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*機動警察パトレイバー 狙われた街1990
【きどうけいさつぱとれいばー ねらわれたまち1990】
|ジャンル|アドベンチャー|&image(00307030013.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000092PFF/ksgmatome-22/ref=nosim,height=160)|
|対応機種|ゲームボーイ|~|
|発売元|ユタカ|~|
//|開発元|不明|~|
|発売日|1990年8月25日|~|
|定価|3500円|~|
|分類|&b(){クソゲー判定}|~|
|ポイント|バカゲー要素も豊富&br()みかん! やかん! どか~ん!&br()はんどぱわ&br()ぴっけるくん|~|
**概要
-当時TVアニメ版が放送されていた人気作品『機動警察パトレイバー』をゲーム化したもの。
--ゲームはRPG風のアドベンチャー。トップビューの街または建物内マップを探索し、各所に配置された敵と接触するとバトル開始。攻撃や防御といったコマンドを1ターンにつき5回選択、どちらかのHPが0にまるで続く。
--HPが0になると即ゲームオーバー。コンティニューは無いが面ごとにパスワードがある。
--マップには回復ポイントがあり、HPの回復や新コマンドの購入が可能。
--マップ上の特定箇所まで行き、パスコード入力やボスを倒すなどの条件を満たせばクリアとなる。全6面。
**基本システム等
-フォントはひらがなと英字のみ。さらに「ー」が全て「~」で統一されているため、例えば「ヘルダイバー」は「へるだいば~」と表記される。
-通常時はAボタン押しっぱで文字送りできるが、戦闘中は1文ごとしか送れないのでAボタンを連打する必要がある。
--敵を倒すと何か一言喋る。中には攻略のヒントもあるが、ほとんどは脱力・意味不明のものばかり。
--「かなぴ~ くやぴ~」「しおしおのぱ~」「いたいくさ!」「いんけつ!」「や~ん! なのだ」「ぽんぽこりん!」「あかんでかんわ!」「いたい つらい こわい」「わたしってきれい??」「わや やな~」「たたかないで~。いやいや」「すき! すき! すき! すき!」「あいしてるっていって!」「じ~く じおん」「もう いやだ~!」 こっちの台詞だ。
-建物内のマップはまんまRPGで、いかにもそれっぽい階段はおろか&b(){宝箱}まである。
--宝箱の中身は空、ザコ敵、回復ポイントの三種類。
-あるマップの床に「たのしんでいただけましたか」と書いてある。
--そしてラストの床には"Gool"と誤記。
**コマンドバトル関係
-バトル時のメッセージは何故か実況風。そしてフォントと擬音語使いまくりのせいで脱力感全開。
--一例:アナ「せんてをとった!」MY(自機)「ががががっ!(銃)」アナ「てきに○○のだめ~じ!」てき「ずばん!」アナ「○○のだめ~じをうけた」
--そして倒された敵は&b(){「みかん! やかん! どか~ん!」}といって爆発する。
-バランスは悪く、状況に応じてコマンドを選ぶような戦略性は無い。
--一応敵ごとに特定の行動パターンが決められているのだが、そんなもの気にせずに重火器か即死系コマンドだけをひたすら使う方が楽に敵を倒せる。というかそうしないとクリア困難。
--各マップにある回復ポイントで、ノーリスクでHPを最大値まで回復できる。つまり回復ポイントさえ抑えれば後はどうとでもなる。ただし終盤は回復ポイントが奥の分かりにくいところにあるためキツくなる。
--結局のところ、「ひたすら同じコマンドを選択」「回復ポイント往復」ばかりやらされる完全な作業ゲー。
-敵の設定もメチャクチャ。新型のヘルダイバーやブロッケンより旧型の97式、グラウベア(ゲーム中はくらうべあと誤記)の方が強い。原作のライバル機に当たるグリフォンは何故かザコとしてぞろぞろ出てくる(一応ザコの中では強い方)。
--そのくせボスが&b(){ぴっけるくん}。「ぴっけるプロ」というオリジナルの上位機まで出てくる。
--まともなボスとしてHAL-X10も出てくるのだが、コマンド「どなる」で一撃死する。
-敵を倒すとYPという数値が増え、それとひきかえにすることで新コマンドを入手することができる。が、中盤以降はコマンド販売が無くなり死に数値と化す。
--ちなみにYPとは&b(){やっつけたポイント}の略らしい。
-重火器などの強力なコマンドは、BPというMP風のポイントを消費する。しかしこのBP、戦闘終了後に自動回復する上、戦闘中にもまず枯渇しない(その前にどっちかが倒される)ため、ほぼ完全な死に数値になっている。
--こちらのBPを下げる特殊攻撃をしてくる敵もいるが、やっぱり無意味。
-コマンドそのものも変。スタンスティックやリボルバーカノンといった普通の武器的なコマンドもあるのだが、他はおかしなものばかり。
-「せっとく」「どなる」
--成功すると、敵は「ひ~! ごめんなさい。おわびにじばくしま~す」と言って自爆する。無人機のカルディアすら。後半の敵はかなり耐久力が高いので、成功さえすれば一撃で勝てるこのコマンドを連発した方が効率が良かったりする。
-「きあい」
--そのターンのみ攻撃力が上がる。特に使う必要は無い。
-「じゅもん」
--アンキモ…ではなく、「えろいむえっさいむ!」と唱える。瀕死の場合のみHPが10回復するが、HPが31の場合(おそらくバグで)1になってしまう。まったく使えない。
-「なく」
--「え~んえんえん!」敵「ないたらあかん」という脱力するやりとりが交わされるだけ。特に意味は無い。
-&b(){「はんどぱわ」}
--「きてます!」とか言う自機。成功すると敵は「きたきたきたあ~~!」といって&b(){爆発する}。成功率は低いが、何故かこちらの回避力も上がる攻防一体のコマンドのため終盤攻略の鍵となる。
**「戦争だって? そんなものはとっくに始まってるさ」
-ストーリーも突っ込みどころしかない。
--原作に登場した、環境保護系テロ組織「海の家」がレイバー(ロボットの総称)で暴れているので鎮圧する、というあらすじなのだが…
--ある面では「軍用レイバーが奪われた」と言われ、街には陸自レイバーの97式やヘルダイバーが重火器を持ってたむろしている。もうテロとかいう次元じゃねえ!
--しまいには核ミサイルまで奪われる。そしてそれを普通に使おうとする海の家。あんたらが環境破壊してどうする。
-自機は主役機のイングラムだが、そのパイロットである野明は回復ポイントでHP回復したりコマンドを売ったりする係。ん? じゃあ今イングラムに乗ってるのは誰? プレイヤー自身?
--その後、突然新型レイバーに替えたからと言われ、イングラムが零式に変わる。そして''「れいしき」なのに「ぜろしき」と誤記。''
--零式になるとデフォで「はんどぱわ」が使える。何故に?
-''ラスボスは「かみりん」。''誰だお前。レイバーの名前なのか海の家ボスの名前なのかも分からない。
--ラスボスなのに一切攻撃してこない。ある程度HPを減らすとイベントがはじまり、実はレイバーの操縦法が分からなかったと発覚。ラスボスは降伏する。
---''ちなみにラスボスにも「はんどぱわ」は効くので、上記イベントを見ずに倒せたりする。''
-セレクトボタンを押しながらゲームを起動するとアメリカ編が始まる裏技があるが、「なんていうのは じょうだんだよ~ん」と言われて即終了。その後スタッフロールが流れるが、その内容もメチャクチャ。
--体はボロボロで針治療が欠かせないとか、幽体離脱が出来る恐怖新聞の配達人とか、床屋の息子とか、僕の人形返して欲しいとか、納期にうるさいこの道40年とか、鎧を着た恥ずかしいおじさんとか、一人一人にアレな紹介文がつけられている。
--奇しくも、このゲーム発売のしばらく後に放送されたのが『CLATよ永遠に』(アメリカのパトレイバー部隊が登場するエピソード。夢オチ)である。アニメスタッフも、まさかこんなゲームに先んじられていたとは夢にも思わなかっただろう。
**評価点
-お約束だがBGMは悪くない。特にボス戦のBGMはかなり盛り上がる曲調なのだが、肝心の敵がぴっけるくんと怒鳴られて爆発するX10と何もしてこないラスボスでは…。
**まとめ
全方向に突っ込みどころしか無く、ゲームとしてもお粗末極まりない内容。クソかつバカの極北としか言いようがない。
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