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*ルーンファクトリー -新牧場物語- 【るーんふぁくとりー しんぼくじょうものがたり】 |ジャンル|シミュレーション|#amazon(B000GHMWRG)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|マーベラスエンターテイメント|~| |開発元|ネバーランドカンパニー|~| |発売日|2006年8月24日|~| |定価|5,040円|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|夥しいバグ &br()&bold(){牧場経営の存在の希薄さ} &br()キャラクターデザインは秀逸|~| |>|>|CENTER:&color(black)''[[ルーンファクトリーシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1611.html]]''| //仕分け第一弾(11/4/12、@chsカテゴリ移転議論箱2)ではカタログ移転が見送られ、クソゲー移転準備としての内容チェック期間の後、長い空白が置かれてから記事移転議論スレで確認を取り、現在クソゲー判定に(13/3/6)。 ---- **新牧場物語 マーベラスエンターテイメントの看板作品『牧場物語』シリーズの10周年を記念し、派生として企画された『新牧場物語』シリーズのひとつ。従来の「牧物」にはない独特な世界観、有名イラストレーターの起用などが特徴で、SFの『[[イノセントライフ-新牧場物語-]]』と、ファンタジーの『ルーンファクトリー-新牧場物語-』の二作が発表された。 が、前哨戦のはずの「イノセントライフ」が見事撃沈されてしまう。出来は決して悪いものではなかったが、ほのぼのした雰囲気が売りのシリーズにSF色は合わなかったこと、イラストが微妙だったこと、複数のバグ、既にお馴染みとなっていた幾つかのシステムが削られていたことなどが失敗の要因だったようである。~ 展開早々、苦境に立たされた「新牧場物語」シリーズは、その復活を賭け、2ヵ月後の8月末本作を発売した。開発は数多くの名作を輩出しているネバーランドカンパニー。 まさに本命とも言えたのだが、いざ蓋を開けてみると……。 **特徴 -一言で説明すれば、牧場物語にアクションRPGの要素が入ったもの。『ゼルダの伝説』や『イース』に牧場物語の要素が加わったとも言えるかも知れない。 -牧場で農作物を収穫してお金を稼ぎ、町の人たちと交流して友情や愛情を育んでいく…までは本家牧場物語と一緒だが、&bold(){モンスターの出るダンジョンを攻略}してストーリーを進めていくのが特徴。 //--農作業は今までと大して変わらないが、草の上を通り抜けるようになったことなど、様々な点で修正が為された。 --家畜の代わりにモンスターを飼うことが出来る。卵、牛乳といったお馴染みの畜産物が収穫できるほか、仲間にしたモンスターをダンジョンに連れて行ったり、農作業を手伝ってもらったりできる。 --倒したモンスターから毛皮などの素材を入手でき、自宅で武器やアクセサリーを作ることも出来る。本作の魅力のひとつ。 -HPとは別に「&bold(){ルーンポイント}」(RP)というゲージがある。いわゆるMPやバイタリティのようなもので、剣を振る、じょうろで水をまく、魔法を使うなどあらゆる行動で減ってゆく。 --ルーンポイントがなくなると、それらの行動でRPのかわりにHPを消費していく。当然HPまで0になったらぶっ倒れることになり、ダンジョン内ならゲームオーバー。 --消費する量は武器や農具のレベルによって変わる。戦闘や農作業を毎日繰り返すうちにだんだんレベルが上がり、消費する量が減っていく。 --回復するには一晩寝るか、料理などを食べる、作物が実ったときに出るルーン(回復アイテム)を取るなどすればよい。 **評価点 -キャラクターデザインは岩崎美奈子。ファンタジーな世界観にマッチしたデザインは人気が高く、続編のキャラクターも全て彼女が手掛けている。 --声優によるキャラクターボイスも、数は少ないがキャラクターと合っていてかわいいと評判である。 --余談だが、彼女が手掛けて出来たゲームはクソゲーが多い(ような気がする)。 ''本wikiだけでも5つも記事が存在する。'' ---有名所で言えば、[[神代學園幻光録 クル・ヌ・ギ・ア]]等。 -「武器や魔法でモンスターと戦う」といったRPG的な要素と牧場物語の組み合わせで、&bold(){様々な新しい魅力を生み出した}。 --モンスターは機械によって召喚されており、、主人公は魔法がかかった剣を当てることでモンスターが元いた世界へ返すことができる、という設定。武器を使いはするものの、暴力的な表現は抑えられている。 --簡単なアクションでの戦闘や、ダンジョンの探索、鍛冶・装飾・調合でのアイテム作りなど、新要素が多く入っている。 --武器や魔法を変えて戦ってみたり、洞窟をうろうろしてみたりするなど、特に目的がなくてもできることが増えており長く遊べる。アイテムの数も豊富。クリア後に登場するアイテム・隠れキャラもいる。 ---単純に要素を足したのではなく、ルーンポイントによって農作業とダンジョン攻略を結びつけ、独自のシステムとなっていることにも注目。しかし後述する通り、バランスは荒削りである。 -&bold(){OPがフルアニメーション。}ニンテンドーDSが発売されてからまだ2年と経っていなかった当時、未だGBAから脱却し切れていないソフトが多かった中で、ボーカル曲+フルアニメーションのOPであった本作は貴重かつ斬新だった。「DSでもアニメはできる」と知らしめた作品であると言える。 -BGMにも隠れた名曲が多い。ルーンファクトリー4にも一部の良曲がリメイクされて使用されるほど。 -次回作からはサブタイトルの「新牧場物語」がはずされ、&bold(){ルーンファクトリーシリーズとして今も続いている。} --このことからも分かるように、牧場物語シリーズとはまた違った面白さを多くもっているゲームである。 //-牧場は確かに空気だが、だからといっておざなりにされている訳ではなく、牧場システムはしっかりしている。それどころか、草や作物を通り抜けることができるなど、言わば「痒い所に手が届く」仕様は歓迎され、続編のシステムと合わせて、本編(牧場物語シリーズ)への導入を望む声は多い。 **問題点 「牧場+冒険」という新しい試みのためか、&bold(){荒削りで調整や練りこみが不足している部分が多く見られる。}また、宿命なのか&bold(){バグが多い。} ***バグ 軽いものから、フリーズするもの、ひどいものになると&bold(){データが破壊され復帰不可能}になるものまで存在する。 #region(重篤なバグの例) -ダンジョン内のセーブポイントでセーブした後ゲームオーバーになり、ロードしてやり直すとフリーズやデータ破壊などの不具合が発生することがある。 --セーブポイントに触れただけでもバグが発生したという例も。セーブポイントに近づかなければ回避できる。 -一時的にMAXHPが増える料理を食べ、その状態でセーブして再起動する、風呂に入る、寝るなどの行動をするとフリーズ発生。 --どうやらHPの値がうまく計算できていないらしい。発生率はかなり高いので、MAXHPが増えている間の行動には注意。 -各月30日の深夜0時(=毎月1日の午前0時)過ぎにセーブしたデータをロードするとフリーズ。 --季節の変わり目の処理がうまく行っていない様子。30日の深夜0時過ぎにさえセーブしなければ回避できる。 --これ以外にも月(季節)の変わり目に処理がうまくいかないことがある。こちらは発生しても危険度は低い。 -PM06:00にイベントを起こそうとするとフリーズ。 -Wi-Fi通信中に切断が発生するとデータが破壊される可能性があるので、通信が気軽にできない。なお、通信は行わなくてもゲームクリアが難しくなることはないのだが、使わないと結婚する条件を満たすことが不可能に近いキャラクターがいる。 -壊れたセーブデータがあると、別のセーブデータでもフリーズ。 --データが壊れたら一度セーブデータを消去すること。 -その他色やセリフが少し変になる程度のものからフリーズするものまで、再現性の低いものから高いものまで多数。 #endregion -致命的なバグもあるが、上記の通り&bold(){条件や対処方法が分かっているものがほとんど}ではある。そしてそれらは「ゲーム内での行動が大きく制限されるようなものではない」のが救いである。 --例えば「季節限定のダンジョンの中で季節を越さない」「Wi-Fi通信中に電源を切らない」など。 --また特定のモンスターで自由にマップを移動できるようになる有用なバグも存在している。 ---とはいえ何も知らずにデータを破壊され犠牲者となった方々はご愁傷様としか言えない。 ***ゲームバランス -牧場物語では、「野菜を育てて出荷、そのお金で農具や小屋を強化し、また野菜を植えて…」と繰り返すのが基本であり、のんびり牧場生活を楽しむという一番の醍醐味でもあるのだが…。 -収穫物の値段のバランスがとれていない。 --例えば、カブは「種200G、成長日数4日、出荷価格540G」。 --これに対して、&bold(){イチゴは「種400G、成長日数8日、出荷価格1800G、2日ごとに再収穫可能」。}ぶっちゃけイチゴ以外作る必要がないレベル。 --これだけかと思いきや、次点のサツマイモも&bold(){「種330G、成長日数5日、出荷価格1080G、2日ごとに再収穫可能」。}しかも季節が秋のダンジョンは&bold(){家のすぐ隣にある上、入ってすぐに6×6の畑が二つある。} --もちろん、すべての野菜が同じ値段ではつまらないだろう。しかし、いくら何でもコストパフォーマンスに差がありすぎる。 -ダンジョン内の畑が便利すぎる。 --ダンジョン内の畑は&bold(){一年中季節が変わらないうえ、台風((夏に台風が来て、畑が荒れてしまうことがある。牧場物語シリーズお馴染みだが、今作は他のシリーズと比べると被害が大きい方である。))でダメージを受けることがない。} --春のダンジョンに先ほどのイチゴを植えれば、枯れることなく収穫し続けることが可能。以降はもうお金に困らない。 --また、生育期間が長い収穫物もあり、それらは季節の変わる牧場の畑では収穫できない。 これだけでもひどいが、これらさえもかすんで見える稼ぎ方が存在する。裏技や隠し要素といった類の特別な方法ではなく、何の制限なしに行える方法である。 -それは、ダンジョン内で採掘を行うこと。 --レベルアップさせたハンマーで、ダンジョンのあちこちに点在している岩を砕くと鉱物や宝石が手に入るのだが、これが今までの作業は何だったんだ、と言いたくなるほど高く売れる。 --1つあたりの値段は&bold(){だいたい数千から数万G。大量に手に入るうえ、制限は一切ない。}しかもかなりの序盤から可能。 ---とはいえ農業と探索が両立できないわけではないため、収入面で完全に存在意義がないわけではない。 ダンジョンでの作業にメリットが集中しすぎているが、それなりのリスクもある。前述の通り、ダンジョン内で倒れるとゲームオーバーになるうえ、モンスターの攻撃で状態異常にかかる確率は高い(防ぐアイテムはある)。HPが少なく、毒(HPが時間経過で経る)と封印(魔法が使えなくなる)を受けている状態でセーブをするとハマる恐れがあるので気をつけなければならない。 フリーズの件もあるので、ダンジョン内のセーブポイントに触れるのは危険。ダンジョンでセーブはできない、と思った方が良い。 ***新システム「鍛冶」「装飾」「調合」について -本作の新要素のひとつで、収穫物やモンスターから手に入る素材で工作をおこない、それぞれ「武器の作成・農具の強化」「アクセサリーの作成」「薬(回復アイテム)の作成」ができる。 --これらにもそれぞれレベルがあり、低いうちは簡単なものしかつくれないが、つくるごとに経験値がたまってレベルが上がっていき、強力なものも作れるようになっていく。 -問題は、手に入る素材がちぐはぐなことである。 --つまり簡単につくれるものの素材が手に入るのが終盤だったりするため、思うようにつくれないことが多い。 ---もちろん最初からなんでも作れてしまうのは味気ないし、新しい素材を見つけたときの喜びも大きいが、もどかしい思いをすることも少なくない。 --鍛冶により作れる武器の数は豊富で、威力だけでなく属性や特殊効果などに違いがある。様々な武器を使う楽しみがある…はずだが、出の速さや手数の多さで片手剣の使い勝手の良さが頭一つ抜けており、使う武器は固定されがち。 --なお、これらはすべて自宅の増築を行わないと不可能である。が、そのために必要な物が多く(20万G,木材2000本)、かなり時間が掛かる。((特に木材2000本を集めるのは骨が折れる作業である。しかし救済措置は用意されており、とある年間行事で木材1000本を手に入れるチャンスがある。)) ***女の子との交流・結婚について -牧場物語シリーズの大きな魅力のひとつに、異性とのデートや結婚がある。本作でも、気になる相手にプレゼントを渡したりお祭りの日にデートしたりできる。もちろん結婚・出産も。 --特に結婚候補の一人であるミストはその言動からプレイヤーに人気が高く、続編の『ルーンファクトリーフロンティア』にも再登場したり、ドラマCDでは主役を努めたりしている。((更に続編である『ルーンファクトリー3』『ルーンファクトリー4』には明らかにそれ本人と思われるモブキャラまで登場する。)) --しかしそれらのイベントが今までのシリーズと比べてかなり少なめ。&bold(){キャラ固有のものは全員分でも数えるほどで、あとはプロポーズとお祭りのときの会話くらいしかイベントと呼べそうなものがない。} --結婚は盛大に式を挙げるが、結婚後は毎日お弁当((一日に一回、結婚した女の子によって違うアイテムを貰える。貰えるアイテムは固定。薬草やとうもろこしなど、女の子によってはお弁当といえるかは怪しい代物を渡される。しかし、キャラクターの個性が表れているとも言える。特にミスト。))をくれるだけで出産以外特にイベントなし。その出産も、&bold(){ある日突然赤ちゃんを抱えて「子供が生まれたよ!」といわれるのみ。} --子供が成長して…といった要素もなし。こどもの誕生日祝いや結婚記念日などもなし。それ以前に産まれた子供は出産をした日に登場して以降はどこにもおらず、会話することもできない。 --開発途中は結婚・出産の要素を入れる予定はなかったらしい(ニンテンドードリームより)が、ユーザーの要望が多かったため実現はしたようだ。しかし従来と比べて少ないイベントや、子育て関連は出産イベントただ一つしかないというあまりの適当ぶりに、こういった要素を重視していたシリーズファンからは特に批判された。 -なお確かに批判はあるが、時間帯、場所、好感度やストーリーの進行度によって会話の内容は変化するし、お祭り中のみのセリフや、キャラによく合ったボイスもある。女の子にもそれぞれ違ったプロポーズ条件があり個性を強くしている、など決していい加減な作りというわけではない。 ***RPについて -上記の特徴にて説明してあるRPだが、上限値が固定されている上に回復手段が乏しく、その割に行動すればするほどガンガンなくなっていく。特にダンジョンを進めていけば、あっという間に0になる。 -図書館で魔法書を買って装備すると、RPを消費して魔法を使うことができる。しかし攻撃魔法は消費RPの多さとエフェクトの派手さに見合わない効果のものばかりで、有用なものはダンジョンからの脱出魔法と家への帰還魔法(これら2つはRPを消費しない)、状態異常の治療+HPを少し回復させる魔法、HPを多く回復させる魔法の4つぐらいしかない。捨てたり売却したりすることはできないので((バグで消すことはできるが、二度と買えなくなってしまう。))、考えずに買うと荷物や棚を圧迫するハメになる。 -ダンジョン内で農作物を育ててルーンを取得したとしても、焼け石に水状態ですぐに枯渇する。 -解決手段は諦めること。HPを減らしながらも回復薬を飲みつつ進行させていくことになる。 --ダンジョン深部に進むまでの途中で農作物をしっかり育てておく手段は、手間と時間がかかる。 --RPを回復する手段を用意するより、HPを回復するアイテムを用意するほうが簡単なことも理由の一つ。LvアップでもHPは全快するため、多少ゴリ押しでも問題がなかったりする。 -ちなみに続編では重要性や制限が見直されていたりする。 ***タッチによる操作について -畑などの作業をタッチで行えるモードがある。ボタンを押す必要がないので一件楽に見えるが、溜め(ボタンの長押しで威力や効果を高めること)は使えないうえ、障害物に引っ掛かると結局は自分で十字キーを操作して抜け出す必要があるため使いづらい。タッチ操作モードが強制されていないのが救いである。 ***その他 -なぜか名前入力画面に「ー」「ヴ」の文字が無く、それらの文字を使った名前を主人公やモンスターの名前にできない。 **総評 -"新"牧場物語と冠したとおり、従来のシリーズにアクションRPGという大きな変化を加えた作品である。いままでの作品との違いに混乱したファンも多かったが、牧場物語の新たな面白さを作り出し、新規のファンも多く獲得した。 -しかし上記のようなシステムの甘さや練りこみ不足の部分なども目立ち、一作目とはいえとても惜しい作品でもある。それらさえなければ、と残念がる声も多かった。 -後に独立したシリーズとなり、本家の牧場物語と共存していることも、このゲームの魅力を証明している。 -とはいえデータを破壊する致命的なバグを含めた多数のバグを内包しているのも事実。 --シリーズを重ねるごとに少しずつ問題点が改善されていき、名作と名高い『[[ルーンファクトリー3>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/552.html]]』へとつながることになる。 **その後の展開 -サブタイトルの"新牧場物語"が外され、独立してシリーズ化。 -『ルーンファクトリー2』では子供を主人公にした第二部などの新要素が加わり、ある程度問題が解決されたが相変わらずバグが多かった。 -またシリーズ初の家庭用ソフトで、本作の主人公とヒロインの半数を引き継いで舞台を変えた『ルーンファクトリーフロンティア』がWiiで発売された。 --こちらは「みんなのおすすめセレクション」も販売されている。 -他にも、DSで『ルーンファクトリー3』、PS3/Wiiのマルチでベストプライス版もでている『ルーンファクトリーオーシャンズ』がある。 --特に『3』は様々な新要素や&bold(){バグのなさ}から評判が良い。 -3DSで発売された『[[ルーンファクトリー4>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1423.html]]』も評判は上々。
''Wiki統合に伴い、ページが[[カタログ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/2968.html]]に移転しました。''

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