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歌舞伎Z - (2011/02/20 (日) 22:05:56) の最新版との変更点

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*歌舞伎Z
【かぶきぜっと】
|ジャンル|アクション|~|
|対応機種|アーケード|~|
|販売元|タイトー|~|
|開発元|金子製作所|~|
|稼働開始日|1988年|~|
|分類|''バカゲー判定''|~|
|ポイント|怪ゲー|~|

*概要
和風の剣士が、刀を武器に襲い掛かってくる妖怪を倒す横スクロールアクションゲーム。全5面。

8方向レバー+2ボタン（攻撃、防御）で操作。レバー方向+防御ボタンで構えを変える事が出来、↑+防御ボタンで上段の構え、→+防御ボタンで中段の構え、↓+防御ボタンで下段の構えとなる。攻撃ボタンと防御ボタンを同時に押すとジャンプとなる。ライフ制で、画面左上に表示されているライフが全て無くなるとゲームオーバー。後半面は穴があるが、穴に落ちてもゲームオーバーとなる。

道中は半強制スクロールで、現れる雑魚敵を倒しながら進んでいく。ステージ最後に待ち構えるボス敵を倒せば面クリアとなる。

ゲームの難易度としては、道中はかなり短めで簡単だが、ボス戦は2面以降それなりに難しい。ボスの着地際を狙う、敵の攻撃をタイミング良くガードしてその隙に反撃、という技術が求められる。

*変な点
このゲームは一応は「和風剣劇アクション」だが、無駄にグロい描写が多く、「怪作」と呼ぶに相応しい一品である。また、得点という概念は存在しない。

オープニングは''「坊主が切腹をし、介錯人が刀を振り下ろした瞬間、障子が両側から閉まって血飛沫が『Z』の形に飛ぶ」''というもの。タイトルの「Z」はおそらくこの演出のためだけに付けられたと思われる。

上述のように、2ボタン同時押しでジャンプが出来るが、「トアー」という叫び声とともに''画面上端に姿の一部が隠れるほど高く飛ぶ''ため、穴を飛び越す時にしか使い道は無い。

上段、中段、下段と構えは3種あるが、下段以外は隙が大きくて全く使えない。必然的に最初から最後まで下段の構えで進む事になるが、この下段の構えは片膝を地面に付けた状態となる。じゃあ移動速度が遅くなるとのかと言われればそんな事はなく、他の構えと同じ速度で移動できる。問題はその姿がまるで''ホバー移動か、何かの昆虫の動き''のようであり、プレイヤーは終始この奇妙な移動方法を見ながらプレイする事となる。

攻撃の効果音はオープニングでも使われた「ブシャ」という切腹の音。ザコ敵は「キヒヒヒヒ」というやけに不気味な声を出す。

1面は背景に鎧武者がいる荒野からスタートする。中ボスは触れるとダメージとなる青い人形を出してくる歌舞伎役者。ボスは鎧武者で、クリアした時のフィニッシュ絵は''血飛沫を出しながら鎧武者の首が宙に舞っている''シーン。

2面は前半は燃え盛る屋敷の中を進み、後半は床が落ち、背景に亡者がいる洞窟を進む。ボスは第1段階は赤い装束を着た忍者だが、第2段階はムカデの骨のようなものに寄生され、より素早い動きとなる。クリアした時のフィニッシュ絵は白骨化して崩れ落ちるシーン。

3面は再び荒野を進んでいく。ボスは第1段階は「ウボ、ウボ」と叫びながら爆弾を投げてくる巨人。倒れるとその背中を突き破って子供が2人出てきて、第2段階となる。「ポニョ」と叫びながら素早い動きで襲い掛かってくる。トドメを刺すと主人公が唐突に雷に打たれる。

4面は''唐突にステージが古代ローマ風となる。''先ほど雷に打たれた主人公が出てくるのだが、何故か''コナン・ザ・グレート風の（タイトー発売のゲーム「ラスタンサーガ」の主人公にも似ている）パンツ一丁の姿''となっている。ザコ敵として出てくるチェスの駒を倒しながら進んでいく。中ボスは白いチェスの駒の中から出現するミニ鎧武者。大ボスは絵の中から実体化する巨大な西洋の鎧武者。フィニッシュ絵は鎧武者がバラバラになった状態。

5面（最終面）はエジプト。中ボスは金槌を持ったデブ。巨大な鬼の顔を出して攻撃してくる。最終ボスは4本の腕に剣を持った阿修羅のような敵。倒すと血飛沫とともに爆裂する。

最終ボスを倒すといきなりスタッフロールとなる。主人公やストーリーなど、舞台設定に関しては一切ゲーム上では語られない。

*総評
ここまで読んでいただければ分かると思うが、''タイトルの「歌舞伎」と関連のありそうなキャラはステージ1の中ボス位しかいない。''もっとも、「歌舞伎」の語源となった「傾（かぶ）く」は、「常識外れな事をする」や「異様な風体をする」という意味もあるので、そういう部分においてはあながち間違ってもいない。

当然の事ながら、「タイトーメモリーズ」にも収録されておらず、現在プレイするのは非常に困難な一品である。

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