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*大江戸ファイト 【おおえどふぁいと】 |ジャンル|対戦格闘| |対応機種|アーケード| |発売元|金子製作所| |開発元|ATOP| |稼動開始日|1994年| |分類|''バカゲー判定''| |ポイント|和風[[モータルコンバット>Mortal Kombat II]]| **概要 -実写取り込み型の格闘ゲーム。実は『富士山バスター』の続編にあたる。 --因みに、富士山バスターはドット打ち込みの「欧米人が全力で勘違いした江戸時代」を世界観に持つ格闘ゲーム。発売は同じくカネコ。 **バカ要素 -格闘ゲームとしては至って普通に壊れている。カッパが異様に性能がよく、ゲームセンターによってはカッパ禁止と張り紙がされていたほど。 --殆どのキャラクターに永久コンボが搭載されているなど、お世辞にも出来が良いとは言えないが、その絵面から永久コンボを決められても腹が立たない不思議な魅力を秘めている。 -出血量が残虐描写がやたら多く、おおまかに分けると”残虐バージョン””モザイク入りバージョン””ノーマルバージョン”の3種類に分けられ、更に血の色が”赤””オレンジ””無出血”のバージョンもある為、バージョン違いが多彩にある。しかもDIPスイッチではなくROM交換でしか変更出来ないという仕様。 --2ラウンド制した後にボタン等を操作すると勝手に残虐技でとどめを差す事が可能。しかし、血の量がやたらと多過ぎたり、地面に転がる生首が不自然に真正面を向いてたりするので、実際にはあまりグロく無い。逆にモザイクが入っているバージョンの方が想像力を醸し出すせいか余計グロく感じる。 -登場キャラクターは前作からの引継ぎも多いが、前作コンセプトの「欧米人が勘違いした江戸時代」から「ドラッグを決めた欧米人が勘違いした江戸時代」へパワーアップしているかのように、何かがおかしい。 -登場人物の殆どは何処かで聞いたことがあるような名前ばかりである。 --嵐→『変身忍者 嵐』 --三平→『河童の三平』 --獅子丸→『忍者ハットリ君』 --秀月→『人形の秀月』(老舗の人形会社) -キャラクターは全員芸能事務所「ジャパンアクションクラブ(現:ジャパンアクションエンタープライズ)」に所属している俳優である。 #region(キャラクター) -嵐 --巨大な手裏剣を背負った忍者。額にガンダムのようなV字アンテナがついている。忍者の癖に事あるごとに叫ぶ。 -弁慶 --源義経の部下の武蔵坊弁慶その人らしい。昔は京の五条大橋で刀狩をしていたが、今では何故か江戸の日本橋に現れて刀狩りをしているという設定。様々な武器を駆使して戦う。豪快な掛け声や笑い声で性格が察せられるが、勝利後のキャラクターアップでは目が死んでいる。 -五右衛門 --カブキの縁取りをした伊達男。勝利台詞が「せんべぃ!」 -一休 --浅草寺の地蔵で、開発者にもよく分からない存在らしい。台詞にエコーがかかっており、「南無阿弥陀仏」「一触即発」などの台詞を言いながら闘う。勝利ポーズでは後光がさす等、ありがたいというより胡散臭い。 -霞 --きわどい服装のくのいち。長い鍵爪で武装している。くのいちなのに顔丸出しとかそう言う事は今更として、勝利後のキャラクターアップの顔があまりかわいくない。 -金四郎 --上半身裸の侍。肩に桜吹雪の刺青が入っているが、比較的普通な方。ただ、勝利後のキャラクターアップで肩の刺青がおおよそ刺青には見えない等、衣装の出来の悪さが目に付く。 ---刺青ではなく、モンモン柄のTシャツを着ているのが公式設定。 -三平 --カッパ。元々は隅田川(荒川)の上流に住み着いていたらしい。本作のバランスブレイカー。やたら顔のつくりが恐いきぐるみ。 -獅子丸 --歌舞伎の連獅子。「日本に来てニ年目くらいのアメリカ人」みたいな喋り方をする。勝利ポーズの台詞「Oh!カッブーキ!」が印象的。 -秀月 --鎧武者の幽霊で、鎧に取り付いているという設定。台詞にエコーがかかっており、動きがやたら重々しくロボっぽい。だが勝利後のキャラクターアップでバッチリ生身の顔を晒している。 #endregion **格闘ゲームとしての特徴 -相手の攻撃を受けたりガードすると、体力下のゲージが溜まっていき、このゲージは攻撃を振ることで逆に減っていく。このゲージの量によって通常技や必殺技が強化され、ゲージ満タン時の強攻撃の威力はサムライスピリッツの怒り時強斬りを彷彿とさせる破壊力。 --ただし、ゲージが上昇した場合の通常技は弱攻撃やジャンプ攻撃でも吹っ飛んでダウンするようになるため、永久コンボに行けなくなるという短所もあり、この点が独自の駆け引きを生み出させている(永久がやっかいな相手にはガードを強要させてゲージを溜めさせるというのも戦略として成り立つ) -一方、ガード硬直が全体的に短いのが特徴で、強攻撃はガードされると反撃確定。基本的には弱攻撃中心のちまちました駆け引きが繰り広げられるが、相手の隙を見てハイリスクハイリターンの強攻撃を決めた瞬間にはなかなかのカタルシスがある。 -ガードをするとパワーアップするシステムのため、ガードを崩す通常投げがよく機能するのだが、その投げは当時では珍しいスカりモーション付き。今でこそ通常投げにリスクが伴う格闘ゲームは珍しくないが、先見の明があったといえる。 **総評 -その絵面の怪しさではアーケードゲーム史上1位2位を競う代物で、事実、1994年度の裏ゲーメスト大賞受賞作でもある(ちなみに読者投稿ではなく、編集部が裏ゲーメスト大賞を選考するのはこの年が唯一)。だが蓋を開けてみると、対戦ゲームとしてはなかなかの出来だったりする辺りが侮れない。 **その後 -カネコは本作以降にもジャッキー・チェンを出演させた実写格ゲーを作っている。こちらも(おそらくジャッキー傘下の)アクション俳優(スタントマン)を出演させているのだが、勝利時にフェイタリティを決められるのは相変わらずである(勿論というべきか、ジャッキーはスプラッタの餌食にならない。というか''ジャッキーはプレイヤーキャラではない'')。 -社員の話によると社長が海外研修に行った際に海外の関係者に当時流行っていたモータルコンバットの影響で「もっとバイオレンスがあったほうが受ける」と言われ、帰国するや否や''「血を出せ!切腹させろ!フェイタリティしろ!!」''という具合になってしまったらしい。 --格闘ゲームを作るにあたって、よりによってモータルコンバットを目指したカネコのその姿勢には敬服せざるを得ない。 --また当時カネコ社員であった「悪趣味ゲーム紀行」でおなじみのがっぷ獅子丸氏によると、本作の燃焼やられ画像用のキャプチャーのために''実際に防火服を着た人間を燃やして撮影した''という涙ぐましい逸話がある。ちなみに当初''近所の公園でガソリン浴びせて実際に燃やそうとしたが、警察に見付かって怒られた''らしい。 -ステージ背景は日光江戸村で撮影したものを加工している。 -開発スタッフがのちに語った話によると、''コンシューマ移植を検討した際、ソニーどころかセガからも断られた''らしい。
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