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*ピストル大名の冒険
【ぴすとるだいみょうのぼうけん】
|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|アーケード(SYSTEM I)|~|
|販売・開発元|ナムコ|~|
|稼働開始日|1990年|~|
|分類|''バカゲーかつゲームバランスが不安定''&br()一覧では後者に指定|~|
|ポイント|難易度高すぎ|~|
*概要
同社作品『[[超絶倫人ベラボーマン>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/760.html]]』忍者屋敷ステージのボス、ピストル大名を主役にしたスピンオフ作品。ステージ選択制&戻り復活制の横スクロールシューティング。制作は「源平プロ」。((中潟氏は既に退社したので本作の開発には関わっていない。))
*ピストル大名とは?
前作『超絶倫人ベラボーマン』の忍者屋敷ステージのボスで、爆田博士が作った大名型ロボットである。ちょんまげの先っちょが大砲になっており、降参した振りをしてミサイルを発射して騙まし討ちにするのが得意の卑怯者であったが、本作では正義に燃える「かやくご藩」の城主、火縄丸として登場。彼の住む城では12歳になると元服の儀式として3つの過酷な修行を終えねばならず、火縄丸も藩の当主としてその旅へと向かうこととなる。
*ゲーム内容
-8方向レバー+1ボタン(ショット)で操作。ショットは自機が頭に装備している大砲から出る。
--ショットはボタン押しっぱなしで溜め撃ちが可能。溜め時間によって中型砲弾、大型砲弾になり、弾は地面をバウンドする。
--また、自機は扇子をパタパタさせて浮かんでいるという設定からか、レバーを動かさないでいると徐々に下降する。
-ステージ開始時に、「旅立ちの巻」の他、「悪ガッパの巻」「しゅりけん団の巻」「あやかしの巻」「おどろ教の巻」「黒船来たるの巻」の中から選択してプレイ可能。
--「旅立ちの巻」以外の巻を3つクリアすると、最終ステージである「ゴンスケ団の巻」に強制的に移行する。
-パワーアップシステム
-ステージ内にある青いツボを破壊すると花札が出現。
--3つ揃えると組み合わせによって「スカ」「樽」((1回だけ敵の攻撃を防ぐ。「樽」を装備した状態だと2回まで攻撃を耐防げる「鉄釜」が出現。))、「花火」((弾の威力がアップする。))が出現する。
*難点
-難易度が極めて高い。
--理由としてはまず、弾の軌道が独特であることが挙げられる。
---直線状ではなく放物線上に飛び、地面をバウンドするという極めて使いづらいもの。狙ったところに思うように当てられず非常に難儀する。
--耐久力の高い敵キャラがひっきりなしに出現する。
---そのため溜め撃ちを確実に当てていかないとすぐに追い詰められてしまうが、上述のように非常に攻撃が当てづらいので辛い。
--ただでさえ攻撃しづらい仕様の上、レバーニュートラル状態だと徐々に下降していく自機の特性にも気を使わねばならない。当たり判定も大きく、速度も遅めなのに高速で突っ込んでくる敵が多いことも死にやすい一因。
--ボムなどの緊急回避手段もない上、戻り復活なので1度ミスすると一定地点まで戻されてしまう。
-ステージによる難易度の落差が非常に大きい。
--「黒船来たるの巻」はステージ道中が本作屈指の難しさを誇るため、何も知らずに選ぶと仰天すること請け合い。
--「おどろ教の巻」は黒船よりマシだが、それでも難しめ。この2ステージを回避するのが安全策と言われている。
--ただし、上記ステージを回避したとしても、「あやかしの巻」の3面ボスであるどくろの助は非常に手ごわい。ここを超えられるかどうかが1コインクリアへの分かれ道。
*総評
ボスの出現時ややられ時に繰り出されるシュールなセリフ、独特の和風な世界観など見どころが皆無というわけではないが、あまりの高難易度故に、バカゲーとして認知される前に激ムズゲーとみなされてしまい、客付きも少なく早々に店頭から消えていった。『源平討魔伝』『超絶倫人ベラボーマン』を手がけた源平プロの作品であるが、前二者と比べてその評価は天と地ほどの違いがある((ただ、源平プロの作品は結構な開発費がかかっているらしく、一説によれば本作は相当それを制限されていたらしい。))。名作と名高い上の2作を生み出した源平プロの有終の美を飾る作品としてはイマイチな出来映えであったと言わざるを得ない。激ムズゲーゆえの出回りの低さゆえ、実際に触れられる機会も極めて少ないが、それまでの高難易度だからこそ、今後バーチャルコンソールなどで手軽に挑戦できる機会が出てきて欲しいものである。
*余談
なぜか本家ベラボーマンや源平プロの処女作・源平討魔伝を差し置き、あの三共からパチンコ「CRフィーバーピストル大名」が出ている。カッパが下半身全裸の女性をキュウリで攻めたりとかなりお下劣な内容。
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