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【みなさんのおかげさまです だいすごろくたいかい】
ジャンル | 麻雀+ボードゲーム |
対応機種 | アーケード(MVS) |
発売元 | SNK |
開発元 | モノリス |
稼働開始日 | 1991年 |
分類 | クソゲー判定 |
ポイント | クリアさせる気ゼロ |
当時フジテレビで放送され、人気を博したとんねるずのテレビ番組『みなさんのおかげです』をパロった麻雀ゲーム。…なのだが、タイトル画面に(C)フジテレビとは書かれていないので、著作権的に非常に怪しいシロモノである。
プレイヤーは対戦相手に木梨憲武扮する女子高生キャラの『憲子』モドキの『のりちゃん』か、石橋貴明扮する『保毛尾田保毛男』モドキの『カマオ』のどちらかを選択し、麻雀を行なっていくのだが、打ち手が違うということはないようで、どちらを選んでもさしたる違いはない。プレイヤーには最初30000点が与えられ、勝てば上がった役の得点が加えられ、負ければ上がられた役に応じて得点が減らされる。
上がった役の大きさに応じて相手に喰らうダメージ演出が違い、鼻血、包帯巻きといったものがあり、役満で上がると「黒焦げ」になる。
本作はスゴロク方式で進むマップが存在し、プレイヤーは上がった(上がられた)役の大きさに応じてマップ上で進む(戻る)マス数が決められ、止まったマスの指示に従う事になる。
点数が0点以下になるか、スタート地点より前に戻されるか、後述の「GAME OVER」のマスに止まるとゲームオーバーとなる。
マップ上には様々なマスが存在する。
本作は上述のようにスゴロク方式で進むのだが、止まると文字通りゲームオーバーとなる「GAME OVER」マスが、2~5マスごとに配置されている。まるで小さな子供が作った「スタートに戻る」マスが大量にあるスゴロクのようである。
ゴールまでのマスは50マス以上あり、役満のような大きな役で上がっても最大13マスまでしか進む事は出来ない。負ければ勿論役に応じて戻されるし、流局でも1マス戻されるので、ゴールまでの道程は極めて遠い。
使うと相手の頭上に降ってきて、その局では相手にツモで上がられなくなる「灯油缶」、「リーチ棒男」が故・岡田眞澄(らしき人物)扮する総統と共に出現し、リーチ後即ツモとなり上がれる「スペシャルリーチ棒」、ある役を積み込んでくれる「りえこのふんどし」といったアイテムは入手できさえすれば便利だが、当然使い捨ての上に、入手できるマス目に止まれるかどうかは上がった役次第なので、全く安定しない。
さらに、ステージ間の演出も良いとは言いがたい。
クリアすると女の子が選んだ相手に「お仕置き」をするシーンが流れた後、再びスタート地点から選ばなかった相手との対戦が始まる。再びゴールすると、最初に選んだ相手との対戦が始まる。すなわち本作はループゲームであると言っていい。
業務用の脱衣要素がある麻雀では、「開始1分で役満を上がられて1クレジットがパーになった」という都市伝説すらあるほど理不尽に難易度が高いものがあったと言われているが、本作はゲームバランスが未調整なものが多かったネオジオ初期作品の中でも、特に理不尽な難易度である。グラフィックや演出面の出来も悪く、「みなさんのおかげです」のファンやとんねるずのファンであってもこのゲームを楽しめるかどうかは非常に疑問である。
さすがにやばかったのか、雑誌のネオジオ特集等では本作や同社の『バカ殿様 麻雀漫遊記』の画面写真はカットされてしまう(写真が載るべき場所には「NO IMAGE」等の文字が有るだけ)。また、かつてネオジオフリーク誌でのネオジオあるいはネオジオCDへの移植・リメイク希望ゲームランキングでは実現可能性の項が「×(絶望的、ほぼ0%)」。これはFFやポケモンといったサードパーティー契約等の関係で無理くさいゲームに付けられる「△・▲(難しい)」をも下回る。