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アイドル八犬伝 - (2012/12/20 (木) 12:16:37) の最新版との変更点
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**アイドル八犬伝 [#pda52e62]
【あいどるはっけんでん】
|ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B000068HH8)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売元|トーワチキ|~|
|開発元|ナツメ|~|
|発売日|1989年9月14日|~|
|定価|6000円|~|
|分類|''バカゲー''|~|
|ポイント|脱力ギャグ&br電波ソング&br超展開&brシステムは無難、BGMもそれなり|~|
//差し戻すならば差し戻すだけの理由をきちんと述べていってください。理由のない差し戻しは編集合戦の原因になります。
//また、編集直後の急な差し戻しは、差し戻し前の編集内容のバックアップが取られないまま記事内容を消滅させることになり、差し戻し前の内容を編集してくれた人に対して失礼です。(差し戻された理由が分からない)
//wikiは基本的に編集自由ですから「自分の記事が変更されたのが気に入らない、だからもう1度内容を元に戻してやる」というのはかまいませんが、上に述べた理由もあるので安易な差し戻しをせず、自分が編集した内容をメモ帳などにコピペして保存しておき、そこからもう1度こちら側にコピペし直すといったやり方で対応するようにしてください。
//あと、改行が多いと読みにくいので適度に抑えてください。
*概要
コマンド選択型のアドベンチャーゲーム。主人公が自分をサポートする七人の仲間を集め、トップアイドルになることを目指すというもので、「南総里見八犬伝」とは名前以外関係がない。~
全五章構成で、各章ごとに小さなシーンに分かれており、フラグを立てないと場面転換できない形式になっているが、難易度自体はとても簡単。
*特徴・もしくはバカな点
[[伯爵令嬢誘拐事件>シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件]]の狂ったゲーム性で知られるトーワチキと、[[東方見文録>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/996.html]]の狂ったシナリオで知られるナツメが手を組んだ結果、意外にもシステム周りはまっとうなアドベンチャーとなっている。が、システム以外の面はオバカテイストがこれでもかと詰め込まれている。
-突っ込みどころ満載なゲーム設定。
--己の死期を悟った祖母の財産を相続するにあたり、自分の力を世に示すような仕事を求められる主人公エリカ。しかし姉2人が若くして高名な学者や実業家なのに対し自分は歌しか能がないお嬢ちゃんに過ぎない。ならば唯一のとりえである歌で以てトップアイドルになってしまえ! 三ヶ月で! …という感じ。芸能界ナメてんのか。
--オープニング後のタイトル画面では近藤ゆたかデザインによるエリカの顔グラがでかでかと映し出され、その左隣ではエリカが&bold(){踊っている}。(実はエンディングの伏線だったりする)
---なにげにFC時代に、限られたアニメパターンとはいえ、後の格ゲーやベルトスクロールアクションのようなサイズのキャラを踊らせる等、なにげに技術の無駄遣い。
--ゲーム本編では常にグラフィックウィンドウの横にエリカのグラフィックが表示されており、「歌う」「踊る」「とぼける」などの特別なコマンドを入力するとそれに合わせて表情やポーズが変わる。芸がムダに細かいが、多彩な表情はかわいらしい。
-くだらないダジャレ満載のテキスト。
--「ウーパールーパーじゃなくって乳母」、「ちょっと待ってチェルノブイリ」、「ありがトーワチキ」などなど、肩の力が抜けそうなしょうもないギャグのオンパレードである。
---これは、トーワチキがナツメ側に持ってたシナリオがつまらないという理由で没にされ「ならば徹底的にくだらないダジャレを仕込んでやれ!」とハッチャけた結果OKが通ったという経緯があるため。
---ちなみに、ナツメ側がシナリオの参考にと紹介したシナリオライターが凄まじい電波体質の持ち主で、彼が数日で書き上げた原稿用紙200枚程のシナリオもこれまた凄まじいものだったらしい。それが功を奏したか、、シナリオに関して文句を言われることはなくなったとか。
--やってることも、ラッコにくるみ割らせたり、警備員を歌で洗脳(?)して通らせてもらったり、星が必要な仲間のために彼女の頭をバットで殴ってマンガ星を出したり、とだいぶムチャクチャ。
-謎のイロモノ軍団
--ストーリー中盤から芸能界を牛耳る「イロモノ軍団」なる謎の組織が現れ、トップアイドルを目指すエリカをイロモノタレントに仕立てあげようと付けねらってくる。
--そのイロモノ軍団の構成員だが、歌が巧いヨルシオなる関取、某元祖バラドルに名前がそっくりのヤモリミユキ、太ってタレント化した元美形俳優だというワレナベトオル、サングラスかけたタジロマサシ…と、どこかで見た名前か特徴の人たちばかり。リメイクしようという会社が出たところでまずできまい。似てるかどうかは別としてネタがやば過ぎである。
-電波満載のエリカの即興歌
--そんな即興歌にまでBGMを付けてしまう容量の無駄遣い…いや製作スタッフのこだわりw
--本作ではトップアイドルを目指すという設定を活かして劇中歌((もちろんファミコン音源のインスト曲だが、曲に合わせて歌詞が字幕表示される。))を攻略のヒントに用いるというなかなか凝った設定があるのだが、その歌のほぼ全てが電波ソングものである。
--BGM自体は、「魂斗羅」や「キングコング2怒りのメガトンパンチ」で知られたサダキョウヘイが手がけており、ワンループは短いものの結構良い。
--特にエンディング曲「きみはホエホエむすめ」は、8bitのサウンドに意味不明な歌詞を乗せた、まさに電波ソングの走りとも呼べる名曲。作詞は、映画『日本以外全部沈没』などで知られる河崎実。&br()
--何故か『ウルトラマン』の監督であった円谷一と、同作の美術デザインであった成田亨の名を歌詞にねじ込んでいる。ドサクサ紛れに河崎自身の名も入れている。ちなみに、タイトル画面では「ヒューヒュー」や手拍子の入ったコンサートバージョンを聞ける。
--その後、2007年に発売された昭和アニソンを8BITアレンジしたCD、「ファミソン8BIT」のボーナストラックとして実際に歌われた。歌手は桃井はるこ。
--さらに2011年の冬コミにて、およそ20年越しで作曲者の見里朝生氏が参加するCDが発売されてしまった。しかもアイ八に即した書き下ろし曲、及び何故かロシア語訳とフランス語訳まで同時収録(ただ元が日本語の言葉遊びのような歌詞なので「超訳」とのこと)。
*東方見文録との関係
本作は東方見文録からシステムを流用して作られているため、ある意味、姉妹作といえる。
しかしその弊害として、システム周りの限界からシナリオの3分の2以上を削除せざるを得なくなったことが、とある同人サークル発行の同人誌内で明らかにされている。本来のシナリオでは、各章の随所にBADエンドが仕込まれていたものの、シナリオ削除によって第5章の有名な「イロモノエリカ」BADエンドのみにされたということで、没になったBADエンドの中には「エリカの歌で人工衛星が落ち地球滅亡」というものもあったとか。~
詰まる所、本作品のボリュームの少なさとコストパフォーマンスの悪さという短所は、よんどころない事情からきていたわけである。
*まとめ
まぎれもなくバカゲーであり、話の展開や炸裂するギャグは脱力ゲーの趣を持っている。できばえはあまり良くないかもしれないが、かなり力が入っているゲームとは言えるだろう。エリカ関係とおバカ方面に。
*余談
[[ナツメ社ホームページ>http://www.natsume-game.com/index.html]]にはエリカのイラストが掲載されている。
&bold(){アニメキャラクターグッズ販売}欄に。
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