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*MARVEL SUPER HEROES 【まーぶるすーぱーひーろーず】 |ジャンル|格闘ゲーム|~| |対応機種|アーケード(CPシステムII)|~| |販売元・開発元|カプコン|~| |稼動開始日|1995年|~| |分類|''ゲームバランスが不安定・賛否両論判定''&br()※一覧では前者として扱う|~| |ポイント|永久コンボ|~| |備考|セガサターン、プレイステーションに移植|~| |>|>|CENTER:''[[CAPCOMクロスオーバー関連作品シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1084.html]]''| |>|>|CENTER:''[[Marvel Comics関連作品シリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1082.html]]''| //依頼所からの丸コピペ。ただ、「隙がないほどの凄まじい完成度~」「ゲーム自体が欠陥だった為~」は一見すると矛盾した言い回しなので一部勝手に修正させていただきました *概要  『[[X-MEN CHILDLEN OF THE ATOM>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/810.html]]』の続編…というと語弊があるかもしれないが後継作品。原作はマーベルコミックの大規模なクロスオーバーである『インフィニティ・ガントレット』。そのため今回はX-MENのみならずマーベルコミックのヒーローを集合させた作品となった。 **登場キャラ -使用キャラは10人とこの時期の作品としては少な目。しかしクロスオーバー作品ならではで、マーベルユニバース最大のヒーローチーム「アベンジャーズ」のビッグ3の内の二人、アイアンマン、キャプテンアメリカ、やはりアベンジャーズの一員であるハルク、そして"貴方の親愛なる隣人"ことスパイダーマンとそうそうたる顔ぶれがセレクト画面には並んでいる。 --…が、少なくとも当時の日本ではピンと来ない人の方がやはり多かっただろう。知られていたとして、せいぜい東映による特撮番組や池上遼一による日本版漫画の存在したスパイダーマン、『超人ハルク』の名でアメリカのTVシリーズが放映されたハルクくらいか。 --ちなみにDr.ドゥーム、サノス、アニタも使用可能であるが、((日本版のみ有効で、海外版では削除された。ただし、内部データ自体は残っているためチートでは使用可能。))使用するためには「筐体をフリープレイモードに設定したうえで、さらに隠しコマンドを入力しなくてはならない」ため、滅多なことではお目にかかれない。そういう特殊なキャラだけあってか、性能は簡単な永久コンボや異常に便利なインフィニティ・スペシャル(超必殺技)等明らかに対戦バランスが無視されている。 ---アニタはサブキャラの中では人気があったため、『スーパーパズルファイターIIX』の隠しキャラや(アーケード版で最強と言われたドノヴァンのさらに上位性能)、さらには『MARVEL VS. CAPCOM』のスペシャルパートナーとしても(ドノヴァンを差し置いて)登場している。 ~ #region(MVSでの登場キャラ) -『X-MEN CHILDLEN OF THE ATOM』からの登場キャラはウルヴァリン、サイロック、マグニート、ジャガーノートの4人。うちマグニートーとジャガーノートの2人は前作でボスキャラを勤めており、本作では調性を施されたうえでプレイアブルキャラとなった。 -スパイダーマン(ご存知蜘蛛男。アメコミを代表するヒーローの一人) --素早い動きと、飛び道具、突進技、昇竜を備えたスタンダードな性能のキャラ。 --勝利ポーズの空耳''「ワンダフルちんちん」''((正確には「One for J.J.!(J.J.のために写真を一枚、っと!)」と言っている。))は今でもネタにされている。 -ハルク(ガンマ線を浴びて怪力を得た天才科学者) --パワータイプのキャラ。ただし突進技「ガンマチャージ」など、機動力もそこそこある。 --当時はその外観からか「グリーンジャイアント」と呼ばれたりもした。 -アイアンマン(自分で作ったパワードスーツをまとって戦う社長) --本作のビーム枠。インフィニティ・スペシャルの「プロトンキャノン」がド派手で目を引く。 --多彩な飛び道具と飛行による機動力の高さが売りのキャラ。 -キャプテンアメリカ(アメリカの超人兵士) --ヒーローチーム「アヴァンジャーズ」のリーダー。星条旗をモチーフとしたデザインが特徴。 --飛び道具、突進技、昇竜を備えたスタンダードな性能のキャラ。若干パワータイプ寄り。 -ブラックハート(魔界の支配者メフィストの息子。ゴーストライダーの宿敵) --色モノ枠その1。亡者や使い魔を出現させる、隕石を降り注がせるなどやりたい放題。 --実は原作には父メフィストは登場するが、ブラックハートは登場していないのはナイショ。 -シュマゴラス(異次元「カオスディメンション」に住まう混沌の神) --色モノ枠その2。見た目は一つ目のタコのような外観で、やっぱり技もひとクセあるものが多い。 --とてつもないマイナーキャラで、マーベルコミックでわずか数回しか出ていない。そのため、カプコン側が「シュマゴラスを使いたい」と伝えた時、マーベルの担当者に「誰それ?」と言われたらしい。しかし本作稼働以降知名度が一気に上がり、最新作「MARVEL VS CAPCOM3」にも登場する程の人気?キャラになった。やったねシュマちゃん! --実は「インフィニティ・ガントレット」には登場していない。 --日本版での勝利メッセージだと、語尾が「でシュ、まシュ」になる。別に原作ではそういうイメージのキャラではなく、日本版以外ではまともな口調で話している。 -Dr.ドゥーム(ヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」のライバル) --有名なヴィラン(悪役)の一人。原作ではヒーロー達と共闘するのだが、本作では中ボスとして立ちはだかる。 --高威力かつ広範囲をカバーするレーザー、自身周囲に岩のバリアを張るなどボスらしい強性能の技が多い。 --悪魔博士って言うな。((Dr.ドゥームは本来シリアスキャラなのだが、和訳されたアニメ版「ファンタスティック・フォー」のせいですさまじいネタキャラとなってしまった。詳細は「宇宙忍者ゴームズ」で調べてみよう。)) -サノス(インフィニティ・ガントレットを手中に収めた狂える神) --本作のラスボス。全てのインフィニティ・ジェムを手中に収め、宇宙の絶対神として君臨した。本来ならヒーロー風情で太刀打ちできる存在ではないが、さすがにゲームでは普通に倒せる。 --ただし、性能はラスボスだけあって凶悪そのもの。プレイヤー使用時もその性能は全く落ちていない。 -アニタ(ヴァンパイア・ハンターからの友情出演キャラ) --隠しキャラ。今回はアニタ自身が戦う。 --豪鬼やダイレグ、レイレイなど、CAPCOMキャラのパロディが多い。ただし、インフィニティ・スペシャルの「ラブフォーユー」は、密着でヒットすると体力8割を奪う極悪性能。 #endregion *内容  前作X-MENは、キャラごとに違う通常技のチェーン方向や超必殺技のゲージ消費量、画面が縦に大きくスクロールするほどのスーパージャンプ、そしてオートガードモード等々、格闘ゲームとしては斬新な要素が多かったものの、日本ではあまりヒットに繋がらなかった(アメリカでは大ヒットしたが)。そのシステムを大きく見直したのが本作である。 -エリアルレイヴ --前作ではキャラにより得手不得手の違いが大きくさらにほとんど画面端限定であった空中コンボが、本作ではシステム化されて全キャラに標準搭載され、地上のどこにいても狙えるようになった。 --前作は空中コンボを使った永久コンボが多かったためか多少制約が加えられてもいる(だが、永久コンボの防止としてそれだけでは完璧ではなかったようだ。詳しくは後述)。 -ジェムシステム --対戦中に「インフィニティ・ジェム」と呼ばれるアイテムが出現し、これを取得、使用することで特殊なパワーアップを遂げる。初期「サムライスピリッツ」のアイテムに似たような感じである。 --同じジェムでも使用キャラによって効果が変わったり、所持しているジェムは特定の技を食らうと落としてしまう、など対戦時の駆け引き面を強化している、と言えなくもない。 --原作の内容にちなんでいる事や後の作品に全く引き継がれなかったという事から、本作のシステムにおける最大の特徴と言えるかもしれない。 -この他にも本作独自のシステムとして勝利画面のBGMが各キャラ毎に設定されている。 **問題点 -永久コンボが非常に多い --対戦ツールでは永久コンボは致命的に底が浅くなってしまう重大な欠陥である。前作X-MENにはその永久コンボが単純なものから高度なものまで無数に存在したのだが、今作でもそこが全く改善されておらず、低難度で実戦投入可能な永久コンボが多数存在している。 ---アイアンマンの「壁を背にして(しゃがみ中パンチ→中リパルサーブラスト)×n」や、シュマゴラスの「敵を壁に追い詰めて(立ち強パンチ→しゃがみ弱キック)×n」や、ボスキャラだがサノスの「敵と間合いを合わせてしゃがみ強キック連打」など、どれも絵的につまらないものばかり。これはほんの氷山の一角で、他のどのキャラもだいたいこんな感じで永久コンボが存在する。 --「永久がひどい」という問題は『[[MARVEL VS. CAPCOM 2>MARVEL VS. CAPCOM 2  NEW AGE OF HEROES]]』まで続いてしまったが、本作よりひどいハメゲーはシリーズ中には無い。 --ただ、どのキャラでもどんな状況からでも永久に持っていける可能性があるため、ブシドーブレードも真っ青な「事実上の一撃必殺ゲー」としてクソゲーから一周してバランスが保たれているとも言える。その点では[[アーク北斗>北斗の拳 審判の双蒼星 拳豪列伝]]の祖先と言えなくもない。ちなみにほぼ同時期に、SNKからも同じく''早すぎた世紀末ゲー''『[[サムライスピリッツ斬紅郎無双剣]]』が登場していた。 -細かいバグもチラホラ… --アーケード版ではアニタの使用時に特定の状況(例を上げるとシュマゴラスの石化攻撃を受けた時)においてリセットがかかってしまう。 *評価点 -グラフィック面では当時最高水準 --全体的に動きはオーバーアクションでよく動き、必殺技などの演出もド派手。特にスパイダーマンは「これまでのメディアで登場したスパイダーマンの中で一番スパイダーマンらしい動きだ」とマーベル担当者がベタ褒めしたほど。 -BGMも良曲が揃っている。キャプテンアメリカのテーマ曲はMVC3でもアレンジされて使われている。 -前作X-MEN同様、アメコミキャラの認知に多大な貢献をした点も忘れてはいけない。 *総評  自由度の高さと爽快感はあったが、致命的な調整の甘さも抱えていた惜しい一作。 *移植 -PS、SSに移植されたが、AC用基版との性能差のせいか劣化した部分も多い。 --海外版の移植ではボス2名は使えるが、やはりアニタは削除されている。 *続編・その後  約1年後に、今度はカプコンキャラとのクロスオーバー作品である「X-MEN VS STREETFIGHTER」が稼働した。2on2バトル、交代やヴァイタルソースの概念など新たな要素が盛り込まれた作品となったが、対戦バランスはさらに自重しなくなった。 **余談 -「X-MEN」では豪鬼の登場に対しマーベル社からクレームがあったらしいのだが、アニタに関しては(海外版で削除されているせいか)大きな問題には発展しなかったようだ。 -本作稼働後、SFCでアクションゲーム『MARVEL SUPER HEROES WAR OF THE GEM』が発売された。『インフィニティ・ガントレット』の続編タイトル『インフィニティ・ウォー』を原作としているが、『~ガントレット』分もいくらか含まれている。 --ヒーローたちの悪の分身と戦うのだが、原作が日本で翻訳されておらず、日本ではマイナーなキャラも登場するため、((もちろん、アメリカ人のコミックファンなら知っていて当然のキャラばかりだが。))どういうストーリー展開なのかよく分からないという人も多い。
*MARVEL SUPER HEROES 【まーぶるすーぱーひーろーず】 |ジャンル|格闘ゲーム|~| |対応機種|アーケード(CPシステムII)|~| |販売元・開発元|カプコン|~| |稼動開始日|1995年|~| |分類|''ゲームバランスが不安定・賛否両論判定''&br()※一覧では前者として扱う|~| |ポイント|永久コンボ|~| |備考|セガサターン、プレイステーションに移植|~| |>|>|CENTER:''[[CAPCOMクロスオーバー関連作品シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1084.html]]''| |>|>|CENTER:''[[Marvel Comics関連作品シリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1082.html]]''| //依頼所からの丸コピペ。ただ、「隙がないほどの凄まじい完成度~」「ゲーム自体が欠陥だった為~」は一見すると矛盾した言い回しなので一部勝手に修正させていただきました *概要  『[[X-MEN CHILDLEN OF THE ATOM>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/810.html]]』の続編…というと語弊があるかもしれないが後継作品。原作はマーベルコミックの大規模なクロスオーバーである『インフィニティ・ガントレット』。そのため今回はX-MENのみならずマーベルコミックのヒーローを集合させた作品となった。 **登場キャラ -使用キャラは10人とこの時期の作品としては少な目。しかしクロスオーバー作品ならではで、マーベルユニバース最大のヒーローチーム「アベンジャーズ」のビッグ3の内の二人、アイアンマン、キャプテンアメリカ、やはりアベンジャーズの一員であるハルク、そして"貴方の親愛なる隣人"ことスパイダーマンとそうそうたる顔ぶれがセレクト画面には並んでいる。 --…が、少なくとも当時の日本ではピンと来ない人の方がやはり多かっただろう。知られていたとして、せいぜい東映による特撮番組や池上遼一による日本版漫画の存在したスパイダーマン、『超人ハルク』の名でアメリカのTVシリーズが放映されたハルクくらいか。 --ちなみにDr.ドゥーム、サノス、アニタも使用可能であるが、((日本版のみ有効で、海外版では削除された。ただし、内部データ自体は残っているためチートでは使用可能。))使用するためには「筐体をフリープレイモードに設定したうえで、さらに隠しコマンドを入力しなくてはならない」ため、滅多なことではお目にかかれない。そういう特殊なキャラだけあってか、性能は簡単な永久コンボや異常に便利なインフィニティ・スペシャル(超必殺技)等明らかに対戦バランスが無視されている。 ---アニタはサブキャラの中では人気があったため、『スーパーパズルファイターIIX』の隠しキャラや(アーケード版で最強と言われたドノヴァンのさらに上位性能)、さらには『MARVEL VS. CAPCOM』のスペシャルパートナーとしても(ドノヴァンを差し置いて)登場している。 ~ #region(MVSでの登場キャラ) -『X-MEN CHILDLEN OF THE ATOM』からの登場キャラはウルヴァリン、サイロック、マグニート、ジャガーノートの4人。うちマグニートーとジャガーノートの2人は前作でボスキャラを勤めており、本作では調整を施されたうえでプレイアブルキャラとなった。 -スパイダーマン(ご存知蜘蛛男。アメコミを代表するヒーローの一人) --素早い動きと、飛び道具、突進技、昇竜を備えたスタンダードな性能のキャラ。 --勝利ポーズの空耳''「ワンダフルちんちん」''((正確には「One for J.J.!(J.J.のために写真を一枚、っと!)」と言っている。))は今でもネタにされている。 -ハルク(ガンマ線を浴びて怪力を得た天才科学者) --パワータイプのキャラ。ただし突進技「ガンマチャージ」など、機動力もそこそこある。 --当時はその外観からか「グリーンジャイアント」と呼ばれたりもした。 -アイアンマン(自分で作ったパワードスーツをまとって戦う社長) --本作のビーム枠。インフィニティ・スペシャルの「プロトンキャノン」がド派手で目を引く。 --多彩な飛び道具と飛行による機動力の高さが売りのキャラ。 -キャプテンアメリカ(アメリカの超人兵士) --ヒーローチーム「アヴァンジャーズ」のリーダー。星条旗をモチーフとしたデザインが特徴。 --飛び道具、突進技、昇竜を備えたスタンダードな性能のキャラ。若干パワータイプ寄り。 -ブラックハート(魔界の支配者メフィストの息子。ゴーストライダーの宿敵) --色モノ枠その1。亡者や使い魔を出現させる、隕石を降り注がせるなどやりたい放題。 --実は原作には父メフィストは登場するが、ブラックハートは登場していないのはナイショ。 -シュマゴラス(異次元「カオスディメンション」に住まう混沌の神) --色モノ枠その2。見た目は一つ目のタコのような外観で、やっぱり技もひとクセあるものが多い。 --とてつもないマイナーキャラで、マーベルコミックでわずか数回しか出ていない。そのため、カプコン側が「シュマゴラスを使いたい」と伝えた時、マーベルの担当者に「誰それ?」と言われたらしい。しかし本作稼働以降知名度が一気に上がり、最新作「MARVEL VS CAPCOM3」にも登場する程の人気?キャラになった。やったねシュマちゃん! --実は「インフィニティ・ガントレット」には登場していない。 --日本版での勝利メッセージだと、語尾が「でシュ、まシュ」になる。別に原作ではそういうイメージのキャラではなく、日本版以外ではまともな口調で話している。 -Dr.ドゥーム(ヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」のライバル) --有名なヴィラン(悪役)の一人。原作ではヒーロー達と共闘するのだが、本作では中ボスとして立ちはだかる。 --高威力かつ広範囲をカバーするレーザー、自身周囲に岩のバリアを張るなどボスらしい強性能の技が多い。 --悪魔博士って言うな。((Dr.ドゥームは本来シリアスキャラなのだが、和訳されたアニメ版「ファンタスティック・フォー」のせいですさまじいネタキャラとなってしまった。詳細は「宇宙忍者ゴームズ」で調べてみよう。)) -サノス(インフィニティ・ガントレットを手中に収めた狂える神) --本作のラスボス。全てのインフィニティ・ジェムを手中に収め、宇宙の絶対神として君臨した。本来ならヒーロー風情で太刀打ちできる存在ではないが、さすがにゲームでは普通に倒せる。 --ただし、性能はラスボスだけあって凶悪そのもの。プレイヤー使用時もその性能は全く落ちていない。 -アニタ(ヴァンパイア・ハンターからの友情出演キャラ) --隠しキャラ。今回はアニタ自身が戦う。 --豪鬼やダイレグ、レイレイなど、CAPCOMキャラのパロディが多い。ただし、インフィニティ・スペシャルの「ラブフォーユー」は、密着でヒットすると体力8割を奪う極悪性能。 #endregion *内容  前作X-MENは、キャラごとに違う通常技のチェーン方向や超必殺技のゲージ消費量、画面が縦に大きくスクロールするほどのスーパージャンプ、そしてオートガードモード等々、格闘ゲームとしては斬新な要素が多かったものの、日本ではあまりヒットに繋がらなかった(アメリカでは大ヒットしたが)。そのシステムを大きく見直したのが本作である。 -エリアルレイヴ --前作ではキャラにより得手不得手の違いが大きくさらにほとんど画面端限定であった空中コンボが、本作ではシステム化されて全キャラに標準搭載され、地上のどこにいても狙えるようになった。 --前作は空中コンボを使った永久コンボが多かったためか多少制約が加えられてもいる(だが、永久コンボの防止としてそれだけでは完璧ではなかったようだ。詳しくは後述)。 -ジェムシステム --対戦中に「インフィニティ・ジェム」と呼ばれるアイテムが出現し、これを取得、使用することで特殊なパワーアップを遂げる。初期「サムライスピリッツ」のアイテムに似たような感じである。 --同じジェムでも使用キャラによって効果が変わったり、所持しているジェムは特定の技を食らうと落としてしまう、など対戦時の駆け引き面を強化している、と言えなくもない。 --原作の内容にちなんでいる事や後の作品に全く引き継がれなかったという事から、本作のシステムにおける最大の特徴と言えるかもしれない。 -この他にも本作独自のシステムとして勝利画面のBGMが各キャラ毎に設定されている。 **問題点 -永久コンボが非常に多い --対戦ツールでは永久コンボは致命的に底が浅くなってしまう重大な欠陥である。前作X-MENにはその永久コンボが単純なものから高度なものまで無数に存在したのだが、今作でもそこが全く改善されておらず、低難度で実戦投入可能な永久コンボが多数存在している。 ---アイアンマンの「壁を背にして(しゃがみ中パンチ→中リパルサーブラスト)×n」や、シュマゴラスの「敵を壁に追い詰めて(立ち強パンチ→しゃがみ弱キック)×n」や、ボスキャラだがサノスの「敵と間合いを合わせてしゃがみ強キック連打」など、どれも絵的につまらないものばかり。これはほんの氷山の一角で、他のどのキャラもだいたいこんな感じで永久コンボが存在する。 --「永久がひどい」という問題は『[[MARVEL VS. CAPCOM 2>MARVEL VS. CAPCOM 2  NEW AGE OF HEROES]]』まで続いてしまったが、本作よりひどいハメゲーはシリーズ中には無い。 --ただ、どのキャラでもどんな状況からでも永久に持っていける可能性があるため、ブシドーブレードも真っ青な「事実上の一撃必殺ゲー」としてクソゲーから一周してバランスが保たれているとも言える。その点では[[アーク北斗>北斗の拳 審判の双蒼星 拳豪列伝]]の祖先と言えなくもない。ちなみにほぼ同時期に、SNKからも同じく''早すぎた世紀末ゲー''『[[サムライスピリッツ斬紅郎無双剣]]』が登場していた。 -細かいバグもチラホラ… --アーケード版ではアニタの使用時に特定の状況(例を上げるとシュマゴラスの石化攻撃を受けた時)においてリセットがかかってしまう。 *評価点 -グラフィック面では当時最高水準 --全体的に動きはオーバーアクションでよく動き、必殺技などの演出もド派手。特にスパイダーマンは「これまでのメディアで登場したスパイダーマンの中で一番スパイダーマンらしい動きだ」とマーベル担当者がベタ褒めしたほど。 -BGMも良曲が揃っている。キャプテンアメリカのテーマ曲はMVC3でもアレンジされて使われている。 -前作X-MEN同様、アメコミキャラの認知に多大な貢献をした点も忘れてはいけない。 *総評  自由度の高さと爽快感はあったが、致命的な調整の甘さも抱えていた惜しい一作。 *移植 -PS、SSに移植されたが、AC用基版との性能差のせいか劣化した部分も多い。 --海外版の移植ではボス2名は使えるが、やはりアニタは削除されている。 *続編・その後  約1年後に、今度はカプコンキャラとのクロスオーバー作品である「X-MEN VS STREETFIGHTER」が稼働した。2on2バトル、交代やヴァイタルソースの概念など新たな要素が盛り込まれた作品となったが、対戦バランスはさらに自重しなくなった。 **余談 -「X-MEN」では豪鬼の登場に対しマーベル社からクレームがあったらしいのだが、アニタに関しては(海外版で削除されているせいか)大きな問題には発展しなかったようだ。 -本作稼働後、SFCでアクションゲーム『MARVEL SUPER HEROES WAR OF THE GEM』が発売された。『インフィニティ・ガントレット』の続編タイトル『インフィニティ・ウォー』を原作としているが、『~ガントレット』分もいくらか含まれている。 --ヒーローたちの悪の分身と戦うのだが、原作が日本で翻訳されておらず、日本ではマイナーなキャラも登場するため、((もちろん、アメリカ人のコミックファンなら知っていて当然のキャラばかりだが。))どういうストーリー展開なのかよく分からないという人も多い。

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