【ぼーだーだうん】
ジャンル | シューティング |
対応機種 | アーケード |
販売・発売元 | グレフ |
稼働開始日 | 2003年 |
分類 | スルメゲー |
ポイント | 敷居が高すぎた |
火星に正体不明の敵が出現。「F・A」と名付けられた敵は、火星連合に多大な被害を与えた。これに対して、火星連合の戦闘機“アンタレス”(通称レッドワスプ)が立ち向かうという設定の横スクロールシューティングゲーム。全6面。
8方向レバー+3ボタン(ショット、ブレイクレーザー、スピードアップ)で操作する。
ショットボタン押しっぱなしで前方にメインショットを、ショットボタン連打で威力は低いが敵を追尾するフルレンジショットを発射。
画面下には、ブレイクレーザーの残使用表示とパワーアップゲージを兼ねているレーザーレベルゲージがあり、このレベルによって自機のショットパワーが5段階に変化する。
本作は残機と難易度選択を組み合わせた独特のゲームシステムを持つ。
ステージ内にはノルマが設定されており、ステージクリア時に獲得した得点がノルマを上回っていると、1段階上か下のボーダーを選べる。ボーダーがイエローかレッドの場合は1段階上に上がる事が出来るので、実質上のエクステンドとなる。
ゲームの難易度はどのボーダーだろうが時間経過でどんどん上がっていく。グリーンで初めても、ノーミスでプレイし続けると難易度はとんでもなく上がるので、プレイヤーは適当な所でミスをし、ボーダーを下げる事が求められる。バトルガレッガ?のオマージュのように見えるこの仕様だが、ゲームをクリアする上でノルマクリアを狙うのは必須である。
BGMは「レイストーム」のような雰囲気を受ける。担当は渡部恭久。月刊アルカディアの第4回アルカディア大賞において、他の年はBEMANIシリーズが常連であるベストVGM部門を受賞するなど、評価は高い。
ミスをすると1段階下のボーダーへとボーダーダウンされ、復帰ポイントからゲームが再開される。グリーンならイエローに、イエローならレッドに移行するので、ゲームの難易度が上がったかのように思えるが、この時はゲーム内で設定された難易度が大きく低下するため、「ミスをするたびに難易度が上昇する」というわけではない。
ゲームの難易度は高い。ボーダーは下のものほど難易度と敵機の得点が高く設定されており、初心者なら比較的安全なグリーン、上級者なら敵機の得点が高く、弾も多く出るので「ブレイクレーザー」で稼げるレッドを選べ、という事なのだろうが、グリーンで始めた状態ですら、1面の中ボスが多WAY弾をバンバン撃ってくる難易度であり、しょっぱなからブレイクレーザーを使うパターンを構築される事を要求される。
元タイトースタッフが関わってるためか過去のタイトー製シューティングゲームのオマージュみたいなものが所々で見られ、ブレイクレーザーの演出、最終面の破滅的な雰囲気は「メタルブラック」などに通じるものがある。演出的に見るべきものはあるが、強烈に複雑でとっつきにくいシステムや、インストカードの説明不足により客付きはさほど良くなかったようである。