを入手するために''友達がすでに拾ったカードをボコって奪っている''。
---アーケードのクイズクレヨンしんちゃん(タイトー)はきちんと会話の後にクイズになるのに、これは酷い。
|&image(shincyanMD2.jpg,http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=610&file=shincyanMD2.jpg,height=200)ネネちゃんを攻撃して…|&image(shincyanMD3.jpg,http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=610&file=shincyanMD3.jpg,height=200)逃げたシロの「カード」を入手。|
**評価点
-グラフィックや音楽は非常に良好。
--サンプリングボイスも明瞭。ただしMD版はハードの制約上若干ガビガビ。当時のカセットメディアおよび容量としてはよくしゃべる部類で、CD-ROM機のようだと評価された。
-オープニングデモや会話シーンの内容は原作をよく再現しており、ファンなら思わず笑える。ちなみにオープニングデモは両機種ともフルボイス。
**総評
グラフィックや会話シーンの雰囲気を楽しもうにも操作方法、アクションシーンの単調さ、ミニゲームの難度が足かせとなり、プレイヤーのやる気を削いでいく。特に対象層から明らかに離脱しているミニゲームの難易度は子供がすぐに投げ出す気がしないでもない。''大人でも結構辛いのに。''プレイするなら操作等のシステム面、ミニゲームの仕様とも大幅に改善されたMD版の方をお勧めする。
**余談
-続編の『クレヨンしんちゃん2 ~ハイグレ魔王の逆襲~』は映画第一作目のパラレル的設定。囚われたアクション仮面と洗脳されたいつものメンバーを救うために、ハイグレ魔王(ハイレグではない)と戦う内容になっている。
--本作の反省なのか、しんのすけが様々なコスプレをした原作を意識しつつもパラレル要素も入れたアクション(一部STGもあり)や、難易度の違いでエンディングが変化するなどいろいろな工夫がある。こちらはキャラゲー抜きでも無難に遊べる出来となっている。
--洗脳されたためボスとして対峙するいつもの仲間たち。しかし倒せば正気に戻るので問題なし。魔女っ子ネネちゃん・カンタムロボになった風間君(しかも計2回も戦う)・(何故か)スズムシになったボーちゃんというアレンジは悪くない。しかし''GOKI☆BURIになったマサオ君''は謎設定なのだが…。
//-さすがに「ゴキブリ」ってストレートに書くと不快感を出すので言い方を変えました。
-SFC版の翌月に発売されたファミコンソフト「クレヨンしんちゃん オラとポイポイ」ではファミコンながらアニメのように展開されるデモシーンを軸とし、「だったらパズルで勝負だ」としんのすけが各キャラとパズルで対戦するという内容。本作と同様に雰囲気は良好。
**プレイ動画
|&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=bDKhga4_1L4)|
|&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=mu4dTh6asKA)|
//動画の貼り付け方よく分からんので貼り付け方知ってる人いたら貼り付けてください。
//↑対応しました
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