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リーズのアトリエ ~オルドールの錬金術士~
【りーずのあとりえ おるどーるのれんきんじゅつし】
概要
ガストを代表するRPG『アトリエシリーズ』の一作。
シリーズのニンテンドーDS参入作で、移植や外伝ではない完全な新規シリーズ作品としては携帯機初であった。
それまでのシリーズ作品と違って冒険的な要素が強い『イリスシリーズ』(『イリスのアトリエ』シリーズ)が続いていたところに対し、
今作では初代『マリーのアトリエ』などのような錬金術中心のシミュレーションに回帰した。
開発は株式会社HYDEへの下請けを行っている。
公式HPには「開発補佐」と表記されているが、実質的には外注作品に近いものだった可能性も高いだろう。
問題点
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はっきりいってデバッグをサボったんじゃないかといいたくなるほど酷すぎる。
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多彩なバグで「フリーズのアトリエ」と呼ばれる。
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フリーズとのあくなき戦い。会話してフリーズ。アイテム作ってフリーズ。戦闘終わってフリーズ。ボタン連打しちゃうとフリーズ。
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従来の据え置き機シリーズが「ボイス再生時のメッセージ飛ばしによる高負荷でフリーズしやすい」のに似て「曲が変わる瞬間にボタンを押すとフリーズしやすい」のだが、バランス崩壊のため「何度もリセットしてやっと目的を果たしたと思った直後にフリーズ」などムカつく状況が多い。
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フリーズと操作性の悪さの魅惑のコンボ。工房(最初の町)でしかセーブができず、遠征して帰ってきてフリーズ。帰還用のアイテムを利用すると高確率でフリーズするため被害は拡大。
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しかしフリーズやバグは一糞要素に過ぎず、インターフェイス最悪・バランス崩壊・もっさり戦闘、と注目点は多い。
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戦闘についてもパッケージの主役だと思われる3人(主人公含む)は全くの役立たずで、最初から高レベルのマリウスに序盤からチートレベルの攻撃が出来るヒルダ、遠征や採取する時には必ず逃げられる「とんずら」を使えるエイリーを連れていれば他のキャラクターの存在意義がないに等しくなる。
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マルチエンディングを採用しているにも関わらず、クリアと同時に強制セーブが行われる漢仕様。エンド条件を満たしていないと気づいても最初からやり直し。
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セーブは3つ用意されているが、コピーできないためエンディングセーブは回避できない。
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真エンディングは最低4周程度必要だが、見るとやはり強制セーブ。加えて周回で積み重ねた真エンディングに至る条件は強制初期化というナイス判断(修正版では強制初期化は無くなっている)。
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努力して見られる真エンディングは通常時と文章がわずかに変わるだけ&バグで内容が変。主人公が真の目的をやっと達成したかのように言った直後、何故か「結局、目標は達成できなかった」と言い出す、真性エンディング。
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本作は発売が数ヶ月延期され、実際に発売されると、事前に情報誌で宣伝されていた要素が多数削られ別物になっていた。
その後の対応
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真エンディングの主人公の台詞、「結局、目標は達成できなかった」宣言は公式ページで仕様と言い切った。
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ゲームが完全に起動できなくなるバグもレアケースと言い切り、しばらく放置された状態が続いた。発売から1年後にやっと無償交換が行われた(バグ以外の要素は健在)。今でもほとんどが赤パッケージで出回っているにもかかわらず、2011年2月末日に交換受付を終了。
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修正版はパッケージの背景の色を白に変えて見分けられるようにしているが、中古屋等で出回っているのは殆ど背景が赤い既存版という皮肉。まあ他にも問題点があるから仕方ないね、そもそもクソゲーの修正版交換を1年も根気よく待つ人がどれだけいるのか。
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次回作の『アニーのアトリエ』はさすがに下請けを変更した(株式会社アメージング)ので出来はマシになっている。尚、主人公だったリーズも成長して特別出演をしている。