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絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~史上最強の土下座~ - (2013/07/08 (月) 21:00:15) の最新版との変更点

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*絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~史上最強の土下座~ 【ぜったいぜつめいでんぢゃらすじーさん ~しじょうさいきょうのどげざ~】 |ジャンル|ギャグアクション・アドベンチャー(公式サイトより)|&amazon(B0000TC3YC)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|キッズステーション|~| |開発元|六面堂|~| |発売日|2003年9月26日|~| |価格|4,800円(税抜)|~| |分類|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|''自称クソゲー''&br()原作もだいたいこんなノリ|~| ---- #contents() ---- **概要 ハチャメチャで不条理な世界観(でもたまの長編は本気で泣かせにくる)で人気を博し、2000年代以降コロコロのトップをデュエルマスターズとともに走り続ける曽山一寿作「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」(現在はリニューアルし「でんぢゃらすじーさん邪」)をゲーム化したもの。~ ストーリーは世の中の危険から身を守る方法を教えることが生き甲斐の主人公「じーさん」が、突如地球に侵攻してきた宇宙人「みょみょみょ星人」から世界各国(といっても7箇所だけだが)の都市を守り、侵略を阻止するといったもの。 **特徴 -プレイヤーの想像を超えた(斜め上にぶっ飛んだ)操作性やゲーム性。 --決定キーがAボタンではなく''Rボタン''。 ---説明書無しでは始めることすら困難。ある意味マニュアルプロテクトの1形態…な訳はない。 -ストーリーの展開を左右するのは後述のミニゲーム。 --基本的には勝利しないといけないが、負けても大丈夫なものもある。 --一度ストーリーでミニゲームが登場すれば、その後はミニゲームモードで自由にプレイできる。ただし、ルールはストーリー中と若干異なる。 -''物語の内容を無視したクリアが可能''。 --前述の通り、主な目的は侵略の阻止なのだが、阻止しなくてもストーリーにはそれほど影響しない。 --それどころか、''わざと侵略させないと発生しないイベントなども存在する''始末。 --''ラスボス戦が最速約2秒で終わる。さらにラスボスに勝たなくてもエンディングに行く''。 --事件を解決せずに即町を抜けることも出来るため、''最短10分以内にエンディングへ辿り着ける''。 ---ちなみに&link(こちら){http://www.nicovideo.jp/watch/sm9513711}が本作のTAS動画(要ニコニコアカウント)。クリアタイムは''7分18秒''。特別な機器などは一切使用していないので頑張れば誰でも狙えるタイムである。 -マトリックスシステム --ミニゲームの結果とストーリーの進め方により、じーさんが25種類の異なる姿に変身する。 --ミニゲームに勝つと「かっこいい」負けると「面白い」、侵略阻止に成功すると「良い」失敗すると「悪い」方向に変身していく。 ---「かっこいい」を極めるととてもギャグマンガには見えない姿になる。 ---しかし、そんな「かっこいい」の中にもハイレグ水着姿の、かっこいいというよりはキモい「ハイレグじーさん」や、その名の通り不気味なほどにリアルで、何故か生首の「リアルじーさん」などがあったりする。 --能力やミニゲームの結果によっては滅茶苦茶なストーリー展開になる。 --能力によってはミニゲーム開始直後に''操作する間もなく敗北確定、または無敵状態になり絶対にクリアできたりする''。それ以外にもいい意味でも悪い意味でも能力一つでゲーム難易度が激変することがある。 --更にじーさんの姿は''エンディングにまで影響する''。苦労してラスボスを倒したのに紆余曲折の末まさかのバッドエンドなんてことも…。 -SEがものすごく独特。オナラみたいな音とか悲鳴とか。 --「ちょりーん」「なすーん」とかに至ってはは言葉では説明不可能。実際にプレイして聞いてください。 -これらのおバカ要素は殆ど''原作譲り''。原作を知らない人はともかく、知っている人からはほぼ想定の範囲内。 **ミニゲーム -全11種類。前述の通り能力によっては難易度が激変する。 --もう釣りまくりじゃっ!! ---釣りゲー。ゲージを止めてルアーを投げる距離を決め、その後タイミングを合わせて釣り上げる。 ---やってみるとわかるが結構難しい。特に一番遠くに投げるとシビア。(ただしシナリオでこれをクリアしないと負ける場面はない) ---じーさんの姿によってはとんでもないものが釣れるが、難易度自体は変わらない。 --恐怖!大根攻めじゃっ!! ---連打ゲー。Aボタンを連打して大根を食べる。 ---ストーリーでは「○秒で○○個食え!」と場所に応じたノルマを指定され、ミニゲームモードでは最高記録+1本の数がノルマとなる。 ---食べているうちにじーさんの顔が青ざめていき、更に食べると喉を詰まらせてタイムロスとなる。つまり、如何に詰まらせずに多く食べられるかが攻略の鍵。ちなみに、''一度でも詰まらせるとじーさんの傍らに意味深なバケツが登場する''。 ---ストーリーで一番最初に挑むことになるゲームなのだが、その際開始直後に''「3秒で225個食え!」とか無茶な要求をされる''。当たり前だが一度のボタンプッシュで食える数は1本なので、上記の仕様も相まって普通にやれば高橋名人でもクリアは不可能である。 ---ストーリーでは場所によってはA以外のいずれかのボタンを押すことで高速で食べることができたりする。 ---じーさんの姿によっては押しっぱなしで高速で食べれたり、喉に詰まると即ゲームオーバーになったり、手がないのでそもそも1個も食べれなかったりする。 --じーさん 危機一髪じゃっ!! ---記憶力ゲーム。ゲーム開始直後に爆弾(もしくはウ○コ)の位置が示され、それらを避けてゴールまで導く。 ---ミニゲームモードでは失敗するまでエンドレスでゲームが続き、成功した回数が記録となるため、記憶力よりも集中力のゲームとなる。 ---障害物の位置が表示される時間がわりと長く、数もそんなに多くないので意外と簡単。しかし、とある場所ではとんでもないスピードで障害物が設置され、記憶力よりも反射神経のゲームとなる。 ---じーさんの姿によっては一度だけ目の前の安全を確認できたり、空を飛んでるので無敵だったりもする。 --サッカーボールでウハウハじゃっ!! ---リフティングゲーム。ボールの下に向かってボールを蹴り上げ、ターゲット(天使?)に当てる。 ---ミニゲームモードではターゲットは出ず、落とさずに蹴り続けた回数が記録となる。 ---実は通常プレイではお目にかかれないレアなゲーム。 ---じーさんの姿によっては体がないためにヘディングになる。 --ジャンプジャンプで大冒険じゃっ!! ---世にも珍しい左スクロールアクション。ゴールはなぜか青いポリバケツ。 ---コースは全3種類。その内一つはまさかの強制スクロール。ミニゲームモードではプレイできないので死んで覚えるしかない。 ---初めは顔だけの状態で、転がって移動する。不気味…。 ---途中に現れる「なぞ」ブロックを叩くと現れる大根を取ると手足が生えてパワーアップ。一回だけダメージを無効化できる。 ---敵は「クリボーっぽいの」「ノコノコっぽいの」「パックンフラワーっぽいの」の三種類。あくまで行動パターンがそれっぽいだけでデザインはゲーム中はおろか漫画本編にも登場しない奇天烈なもの。 ---ここまで読めば分かるだろうが、''明らかにマリオのパクリ''。 ---「クリボーっぽいの」はこちらのジャンプに合わせて急上昇してくることがある。とんだ初見殺しである。 ---ジャンプした時にオナラの音、大根を食べた時に''「お゙え゙っ…」''っというボイス、前述のクリボーっぽいのが急上昇したときにジェットエンジンの音がするなど、SEの使い方が11種あるミニゲームの中でも独特。 ---そして死ぬと断末魔が響き渡る。さらに敵に当たって死んだ場合、魔界村のアーサーばりに白骨化する。でも元が元なのでむしろ笑える。 ---じーさんの姿によってはパワーアップ中手に持った武器で直接敵を攻撃できる。 --リズムをとってプップップ~じゃっ!! ---左右から流れてくる&strike(){ダイコン}アイコンに合わせてリズムをとるゲーム、オナラで。 ---じーさんの姿によってはダミーアイコン「天使(?)」が流れてくるがそれを含めても三種類しかアイコンがないので楽勝… ---かと思いきやシナリオでは鬼門になるゲームだったりする。理由は''「ワンミス=即ゲーム終了」というリズムゲーにあるまじき仕様''のため。((一例として、DDRのシミュレーターであるStepmaniaには同じくワンミスでゲーム終了となる「Sudden Death」というオプションが存在するが、それと同等のものを対象である子供がクリアできるかというと…)) --跳び箱で飛ぶのじゃっ!! ---跳び箱に乗って宇宙人を撃墜する横シューティング。なぜ「跳び箱を飛ぶ」ではなく「跳び箱''で''飛ぶ」なのかは原作を読んでください。 ---全4ステージ。ストーリーでは最後まで生き残ればクリアで、ミニゲームモードでは撃墜した敵の数が記録となる。 ---敵が一切弾を撃たずやる気なさげに体当たりしてくるぐらいというクソっぷり。ただしこちらを追尾してくるメカは少し厄介。 ---専用のBGMが用意されているのだが、メロディーが宇宙戦艦ヤマトのオープニングに酷似している。 ---じーさんの姿によってはオプションがついたり、武装が貫通するレーザーになったりするが、パワーアップはなし。 ---さらに一部のじーさんは跳び箱に乗らず、宙を浮きながら武器で直接戦う。もはやタイトル関係ない…。 ---ラスボスともこのゲームで戦うが、なんと''ラスボスの攻撃手段も体当たりのみ''である。世にゲームは数あれどラスボスの攻撃方法が体当たりだけというのはそうそうないだろう。 --パズるんじゃっ!! ---一風変わったパズルゲーム。野菜(大根、リンゴ、ナス)を3個以上並べ、それを指定されたキャラのブロックと隣接させて消す。 ---「ワリオの森」に少し似ているがかなり独特。というか普通に面白い。 ---ストーリーでは○○を○個消せなどのノルマを指定され、ミニゲームでは消した数が記録となる。また、消した数が増えるほどブロックの落下スピードも上がる。 ---じーさんの姿によっては二個繋げるだけで消えたり、四個以上繋がないと消えなくなったりする。 --つぶすのじゃっ!! ---ボンバーマン風の対戦アクション。ただし攻撃手段はブロックを押して相手を潰すこと。 ---ミニゲームモードでは残ったブロック数がスコアになる。 ---じーさんの姿によっては持っている武器で直接攻撃したり、地雷を設置したり出来る。 --ドライブぶ~ぶ~じゃっ!! ---レースゲーム(?)。前を走っている相手を追い抜けばクリア。 ---時間が999じじい(約1分40秒)を迎えると負けとなるが、そんな時間がかかることはまずない。恐らく最も楽なミニゲーム。ただ、逆に言うとわざと負けようとすると面倒なミニゲーム。 ---星を取るとターボがかかり、ウ○コを取ると減速してしまう。 ---じーさんの姿によってはブレーキが利かなくなったりAB同時押しでエンストしたりするが、元の難易度の低さも相まって殆ど気にならない。 --真剣勝負じゃっ!! ---じーさんごとに用意された二種類の技を駆使して相手の体力を削るバトルゲーム。 ---技ごとにコマンドが用意されており、素早く入力すると技の威力が高まる。 ---じーさんの姿によってはとんでもない技が使える(極端に少ないコマンド入力で大ダメージ、一撃必殺、自爆技など)。 ---''ぶっちゃけポ○モン''。 ---勝利すると「経験値を獲得した」とのメッセージが表示されるが、''もちろんそんなシステムはない''。 ---唯一ミニゲームモードに登録されないミニゲーム。 -念のためにもう一度言っておくと、これらのバカゲー要素は殆ど''原作譲り''である。 **その他バカゲー要素 -「史上最強の土下座」などと意味ありげなサブタイトルだが、''意味は全く無い''。単に語感から命名したものと思われる。 -オープニングのムービーで本編と殆ど関係の無い映像が流れ、途中で「来年発売予定! お店で予約じゃ!!」と締めくくろうとする。じゃあこのゲームは何だ。 --[[参考動画>http://www.youtube.com/watch?v=AtLK_LdLRzM]] -敵の宇宙人の侵略の方法がいちいちおかしい。 #region(侵略方法一覧 一応ネタバレ注意) 日本(東京)→東京タワーから催眠電波を流して住人の知能をサル以下にする。&br()中国(北京)→神隠し。住人を町の奥の大岩「フンドシいわ」に封じ込める。&br()フランス(パリ)→凱旋門を封鎖して住人を引きこもりにさせる。&br()エジプト(カイロ)→ピラミッドに封印された謎のおっさん「おかださん」の力でピラミッドをスベスベにする。&br()アメリカ(ラスベガス)→劇場の出し物を歌舞伎に変える。&br()唯一中国だけは救いようのある侵略方法だといえる。というかピラミッドがスベスベになったからどうしたというのだろう。 #endregion -じーさんの自宅の茶の間が''22畳''。異様に小さい畳を大量に敷いているのか、それとも…。 -東京なのに金閣寺がある。調べると孫がやんわりとツッコミを入れる。 -北京のとある男に話しかけると肉まんとあんまんとどっちが好きかと聞かれる。しかし、''どちらを答えても何故か殴られる''。 -パリ初日ではどう見てもルパン三世な「ルパン」というキャラが登場し、話しかけると何故かかくれんぼを申し込まれる。 -パリの美術館に「アホ」とだけ書かれた絵やどう見てもう○こな絵が飾られている。 -ピラミッドの中に入るために必要なのが「ひらけゴマ」、ピラミッドの中の門番をどかすために必要なのが「へそのゴマ」。 -カイロのピラミッドに封印されていたのは「''おかださん''」という何処にでも居そうな眼鏡のおっさん。しかしながら常人ならざる力を持っているらしく、じーさん達は彼に宇宙人の撃退を頼むのだが、「''遊びたい''」というのを理由に拒否される。そして、侵略阻止に失敗すると何故か''宇宙人ではなくおかださんがカイロを侵略してしまう''。 -ラスベガスなのにラシュモア山の大統領の彫刻や自由の女神像がある。女神像に関してはレプリカが実際に設置されているそうだが、それなら最初からニューヨークにしておけばよかったのでは…。 -じーさんのライバルキャラである校長の扱いがやけに酷い。敵の宇宙人にやられるのを皮切りに、催眠電波で操られ、トラックに轢かれ、最強さんに喰われ、その辺の子供にタコ殴りにされ、クマの群れにやられ、最終的にはラスベガスで殺される。''でもその後平然と生き返る''。((まぁ、原作でも広場でじーさんが呼び出した新幹線(0系)に撥ねられて即死したり、道を散歩していたら突如ゲベにゼロ戦の機銃で撃たれたり(勿論明確な理由などは一切無い。)していたのでこれも原作通りのノリではある。)) --更にその後、校長を襲った犯人を当てる推理イベントが起こる。犯人を当てれば話が進展するのだが、それ以外の人を当てるとじーさんが勢いでその人を殴り殺し、''殺人罪で現行犯逮捕されて即侵略阻止失敗となる''。本作でミニゲーム以外で都市の命運が決まるのはこの場面だけである。また、ある人物を当てるとじーさんが''返り討ちにあって死ぬ''。勿論こちらも阻止失敗扱い。 -敵の母艦に侵入する方法は「''ポストの中に入って速達で配達される''」こと。その数秒後''当たり前のように敵船に侵入している''。 -''エンディングのBGMのイントロがまんま「男はつらいよ」である''。当時の子供達に果たしてこんな年代の限定されたネタが伝わったのだろうか。 -通信対戦専用ミニゲームとして「''ジャンケン''」ができる。 --まずこのゲームを他に持っている人が身近にいるかどうかが問題であり、それ以前にジャンケンなら現実ですればいいだけの話である。 -その他唐突かつ理不尽なギャグ多数。しつこいようだが、これらのギャグ要素は殆ど''原作譲り''なのである。 **評価点 -マルチエンド式。グッドエンド・バッドエンドに関らずどれも「じーさんらしい」と言える笑えるものが多い。 --しかし隠しエンド(通称小林エンド)は感涙物…? ---''かと思いきややっぱり最後でひっくり返す''。 -じーさんの変身形態には原作に登場したものも本作オリジナルのものもある。 --どれも&strike(){常人にはまず思いつかない}奇抜なセンスでなかなか面白い。 -ストーリーと関係するところから全く関係ないところまで、あらゆる場所でギャグを絡めてくる。 --上に同じく原作のネタもあれば、本作オリジナルのものもある。 --侵略を阻止したか否か、日付、じーさんの姿などで起こるイベントや会話の内容が変わったりと、意外に細かい。 **問題点 -ギャグのテイストが独特で人を選ぶ。 --前述の通り不条理な笑いを身上としている作品のため、ハマるル人はハマるがそうでない人はとことん置いてけぼりにされてしまう。 -エンディングの分岐条件がわかりにくい。 --おそらくじーさんの変身と侵略阻止の可否が影響しているのだろうが…むしろ方法がわかっていれば隠しエンドの方が出すのがラク。 --というかエンディングを見終わってももう一度確認する「ギャラリー」のようなものがないためいまいち集めてる感がない。 -エンディングが8割方バッドエンド。 --といっても基本ギャグ展開なのでいらつく人はあまりいないと思うが。 -基本的に難易度は低い…が「パリ」だけ異常に難しい。 --理由は「リズムをとってプップップ~じゃっ!!」が強制プレイとなりミスると即座に防衛失敗となるため。 ---上記の一戦が難しすぎるせいであまり指摘されないが、実は''その後にもミニゲームが3回(内2回は負けると侵略)待っている''。これは本作の中でも多い連戦回数であり、ただでさえ高い難易度を無駄に引き上げてしまっている。((一応、北京は事実上パリよりも多くミニゲームをする事になるのだが、そちらは3回までなら負けても大丈夫なので、ワンミスで終了となるパリとの難易度は雲泥の差。)) -インターフェイスがこなれていない。 --特に会話スキップがないのが痛い。何度も繰り返してプレイするタイプのゲームなのにこれでは…。 --セーブが町を出たときにしか出来ないのも問題。ある程度展開を進めたところでセーブして再開…といった事ができないので、一度負けてやり直す場合にまた最初からやり取りを見なければならなくなる。この仕様のせいで、上記の「パリ」が苦痛以外の何者でもなくなっている。 **総評 このようなことから作者自らクソゲーと暴露した希有なゲームだが、そもそも原作自体がこのような滅茶苦茶で出鱈目な作品であるため、原作通りのキャラゲー。でも結構遊べるゲーム。原作のファンなら買って損はないだろう。~ こんな内容にも関わらずコロコロの「発売中ゲームで欲しいゲームランキング」で3ヶ月間1位を保持する記録を達成した。 ---- **余談 -その後、じーさんのライバルキャラである校長を主人公に差し替えた事実上のスピンオフ作品が発売。詳細は後述。 -また、この後もGBAで2作、DSで1作作られている。GBAの1個目『[[絶対絶命でんじゃらすじーさん痛 ~怒りのおしおきブルース~>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/1316.html ]]』はジャンルをアクションゲームに一新しつつ旧作に劣らぬバカゲーっぷりを発揮している。2個目はほどほどのギャグ要素を残しつつ、内容自体はわりとまともなアクションゲームに纏まっている。しかしDSに至ってはクソゲー以上の「''ダメゲー''」を自称しており、''コロコロコミック200ページ分にも及ぶ漫画も収録''されている。 -こんなゲームだが一応攻略本が存在する。その名も「絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~史上最強の土下座~ マジてきと~役立たず攻略ガイド」。名前もさながら表紙の下に''「ゲームの攻略には、あまり役立たない可能性が高いので、GBAを持っていない人も、安心してお買いもとめください。」''などと書かれているなど、良くも悪くも本編に劣らぬふざけた内容となっている。 -本作に登場する最強さん(原作世界における地上最強のおじさん)は一言も喋らない。本作が発売された時点では彼が喋るシーンが皆無であったためだが、のちに本編で普通に話せることが判明。このことを知った開発スタッフは「もっと早く喋らせてほしかった」と作者にこぼしたらしい。 -後に本編の単行本に載ったオマケ漫画で、作者が近所のゲームショップで本作が''100円''で投げ売られているのを見てショックを受けた、という話がある。 --現在アマゾンでは中古''1円''から売られている(さすがに送料別だが)。 -変身形態の一部にはパロディが存在する。例えば「勇者じーさん」はドラゴンクエスト3の男主人公に似ており、「スーパーじーさん」はどう見てもアメコミのスーパーマンである。また、「デュエルじーさん」は同誌の人気漫画「デュエルマスターズ」の主人公「切札勝舞」のコスプレ(?)である。 -かつて別冊コロコロで連載されていた漫画「新世紀ゲーム王 巧(おおせよしお作、単行本未発売)」の最終話で本作が取り上げられ、隠しエンドの出現方法が公開された。余談だが、作中で「ドライビングにはうんこじーさんだ!」と書かれたコマがあるが、うんこじーさんだとエンストが起こるのでむしろ逆効果である。 -後に同じキッズステーションが発売したゲーム『学園アリス ドキドキ☆不思議たいけん』に、この作品のミニゲームが一部流用されている。 -エンディングの途中で作者の曽山一寿が登場しメッセージが表示されるのだが、表示スピードが速すぎてまともに読めない上にその内容がまたこっぴどい。『[[てめェーだよ てめェー>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1450.html]]』や『[[なかじまかおる26才>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/15.html]]』に比べれば遥かにマシではあるが…。 #region(メッセージの内容 クリックで開閉) やあ!作者の曽山です。&br()ゲームクリアおめでとう!&br()ボクがスゴイがんばって作った&br()ゲームどうだった? どれくらいがんぱったかというと&br()いそがしすぎてイライラしちゃう&br()ぐらいがんばったよ! イライラしちゃうといえば&br()この前もタンスの角に&br()足ぶつけてよー。&br()アレ絶対向こうからぶつかって&br()きたよな、やってらんねえよ。&br()最近なんもいいことねー。 外にでてもコンビニと100円&br()ショップぐらいしか行くとこねーし&br()あとウチの近所のマンガ喫茶の&br()店員なんであんなにやる気ねえ&br()んだよ。&br()客商売なんだからもっと笑顔とか&br()作れよ。 あとオレの友達の友野君早く&br()2000円返せよ!&br()てゆーかなんで金もってねーのに&br()ファミレスくんだよ!&br()最初っから借りる気じゃねーか! 電車とかも1つの車両に&br()あんなに人乗るなよ!&br()せいぜい10人ぐらいでいいよ。 そもそもよくこんなバカな&br()マンガのゲームやる気になったな。&br()はっきりいって時間の無駄だよ!&br()ゴミひろいとかしてるほうが&br()よっぽど世の中のためになるよ。 だいたいさあ、&br()最近の子供ってのはさあ…… (曽山の顔に「完」の文字がぶつけられ、強制的に終わる) //改行は実際のものです #endregion -作者のメッセージに気を取られて気付きにくいが、よく見るとスタッフロールにも「バカつぼ」「マスエロ」などおかしな名前が入っている。密かにLRボタンで表示速度を変えることができるので、興味のある人はRボタンを押しっぱなしにして見てみよう。 ---- *絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~泣きの1回 絶対服従ばいおれんす校長 ワガハイが1番えらいんじゃい!!~ 【ぜったいぜつめいでんぢゃらすじーさん ~なきのいっかい ぜったいふくじゅうばいおれんすこうちょう わがはいがいちばんえらいんじゃい!~】 |ジャンル|ギャグアクション・アドベンチャー|&amazon(B0001ZDMR2)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|キッズステーション|~| |開発元|六面堂|~| |発売日|2004年3月18日|~| |価格|4,800円(税抜)|~| |分類|''バカゲー判定''|~| |ポイント|''まさかの校長が主役''&br()意外にも作りは丁寧|~| **ストーリー じーさんが地球を危機から救ってから、たった3時間後…。 前回活躍できなかった校長が、自分も侵略から地球を救いたいと言い出した! 校長の泣きの1回を受け、じーさんも立ち上がる! 今度の敵はじーさん!? 大迷惑のみょみょみょ星人を率い、わがまま校長とじーさんが大激突!! 前回以上にパワーアップしたギャグ満載の校長編スタート!! (公式サイトより) …オイ、ちょっと待て。 **概要 -なんとも''アレ''なストーリーから始まる『史上最強の土下座』のスピンオフ作品。今度の主役は原作で毎回ヒドイ目にあう校長。 --作者曰く、「GBAで校長のゲームが出ると聞いたときは冗談だと思った」。 --今回の舞台は東京、シドニー、ハワイ、サバンナ、イースター島、+2。観光地だらけなのは''校長のワガママ''。 -基本システムは全て『史上最強の土下座』のものを使っており、内容だけが異なる。 -どうでもいいが、タイトルがムチャクチャ長い。発売当時はコンシューマーで一番長いタイトルのゲームであり、発売予定リストでは2行使って書かれていた。 --ちなみに現在の最長タイトルは2007年発売の『[[SIMPLE DSシリーズ Vol.14 THE 自動車教習所DS ~原動機付自転車・普通自動二輪・大型自動二輪・普通自動車・普通自動車二種・中型自動車・大型自動車・大型自動車二種・大型特殊自動車・けん引~>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1831.html]]』である。 **評価点 -スピンオフにもかかわらず、テキスト、ストーリーは全面的に書き直されており、前作からの使い回しがほぼない。 --マップも東京と宇宙船内以外は全て新規。流用マップについても住人が全く異なる。 ---イベントも原作再現よりは新規イベントが中心。ノリはいつものじーさんなので安心して笑える。 -ミニゲームは12種類。こちらも流用よりは新作の方が多い。 --前作の「リズムをとってプップップ~じゃっ!!」の様な鬼畜難易度のミニゲームはない。 ---強いて言えば「綱引きじゃい!」がシステム的にはやや近いが、同時に押すボタンが一つだけでミス許容回数も多いなど難易度は雲泥の差。 --「真剣勝負じゃい!!」のテキストがカオス化。ダメージを受けると「縮んだ」だの「300キロぶっとんだ」だのと言われる。 -オマケ要素もなかなか豊富。 --とある条件を満たすとあの%%名%%迷曲、「おちんちんのうた」がカラオケモードで聞けるという誰得な追加要素が手に入る。 ---これがその「[[おちんちんのうた>http://www.nicovideo.jp/watch/sm2013041]]」である(要ニコニコアカウント)。もう…何と言っていいのやら…。 -また、前作の記録を超える''「開始後1分以内にエンディング」''という偉業を達成可能。 --[[こちら>http://www.nicovideo.jp/watch/sm9511917]]がその動画である。(要ニコニコアカウント)クリアタイムはなんと、''1分50秒''。前作の半分以下である。 ---ちなみにエンディングのBGMは(低音だが)''あの「蛍の光」の、フルverである''。もう、[[ドラえもん>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/108.html]]もビックリというレベルではない。 **問題点 -一部の校長が通常プレイでは入手不可。 --片方は『史上最強の土下座』との通信なので、まだ入手しやすいが、もう一つはイベント限定。現在は入手手段が存在しない。 -ストーリー面での練り込みがやや甘い。 --前作では「催眠音波発生装置で洗脳してやる!→オナラの音で打ち消せ!→リズムをとってプップップ~じゃっ!!」や「野菜型爆弾で攻撃だ!→所詮野菜だ、食っちまえ!→パズるんじゃっ!!」など%%頭がおかしいなりに%%ちゃんとしたストーリーになっていたが、今作ではなぜその状況でそのミニゲームなのか、という状況が多くなっている。 **総評 バカゲーなりにちゃんとスピンオフしている意外な佳作。~ 前作とはまた違った面白さがあるので、両方プレイしてもいいだろう。
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