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弟切草 蘇生編 - (2010/09/15 (水) 20:06:57) の最新版との変更点

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*弟切草 蘇生編 【おとぎりそう そせいへん】 |ジャンル|サウンドノベル|&amazon(B000069SC8)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売・開発元|チュンソフト|~| |発売日|1999年3月25日|~| |定価|4800円|~| |分類|&bold(){微妙リメイク判定}&br()企業問題ゲーム&br()7.2.怠慢によってゲーム性が損なわれた場合|~| |ポイント|早送り不可&br()ランダム分岐そのまんま&br()相変わらず思慮を欠いている作者|~| **概要 -サウンドノベルの元祖であるSFCソフト『[[弟切草>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/259.html]]』のリメイク版。 -同社のサウンドノベル『[[かまいたちの夜>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/41.html]]』『[[街>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/57.html]]』と共に、『サウンドノベルエボリューション』シリーズの1つとしてリメイクされたが、発売されたのは3本の中で最後である。 -そのためシリーズは「2」→「3」→「1」の順に出た事になる。 -一度エンディングを迎えた後、再びプレイすることで、選択肢が増え新たな分岐が現れると言う、何度もプレイすることを前提としたシステム。 -SFC版からの主な変更点は、次の通り。 --グラフィックは新規。格段に美しくなった。 --文章が全て新規に修正されている。 --主人公の視点によるシナリオの他、ヒロイン奈美の視点から見たシナリオ「奈美編」にザッピングできる。 --ピンクの栞の出現後、1度見たエンディングにもう1度辿り着くと、その続きを見る事ができる「どんでん返しエンディング」システムが採用された。 -これら追加シナリオは、本家同様長坂秀佳が執筆している。長坂は「街」の総監督でもあり、本作には『街』の内容に因んだ小ネタも追加されている。 --説明書で長坂は「控え目に言って、30倍は面白くなっている」と語っている。なんの冗談か。 *ストーリー(SFCと同じ) -主人公、公平と奈美は山道で車輌の奇妙なトラブルに見舞われてしまい、立ち往生してしまう。深夜である上に誰も見当たらない山中で、大きな洋館を見付ける。 -そこで激しい雨が降って来たため、二人は館に駆け込む。それが悪夢の始まりになる事も知らずに……。 *問題点 -そもそもSFC『弟切草』は、史上初のサウンドノベルとして話題にこそなったが、元々システムに問題があった。それをマイナーチェンジ程度でリメイクしたら不満が出るのは当然である。 --ムービースキップは可能になったが、テキストは一切スキップできない。 --速読み機能は一応有るが、条件を満たさないと使用できず、しかも攻略本を見ないと''その機能の存在自体気付けない(つーかほぼ裏技)。''その上使っても表示速度がちょっと速くなるだけ。 --1周1周が長い上にクリアするごとにまた最初からやり直しになるため、同じルートを辿るのにスキップができないのは非常に痛い。しかも前述の「どんでん返し」で変化が起こるのはラストだけ。 -ランダム分岐はこのノベルの特徴。SFC当時は話題を呼んだが、かまいたちの夜や街、他社のノベルゲームが多数出た後となっては魅力的とは言い難いシステムとなってしまった。 --色んな話がランダムに入り乱れるため、伏線? 一貫性? 何それおいしいの?状態に。場面が切り替わると話がかみ合わないなんて言うのはザラである。 --ランダムの為、下手すると何度プレイしても同じ展開に出くわすというハメに陥ることも。 -追加要素のザッピングが短い上に中途半端。ランダム分岐の前ではほとんど意味の無いシロモノと化した。 -チャート機能がない。先に発売された『かまいたちの夜 特別編』にも『街 運命の交差点』にもあるのに、である。(とはいえ分岐の仕方が複雑怪奇な本作では付けようが無いとも言えるが)。 --一度選んだ選択肢は色が変わりチェックされるが、ランダム分岐の前では何の意味も成さない。 -エンディングは無数にあるというのに、エンディングリストは無い。 --無数、と言っても数多いバッドエンドを除くと正規エンディングは10に満たない。 -サウンドノベルにとって命とも言える、文章が移植の際に手を入れられ強烈に悪化。 --台詞からして「なんだッて!?」「うン…ヘンなの」カタカナのミョウな配合具合がSFCぽさを演出。が、&bold(){SFCでは普通の文章だった。} --選択肢で下世話なエロと面白くないギャグを連発。滑りまくっている。ホラーノベルだというのに緊張感を削ぎやる気を無くさせる。 --以下の選択肢は、ある場面でヒロインの「私を愛しているか」という問いへの主人公の答えである。 ---A「愛してる!オレのタマシイを見せたいくらいだ!」 ---B「大スキだ!コイして!アユして!キスして!」 ---C「オマエだけだ!新しいオンナができるまではな!」 --繰り返すが、これはホラーノベルである。主人公達は相当危ない状況に置かれている。それなのに、何?この選択肢。 -追加された奈美編は、「お化け屋敷の舞台裏を見せられているようで興醒めだ」という意見が有り、賛否両論。 -グラフィックが緻密になったことにより、逆に想像する楽しみや恐怖が薄れた、という意見も。 *その後の展開 -本作の発売に合わせて、角川ホラー文庫から同名の小説が発売された。 -著者はやはり長坂だが、主人公が怪奇現象をみて戦慄した直後に''何事も無かったかのようにスケベな妄想を始める''など、ホラーとエロとギャグのどれをやりたいのかわからない内容となっていた。 -この小説版の続編として、『彼岸花』『寄生木』という小説も発売され、3部作となった。そしてその『彼岸花』も後にゲーム化されるのだが…。 -詳細は[[彼岸花(PS2)]]にて。
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