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剣と魔法と学園モノ。2 - (2013/05/24 (金) 00:02:37) の最新版との変更点

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*剣と魔法と学園モノ。2 【けんとまほうとがくえんもの。つー】 |ジャンル|3DダンジョンRPG|&amazon(B0021L8S6O)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|アクワイア|~| |開発元|ゼロディブ|~| |発売日|2009年6月25日|~| |価格|5,229円(税込)|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|悪点山積だが遊べることは遊べる&br()クソと萌えの狭間に揺れる微妙ゲー&br()またソース流用|~| *概要 マイケルソフトが開発した『[[ウィザードリィエクス2>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/88.html]]』のソースコードを流用という違法技を炸裂させガワだけ変えたシロモノだった[[前作>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1194.html]]。~ それに対して、今作はシステムや舞台を一新。ゲームバランスも再調整して作り直すこととなったのだが…。 *問題点  これがことごとく裏目に出ており、(劣化コピーであったがコピー元が良作だったお陰で、それなりに良好だった)前作よりもゲームバランスは悪化。しかも多数のバグのおまけつき。プロデューサーの原神氏はあの[[PS2ヴァルケン>重装機兵ヴァルケン (PS2)]]を手がけたことで悪名高いが、本作もまたその力量の低さを感じさせる作品となってしまった。 -戦闘関連のバランスが滅茶苦茶 --まず問題として挙げられるのが、職業選択における理不尽な種族制限。今作は職業数の大幅増加と職業ごとに異なるキャラグラフィックを売りにしていたにも関わらず、一つの種族が就ける職業の数は前作に比べて激減した。 ---特にノームの扱いが酷く「術士系学科に向いている」と解説されているにも関わらず、術士系学科をほとんど選べないという意味不明仕様。ノームが就ける学科のうち、魔法を使える学科は普通科・アイドル・錬金術師の3つのみで、いずれも強力な全体攻撃魔法が使えないため戦闘面での活躍は難しい。 ---全ての種族が共通して就ける学科は、戦士とアイドルの2つだけである。戦士はまだしもアイドルは戦力的にも微妙な存在であり、何故?という印象が否めない。 ---こうなった原因は、恐らく全ての種族の全ての職業グラフィックが納期に間に合わなかったためと言われている。 ---キャラの見た目のバリエーションは確かに増えたのだが、それが種族と職業に応じて固定化されてしまったため、「転職すると別人になる」といった問題や不満を生じさせる結果にもなった。 ---ただし前作とは逆に装備の種族制限が撤廃され、これによって利益を得た種族もある。とはいえ、職業というキャラメイクの根本的な部分で不自由になってしまったマイナスはやはり大きい。 --他にも…。 ---魔法「ラグナロク」は様々な効果(いずれも超強力なもの)を3択から選んで起こせるのだが、魔法のコストが前作の回数制からMP制に変わったため更に乱発可能に。 ---エルフの固有職業「精霊使い」が呼び出すセラフィムおよびオシリスは仲間NPCでありながら敵ボスのような強さ。彼らは一度呼び出せば、以後ダンジョン探索中7人目のPTメンバーとして常駐し、敵を虐殺してくれる。レベルが低いうちはセラフィム1体でPT6人分以上の働きをすることも少なくない。しかも呼び出せるようになるレベルも決して高いとは言えない。 ---前作の職業は使用可能な魔法の種類や個数などでも細かく差別化されていたのだが、今作では「魔法使い」一職で大部分の魔法を覚えることが出来、更に覚えた魔法を丸々他の職業に持ち越して使えてしまう。その結果、今作ではゲーム中盤で早くもPT全員を物理も魔法も回復も補助も(そして前述のラグナロクも)兼ね備えた万能キャラにすることが出来てしまう。 ---と言っても職業の種族制限による使用可能魔法の差異や、各種族固有の職業専用の魔法・スキルなどにより、PT内での役割分担はやはり必要となる。「プレイヤーPTも強いが、罠だらけのダンジョンには難儀し、凶悪な敵もよく出る」という点から見れば乱暴ながらゲームバランスは一応成立しており、そのことは世間の反応(後述)の一因ともなったと言える。 --以上の通りPTの戦闘力はインフレ気味だが、戦闘能力で劣る種族の固有職業はPT単位で役立つスキルを持っていたりするので、種族間のバランスに関してはそれほど悪くない。ただし前述の通り、今作では種族と職業に応じてキャラグラフィックが固定されているため、攻略上有効な種族と職業を組み合わせたキャラの見た目が自分の好みでなかった場合はかなり悲惨である。 -序盤から悪意の塊のようなダンジョンの構造 --無駄に敷き詰められた回転床、森に大量に仕掛けられた電流の流れる壁(森なのに?)、浮遊装備がないと容赦なく即死させられる罠、一度入ると脱出不可能になる地点などが序盤から頻繁に出現する。そしてそれらは見た目では判断できないことが多い。 --透明なワープゾーンも多く、ダンジョンによってはそれを探して虱潰しに歩き回るハメになる。 --規則性無くばら撒かれたアンチスペルゾーン。このマスを踏む度に常駐型のPT支援魔法(何種類もある)をかけ直さなければならない。そして更にディープゾーン(深い水路)と組み合わさると鬼畜な罠に変貌する。アンチスペルゾーンとディープゾーンが重複したマスに浮遊魔法を使って踏み込んだ瞬間、飛べない種族は100%溺死する。もちろん見た目では全く判断出来ない。 ---ちなみにこのトラップコンボ、前作の盗用元のXTH2の前作であるXTH1(ややこしい……)から存在していた。そもそもXTH1で大不評だったためXTH2でバランスを調整し、滅多に引っかからず引っかかっても対策さえとっておけば問題ない、というレベルに改善されていたのだが、ととモノ2ではまた数を増やした挙句、対策アイテムを大幅に減少(たった1種類に減少、しかも低性能)させている。…なんでわざわざ退化させるの?しかもこれで実質3作目(前作は盗用なのでノーカン)であるにも関わらず改悪させているあたり、バランス調整力の無さが伺える。 --救済措置としてかどうかは分からないが、全PTの道具袋が共通化されたので、街に居るPTに切り替えて対処道具を送り込めば助かる場面もある。 --この手のゲームにはよくあることだが、ダンジョンのトラップについての説明などは無い。見た目に騙された初心者は絶望することとなった。 //後に記すが今作のソースコードを開くとXTH1のソースコードを流用している部分が見られるため、XTH1に存在するトラップコンボが残っているのはある意味必然である。 -凶悪なバグの数々 --代表例は「ハウラー地下道の一角に足を踏み入れると即全滅する」というバグ。グラフィックが不自然な状態になっているので知っていればそれと分かるのだが、初見での回避はまず不可能である。 --拠点への帰還装置を使うと突然崩壊した世界に送られたり(その逆の帰還装置もある)、宝箱の中身が何度も入手できたり、滑る床に乗って壁にぶつかると全滅したり、とにかくバグには事欠かない。 --バグのせいで一部クエストに時期制限がかかるというトンデモ仕様。その上どんなにかんばってもマップ踏破・称号コンプ不可能などとことん完璧主義者・ゲーム廃人泣かせ。 --バグに関するアクワイアからの公式コメントは無く、アップグレード移植の『2G』が発表されるに至り、結局本作については売り逃げる形で終わった。 *総評  上記のようにバランスは決して褒められたものではないが、なんだかんだでイラストのかわいらしさに惹かれる人々は多く、キャラ愛で遊び続けているプレイヤーも少なからず存在する。前作に比べてストーリーやダンジョン内でのイベントが充実したことが功を奏した結果であり、この点は評価されるべきであろう。実際、前作より積極的にプレイヤーに関わってくるサブキャラ達や、"学園モノ"色を強めたイベント群は、好きな人にはかなり楽しめる内容に仕上がっている。ただし、メインストーリーがNPC中心に進むことについては好き嫌いが分かれるところである。~  総合的に言えば、萌え有りきのゲームとしては成功している方なのかもしれない。シリーズ累計売上も15万本程に達しており、セールス的にはコアユーザー向けのジャンル+萌え要素というニッチ戦略の成功例として見ることが出来る。また、全くの劣化エクス2である前作より、独自色を強めたこちらを評価する向きもある。もっとも、ゲーム中の各種クソ仕様やバグの多さ、無能な開発陣に対して肯定的・同情的な立場を取るファンはあまり見かけないようである。 *その他 -声優ユニット「スフィア」によるPRが行われており、釣られて購入してしまう犠牲者を出した。 -バイナリ内に『XTH』の文字が散見される部分があり、やはり本作でも『ウィザードリィエクス』シリーズのソースコードを流用しているであろうと推測される。しかし改変した部分がことごとくダメになっているあたりが、開発会社のゼロディブの力量の低さを伺わせる。 //-発売後に解析されてソースコードの中にWizardryXTH1の文面が発見された。どうやらととモノ1はXTH2を使い、2ではXTH1を使用したらしい。 //#region //#ref(f5f95a25.jpg) //#endregion //↑この画像を見る限りWizardryXTH1がベースであるとは断言できないと思うのですが。 *その後 -アップグレード版の『剣と魔法と学園モノ。2G』が2010年7月15日にPS3で発売。全登場キャラクターのフルボイス化、イベントシーンでのみ登場するサブキャラクターのパーティー参入、種族・性別・学科の自由なカスタマイズが可能となっている。しかし''種族・学科のキャラグラフィック追加は無い''。あくまで期待を裏切るゼロディブであった。 -後発のBest版では、PS3版2Gに準拠する形で調整が行われている。が、同作のダウンロード販売では「Best版と同じ仕様」と記述されているにもかかわらず中身は初版のまま…だったが、現在はbest版仕様に修正されている。修正以前にダウンロードしてしまった場合は再ダウンロードすれば修正される。 -続編『剣と魔法と学園モノ。3』が2010年10月に発売。対応機種はPSPとPS3。意外なことに、今作は好意的な意見が多く見られる内容に仕上がっていた(『1』『2』でユーザーが調教されてしまったせいかもしれないが…)。 --キャラの容姿・髪型・髪色・声などが個別に変更可能となり、システム面でもサブ学科システムを導入するなど、キャラメイクの幅が大きく広がっている。 --しかし、戦闘スピードが大きく低下するというWiz系にあるまじき改悪も混ざっている辺りは流石ゼロディブというところか。ただ、後日パッチ配信により戦闘スピードの遅さは改善、ミニマップの改良なども行われた。 ---ちなみに戦闘スピードの低下は単純なバグ等ではなく、スキルの中にタイミングよくボタンを押すとダメージが増える、いわゆる『スーパーマリオRPG』のアクションコマンドのようなものがあり、そのためだとも言われている。 --理不尽なゲームバランスは相変わらずなので、やはりよく訓練された信者向けではある。 -そして、その3の後日談である『剣と魔法と学園モノ。3D』がニンテンドー3DSで2011年7月7日に発売された。 --さすがに3DSユーザー層にも考慮してか、探索途中に状況に応じてトラップやダンジョンの仕組み等の説明をしてくれたり、いつでも見られるヘルプも搭載。 --バランスも見直されているようで、戦闘バランスに関しても理不尽な波状攻撃を仕掛けてくる敵も大幅に減り、適切なバランスとなっている。 --トラップに関しても、上記の「ディープゾーン+アンチスペルゾーン」の極悪コンボは一切なくなり、トラップの配置自体も全体的に控えめになっている。 --発売から3ヶ月経過していないので詳細は差し控えるが、''ニンテンドーeショップで星4つ半を獲得する''という、3までの低評価を払拭した高評価となっている。これまでメインで発売してきたPSPで汚名返上出来なかったのは皮肉というべきか。 --また、『剣と魔法と学園モノ。3D』のストーリーで進行される『剣と魔法と学園モノ。Final~新入生はお姫様!~』が、PSPで発売された。。
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