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---- この記事はクソゲー判定に該当する可能性があるとされ、カタログ移転は見送られて修正待ち状態となっています。 //4/12現在 //もしクソゲー判定が不当となった場合、移転先については再審が必要です ---- *ルーンファクトリー-新牧場物語- 【るーんふぁくとりー-しんぼくじょうものがたり】 |ジャンル|シミュレーション|#amazon(B000GHMWRG)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|マーベラスエンターテイメント|~| |開発元|ネバーランドカンパニー|~| |発売日|2006年8月24日|~| |定価|5040円|~| //|分類|''ガッカリゲー判定''|~| |ポイント|夥しいバグ &br()&bold(){牧場経営しなくていい} &br()キャラクターデザインは秀逸|~| **新牧場物語 マーベラスエンターテイメントの看板作品「牧場物語シリーズ」の派生シリーズとして企画。従来の「牧物」にはない独特な世界観、有名イラストレーターを起用しキャラゲー色を前面に出していることが特徴で、SFの「[[イノセントライフ-新牧場物語-]]」と、ファンタジーの「ルーンファクトリー-新牧場物語-」の二作が発表された。 が、前哨戦のはずの「イノセントライフ」が見事撃沈されてしまう。出来は決して悪いものではなかったが、ほのぼのした雰囲気が売りのシリーズにSF色は合わなかったこと、既にお馴染みとなっていた幾つかのシステムが削られていたことなどが失敗の要因だったようである。~ 展開早々、苦境に立たされた「新牧場物語」は、その復活を賭け、2ヵ月後の8月末本作を発売した。開発は数多くの名作を輩出しているネバーランドカンパニー。まさに本命とも言えたのだが、いざ蓋を開けてみると……。 **特徴 -一言で説明すれば、牧場物語にアクションアドベンチャーゲームの要素が入ったもの。大まかな操作性は「FFCC」に似ている。 --農作業は今までと大して変わらないが、草の上を通り抜けるようになったことなど、様々な点で修正が為された。また、本作では家畜の代わりにモンスターを飼うことが出来、鶏タイプなら卵、牛タイプなら牛乳といったお馴染みの畜産物が収穫できるほか、仲間にしたモンスターをダンジョンに連れて行って戦わせることができる。 **問題点 -本当にバグが多い。その凄まじさたるや、ネバーランドカンパニー及びマーベラス作品でもトップという呼び声も。その効果は小さなものからデータ破壊まで、条件も特殊なものから日常活動レベルのものまでと幅広い。 #region(バグの例) -ダンジョン内のセーブポイントでセーブした後ゲームオーバーになり、ロードしてやり直すとフリーズやデータ破壊などの不具合が発生することがある。 --セーブポイントに触れただけでもバグが発生したという例も。 --発生率はそう高くはないようだが、被害が大きいのでダンジョン内のセーブポイントは近付かない気でいたほうがいいほど。 -一時的にMAXHPが増える料理を食べ、その状態でセーブして再起動する、風呂に入る、寝るなどの行動をするとフリーズ発生。 --どうやらHPの値がうまく計算できていないらしい。発生率はかなり高いので、MAXHPが増えている間の行動には注意。 -各月30日の深夜0時(=毎月1日の午前0時)過ぎにセーブしたデータをロードするとフリーズ。 --季節の変わり目の処理がうまく言っていない様子。30日の深夜0時過ぎにさえセーブしなければ回避できる。 --これ以外にも月(季節)の変わり目に処理がうまくいかないことがある。こちらは発生しても危険度は低い。 -PM06:00にイベントを起こそうとするとフリーズ。 -ヒロインのひとり、メロディと結婚するとバグやフリーズに遭う確率が上がる。原因は不明。 --メロディと結婚しなければ大丈夫。どうしてもメロディと結婚したい場合はバグが起きないことを祈ろう(絶対にバグが発生するわけではないので)。 -壊れたセーブデータがあると、別のセーブデータでもフリーズ。 --データが壊れたら一度セーブデータを消去すること。 -その他色やセリフが少し変になる程度のものからフリーズするものまで、再現性の低いものから高いものまでバグ多数。 --一応、上記のセーブポイントやMAXHPなどに気をつければバグにほとんど遭わずにエンディングまで進めることも結構ある。 #endregion -バグだけが悪い点かと言えばそうでもない。クソゲーとまではいかなくとも、様々な点で劣悪なバランスが目に付く。 -まず、ダンジョン探索に重きを置きすぎており、牧場が完全に置いてけぼりになっている。さすがに最初の頃は、武器は無いわアイテム無いわで牧場に頼って金を稼がなければならないが、ある程度レベルが上がっていき武器も強くなってくると、ダンジョンでの採集だけで何とかなってしまう。特に採掘物は、奥に行かなくてもレベルの高い宝石が手に入り、しかも売れば数十万クラスになるなど、牧場で一生懸命働くのがバカバカしくなるほど。バランスが崩壊している。 --また、農作業にしても、牧場ではなく洞窟の畑の方がメリットが大きい(季節固定のため長期スパンで作物が栽培できる、台風や大雪で壊滅しない)ので、完全に空気。人によっては、最初以上の荒地になっていたり、牧草専用になっていたりする。 -「牧場物語」において結婚は一大イベントであり、一定好感度ごとに起きるイベントは人気が高い(そのため、牧場物語はギャルゲーとする見方もある)。だが、本作にはそれがほとんど無い。結婚までにすることは、「好感度を上げる→結婚アイテムをあげる」これだけ。一応、あるにはあるが、本当にイベントだったのかと思うほどあっさりしている。 --キャラゲーとしての側面はどうかといえば、これも微妙。メインヒロインはともかく、他キャラの扱いが酷い。台詞の使いまわしやグラフィックの少なさなど、明らかに手抜きとしか思えない部分がある。キャラ付けもどうもパッとせず、ラピスとフィル、ビアンカとロゼッタらのように、キャラが被っている場合も。 ---また、そのメインヒロインのミストはどうかといえば、確かにグラフィックや台詞、ストーリーに絡むなど他キャラより優遇されてはいるが、彼女にも恋愛に関するイベントは無い。 **良い点 -キャラクターデザインは岩崎美奈子。ファンタジーな世界観にマッチしたデザインは人気が高く、そのため、続編のキャラクターも全て彼女が手掛けている。 -OPがフルアニメーション。ニンテンドーDSが発売されてからまだ2年と経っていなかった当時、未だGBAから脱却し切れていないソフトが多かった中で、ボーカル曲+フルアニメーションのOPであった本作は貴重かつ斬新だった。「DSでもアニメはできる」と知らしめた作品であると言える(そのため、2ヵ月後に出た「[[テイルズ オブ ザ テンペスト]]」は大いに批判された)。 -牧場は確かに空気だが、だからといってなおざりにされている訳ではなく、牧場システムはしっかりしている。それどころか、草を通り抜けることができるなど、言わば「痒い所に手が届く」仕様は歓迎され、続編のシステムと合わせて、本編(牧場物語シリーズ)への導入を望む声は多い。 **総評 -上記の通り、出来は確かに酷かったのだが、発売日が「[[ファイナルファンタジーIII>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/172.html]]」と見事にバッティングしたにも関わらず5万本を売り上げ、そこそこのヒットを記録した。また、マンネリ化しつつあった「牧物シリーズ」に新風を吹き込んだことは、それだけで評価出来る点であると言えよう。 --だが、「ファンタジー風牧場物語」を作ろうとした結果「牧場物語風ファンタジー」を作ってしまったようなアンバランス感は否めない。結果、ヒットはしたものの、褒めることはできない作品になってしまった。 ---また、予約特典に「ルーンファクトリー-新牧場物語- プロローグガイド」という冊子が付いてきたのだが、その中身たるや、ほんの少しのキャラ絵、同人レベルの漫画(当然、岩崎氏のものではない)という、余りにお粗末なものだった。 -ただし、キャラゲー路線は好評で、シリーズ化によってその路線は引き継がれていった。また、スタッフもキャラが描ききれていないと自覚していたのか、携帯用アプリとして「ルーンファクトリー外伝」を配信。ヒロイン一人一人に焦点を当てたアドベンチャーゲームであり、上手く補完されている。なお、人気は高いがまだ子供のセシリアを攻略できることは、多くのファンを驚かせた。 --また、2008年にWiiで「1」の主人公、ヒロインの約半数(11人中6人)を引き継いだ続編「ルーンファクトリー フロンティア」を発売。一部システムに批判はあるものの(プレイヤーに不利な)バグもほとんど無く、後に[[みんなのおすすめセレクション>http://www.nintendo.co.jp/wii/selection/index.html]]にも選出されるなど上々な評価を得ている。 **その後の展開 -「『牧場物語』じゃなかったら、そこそこよかった」と言われたが、2008年発売の「2」でタイトルから「牧場物語」が外れ、正式に別シリーズとなった。目的も「学校を作る」になり、牧場要素の必要性に疑問が持たれた。また、バグの多さ・バランスの悪さが改善されず、「ルーンファクトリーシリーズにバグはお約束」になりかけた。 -翌年2009年、[[「3」>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/552.html]]が発売された。今までの問題点を総括し、細かなインターフェイスの改善、多くのファンが望んでいたであろう追加要素をこれでもかとつぎ込み、キャラゲーとしてもアクションとしても「牧物」としても良作となった。

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