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*邪聖剣ネクロマンサー 【じゃせいけんねくろまんさー】 |ジャンル|ロールプレイングゲーム|&image(7439a4311039f9c440c522ec0975eb01.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000ZPST8/ksgmatome-22/ref=nosim,height=160)| |対応機種|PCエンジン|~| |発売・開発元|ハドソン|~| |発売日|1988年1月22日|~| |価格|4,500円(税抜)|~| |分類|''バランスがかなり不安定なゲーム判定''|~| |ポイント|仲間次第で難易度が激変&br()インフレ気味な敵のレベル上昇&br()徹頭徹尾ダークな世界観&br()エンカウント多すぎ&br()長過ぎるパスワード&br()後味の悪いエンディング|~| *概要 -PCエンジン初の記念すべきRPGで、''「夜、一人では遊ばないで下さい」''というCMなどで話題になった作品。 -ドラクエなどのファンタジーとは一線を画したホラー系演出が特徴的。特にEDの後味の悪さは語り草である。 -戦闘時敵キャラは(ボスだけではなく全てのザコも)、アニメーションで動く。この演出は当時としては斬新であった。撃破された敵は''血しぶきが飛ぶ''。モンスターデザイン自体も内臓等を連想させる微グロなものがちらほら。 --但し、植物系・亡霊系のモンスターも血が赤いので、違和感を感じる事も。 ---続編では血しぶきがON/OFF出来るようになっている上、種族ごとに血しぶきの色などが違う。 -最初に仲間を5人のうちから2人選ぶ。その後''変更することはできない''。 これは同社の桃太郎伝説外伝の夜叉姫伝説にも受け継がれた。 -また当時としては珍しく、ラストボス「魔空王アザトース」を始めとして敵の名前にクトゥルフ神話がモチーフに取られている。 -シナリオ担当は、漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』『冒険王ビィト』の原作及びアニメ『ゲゲゲの鬼太郎(第5期)』、特撮『仮面ライダーW』の脚本等で知られる三条陸氏((エンドロールにて氏の名前が確認できる。またその影響なのか、至るところで後に手がけることになる『ダイの大冒険』にて多くの単語が流用?されている。(ちなみに、ダイの大冒険の方が本作よりも後。ネクロマンサー'88年、ダイ~'89年連載開始)下記項目を参照のこと。))。 *驚異的な難易度 -RPGとしてはストーリーは一本道であるが、難易度が極めて高い。 -まず、エンカウント率が非常に高い。ハドソンRPGはエンカウント率が高いものが多いが、その中でも極悪。 --特に「天空城」等のエンカウント率が高いダンジョンは常軌を逸しており、''戦闘後に一歩動いたらまた戦闘等が当たり前のように起こる''。 --これだけでもかなり評判を落とした。 -そして、ゲームバランスが破綻してしまっている。大陸の次の地方へ行くと、前の地方で余裕で戦える実力でもびっくりするほど苦戦するバランス。 --武器、防具を新調する位しか対策がなく、中盤以降になると町で最強の装備を買い揃えてようやく雑魚と対等に戦える状態に。「必死に次の町へ」→「無双状態になるまでレベル上げ」→「必死に次の町へ」…の繰り返しになる。 --仲間によっては、''イベントを飛ばして次の町に強引に行って買い物をしないと''、まともに戦えないことも。 --その割に装備品や魔法が異常に高く、装備を整えるための戦闘でやたらに時間がかかる。レベルは上がるが能力値の影響が少なくメリットが薄い。 -上記の仕様の為、中ボスとして出る(先の地域で出る)雑魚キャラが驚天動地の強さを誇る。回復が追いつかない、攻撃が通らない等の絶望を味わえる。 -またカタカナ英数字入りの長いパスワードは当時''「ゲームは一日一時間」の20分くらいを余裕で使いかねない長さだった''。 --PCエンジン初期のソフトのため、後に発売された外部バックアップユニットに対応していないのも痛い。 -素早さのステータスの影響が極端すぎる。 --素早さが低いと自分の攻撃が当たらなくなり、敵から連続攻撃を受けやすい。 ---特に魔法が使えず、素早さが低いバロンは酷い。序盤はともかく中盤以降は攻撃が''まともに当たらない上''に、被弾した場合も連続攻撃を喰らうので高い体力も無駄…どころか''他の味方に流すのでいない方が良いレベル''。 ---同じく素早さが低い防御魔法中心のカオスも使いづらい(但し、防御面は充実しており、全体回復魔法も使用できる。またカオスにしか使えない毒魔法は重複効果もあり強力)。 ---相手の素早さを下げる魔法イーガスは''ラスボス含めて通用する上に重ねがけ可、打ち消し魔法でも消せない''。使うとこちらは複数攻撃で火力が数倍に、敵の攻撃は当たらなくなる無双状態に。 -そして最初の仲間は選んだら変更が絶対にできないので、バロンを選ぶとロミナ(超絶大器晩成キャラ)を選ぶ以上に泣かされる事になる。初心者はこだわりがなければライム・マイストの2人にしたほうが賢明。 --特にライムは範囲、全体攻撃魔法でLv上げや資金稼ぎが楽、装備もLvで効果の上がる強装備が中盤で買える、防御魔法と回復魔法もある程度使える、それでいて''素早さもなかなか高い''と恐ろしい優遇ぶり。彼女を入れないプレイは、''すでにやりこみの部類に入ってしまうほど難易度が違う''。 ---実際、ライムをパーティーに入れなかった時のセリフが他の味方キャラと違う。 --マイストは素早いが攻撃力が低く、魔法も終盤で欲しいものが使えないと、バロンほどではないがやや早熟傾向のあるキャラなので、人によってはカオスやロミナのほうがいいという意見もある。 --選んだキャラによっては最大レベルまで上げると''逆にステータスが下がる''という罠があったりもする。(一説によれば老化現象を再現したらしい) -序盤で手に入る重要アイテム「バーンの杖」は捨てることができるが、終盤再度必要となる(''しかもクリアに必須'')。アイテム所持可能数が少ないので、捨ててしまっている可能性が高い。その場合は、''最初の大陸まで歩いて''取りに行かなければならない。乗り物という生温い物は存在しない。 --ちなみに、中盤で訪れる大陸のある場所で「スターサファイア」を使えば行ける「天空城」にある防具や、下記の「レジェルダー」はかなり強力ではあるが、ゲームバランスを逆の方向に破綻させるほどのものではない。むしろ、これらを持っているのが前提でバランス設定しているように見える。 ---ただし、「天空城」にある防具に関しては、ダンジョン自体はそれ程でもないのだが、異常なエンカウント率、化物じみた雑魚敵の強さにより入手するのは困難。 -陰険な「見えない通路」の罠 --最後の大陸に渡るには、''洞窟内の見えない通路を通る必要がある''。ヒントはあるのだが、通路はそのヒントからは、到底思いつかないような場所にある。 ---異常に高いエンカウント率の上に後半の為恐ろしい広さのダンジョンの壁を''総当たりで''探すのである。 --二番目に強力な武器「レジェルダー」は、見えない通路の先にあるのだが、''何のヒントもなし''(場所だけではなく、''その存在自体'')。 ---最強武器はイベントで手に入るが主人公専用。上記の通り装備頼みのインフレが激しい為、他のキャラの攻撃でダメージを期待するには必須といえるバランスなのだが…。ちなみに、ラスボスは異常に防御力が高いため、真の力を解放したネクロマンサー以外でダメージを与えるには、バロンにレジェルダーを装備させて必殺の一撃に期待しないといけない(デミールの呪文でもダメージを与えられるが、消費MPの割りに100前後のダメージのため効率が悪い)。 //ゲームアーカイブスの説明書に死獣にダメージを与えるとの記述があったので修正しました。 -戦闘時、勝手に''味方が''逃げる。敵が強いほど逃げやすい(''ボスとの戦闘中であろうが''発生することがある)。戦闘終了後は何事もなかったかのようにパーティに復帰している。 --これは隠しパラメーター「恐怖度」による物。仲間が敵にやられると恐怖心が上がり、戦闘中に突然逃げ出したりするのだ。頻繁に仲間がやられないようにすればこのような現象を見ることはない。 --しかしそれを許すような難易度にはならず、攻略サイト等で知識を得ていないと終盤仲間が逃げまくる。 *評価 -当時としては斬新な要素を持っていたにもかかわらず、エンカウントの多さそして上級者向けな難易度などから、かなり人を選ぶゲームになった。 -しかしその難易度に手ごたえを感じているとか、仲間を変えて再攻略するというやりこみ要素もあるので、熱心なファンがいるのも事実である。 -携帯アプリ版がシリーズ累計30万ダウンロードを達成しており、現在でも一定の人気と知名度を持つタイトルである事が伺える。 *余談 -H・R・ギーガー氏のイラストを無断使用していると思われている方も多いが、実際はちゃんと使用許可を得ている。 -エンディングのスペシャルサンクスにも氏の名前が載っている。 -前述のようにNPCがポップみたいな性格をしている、絶大な力を持つ設定のはずなのに対決時には弱く感じる四天王(ザボエラ×4) -2006年12月2日にバーチャルコンソールで、2009年12月16日にはPCエンジンアーカイブスで配信。価格は双方600円相当、CEROは何と''A(全年齢対象)''。 //事実だがこんなゲームにCEROがAだなんて…。BかCが妥当だと思うんだが…。 -携帯アプリで配信されたリメイク版では、グラフィックが全体的にソフトになっている。また、上記の問題点のほとんどが改善されている上、仲間の入れ替えが可能であり(どの仲間も、それなりに使えるようになっている)、普通の出来となった。ただ、突出した個性が減ったとも言える。 -ゲームのデバッグには高橋名人が参加していた。 --名人は全パーティーでのクリアを成功させたそうだ。ちなみに名人曰く、最も辛かった組み合わせはバロン+ロミナだとのこと。 --また、「高橋名人の弟子」という設定で活動していた桜田名人(当時)が企画・バランス調整に携わっていたことを後年HP上で明かしていた。彼曰く、「スタンダードなRPGからは外れたものにしよう」と元々の企画段階から意図していたとの事。 -携帯アプリにて続編が配信されているが、前作のエンディングの伏線を案の定な方向で回収してスタートしている。 --この続編のリメイクがDSiウェアで、『邪聖剣ネクロマンサー NIGHTMARE REBORN』として2010年6月16日に配信。 -中井貴一主演のTBSのドラマ「運命の逆転 盗まれた企業秘密!」ではこのゲームはDQ並みの超人気のRPGで3作目まで発売していると言う設定になっている。更にこのゲームを超えるソフトが『[[天外魔境II 卍MARU>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/318.html]]』と言う設定になっている。このドラマでちゃっかり高橋名人も登場している。 //男「最近のロープレってなんかギムっぽいんだよな、やるの止めようかな」 //ちたん「ネクロマンサーを三度クリアした男が、なんだそのてーたらくは!!」 //↑久米田康治氏の漫画・かってに改蔵より
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