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*キャプテン翼IV プロのライバルたち 【きゃぷてんつばさふぉー ぷろのらいばるたち】 |ジャンル|サッカーシミュレーションRPG|&image(http://t3.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRWgztQHX0Aw5urYy2aQaSLnnHQlCq_xPDEykHiYC_SfFk34IZS)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |発売・開発元|テクモ|~| |発売日|1993年4月3日|~| |定価|9,700円(税抜)|~| |分類|''クソゲー判定''&br''(バグのせいで)ゲームバランスが不安定''&br''(前作の)ファンにとって黒歴史のゲーム''&br本項ではクソゲーとして扱う|~| |ポイント|演出・BGMが悉く劣化&br絶対に相手の強さに追いつけない''浮き球バグ''&br若林ついにSGGK化''(ただしエリア外に限る)''&brストーリー「は」好評&brエディット選手の初登場|~| |>|>|CENTER:''[[キャプテン翼ゲームリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1236.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 キャプテン翼シリーズの第4作。ついにプロ化した翼達の活躍を描くテクモのオリジナルストーリー。~ 前作・前々作と完成度の高い作品が続いたために、その期待も相当のものだったと思われるが…。 **特徴 -ストーリーはシリーズ初のマルチシナリオ形式。各章最後の試合の勝敗により、最終的に4つのシナリオに分岐する。 --分岐に関わる試合はどれも非常に難易度が高く、勝つのは容易ではない。ただし、一度でも経験した分岐試合は、次の周回では勝敗に関係なく分岐先を選べる救済措置もあるため安心。 -オリジナルの主人公キャラクターが登場。展開次第では仲間になる。 -システムは前作からすでに完成されているので、目立った変更点は特になし。 --パス画面が3D風の表示になった。だからどうしたと言ってはいけない。 --こぼれ球に味方と相手の選手が同時に追いつくとせりあいが発生する。しかし…(後述)。 --天候の追加。試合中に雨が降ることがあり、選手の能力が下がる。 --ミーティングで相手のステータスを参照できるようになった。 -ミーティングで作戦が追加された。 --情報を元にした敵チームの対処法を教えてくれ、操作モードを選択できる。 --一人の選手だけを操作できるキャプテンモード、選手交代だけを操作する監督モード(オールスターのみ)が選択できる。 **問題点 -BGMの劣化。 --前作ではテンポが良く激しいリズムが特徴的な曲が多かったが、今作では雄大というか、スローな曲調が多い。まるで環境音楽である。 --音質も劣化しており「ぷあ~んぷあ~ん」という情けない音が常時頭に響く。 ---これは効果音も同じで、前作が「シュバッ!」「ズオオオッ!」という鋭い音が特徴なのに比べ、今作では「どひゅ~ん」「ずもももも…」という低く重い音が多くなっている。 --曲自体が聞き苦しいというわけではないが、キャプテン翼というスポーツゲーに合ってるかと問われれば、微妙。 ---前作からのBGMもいくつかアレンジされているが、本当に同じ曲なのかと思うくらい残念な出来になっている。 -試合演出、ビジュアルシーンの劣化。 --全体的に試合の流れがもっさりとしていてテンポが悪い。オマケに試合時間もプロに合わせて40~45分ハーフに増加、1試合当たりのプレイ時間が増加した。 --前作までは素早い挙動や激しいフラッシュなどで派手さを強調させていたが、今作では動きがトロく演出も控えめ。 ---というより、演出効果がほとんどない。せいぜい足先が光ったり、シュートを打つ時に足を回転させたり、選手がブレて見える程度。 ---特にゲルディスのダークイリュージョンが顕著な例。前作までは美しさすら感じる程の派手な演出だったのに、本作では… --これはボールの動きや必殺シュートも同じで、非常にゆっくりで、山なりで、遅い。このスピードなら''誰でも見てから取れる''だろう。 ---さらに雨が降っていると背景効果が暗くなって見えづらくなってしまう。ただでさえショボイのにこの仕様は…。 ---しかも雨が降っていても、''何故か空は晴れている。''どういう事だおい。 --カットイン演出も全キャラ一つだけ。前作は表情が変わったり、台詞や必殺ディフェンスでは専用のカットインが用意されていたのに…。 -試合数が無駄に多い。 --ただ多いだけならボリュームがあって結構だが、''試合中にイベントが何もない''、''相手全員が顔なしのモブキャラ''といった消化試合が多く、作業感が強い。 ---そんな試合でも、相手が後述の浮き球バグによってあり得ない強さになっているので腹立たしい。 ---2週目以降はダイジェスト機能で飛ばすことができる。それだったら初めから入れないか、1試合ごとの内容を濃く煮詰めた方が良かったのでは? -相手のレベルが変動性。 --敵レベルが固定ではなく、味方のレベルに依存して算出される((平均レベルと最大レベルのどちらかに依存し、選手によって決まっている。))。 --いくら前の試合でレベルを稼いでも、次にはそれを見越したさらに強い相手が出てくる。つまり選手を育てるメリットは皆無。 ---一応ガッツが増えて必殺技が使いやすくなるという利点はある。しかし敵のレベルが上がってしまうデメリットのほうが大きい。 ---これがまだ''今まで通りの仕様''だったらゲームに常に緊張感を生み出すというプラス要素もあったかもしれないが…。 -周回プレイを始めるときの第1試合で敵のレベルがとてつもなく高くなっている。 --前回クリア後の敵レベルがリセットされていないのが原因と思われる。確実に負けるが、再戦を申し込まなければレベルは元に戻る。 --取り扱い説明書には''さも仕様であるかのように書かれている''。バグだろこれ。 -石崎の必殺ディフェンス、顔面ブロックが必中ではなくなっている。 --今回は研修という形で序盤から居てくれるため必然的に頼ることになるのだが、大量のガッツを消費して不発はいただけない。ただでさえ今作は''とんでもないシュートが飛んでくるのに''。 -反則やオフサイドやトリカゴといった問題点はいつものことである。 -味方のレベルの上がり方に差があり過ぎる。 --どういう仕組みになっているのかは分からないが、何故か翼とGKだけレベルがやたらと上がりやすい仕様になっている。 --これが前述の敵のレベル変動システムにモロに影響してしまっており、ストーリーを進めれば進めるほど、味方のレベルが敵のレベルに全く追いつかなくなっていく。 --それに対する救済措置なのか、何故か敵のGKだけが(若林やミューラーといった有名GKでさえも)軒並み低レベルとなってしまっている。 --その為、イベントでブラジルを完封し「カルロスもコインブラも大した事無かった」などと豪語したデンマーク代表のシューマッハというGKが、実際に試合をしてみると普通のシュートでさえもまともに止められないなどと言う状況になってしまう事も。 しかし、上に掲げた程度の問題点など''まだ序の口''である。~ 一番の問題はゲームの根本を揺るがすことになる致命傷''「浮き球バグ」''の存在だろう。 **浮き球バグとは? -詳しくは調べていただきたいが、要はレベルアップの際、浮き球に関する「高さ低さ」のステータスが味方選手、GKと比較して敵選手(GK以外)は1多く上がってしまうという現象である((「たかいたま」「ひくいたま」が1上がると、空中戦でのシュートやブロック等に+1される。))。 --たかが1の差と思いがちだが、レベルが上がるごとに当然この差はどんどん開いていく。終盤になるとこちらの浮き球値が60くらいなのに対して相手は100超えというふざけたステータスになってしまう。 -ここまで差が広がると、もはやまともなゲームとして成立しない。浮き球状態で相手に接触してしまったら、何をしようがカットされ、せりあいでは確実に負け、シュートを撃たれようものならどうあがいても取ることは不可能である。 --''ネオサイクロンを平然とカットするモブDF''や、''ただのヘディングシュートが三角飛びを通り抜ける''光景はこのゲームでは茶飯事である。 --これらの浮き球バグは例外的に途中加入の味方選手にも適用され、参戦の早い味方選手と比べて圧倒的に空中戦に強くなる。ただし加入後は成長しなくなるため、後半の敵に歯が立たなくなるのは同じ。 ---前述の通り敵のGKも浮き玉に対しては弱いので得点源として機能する。''「敵にカバーされなければ」''の話だが。 -ではレベルを上げれば勝てるのかというと、そうではない。 --確かにコンティニューをすれば敵のレベルはそのままで味方がレベルアップするので、いつか相手のステータスに追いつくことはできるかもしれない。しかし前述のように相手のレベルは変動性なので、頑張って倒しても次はまた強い相手が出てくる上に、さらにレベルを上げた分、浮き球の格差が広がって取り返しのつかないことになる。 --よって''コンティニューせずに試合を飛ばしまくり((二週目からはダイジェストを使って試合を飛ばせるので浮き玉バグを緩和しやすい))、いかに使わない選手のレベルを上げないか((実はLVを均等にするより一部のキャラを使わない様にしてLVに差をつけたほうが戦いやすい))''が攻略の鍵となる。なんだそれ。 -これらの要因により、肝心の試合の部分が悉く最悪な仕様となっており、''遊ぶことが苦痛の域''に達している。 **評価点 -テクモのオリジナルストーリーはやはり秀逸。 --本作唯一の救いというか、ストーリーはまともである。''試合を無視して話を追うだけ''でも結構楽しめる。 ---作品の副題通りプロでの新たなライバルの登場や、プロでのサッカーに対する心構え等今までよりもキャラクターの心情や葛藤が出ている。 --今作オリジナルのラスボスの一人であるオランダ代表のファンベルグは、さすがにコインブラほどではないものの中々インパクトもあって強い。 ---必殺技はオーバーヘッド((ファンベルグのみ、オーバーヘッドキックではなくオーバーヘッドと表記されている。))のみだが、基本能力が非常に高い。松山や早田のイーグルタックルやカミソリタックルを''普通のドリブルで''避けまくり、若島津の牙龍三角飛びを''普通のシュートで''無力化する様は圧巻だと言えるだろう。 ---さらに彼がシュートを撃つと、''放たれたボールが七色に光る。'' ---しかも彼は、何と''若林からペナルティエリア外から5点も奪った''という、とんでもないプレーヤーである。 ---次回作では残念ながら怪我により長期離脱してしまう。その後怪我が治り最終シナリオの大会に参加したが、ミランは新田とアルシオン抜きのカンピオーネに10-0で敗北する結果となってしまった((もっとも、オールスターで使用できるだけコインブラよりマシなのだが・・・))。 --他のオリジナルキャラクターも特徴が多く''シナリオ開始時に味方選手として登場し、トラウマを乗り越えて新必殺技を習得し、元いたチームのチームメイトと和解してミランに復帰、その後ルート次第でラスボスとして戦う事となるストラット''や一見、ただのモブ選手だが''シナリオ時のみ全ての行動が敵選手を吹き飛ばす補正がかかっており、ブラジルチームを苦しめるオルミーガ''等、前作までとは違ったインパクトを持つキャラが多い。 --翼がブラジル代表に選出されカルロスやコインブラ、メオンと共闘するラテンアメリカカップ編はアツイ。 --分岐試合で負け続けると辿り着くサンパウロ編は、''翼が最後まで全日本に合流しない''という異色のシナリオであり、かつオリジナルのキャラクターが多数登場することもあって独特の雰囲気を味わえる。 -ゲルティスのイベント追加 --前作まではキーパーマシンの異名を持ち強烈なイメージを残しながらも、セリフらしいセリフが全く無かったブラジル代表GKゲルティスに、本作ではイベントがいくつか追加された。 ---例えばストラットとの対戦経験があったり、ストラットの恋人であるミアータをストラットの元に案内したり、試合中に翼に対してネオサイクロンを撃てと挑発したり、そのネオサイクロンを見事に止めるといったイベントが発生したりとか。 ---また次回作では既存キャラの大幅なリストラが行われたのだが、ブラジル代表では彼とバモラ(Ⅳ初登場 サンパウロの正ゴールキーパー)、カルロスだけはリストラされずに残されている。ブラジル主力陣がカルロスに反発して試合をボイゴットする中、彼とバモラだけは無視して出場してくれる等、無口で(カルロスやコインブラと比べ)目立たないが気配りの効く人物として扱われている。 -オリジナルの主人公 --常に攻略の一環を担いオリジナル必殺技も覚え、本来の全日本のレギュラーを食うような強さを持ちながらも、シナリオに本格的に絡むことはほぼなく空気を読んでいる。 ---このあたりはさすがのテクモと言ったところか。%%どこかの青い信号も見習ってほしいものである。%% -オールスターモードの充実。 --代表チームからクラブチームに至るまでゲームに登場するあらゆる選手を網羅しており、組み合わせは千差万別。さながら''デバッグルーム''である。 ---前作のⅢは人数が偏っており、Ⅴではオリジナルキャラが大勢リストラされてしまったため、本作でしか使用できない選手も多い。 ---勿論、我らがSGGK(スーパーがんばりゴールキーパー)森崎も使用可能。%%よって念願のキーパーを森崎にして必殺シュートでフルボッコという楽しみ方が可能になった。%% ---ただし、ある3人の選手の登録が重なってしまっているため3人のうち1人しか使えなくなっている。 --レベル1の状態で遊べば浮き球バグの影響を受けないので純粋に試合を楽しむことができる。 --各選手ごとのステータスを細かく参照できるので、設定マニアにはたまらない作りとなっている。 --簡素だがオリジナルキャラを作成して試合に参加させることができるようになった。名前を決めた後、好きな能力を8ポイント分あげることができる。 ---ポイントの振り分けによって必殺技も習得可能。なお、シナリオで使用されていた必殺シュートは「トルネード」と言う名前になる、他にも守備用やドリブル用の必殺技もある。 ---ただしエディットモードでしか使用できず、名前やポイントの振り分け等を記録しておくことが出来ないので必殺技を習得させる為に一々調節しながらポイントを割り振ることに。 --1Pと2Pの協力プレイもできるようになった。 -音質が残念とはいえ、前シリーズからのBGMの多くをアレンジして収録したことは評価できる。 **賛否両論点 -ストーリーについて --今作にも深く絡んでくるサイクロンだが、シナリオによってはIIIのネオサイクロンを事実上否定する流れになり、前作の成長フラグをへし折っているように見えなくもない。 ---あくまで「翼のサイクロン」でありシリーズ通して完全な「ジャイロのサイクロン」は登場していない。前作のネオサイクロンも翼の足の負担を抑える為に苦肉の策で編み出したような物なので今作で改良されるのは当然と言える。 --ストラットがケガをさせてしまいトラウマの原因を作ることになったバンビーノの必殺技は、相手を吹き飛ばす''ショットガンドリブル''。おい。 --一部の選抜が不公平で能力の高い無名選手が外され、前作からのキャラや原作キャラが選出されている。 ---あるシナリオでサンパウロが戦う「日本選抜」のGKが森崎である。彼は今作ではワーストレベルのキーパーでなぜ選出されるかはまったくの不明である。((一応、今作ではイベントでかなり優遇されている。))~ 能力で選ぶなら南葛ウイングスの「くわた」を選出すべきだし、原作のキャラでなければダメなら中西を選べばすむはずである。 ---ラテンアメリカカップのシナリオでは選抜試合が行われるのだが、選出されている正GKがそのシナリオに出てくるタファエル((必殺セーブは持たないが総合能力がゲルディスより上で、メオンはもちろんこのシナリオでは負傷しているバモラよりも強い。))では無く、Ⅱからの登場キャラ、メオンとレナートである。試合に参加している事から選抜を辞退する事はまず無いので選抜に不正があったとしか・・・ --この頃からテクモが妙に新田をプッシュしだすようになり、彼に色々香ばしい言動((うち(南部大フースバル)はオレとそうださんともりさきさんぐらいですよ、まともなのは))((つばささん。 オレはあんたがもくひょうだったってこと わすれかけてたよ。 オレはきっと あんたをこえるせんしゅになってみせるよ。))や行動が目立つようになってくる。 ---次回作ではより%%誰が見てもドーピングとしか思えない%%パワーアップをして、ラスボスのチームの一員として立ちふさがる事に・・・ -ポブルセンの異常な行動。 --憎しみをむき出しにし勝利の為には手段を選ばず、使う必殺技が選手を全員吹っ飛ばすフレームドリブルや''マーダー(殺人)ショット''、更には''試合中に翼を抹殺しようとする((しね ツバサ!! くたばれ ツバサ!!等の台詞と共に直接シュートを叩き込んだり、ドリブルで吹き飛ばしてくる。))''など、明らかにスポーツマンシップから逸脱している。原作WY編に登場するレヴィンでもここまでひどくない((レヴィンの放つシュートはあくまで「破壊力があるだけ」のシュートである。また少なくとも無関係の選手に対しては過剰な敵意を持っていない。))。 ---翼との出会いによって改心(?)するのだが、ルートによっては明確な反省の描写がないこともある。 ---ただし、若林の台詞((すまんな、つばさ。あいつはむかし、なんべいのプロチームにはいろうとしてきょひされてな それいらい なんべいのチームにはあんなたいどをとるんだ ねは いいやつなんだが))やイベント等を見る限りこれらの行動はロベルトにも責任の一端がある、詳しくは後述。 -ロベルトの不審な行動の数々 --Ⅱでも翼びいきに見える((ただしイベント演出上の関係もあるので一概に断定できない))ブラジルチームでの采配が疑問視されていたが今回は更に酷くなっている。 ---''色々問題視されている原作でもロベルトはこんな人物として書かれてはいない((一応、翼の成長に涙ぐみ原作版サイクロンともいえるシュートを伝授したが、サンターナにも伝授したりサリナスに対策を施している。 また、番外編でもブラジルの監督としてまともな采配をしている。))。'' --ポブルセンの入団拒否と妨害工作の疑惑 ---ロベルトが翼に語る断った理由((【前略】オレはことわったよ。 かれはサッカーをまったくたのしんでいなかったからね))は''翼の加入当時荒れていたストラットにも十分当てはまる内容''であるし、彼ほどの選手を断る理由としては説得力が無さ過ぎる。実際、実力はロベルトにも認められており((ためしに かれのプレイをみた。なるほど、じつりょくはじゅうぶんだ。かれをいれれば、サンパウロはかくだんにつよくなっただろう。))、少なくとも当時はプレイ内容に問題が無かったようで''ロベルトはともかく他の南米チームやサンパウロ首脳陣が彼をスカウトしないとは思えない。''~ ポブルセンの台詞((ツバサ! オレじゃなくて てめえをみとめたブラジルのれんちゅうにこうかいさせてやるぜ))や恨み様から察するに、翼をサンパウロ(プロチーム)に入れ、活躍させる為に''相当酷い裏工作をして''断り、更に他の南米のチームに入れないようにしたとしか思えない。~ このロベルトの行動(あくまで推測の粋に過ぎないが)により、ポブルセンは南米から事実上追放されプロとしての名声やプライドを相当傷つけられて荒んでしまい、南米を憎みながらも入団できなかった事に未練を持ち翼に殺意を持つ事となったのだろう((オレと けいやくしなかったサンパウロ! そこのエースをつぶしてこうかいさせてやる!!))。結局この行動で無関係な翼が命の危険に晒されたのだから始末に終えない。ロベルトめ、余計な真似を。 --ストラットのチーム退団工作疑惑 ---シナリオの途中(ミラン戦でバンビーノ、ラテンアメリカカップ中に恋人のミアータから)戻って来る様に言われて''あっさりミランに戻ってしまう''。この行動には不振な点が目立つ。引き止めもせず、むしろ退団させるような行動ばかり取っているのである。 ---ラテンアメリカカップ編(選抜試合時)にミアータと遭遇する。普通に考えてチームの拠点に一般人を入れる事はまず無いと思うのだが、''応対しストラットと対面させたのがロベルトである。'' ---サンパウロからミランへの復帰は''ロベルトの協力''((ロベルトに ほねおってもらって ミランに ふっきすることになったよ))もあっての事である。一応ストラットは前述の問題でミランから逃げるようにサンパウロに入団してたので立ち直った彼の意思を酌んで復帰させたのだろうが''普通に考えてチームでもトップクラスのストライカーを簡単に手放す事は監督としては失格行為''だろう。~ 実際、この先のルート次第では相当苦戦することに。もう少し考えてくれよロベルト。 --微妙な戦力補充 ---クラブカップルートでは戦力が補充されるのだが41歳のネルソン君、素質はあるが生意気なマウリシオ、サンパウロ(プロチーム)の正GKバモラ、そして新田である。 ---ここまでやると''翼だけを活躍させる為に仕組んだ''と言われても文句は言えない。 --全日本監督に就任 ---サンパウロ時やラテンアメリカカップ等ブラジルで監督を務めていたのに翼が全日本に合流するルートでは''なぜか全日本監督に就任している''((ただし翼にプロとしての心構えを語るイベントがあるので全日本監督時もいるだけの存在ではない。))。Vでも全日本監督に就いている事からテクモ版では正史扱いとされている様だ。サンパウロやブラジルチームにとってはたまった物ではないだろう、また監督を解任された見上さんが哀れでならない。 -ブラジルの扱いの酷さ --上記で触れられているが今回のブラジルはデンマークに0-6で敗北するルートがある。デンマークの実力ではどうやってもブラジルには勝てない((実際、オールスター戦でもデンマークがブラジルに勝つのはよほど運が良くないと不可能))。 ---負ける状況を推理すると''後釜に就いた監督が原作WY編の蒲生監督((難癖としか思えないダメだし、主力選手の追い出し、無茶な特訓をさせる、敵チームを侮って苦戦する、まともな采配をしない等))並の無能な人物''で、レギュラーメンバーの大半を追い出して自分の息のかかった選手に入れ替え、その選手たちを主軸にした采配でカルロスとゲルディスのプレイを妨害し((Ⅴではサンターナ(Ⅴでのカルロスの表記)がスランプ状態なのをいいことに罵倒し、立ち直った時には試合をボイゴットする。 勝った時には「サンターナを試していた」等とあまりにも自己中心的過ぎる行動から容易に想像できてしまう。))、試合中にコインブラが負傷退場したのが原因。これらの内容は次回作でのブラジルチームの状況からの推測に過ぎないし強引な部分が多いが、これ程の悪条件が重ならなければ起こりえない内容なのである((事実次回作ではブラジルメンバーの大半がリストラされ、新しいキャラの一人であるオリベイラが「さも今までブラジルチームのキャプテンだった」かのように振舞っている。))。 -この試合でコインブラが負傷した事が原因で、カルロスは次回作で極度のスランプに陥る事になるのである。 -突っ込みどころが多い一部シナリオの最終戦(ドイツ戦、日本クラブ選抜戦) --どう見てもIIIのラスト(曲も前作の劣化リメイク)やIIのジャパンカップ最終戦のリメイクです。本当にあr --クラブチームの大会なのに「日本クラブ選抜」((一部の国はメンバーがほぼ代表とほぼ同じクラブチームもあるが日本ほど露骨ではない))…反則じゃね? --「雨はやんだがドイツは負けん」じゃフライハイト((雨天で逆にパワーアップする珍しいキャラクター。専用必殺技も追加される。))をカペロマンと交代させろよ…。 -若林の極端な強化。 --若林が''ペナルティエリア外のシュートを能力無視で高確率で防御できる能力''を習得。どんな強力なシュートだろうが、問答無用でキャッチングできてしまう((更に今作では総合能力も大幅に上昇している。))。これには若林らしいという意見もあれば強すぎるという意見もあり賛否両論である。 ---シュナイダーのファイヤーショットのように取れないシュートもある。また強さに差がありすぎると、ごく稀にだが失敗する。 ---ドイツの切り札であるはずのフライハイトは必殺シュートにエリア外補正がないため、若林であっさりとカットできてしまう。色々残念である。 ---浮き球バグの影響でエリア外なら無敵の若林が、ザコのボレーで失点するという失笑ものの場面が見られる。その辺りバランスは取れているのか? -オールスターでのバランス --前述のLV1の状態では前作登場したラムカーネの弱点が無くなる。前作、今作共に''能力最強だがスタミナが無く、フルタイムでの試合は困難で後半弱体化する''という設定なのだが…。 ---今作の弱体化は''レベルが1になる''と言う物。全員LV1の状態では弱体化せず、前作のミューラー並のバランスブレイカーとなる(若林は踏み込まれると脆い)。 --他にもクラブ、ナショナルチームでの能力バランスが悪く(シナリオ準拠なので当然だが)特にクラブチームでは''ミランを取れば確実に勝てる''ほど差が激しい。 -ミラン(クラブチーム)の異常な強さ --今作の特徴の一つとして上げられるのはこのチームの異常な強さである。下手なナショナルチームはおろか、シナリオ時の状況のおかげで最終戦よりも難易度が高い事も。 --オランダの主力三人(ファンベルグ、ニスケンス、フーリア)、フランスのストライカーピピン、イタリアのDFゾフ(必殺技はないがDF能力だけなら本作最強)とロッシ、FWのストラット(ストラットのミラン帰還時のみ)、MFバンビーノとエースが勢ぞろいのチームである。勿論、モブの能力も高い。特にキーパーは全シナリオを見てもトップクラスの能力の持ち主で下手な原作キャラよりも強い。更に今作の中ではできの良い専用のBGMまで用意されている。 --このチームがよりにもよって分岐試合(バスコ・ダ・ガマ負けルート)で登場するからたまらない。分岐試合の場合はストラットがこちらのチームにいるがそれでも厳しく、勝利時の分岐点を通る場合ゲーム中最大の難関と呼べる試合になる。 ---分岐試合以外では負けても先に進める(ラテンアメリカカップ敗北ルート)か、負けると強制再戦だがこちらに新戦力が加わっていくらか戦いやすくなっている(ワールドクラブカップルート)。 -オリジナル主人公の扱い --開始時に名前を入力するのに二回目の分岐試合(メキシコ戦、ミラン戦)で勝利しないと使用できない。また、ポイントの振り分け次第では完全に空気化してしまう(オリジナルシュートがある分マシだが)、シナリオ上加入できない理由等は特に見られないのでなぜ分岐試合の勝利時しか使用できないのだろうか。 ---分岐試合勝利時のボーナスキャラ扱いなら加入決定時に名前を入力すればすむはずなので本来は全シナリオで登場させる予定だったのだろう。 -「KAZU」((オールスターのエディットでしか使用できない。 元ネタは三浦知良か?))の扱い --オールスター戦終了後に毎回ピックアップされており、抜かれた時のカットインがSDだったりシナリオクリアごとに必殺技が追加されていく等オールスターでの目玉キャラのような扱いをされているが正直微妙な存在である。 --分岐ルートでオリジナルキャラの変わりに助っ人のような形で登場する、オリジナル主人公のライバルや先輩として登場させる、全シナリオクリア時の最期の敵として出すとかもっと出し方の工夫があるように思えるのだが・・・ **総評 このゲーム単体なら典型的な(クソ)キャラゲーで済んでいたかもしれないが、シリーズ全体が素晴らしい出来だっただけにタイトルにまで泥を塗る結果となってしまった感は否めない。~ 前作ファンの大半はあまりの劣化具合にクソゲーの烙印を押し、我慢して遊んでいたプレイヤーも浮き球バグの理不尽さに気付いて途中で投げ出すことだろう。~ しかしストーリー自体はそこまでクソというわけではない。浮き球バグもひどい仕様ではあるが、ドリブルで切り込んだりエリア外に敵をおびき寄せてフリーにしたりと、戦う手段は一応ある。~ ''浮き球バグを失くして演出をIIIのままにしてくれたら良作だった''とする意見も多く、その点では開発期間とデバッグに泣かされた悲劇の作品と言える。~ もし今から遊ぶなら前作までの知識は忘却し、攻略サイトでバグの仕様を理解しつつ、あくまでもストーリーを追うかたちで楽しむのが良いだろう。そこまで''ガッツが足りれば''であるが。 **余談 -最初の試合にてレナートがゴールを奪われた際のストラットの発言「ポストのほうがまだマシだぜ!」は翼IVの迷ゼリフとして有名。 --最序盤に出てくるセリフなので、これだけを聞いて''以降投げ出してしまった層が多い''と思われる。 --ちなみにこのイベントの後、レナートの能力が僅かだが上昇する。 -今作の説明書には必殺技の真似をしないように注意書きが記入されている。 --ちなみに例はスカイラブ・・・・当然ですね。 ----
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