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メダロットR - (2012/12/01 (土) 20:45:34) の最新版との変更点

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*メダロットR 【めだろっとあーる】 |ジャンル|ロールプレイング|CENTER:&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/71S1JX6SFjL._AA150_.jpg)[[高解像度で見る>http://ec2.images-amazon.com/images/I/71S1JX6SFjL.jpg]] [[裏を見る>http://ec2.images-amazon.com/images/I/61EQZH1PEZL.jpg]]| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|イマジニア|~| |開発元|ナツメ|~| |発売日|1999年11月25日|~| |価格|5,800円(税抜)|~| |分類|''クソゲー判定''|~| |ポイント|ロード頻発、且つ長い&br()被/与ダメージのインフレ&br()メダロットデザインは好評|~| |>|>|CENTER:''[[メダロットシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/536.html]]''| ---- #contents() ---- **概要 メダロットシリーズの第三作。~ 初の据え置き機での発売であり、シリーズ唯一の非任天堂据置ハード発の作品。カブト/クワガタといったバージョン並立はしていない。~ これまでに登場した全てのメダロットに新登場の機種を加えた253機種ものメダロットが3Dポリゴンで動きまわる。~ 今回も主人公は天領イッキだが、キャラクターデザインはほるまりん氏ではなくスピンオフ漫画『メダロッターりんたろう!』の作者である藤岡建機氏。 システムに関してはインターフェースこと若干異なるものの『[[メダロット2>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1127.html]]』と同等である。~ 本作に登場する旧作品(1・2)のメダロット・メダルの能力も『メダロット2』のものと同じ。 **問題点 -''とにかくロードが頻発し、そして長い''。 --たとえばメダロットのパーツを組み替えるだけでもメニュー→メダロッチ→(''ロード'')→メダロット→(''ロード'')→機体選択→(''ロード'')→パーツ選択→パーツ一覧→(''ロード'')→装備というありさまである。 ---このあたりは、元来のシステムの複雑さや歴代最多の機体数から来ていると思われる。 -シナリオが一本道で、サブイベントがほとんどない。 --他の作品にはED分岐や隠しエリア、クリア後のイベント、女装などの寄り道などがあったがそういうものが一切ない。 --サブイベントと言えるものは期間限定かつノーヒントの快盗レトルトとのロボトルのみである。 ---レトルトは姿が見えないため、攻略本無しで見つけるのは至難の業である。また、時としてシナリオと関係の無い場所に潜んでいる事さえある。 -攻撃力のインフレ。 --本作のパーツステータスは前作『メダロット2』の数値を流用している。新規機体にも強力なものはいるが、それは『2』での常識を覆すほどではない。 --当然HPも『2』と同様な訳だが、肝心の被/与ダメージは何故か『2』の約2倍。初期状態の主人公機ですら100以上のダメージを叩きだす(装甲の最大値は160)。 --行動後の敵のパーツを一撃で破壊する「デストロイ」攻撃のうち、貫通するものは確実に相手の全パーツを破壊し一撃で倒してしまう。 --戦闘テンポの改善を狙ったものと予想できるが、結果的に攻撃が強くなりすぎ、防御や回復などの価値が激減してしまった。本作には威力59、装甲120という歴代でも最強の防御パーツが存在しているが、それでさえ攻撃力のインフレにはついて行けていない。 ---ただし例外として、完全防御パーツであるボディアタックやホーリーウォールは使い道がある。これらのパーツは問答無用でダメージを0にするという優れ物。 --がむしゃらが『2』以上に強く、第2章のレッドマッコウ戦は敵のカイゾクロが''どれだけがむしゃらを使ってこないか''という『2』の初回コウジ戦以上の運ゲーと化している。無論がむしゃらを連発されれば勝ち目は無い。 ---そして『2』の時点でただでさえ狂気に満ちた攻撃力を叩き出していた我らがトラウマ、ゴッドエンペラーに至っては…。 -新規機体の中に右腕、左腕、頭部の内、頭部の性能が最も低いなど明らかに適当に作ったとしか思えないものが多数存在する。その筆頭がカマゴエモン。威力、成功共に0、使用回数1の頭部パーツ「マゲミサイル」には利用価値が全くない。 --他作品にもチンペットの様に一見弱い機体は存在するが、それらにも幾つかの用途はあった。 -メダフォースのエフェクトがしょぼい。 --攻撃系メダフォースは種類を問わず、メダロットが力を溜めた後、光の弾が飛んでいくというあまりにシンプルなもの。いっせいしゃげきだろうとたていっせんだろうと同じ。 --『2』ではいっせいしゃげきならばミサイルやリボルバーなどの弾が飛んでいき、たていっせんならばちゃんと格闘攻撃のエフェクトがあった。 -3Dでのロボトルを表示するために、従来ではシャトルランと非公式に呼ばれていたゲージ表記が見難くなった。 --画面では次に行動する(または次に命令を受ける)メダロットが走っている様子が表示され、充填や放熱の状況を表示するのは6角形型のゲージになった。 --行動済みのメダロットは後ろ向きになるなど直感的な従来作の表示に比べ、行動順の把握がやや難しくなった。 -他にも、クワガタメダルやかぜのつばさが期間限定の入手アイテムになっている。携帯機と違いパーコレ内で全機体のコンプができないなど仕様に疑問を感じる部分がある。 --最も酷いのは、対戦時お互いの行動選択が筒抜けになること。プラットフォームの関係上、GBと同じようにするのは難しかったとしても、読み合いが入り込む余地がないのは対戦ツールとして致命的。 ---ただし、据え置き機の制約上外で見知らぬ人と…というのはできないため、親しい人同士で楽しむだけならこれでも十分といえる。 **賛否両論点 -キャラクターデザインが藤岡氏のため、ヒカルがイケメンなど今は亡きコミックボンボンで連載されていた「メダロッターりんたろう」準拠にキャラクターがデザインされている((アリカやカリンなどは小学4年生にもかかわらず“胸のふくらみ”がかなり大きい。))。 --それに伴い、キャラの雰囲気もGB版とは大幅に異なり、コウジの一人称が“僕”であまり熱血していなかったり、イッキが妙にまじめな性格だったりと他の作品と比べると良くも悪くも独特な雰囲気を醸し出している。 **評価点 -シリーズ最多の登場機体数253体。 --メダロットシリーズはこの作品までは機体のリストラがなく、『1』と『2』の全機体に加え多数の新規機体が登場している。 ---極端な性能の機体が多いが、症状射撃、威力格闘((「サムライ」のパーツなど。))など他のシリーズではなかなか見られないような行動も存在する。 -シリーズ初の3Dポリゴン。 --これだけ膨大な機体の全身を3Dポリゴンで観賞できる。 --前に突き出た長いツノを持つ機体や下半身がそのままバイクになっている機体など、GBの平面では難しかったデザインも可能になった。 -珍しく、女性型にも威力無効や、常時充填のパーツが存在する。 --攻撃力で劣る部分もあるが、前作と比べると比較的女性型を使いやすく、デザインもかわいらしいものが多い。 -据え置き機だけあってその音源を生かしたBGMは新規曲・アレンジ曲共に好評。 --ファンの間で評価の高い中ボス戦BGM「strike enemy」も高クオリティで聴ける。 -ストーリーは完全にオリジナルで他のシリーズ作と関係しないため、新規層でもシナリオを理解しやすい。プラットフォームの関係上、ソフト自体を見つけやすく、2バージョン買う必要がないなど物理的な意味ではプレイしやすい。 --偽快盗レトルト(レディ)なる人物も登場しており、そのクオリティの凄さ(勿論''悪い意味で'')は必見。 **総評 本家携帯シリーズと比べると問題点が多いが、ロード周りは当時のCD媒体のゲームには大なり小なりあった問題で、バランスも一部機体以外はゲームとして成り立っていないほど破綻しているわけではないので、その2点さえ踏まえればブーム全盛期の勢いを感じることのできる作品である。~ 当時(現在でも?)数少ない''メダロットを3Dモデルで見られるゲーム''であり、「アークビートル」「シンセイバー」をはじめ本作から登場した人気機種もいるため、あと数年遅く出ていればもしかしたら化けていたかもしれない。 **余談 -本作のメダロットデザインはイラストSNS・Pixivのランキング常連で有名なイラストレーターであるまるかた氏が担当している。 --正確には、まるかた氏を含めたデザイン担当3名による分業である。 --ゲーム中には彼がモデルらしき「サークルカッター」なる人物が登場している。詳しくは[[ここ>http://www7.atwiki.jp/medadictionary/pages/69.html]]で。 ---- *メダロットR パーツコレクション 【めだろっとあーる ぱーつこれくしょん】 |ジャンル|ロールプレイング|CENTER:&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/61H42CBMG2L._AA150_.jpg)[[高解像度で見る>http://ec2.images-amazon.com/images/I/61H42CBMG2L.jpg]] [[裏を見る>http://ec2.images-amazon.com/images/I/61D24Z2JPGL.jpg]]| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|イマジニア|~| |開発元|ナツメ|~| |発売日|2000年3月16日|~| |価格|3,129円(税込)|~| |ポイント|ロード・ゲームバランスはそのまま&br()パーコレよりも力の入ってるポケステ&br()&bold(){パーコレなのに全部揃わない}|~| |>|>|CENTER:[[メダロットシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/536.html]]| **概要(Rパーコレ) メダロットシリーズおなじみ「パーツコレクション」。~ 本作もロボトルを勝ち抜くことでパーツ・メダルを集めていくことができる。~ しかし、プラットフォームによる独自のシステムで一層パワーアップキットらしい仕様になっている。 -メダロットR(本編)のメモリーカードのセーブデータを読み込み、メダロットRパーツコレクション(パーコレ)のデータとして使用することが出来る。 -本編のデータを読み込んだデータでパーコレをプレイし、パーコレのデータを再度本編のセーブデータとして戻すことが可能。 --本編のデータをロードしてプレイしないと非常に手間がかかる(そもそも本編のパワーアップキットだから当然か)ので推奨する。 -ポケットステーションを使用した「ポケットロボトル」で遊ぶことが出来る。 --パーコレ内のセーブデータに保存した自分のメダロットとあらかじめダウンロードした敵メダロットを1対1で戦わせる。 --勝利するとパーコレ内で使用できるポイントを入手できる。 -基本的なカスタマイズやシステムは本編と同じ。 --セーブデータを新たに作った場合の初期入手メダロットは固定。 ---初期データからでもクリアできなくもないが非常に大変。 -今回はランキング戦になっておりプレイヤーは最下位の100位から始まる。 --上位のランカーに挑戦するには、ランクに応じたポイントを要する。 --一度勝利した相手以下のランカーとのロボトルはポイントを消費しない。 -ロボトルに勝利すると相手のランクに応じたポイントを入手できる。 --ポイントは上位ランカーとロボトルに挑戦する、ショップでメダロットを購入するのに必要。 --上記のとおり、ポケットステーションによる「ポケットロボトル」でもポイントを入手可能。 **評価点(Rパーコレ) -R本編では入手できないパーツやパスワード入力パーツの入手が可能。 --もちろんセーブデータを読み込んでおけばで本編で使用可能。 -ハードが持つ特性によって、通信ケーブルなどの手間のかかるやり取り無しに、パーコレで入手したパーツを本編で使用することが可能になった。 -R本編では入手の難しいメダルも入手可。 --ランキング1位になると全メダルが全てプレゼントされる。 ---すでに持っているメダルに関してはそのメダルの全熟練度が増加する。 --メダロット図鑑を完成させることで旧メダルが全てプレゼントされる。 ---2では1からの転送で入手できたが、Rではパスワードによるパーツ転送しか無かったため、フォローともとれる。 -ポケットステーションとの連動。 --ポケットロボトルの内容は簡略化された行動で自動戦闘させるだけ。ドット絵は腕時計型玩具メダロッチ((メダロットシリーズに登場するメダロットを管理するための媒体。それをホビー化したものであり、イマジニア販売ナツメ開発。スロットにメダルをはめると液晶画面にメダロットが表示される。))に使用されているものと同じ。 ---パーツの構成を変えるときちんと反映され、R初登場のメダロットにもグラフィックが用意されている。 -メダロット図鑑を搭載。 --機体ごとに所持しているパーツ部位のみを表示するのは「[[メダロット パーフェクトエディション>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/514.html]]」に採用されていたが、明確に一項目に分離された。 --これが以降のシリーズにも形を変えて((4・5のライブラリー、DSのアルバムアプリに相当))採用される。 -他のパーコレと比較しても値段が安い。 --この値段でも内容と釣り合いが取れているのかと言われると厳しいが。 **問題点(Rパーコレ) -『パーツコレクション』のくせに全てのパーツが揃わない。 --本作は&bold(){メダロットRのパーツコレクションにも関わらず、Rで初登場したメダロットのパーツが一部揃わない。} --厳密に言えば『[[メダロット2 パーツコレクション>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1127.html#id_255844bc]]』も『メダロット2』に初登場した全てのメダロットのパーツが揃うが、『メダロット1』のパーツは入手できなかった。が、それとこれは別。 ---もちろん1・2のメダロットのパーツも本作を利用することですべてそろうというわけではない。 ---このためメダロットRで全パーツをそろえるためには本編に加え、Rパーコレ(Rパーコレのみ入手可能なメダロット)、2(Rへパスワードによる転送)、1(1→2への転送、その後2でRへパスワード転送)が必要となる面倒なことになっている。 -更に戦闘に勝っても1パーツずつしか手に入らない。 --他のパーコレでは戦闘に勝つと初回のみ入手、パーツは決められたものが4つ一度に手に入る。 --長いロードのこともあり、パーツを集めるのには膨大な時間が必要。パーコレの利点が大きく損なわれている。 -シナリオが何もない。 --本当に対戦相手99人のランキング戦のみ。もちろん通常のロボトル。 ---仕方ないとはいえランキングの大半はモブメダロッターを名前を変えたものばかり。 ---このランキング戦はR本編のメダリンクの使いまわしであり、セーブデータを取っておけばRだけでも同じことはできる。 --2パーコレに存在した「スペシャルロボトル」や3パーコレに多く盛り込まれたサブイベントといったようなものは一切無い。 ---つまり本作ではメダロット購入以外の寄り道が存在しないということになる。 --便宜上一応ロールプレイングにしているが、ぶっちゃけRPGはしていない。 -システムはRのままなので、ロードの長さやタイミング、戦闘バランスの悪さはそのまま。 -作品単体でも1本のソフトとしてそれなりに遊べる他の『パーツコレクション』シリーズに比べ、本当の意味で「パワーアップキット」になっており、所謂アペンドディスクに近い位置づけになっている。
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