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装星機ガジェットロボ - (2010/01/14 (木) 23:12:55) の最新版との変更点

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**装星機ガジェットロボ 【そうせいきがじぇっとろぼ】 |ジャンル|&bold(){ぼくらのロボットRPG}|&amazon(B001H0GE5C)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|クリエイティヴ・コア|~| |開発元|バーンハウスエフェクト|~| |発売日|2008年12月11日|~| |定価|5040円|~| |分類|&bold(){クソゲー判定}|~| |ポイント|超インフレなゲームバランス⇒&bold(){ゲームバランスがかなり不安定なゲーム}&br()メダロットの再来?いいえ、蜃気楼です。⇒&bold(){ガッカリゲー}&br()ゲームよりデザイン優先の原作・原案者⇒&bold(){商品仕様や企業態度に問題のあるゲーム} &br()前世紀のゲームとしか思えぬ技術力の低さ&br()|~| -クリエイティヴ・コアより2008年7月21日に発表、同年12月11日に発売されたロボットバトルRPG。 --正式ジャンル名は「&bold(){ぼくらのロボットRPG}」。 -開発はDS版「HOSHIGAMI」などを開発したバーンハウスエフェクト。 -主題歌にはアニメソング界の帝王、”アニキ”こと水木一郎氏を起用。 --更に作曲は&bold(){『マジンガーZ』や『人造人間キカイダー』で知られる渡辺宙明氏が担当。} -世界観は勇者シリーズなど、90年代前半のロボットアニメをオマージュしたものとなっている。 -また、ロボットお約束のパーツによるカスタマイズ・収集要素も完備。 **問題点 -RPGを名乗りながら、敵との戦闘が9割を占める単調極まりない本編の構成。フィールドマップを歩くという概念はなく、目的地へはマップ上のアイコンを選んで移動するだけなので実質、おまけ。 --RPGというより戦闘のあるアドベンチャーゲームと言った作りで、自由度は皆無。 ---一応、自由にマップを移動して、敵と戦闘して経験値稼ぎが行えるパートもあるが、単に目的地を選べばすぐに敵と戦える仕組みなので、実質作業である。 ---しかも基本、その自由行動で戦える敵から得られる経験値は10で固定されている。 ---なお、今作は経験値が100に達すればレベルアップとなる仕組み。つまり、強化したければ必然的に10回の戦闘をこなす必要がある。 ---ストーリー上、強制的に戦う敵やライバル達から得られる経験値も基本、少なめである。 ---それらの事から、主人公の扱うロボットを強化させるのが困難且つ面倒。しかし…(以下続く) -&bold(){超インフレなゲームバランス。} --そもそも主人公の使うロボット「ブラスト」の性能が初期状態(レベル1)からしてチート。雑魚敵はおろか、&bold(){強力なライバルにボスですら、たった一撃で倒してしまう。} --後述のバトルにて解説するが、攻撃のダメージは選択したコマンドのカラーの相性によって変化。相性の良い色を選んだ時は100%、同じ色は50%、相性の悪い色を選んだ時は25%と補正がかかる。 --ところが「ブラスト」は&bold(){50%でも一撃必殺、25%も致命傷になるほどのダメージを平気で叩き出す。}上記補正の影響を全く受けない。その為、戦闘は常に一方的な展開になる。 --防御力も半端なく、敵の攻撃を喰らってもかすり傷にしかならないほど。故に、負けることはほぼあり得ない。 --途中、なかなかダメージを与えられない敵が出てきたりと、急に一方的な展開でなくなることもあるが大抵その場合、パーツをチェンジすれば一方的な展開に持ち込める。 --「Gスター技(超必殺ガジェットスター技)」という必殺技もあるが、そもそも自機がチートなので、ほとんど使う機会は無い。空気である。 -異常にテンポの悪いバトル展開。しかも、処理落ちが酷い。 --そもそも&bold(){バトルシステム自体が「甲虫王者ムシキング」のバトルシステム(じゃんけん勝負)のパクり。} --3種類に色分けされたコマンドのうち一つを選び、相手が出したコマンドの色の相性によって与える(受ける)ダメージ量が変化する辺りとか、モロである。オリジナリティは皆無。 --またテンポも異常に悪く、特に画面内に3体以上のロボットが相見える、チームバトルでは処理落ちが発生し、各アニメーションや演出が遅延するようになって更に酷くなる。 --只でさえ、3D描写に限界のあるDSで、やたら精微なデザインのポリゴンモデルを沢山表示する無茶をした所為で発生する。 --その恩恵で、&bold(){静止画面たるコマンド選択の画面も処理落ちの影響を受けるという素敵仕様。}当然、キーレスポンスは悪くなる。 -攻撃の演出(アニメーション)がイチイチ冗長。オプションでOFFにできるが、逆にそうすると素っ気無くなる。 --言うまでも無く、ONにしたままだとテンポは更に悪くなる。 --アニメーションの出来は良い。しかし、各アニメーションに無駄に時間を長引かそうとする無駄なこだわりが目立つ。(フィニッシュ時に決まって大爆発が起きるなど) --なお、早送り機能は無い。 -一昔前のディスクメディアのゲームのように途切れる音楽。 --信じられないことに、&bold(){曲全てに繋ぎのループ処理が成されておらず、途中で決まって無音になる仕様。}一昔前のディスクメディアのゲームじゃあるまいし…。 --またストーリー上、盛り上がる場面でそれに見合った曲を流さず、日常イベントの曲をそのまま流したり、ラスボス戦でイベント曲を使い回すなど、演出面でも明らかにおかしな箇所がある。というよりも、そのような盛り上げるイベント用の曲が一曲も用意されていない。 --曲単体の出来は決して悪く無いのだが…。 -誇大広告同然の短過ぎるボリューム。 --ストーリーは全36話用意(サブイベントが15話ほど)されているのだが、&bold(){4時間程度で終わる。}サブイベントを込んでも10時間は超えない。1話1話が短いが為であるが、それにしてもこの浅さは…。 --こんなに短いくせしてパッケージ裏には「&bold(){全36話+サブイベント15話の大ボリューム!}」と記されている。どう見ても誇大広告である。 --しかしパーツ集めなどの収集要素、2周目とかのやりこみ要素はある。しかし…(以下続く) -意味不明な仕様の2周目(クリア後)。 --&bold(){戦闘全般の難易度が平均的なものとなり、ブラストもチートでなくなるという謎過ぎる仕様。} --だったら何故、その難易度を1周目の難易度にしなかったのか。 -癖が強くて気持ち悪いキャラクターデザイン(&u(){感じ方には個人差がある}) --昔のコロコロコミックに連載されていた漫画のデザインを劣化させたようなもので、非常に癖がある。 --このような癖の強いデザインを起用しているゲームの大半は、元のゲームが面白くなっていくに従い、最初は嫌悪感を抱いたデザインを段々気にしなくなっていくものだが、今作は面白くなっていかないので、最後まで最初の印象は晴れない。 --また、各キャラクターにはボイスも付いているが、デザインの癖の強さもあり、その気持ち悪さを際立たせるという逆効果を及ぼしてしまっている。 --演じてる声優のほとんどは無名の新人(何名かはここ最近で有名クラスになった)。 --「ホムラ」と「ウィンカイザー」を演ずる声優を除き、演技は及第点。 -メッセージ送りの速度が恐ろしく遅い。 --オプションに速度設定機能は無い。ボタンで飛ばせるが、反応が重い。 --速度設定機能は無いのに&bold(){何故かバックログ機能はある。} -ストーリー展開に水を刺す、頻繁に入るセーブ画面。 --戦闘開始!…と、イベントが終わった後に「セーブしますか?」と常に挿入される。 --仮に負けた場合、イベント抜きですぐ再開できるようにする為、こうしたのかもしれないが、如何せん、折角、熱くなったストーリーの展開を盛り下げる逆効果を及ぼしてしまっている。 -子供向けなのか、大人向けなのか線引きが曖昧な難読漢字の乱用。 --キャラクターやロボットのデザインと明らかに矛盾している。 --ルビ機能、ひらがな化機能と言ったオプションも当然無い。 **評価点 評価できる要素の大半は、根幹たるシステム面以外に集中している。 -各種ガジェットロボのグラフィック。 --パーツを変更すると、きちんとそれを反映したグラフィックになるなど、凝った作り込みが成されている。 -ストーリー。登場キャラクターの設定も含め、90年代前半のロボットアニメを再現した、熱い仕上がり。 -ボリューム。良い意味で捉えるならば、暇潰しには最適である。 -音楽。曲単体の出来は良い。 -水木一郎氏による歌。 **総評 コンセプトがグチャグチャであれば、ゲームもグチャグチャという散々たる出来。&br() 公式ホームページ上の[[開発者ブログ>http://www.core-games.com/gadgetrobo/blog/]]にて、その魅力を熱心に伝えていた原作・原案者(ディレクター)が、&bold(){グラフィックやデザイン、ボイスなどのゲームと全く関連のない箇所の事しか語っていなかった}時点で、今作が平均点以下のものになるのは確定していたのかもしれない。(しかもブログは&bold(){途中で打ち切られている。})&br() また、バランスのメリハリが上手く付けられてない上、一昔のディスクメディアのゲームを思わせる欠陥があるなど、既に技術的に成熟期を迎えつつあるDSで、ここまでクオリティの低いゲームを世に出した事自体、一つの奇跡と言っても良いだろう。&br() ただ、出来が悪いとは言え、2周目以降は難易度の安定化に伴って遊べるようにはなる。カスタマイズも見た目が変化するなど、凝った作りなのでプラモデル好きにはたまらないものがあるかもしれない。&br() しかし、戦闘が終始、繰り返される単調な内容であること、技術的に劣る部分の存在感が強い故、良作とは到底評価できるものではない。&br() 当然ながら、ロボット系ゲームの面白さを期待して買うのは金を溝に捨てるのも同然なので要注意である。 **余談 -2010年現在はワゴンの常連となり、980円以下で投売りされている。 -今作が発表された当初は、そのロボデザイン、設定などから一部で「&bold(){メダロットの再来}」とまで叫ばれた。 --それが飛躍し、公式サイト内のブログに掲載されていた記事に「ナツメ(メダロットシリーズの開発元)」の単語を入れ込んだ虚構記事が2ちゃんねるに書き込まれ、著名なゲームブログなど、各所にて&bold(){「ガジェットロボはナツメ開発である」という誤解が広まる騒動となった。} ---既に記している通りだが、今作にナツメは一切関与していない。それどころか、今作をメダロットの後継作などと呼んだりでもしたら、ナツメのみならず、熱心なメダロットファンから怒りのメガトンパンチが飛んでくるだろう。 --この騒動の影響でないと思うが、2009年にニンテンドーDS向けに「[[メダロットDS>http://www.medarotsha.jp/ds/]]」が発表された。2010年春頃、ロケットカンパニーより発売予定である。 --なお新作の開発にナツメが絡んでいるかは、現時点で公に発表されていない。
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