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ダブルドラゴン - (2011/01/16 (日) 16:00:46) の最新版との変更点

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*双截龍(ダブルドラゴン) 【だぶるどらごん】 |ジャンル|ベルトスクロールアクション|~| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|テクノスジャパン|~| |稼動開始日|1987年|~| |分類|''バランスがかなり不安定なゲーム判定''|~| |ポイント|肘打ちが強すぎ&br()石像自重しろ&br()歴史的作品ではある|~| &color(red){※名作として紹介されていますが、こちらではゲームバランスを揺るがす要素の検証をしております。} **概要 核戦争で荒廃した近未来、悪の組織にさらわれたヒロインを救出するべく、総合格闘技術「双截拳」を修めた男ビリー(と、ヒロインに横恋慕していた彼の兄ジミー)が殴りこみに向かう、というテーマのアクションゲーム。 80年代末から90年代初頭にかけて一時代を築いたゲームジャンル「ベルトスクロールアクション」の開祖と言われる存在である。&br() 奥行きのあるゲーム画面を従来のアクションゲームのように突き進んで行き、行く手を遮る敵をある程度倒すとGOサインが出て先の画面へ進むことが出来る。これを数回繰り返してステージ奥にいるボスを倒し、次のステージに進む、というルールとなっている。&br() リー兄弟のネーミング、漢字表記である「双截龍」などからは、伝説的アクションスターであるブルース・リーへのオマージュを垣間見ることが出来る。 86年に同社が出した『熱血硬派くにおくん』(こちらもベルトフロアを採用しているが、どちらかと言えば半固定画面アクション)の発展系でもあり、キャラが一回り小さくなりボイスに迫力がなくなったものの、BGMやSEの質は向上した。&br()特に「ダブルドラゴンのテーマ」(タイトル画面及びラストバトルで流れるBGM)の人気は高く、アレンジを施されつつ後のシリーズや『ダウンタウン』シリーズでも用いられている。 **難点 プレイヤーの技の中では、ジャンプ+パンチ同時で出せる後ろ肘打ちが異常に強すぎる。 -このゲームでは、ザコでもこっちの攻撃に反応してしゃがんだりパンチで割り込みかけたりしてくるため、間合いの取り方などを考えないと攻撃を当てるのが難しくなっている。 -が、何故かこの肘打ちに対してだけは、ほぼ全ての敵が全くと言って良いほど回避行動を取ってこない。肘打ち乱打していても普通に直進してきて勝手にぶつかる。また一発でダウンが奪える。 -参考までに言うと、『くにおくん』でもバックキックはリーチ長い+当てた敵がへばって動きが止まる、という強力な技だったが、敵に挟まれている時に後ろにしか出せないので使いこなすのが少し難しいものであった。 -弱点は、当てた相手が必ずこっち側に倒れこんでくることぐらい。総じて強力過ぎるため、ゲームが「相手に背中を向けてタイミングよく肘打ちする作業」になってしまう。 -とは言え、素手での突破が極めて困難なポイントがゲーム終盤に点在しているため、一方的に非難することも出来ないが。 最終面のトラップが半ば運ゲー。 -最終面の前半には「せり出してくる石壁」と「槍を突き出してくる彫像」のトラップが存在しており、いずれも体力の3/5以上奪われた挙句大きく押し戻される、という恐るべき罠である。 -このうち石は飛び出し方にムラがあって何とか避けられるものの、槍は近づくと間断なく突いてくるため、祈りながら像の手前を通過するしかなかったりする(一応、ジャンプしながら通過すれば多少当たりにくくなる)。こいつらのせいでワンコインクリアが安定しない。 **その他 -リンダ(パンチパーマ)のムチ攻撃が何故か強く、一発で体力の1/5前後とられる。しかもダウン技じゃないので二発以上当たってあっという間に瀕死もありうる。 --でもこっちがムチを奪って使うと、ザコには効果が薄くアボボ(スキンヘッド巨漢)やジェフ(偽プレイヤー)など、中ボスっぽい敵には有効というアンバランスさ。 -間合いさえあっていれば、たとえ空中にいてもアボボに捕まって後方に投げ飛ばされる。投げられた先が穴だと即死。 -敵が3人以上出る画面や、ベルトコンベアなど罠のある画面では激しいスローがかかり、少なからずゲームの爽快感を減殺しているが、敵の動きに対応しやすくもなる。 -テクノスではよくあることだがラスボス「ウィリー」が銃火器で武装している。 --威力こそ即死級だが、間合いを詰めるとあまり撃って来ないのと、前座で出て来るジェフ3人の方が鬱陶しいのとで、石とか像とかに比べればまだ脅威ではない方。 --ここまで残機を持ちこせるかどうか、にかかっているだろう。 **まとめなど ゲームを破壊しかねない性能の肘打ちは明らかに問題であったものの、バイオレンスアクションというゲーム性は高く評価された。「道中に回復アイテムが落ちている」などの要素を除いた、ベルトアクションの基礎はこの作品で固められたと言っても良い。&br() アメリカでは国内以上のヒットを飛ばしたが、「頭を掴む」「バットで打ちのめす」などの過激な描写が問題視され、一部の州では稼働禁止処分にされたと言う。 また確かに画期的ではあったが、このジャンルの大成には『[[ファイナルファイト>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/99.html]]』の登場を待たねばならなかった、というマイナス面もある。&br() それ以前でベルトアクションに注目していたメーカーにコナミがあるが、難易度が高すぎたせいでヒットには至らずであった。 大ヒットした海外向けに続編『ダブルドラゴンII The Revenge』、『[[ダブルドラゴンIII The Rosetta Stone>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/702.html]]』(外注作品)が発売され、後に日本にも逆輸入されたが、初代ほどのインパクトをもたらすことは出来なかった模様。 余談だが、2人協力プレイで両方生き残ったままクリアすると、最後にヒロインを巡って兄弟でデスマッチを始めることに。 *ダブルドラゴンII The Revenge |ジャンル|ベルトスクロールアクション|~| |対応機種|アーケード|~| |販売元|テクノスジャパン|~| |稼動開始日|1988年|~| |分類|?|~| **続編について 前作で倒したはずの悪党、ウィリーは生きていた。彼は報復としてせっかく助けたマリアンを殺してしまった。…という流れで始まる続編。 操作系統は、左攻撃、ジャンプ、右攻撃の3ボタン式で、『くにおくん』に近くなっている。 ステージ構成(特に2面)にコピペ疑惑がある、新規に書き起こされた敵の体格が明らかに既存のドット絵と違い過ぎる、などどこかチグハグな見栄えになっている。~ 難易度面では肘打ちが大幅に弱体化し、スコアエクステンドが廃止、武器アイテムも弱体化したものの、敵の間合い取りがやや下手になっており、上がってるのか下がってるのか分かりづらい。 ストーリーも謎。ヒロインの仇を討ったと思ったら何故か主人公の影が伸びてきてドッペルゲンガーみたいなのが現れ、それを倒したらラスボスについて何の説明もなくエンディング(マリアンとリー兄弟の写った写真が出るだけ)になってしまう。 肘打ち封印しないと作業ゲー化するぶっ壊れバランスは修正されたが、それでも全体的に「なんか違う」感が漂うものとなっていた。~ さらなる続編では決定的にコレジャナイ化しているだけ、まだマシかもしれないが。
[[こちら>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/122.html]]

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