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ぐわんげ - (2010/06/01 (火) 20:38:22) の編集履歴(バックアップ)


ぐわんげ

【ぐわんげ】

ジャンル 弾幕シューティング
対応機種 アーケード
販売元 アトラス
開発元 ケイブ
稼働開始日 1999年
分類 鬱ゲー判定
ポイント 最終的に死ぬ式神(主人公のオプション)>鬱ゲー
特殊な操作・ラスボス前で全回復>賛否両論・異色
評価・移植要望は高い>名作・良作

ここでは便宜上鬱ゲーとして扱います

特徴

  • 怒首領蜂、エスプレイドに続くケイブ製の弾幕STG。
  • 8方向レバー+2ボタン(ショット、八相弾)で操作。筐体によってはショット連射ボタンが付けられているものもある。全6面。
    • 本作は室町時代を舞台にした和風STGで、猫蜘蛛や壺姫などのグロいと言えるほど恐ろしい敵が出現する。
    • 特に生贄のためかギロチン設置で大量の首なし死体+血の池舞台を用意した6面ボス、ラスボスの前座であるぐわんげ様は後のドラッグ オン ドラグーン?のダンシングベイビーを彷彿させるグロ赤さん。子供が見たら泣きだしかねないほど不気味である。
    • 怒首領蜂シリーズやエスプレイドなどと同じく井上淳哉がデザインを担当している。

ゲーム性・世界観

  • CAVEの弾幕STGは怒首領蜂から「攻撃範囲が広く高速で動けるショット」と「攻撃範囲は狭いが威力は高く低速で弾幕を潜るのに適したレーザー」の二種類が基本であるが、このゲームのレーザーに分類される式神システムが特殊。
    • 具体的に言うと式神を使うとオプションを動かす事になる。式神は爆弾を置いて攻撃する。攻撃力が高い上、爆弾が敵の弾幕に触れると弾幕がピンク色になって動きが遅くなる。その上で式神で倒すとピンク色になって遅くなった弾幕も消えるという攻防一体の攻撃方法。
      • だが式神を使ってる最中、人間自機は縦には動けず低速で横に動けるのみと動きに制約がかかる。自機と式神、二つのキャラを同時に動かす事になる為、癖が強い。ケイブシューのレーザーに相当する低速ショットの中でも特殊な部類で使いこなすまで時間がかかる。
  • 弾幕STGはエスプレイドの影響もあってかキャラものであっても空を飛ぶことが多いジャンル。だがこのゲームは人間キャラが自機なのだが徒歩で歩く(強制スクロール)。その為、地形が存在する。地形に邪魔されてショットが阻まれたりする事も多いので、式神の使い方が肝になってくる。
  • 残機ではなくライフ制。ラスボス前に体力全回復アイテムがある為、そこまで辿り着ければゴリ押しでクリア出来る。
    • 人によって体感難易度に差が大きいゲームである。人によっては簡単というが、人によっては苦戦する。いずれにせよ、2面後半以降弾幕はかなり激しくなっていくので、いい加減なプレイでは先に進めず、パターン構築と弾よけスキルが求められる。
  • ぐわんげでググると何故かクソゲー扱いされる記事が出てくる。操作もゲーム全体の難易度も難しいからか。それ以上にグロが人を選びそう。
    • しかしグロい程おどろおどろしい雰囲気が出ている世界観は人を選ぶが、個性的であるのも事実で支持も得られている。
  • 世界観もゲーム性も癖の強い作品だが、拒絶する人はとことん拒絶し、ハマる人はとことんハマる作品。ケイブシューの中でも他にはないシステムを多数取り入れた異色作と言えるだろう。

何故鬱ゲーと言われると・・・

  • その理由はストーリーにある。
    • 前述の重要システムである式神だが、取り憑かれた人間は1年で死んでしまうという設定がある。だがラスボスを倒すことで式神を殺す事(生き残る事)が出来る。
      • つまり式神を酷使したあげく、そいつを殺す為に式神と繋がるラスボスを倒しに行くのである。
  • まだ式神と心を通わせていた巫女はまだ普通の物哀しい離別。悲劇ではあるが、式神自身が臨んだ死。希望も多少ある結末。
    • だが他の男二人(異人・メガネ)は明らかに式神を憎んでおり、式神を殺す為に赴く。式神のせいで人殺しをしなければならなかった為。
      • 異人はラスボスに捕らわれていた自分の娘を助け出して式神を殺すが、今後は式神の助け無しで刺客と戦い続けなければいけない運命を示唆される。
      • メガネは式神の天狗を騙して賞金稼ぎをしていたが、自分が死ぬことも理解しており最終的に騙し討ちのような形で式神を殺すという狡猾な人物である。
      • しかしその二人も式神のせいで「人間を殺すしか無かった」という事情、寿命を吸われていた事などもあるので被害者でもある。それでもどこか人間の愚かさを感じさせる。

その後の動き

  • アトラス販売という事もあって移植は絶望視されていたが、2010年にXbox LIVE ARCADEで配信される事が決まった。

余談

  • 制作コンセプトは第4回 和風美と怖さについてにて語られている。
    • プログラマーが「戦車だせ!戦車!」とぼやいていたらしいのはその筋では有名な話。
  • 初音ミクを初めとしたボーカロイドシリーズの絵師:KEI氏は本作の大ファンである。(特に巫女がお気に入りとか)
  • 本作は最初「ずずり」というタイトルにする予定であった。
    • 「ずずり」って何?それに答えられる者は誰もいない。(スタッフ含めて)