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ディープダンジョンIII - (2011/02/18 (金) 21:35:35) の最新版との変更点

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*ディープダンジョンIII 勇士への旅 【でぃーぷだんじょんすりー ゆうしへのたび】 |ジャンル|3DダンジョンRPG|&amazon(B000068HD2)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|スクウェア|~| |開発元|ハミングバードソフト|~| |発売日|1988年5月13日|~| |定価|5900円|~| |分類|''クソゲー判定''(ガッカリゲーや不安定ゲーでは済まない)|~| *概要 -よくあるタイプのウィザードリィ型3DダンジョンRPGだが、今回のこれは全方位的に低クオリティーな駄作である。 **問題点 -まずタイトルなのだが、前二作とはストーリー的なつながり等は一切見られず、このタイトルのシリーズである必然性は薄い。 -ファイナルファンタジーやII以降のドラクエシリーズ、あるいはウィザードリィやザ・ブラックオニキスといったゲームからの影響か、 前二作と違ってパーティー制。ますますタイトルの必然性が薄い。3D探索RPGという点くらいなものか。 -一応、ストーリーの説明で取ってつけたように「剣士ラル」の名前がでてきたり、あるいは最終局面で「魔王ルウ」が出演してヒントをくれたりという事もあるが、これが彼である必要性はまったく何も見当たらない。 -前述のとおり、今回はパーティー制であり、主人公以外は「狩人」「僧侶」「魔術師」という職業から自由に選んでいい、という建前なのだが… --手に入る装備や戦力バランス的に「それぞれ一人ずつ」という組み合わせでないと中盤以降の戦闘がほぼどうにもならないし、そもそも人数枠と職業の数が同数というあたりから根本的に固定枠が想定されていて、実質的に自由度はどこにも無い。(ウィザードリィ、ウルティマIIIなどを引き合いに出すまでも無く、このようなシステムの場合は、プレイスタイルの幅を広げるために職業の数の方が多いのが普通。あるいは「ザ・ブラックオニキス」などでは、職業という概念自体が無い。) -さらに売り文句の一つであった「リアルタイムエンカウント」システム。この手のゲームには珍しく(というか他に類例がほとんど無い)アクション性が無いにもかかわらず、こちらがダンジョンを移動しなくても(立ち止まって考え事をしていても)エンカウントが発生するようになっている。かと思うとメニュー表示で無効化はできるので、一体何のための要素なのかよく分からない。 --エンカウントまでの時間は違うが1と2もあった。レベルが上がるとエンカウントしなくなるのも同じである。 -戦闘についても総じて不安定。 -キャラクターのHPに対して戦闘ダメージのばらつきが非常に大きく、戦力の拮抗している状況では不意の一撃で簡単に死んだり、また「戦闘中の魔法は使用に失敗することがある」という仕様のおかげで、回復なども安定しない。このため、戦術も重要なのだが、こうした要素のせいで運に見放されると何をやっても死ぬという、かなり理不尽なバランスになっている。 -かといってレベル上げのために稼ごうとしても、こちらがある程度強くなってしまうと、弱くて倒しやすい敵というものはパーティーを避けるようになる(固定の敵を除いて出てこなくなってしまい、また遭遇してもある程度の確率で戦闘に入る前に逃げ出す)。 --このあたりのバランスが非常に厳しく、以前の階層だと全く敵が出ず、次の階層だと強敵ばかりで死を覚悟しながらの戦闘しか無い、という事態が頻繁に発生する。 -終盤では敵が、こちらの魔法使いが使える「相手を一掃する威力の」範囲攻撃/全体攻撃の魔法を容赦なく撃ってくる。パーティーが4人、敵が最大9体であることを考えるとまったく手加減なしというか何をやっても運次第で瞬殺されるレベル。特に魔法使いは主人公の半分以下のHPしかないので、主人公なら2発程度は耐えられる程度の魔法攻撃で即死というのは極めてありがち。 --序盤はそうでもないが、後半戦での(強敵との)エンカウントの多さのおかげで、探索だけでも相当にストレスがかかる。 -隊列変更が宿屋でしかできず、しかも剣士(主人公)は先頭以外に配置できない。実質的に死にコマンド。(ダンジョンに居る他の冒険者を仲間にした時くらいしか使わないだろう。) --更に、主人公が死んだらその時の構成に一切関係なく、「(主人公)たちは もくてきを うしなった」となりその場で即ゲームオーバー。僧侶が復活の魔法を覚えていてももちろん駄目。目的はあるだろ!何がパーティーだ! -周辺のマップを表示する「てかがみ」というアイテムが序盤を過ぎたあたりで入手できる。しかしどこにアイテムなどが隠されているかは分からないし、その上、終盤の重要な階ではこれも機能しない。意図的なデザインではあるのだが非常に不親切。 -意味も無くだだっ広いマップ(特に「洞窟」)。とにかく探索でマップを埋めること自体が攻略につながる、という事にしても、エンカウントやら戦闘バランスやらの理不尽さ、システムの不親切さなどのせいで、それらのマイナス要素を増幅する要素でしかなくなっている。 --ついでに緊急脱出用アイテムも一定確率で発動せずに壊れる。 -移動中に使えるコマンドは極端に少なく(前述の通り隊列変更もできないし、装備を「外す」コマンドも無い)そしてその割には「はなす」などが極めて限定的な状況でしか使えない死にコマンドになってしまっている。 -音楽も全体的に低クオリティー。特に戦闘中の曲は単調な上に極度に短い。しかもボス用の曲などもない。(一応ラスボス用の曲だけはほんのちょっと豪華だが、結局のところ通常版のアレンジであり、大して違わない。)また呪文詠唱でBGMが中断する、店などの特定状況ではBGM自体が無い、メッセージ表示の音も耳障りなどなど、難点を見逃す方が大変というレベル。それなりに良い曲も無いことはないので、その辺は何とか弁明の余地はあるにしても、音の悪さはどうしようもない。 --ちなみに階ごとにBGMが違うので曲数だけは多いが、大体においてどれも短い。無理な増量が低品質に繋がってしまった感じでもある。 -移動時の小さな矢印4つ、戦闘後などに一瞬乱れる耳障りなBGM、少しチェックすれば判別できるはずの誤植の数々など、よくわからない、完成度の低い要素が他にも数多く見られる。 --「くだるかいだんがある。つかいますか?」どうみても梯子です。本当にありがとうございました。 --また、町のマップまで3D迷路になってるのはユーザビリティー的に問題がある、という意見もある。いちおう説明書に町の地図は載ってはいるのだが、さりとて特に3D化に重大な意味があるわけでもなく、確かに疑問点ではある。 **評価点 -仕様外のバグは少ない。 --なので、上記の問題点さえ無ければ良作になったかもしれない。上記の問題点さえなければ… -戦闘にしてもシステム的には戦術で左右される良デザイン(これで効果音やゲームバランス等がまともでさえあれば)。 -移動などの処理は割と軽快。 -ゲーム性自体はオーソドックスかつ非常に単純でわかりやすく、比較的プレイしやすい。 **総評 -総括すると、このシリーズは元から厳しいバランスの上にバランス崩壊の裏技、バグ技などが多くあるなど、ゲーム的には不安定な部分が多かったのだが『III』はそれ以上に、ストーリー的にも何ら見るべきところはなく、キャラクター等にも魅力はなく、完成度そのものも低く、単純にストレス要因となる部分ばかり多くなった、シリーズ最高のクソゲーと成り果ててしまった。全体のクオリティーがバランスよく低水準なため、「クソゲー感」として突出した部分もあまりなく、ひいき目に見るなら「駄作に近い凡作」とどうにか呼べなくもない程度ではある。
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