「テイルズ オブ バーサス/キャラクター選定」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
本項では『テイルズ オブ バーサス』に関することのうち、キャラクターの選定に関することにのみ触れていく。
シリーズタイトルに関しての扱いや設定周りの改悪に関する情報は別項、『テイルズ オブ バーサス/シリーズの改悪』を参照されたし。
偏っているキャラクターの選定
本作はテイルズオブシリーズのお祭りゲームなのだが、キャラクターの選出の偏りが限度を超えている為、問題視されている。
テイルズオブシリーズはキャラゲーとも言われる程に戦闘を除くとキャラクター人気が頼みの綱ともなっているシリーズではある。
とは言え、人選そのものはメディア容量など様々な要因が絡むので万人が納得の行く選定など土台無理なのだが…。
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タイトル別参加人数一覧
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タイトル
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本作登場人数
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ファンタジア
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5名 ※内本編ボス敵1名
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デスティニー
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4名
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エターニア
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1名 ※主人公不参戦
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デスティニー2 ※デスティニー続編、本編作品
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4名 ※内本編ボス敵1名
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シンフォニア
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4名
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リバース
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2名 ※主人公不参戦
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レジェンディア
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1名
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アビス
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6名 ※内1名はマスコット扱い
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イノセンス
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2名
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ヴェスペリア
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3名
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ハーツ
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2名
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テンペスト ※外伝作品
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1名
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ラタトスクの騎士 ※シンフォニア続編、外伝作品
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1名 ※パーティキャラの参戦無し
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※グレイセスは本作発売時に未発売、またマイソロシリーズ、なりきりダンジョン(以下なりダンと表記)シリーズ、サモナーズリネージのオリジナルキャラクターの参加は無し。
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今作において作品ごとに参加しているキャラクターが1人2人のレベルではない程に大きく偏っており、特に藤島康介氏がキャラクターデザインを手がけた作品(『ファンタジア』『シンフォニア』『アビス』『ヴェスペリア』)が軒並み多くのキャラクターが出ている(最も少ないヴェスペリアでも3人)点が問題視された。
1人しか出ていない『ラタトスク』もあるが、こちらは所謂外伝作品(シリーズ内ではエスコートタイトルと称されている)であり、本編作品(同マザーシップタイトル)で1人しか出ていない『エターニア』と『レジェンディア』を同列に見るのは少々問題があるだろう。
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これらのキャラクターが4つの大国(+α)に分かれて戦っているという設定。分け方の詳細はここを参照頂きたい。
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簡単に言うと『ファンタジア』『シンフォニア』の2作品で一国5人、『デスティニー』『デスティニー2』の2作品で一国7人、『アビス』のみで一国4人、『ラタトスク』を除くその他の7作品で一国12人という割り振りで、残り7名はどの国にも属していない扱い。因みに、4つ目に上げた国は『ラタトスク』を除いた参加人数が3名以下のタイトルの集合体として扱われており、他と比べても倍近い人数を一国に詰め込まれている形である。
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今作は概要で書いた通り、「ユグドラシルバトル」と呼ばれる戦いをめぐるシナリオがあり、用意されたシナリオは2人1組で各国2つずつ。
これは国に所属する人数に関係なく固定で『アビス』の属する国も4人分用意されている為、結果として元から国に属していない1名とマスコット1名を引いた4人全員にシナリオが用意されていることになる。
前述の7作品12名を擁する国に用意されているシナリオも人数が多いからという配慮はなく、2つしかないため、キャラクターの選出同様に該当する作品のファンが不満を募らせる結果になっている。
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スタッフサイドの「主人公『格』は全員入れた」という発言の割に主人公が出ていない作品があるということに不満を持ったファンが少なくない。
出ていないのは『エターニア』のリッド、『リバース』のヴェイグ、『ラタトスク』のエミルの3人で『ラタトスク』に至っては主人公格どころかパーティキャラが一人もいない有様(それぞれ本編のヒロイン、仲間キャラ、敵キャラクターに出場枠を奪われてしまっている)。
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エミルが参戦してない事についてはスタッフは「エミルはマルタ(『ラタトスク』のヒロイン)とセットで出したかったが、枠が一つしかないので断念した」と発言しているが、『アビス』等5枠以上あるタイトルもある事から、初めから冷遇するつもりだったと言っているようなものと受け取られている。実際、「(パーティ人数に対し参戦数が多い)『ファンタジア』や『アビス』の枠を回せば良いだけの話だろう」という意見もちらほら。
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「コングマン(『デスティニー』のパーティキャラ)は絶対に出して欲しかったが、その代わりにチャット(『エターニア』のパーティキャラ)が外れた」という発言もある。つまり「ただでさえ少なかった『エターニア』の枠は減らせるが参戦数の多い『ファンタジア』『アビス』の枠は減らせなかった」ということであり、作品の優遇が見て取れる。
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少なくともクロスオーバー作品で作品の顔とも言える主人公が登場しないというのは異質としか言い様がない。
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主人公「格」なので、そういう意味では確かに主人公そのものではなくてもヒロインやパーティキャラクターでも(少々苦しいが)間違ってはいないと言えなくもない。
だが、その観点で見てもパーティキャラクターが一人もいない『ラタトスク』という例もあるために結局フォローが出来ない。
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開発スタッフの「『個性的』なキャラを選んだ」という発言の割にはテイルズのお祭りゲーム(なりダンやマイソロシリーズ)ではよく見かける顔触れになっている。
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総勢35名のうち、新しくお祭りゲーム形式の外伝作品に登場したキャラクターは下記の表の5人のみ。
ヴェスペリア
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リタ (本編パーティキャラ)
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ジュディス (本編パーティキャラ)
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ラタトスク
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リヒター (本編敵キャラ)
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ハーツ
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シング (本編主人公)
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コハク (本編ヒロイン)
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他のプレイヤーキャラクターは全員が今作の前に発売された『マイソロ2』に登場したキャラクターである。同作では『ラタトスク』『ハーツ』は発売時期などの関係で出演せず、『ヴェスペリア』はぎりぎりで主人公とヒロインをねじ込めたと言える形であった。
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プロデューサーの発言に「(タイトル間の)贔屓はしていない」という旨の発言があったが、結果として前述の通り主人公すら出ていない作品もあれば5人以上出ている作品、逆に1人しかいない作品もあったりとどう見ても贔屓していないとは言えない。
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テイルズオブシリーズの悪役もプレイヤーキャラクターとして使用出来るが、実際に登場するのは過去作品でも度々登場している『デスティニー2』のバルバトス・ゲーティアと『ファンタジア』のダオスの2名のみ。
コンセプトが同じお祭りゲームである『ディシディア ファイナルファンタジー(DFF)』でのキャラ選は基本各作品から主人公一人とボス敵一人ずつが2勢力(主人公勢vs.ボス敵勢)に別れる形を取っているので、贔屓の差を感じさせにくくしている。
またそれ以前のお祭りゲーでは『VII』(PS世代)以降しか出ていなかったのと製作者がインタビューの中で「○○も出したかったなぁ」とは語っているが、自重しているあたりも付け加えておく。
明らかにこのゲームに向いてないキャラクター
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対戦アクションにはどう考えても向いていないキャラが使える。
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テイルズオブシリーズの戦闘は格闘ゲームやアクションゲームに例えられることが多いが、登場キャラ全てがそういうものに向いているキャラ性能付けをされているとは限らず、一般的なRPGの魔法使いや僧侶のようなキャラクターも居る。
そして今作はその戦闘システムを発展させたもので完全にアクションゲームの体になり、所謂前衛キャラクター向けのチューニングをされているにも関わらず、所謂前述の魔法使いや僧侶のようなキャラクターが使えるのである。
当然ターン制ではない(「○○は『××』の呪文を唱えた!」という形には行かない)ので呪文を使う前には詠唱の隙が生じ、しかも前線の戦闘など満足にこなせないため、サンドバッグにされかねない。
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特に『ファンタジア』のミントはいざ戦いに及べば一歩も引かない気丈さを見せるものの、元々争いを好まない性格であるために今作の出演には「なぜ出そうと思ったのか分からない」「ミントを出す事自体が設定改悪」などと散々言われてしまう事になってしまった。
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他にも後衛では弓を使うキャラクターが2人も登場しているのだが、これまたお祭りゲームで度々登場している『ファンタジア』のチェスターと『デスティニー2』のナナリー(2名とも本編ではパーティキャラクター)であった。
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ナナリーに関しては本編の声優、川上とも子氏が当時病気療養中であった為に、代役(かかずゆみ)を立てての参戦であるが本作のシナリオにおいて登場する必要性が極めて薄く、代役を立ててまで出す意味があったのかという意見も強い。代役の演技も「声がおかしい」「違和感がない」と意見が分かれてしまった。
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このナナリーが今作の戦闘バランスを崩壊させている元凶の一人でもある為にことさら批判意見が強くなってしまっている所もあるにはある。
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一応、「ナナリーのデータを作っていた最中、または作り終わった後で声優が休業したのでは」という推測もたてられている。
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なお2011年6月9日に川上とも子氏が死去したため、彼女がナナリーのCVを担当したのは『マイソロジー2』が最後となった。
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前述の2名の他にも弓を使うキャラクターはおり、中には弓と剣を組み合わせた戦いが出来るキャラクターや他のキャラを圧倒する弓の技を持つキャラクターもいるが、それらのキャラクターはどういう訳かお祭り系タイトルでは日の目を見る機会が少ない。
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余談だが、本作で1名しか出ていない『エターニア』のパーティキャラクターの中には弓ではないがキャラクター付けや性能において「個性が強い後衛系キャラクター」が2名いるが、こちらもやはりお祭り系タイトルでは日の目を見ない。