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風雲黙示録 - (2012/02/19 (日) 23:59:20) の編集履歴(バックアップ)
風雲黙示録 格闘創世
【ふううんもくしろく かくとうそうせい】
ジャンル
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対戦格闘
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対応機種
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アーケード(MVS)
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販売・開発元
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SNK
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稼働開始日
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1995年
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分類
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バカゲー判定 SNKファンから見たら黒歴史
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ポイント
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色物しかいない、やたらと高い巨漢率、壮絶な期待はずれ まったく新しすぎた
うおおおぉぉぉぉぉーーっ!!!
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まったく新しい格ゲーの概要
1995年にSNKから出された完全新作の対戦格闘ゲーム。キャラは10人と特に少なくも多くもないが全員が何か武器を持っている。
時代は未来、21世紀前半。世界は20世紀とは全く違う姿になっていた。ジパングシティーにて、謎の男『獅子王』により突如開催を告げられた格闘大会、その名も『獣神武闘会』。その優勝者には富と最強の栄誉が贈られるという。世界各地からそれぞれの思惑を胸に強者達が集まるのだった。というストーリーだが…。
まったく新しいシステム
特徴は上下のライン。軸移動のほか、豊富なラインアタックも充実しているのでいかにそれらをうまく使えるかがカギである。ステージにいろいろ仕掛けがしてあり天井の鐘を落として攻撃できたり、遊園地ステージでは上ラインに一定時間いるとジェットコースターが通るなど仕掛けが非常に多いことも特徴。
またファイトフィーバーと同じく、全キャラに飛び道具が実装されているのも特徴である。
ちなみにネタ的にここの節名を「まったく新しい」とはしているが、実際のところシステム面にはSNKの先行作から継承、発展させた要素が多い。例をあげるとライン制バトルは餓狼伝説、拡大縮小や脱衣KOは龍虎の拳、そして武器格闘であり自ら投げたり落としたりで素手の状態があるというのは侍スピリッツで既に見られる(ちなみにこれらは脱衣KO以外はKOFシリーズが取り入れなかったものばかりだったりする)。SNK作品ではないが、ステージのギミックは同じネオジオ用でADKのワールドヒーローズのデスマッチモードを髣髴とさせなくもない。
まったく新しいキャラ達
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ショー・疾風(185cm/78kg)
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ブーメランと実戦空手道を組み合わせた2012年現在でもまったく新しい格闘技「風雲拳」の使い手。自分が本当に強いか確かめる為に参加する。やたらと叫ぶ20歳。「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
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あまり突っ込まれないが、ブーメランを念力で誘導させたり幻影で三つに増やしたり出来る辺り超能力者でもある模様。自己流アレンジなのか、その辺りも含めての風雲拳なのかは不明。
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ちなみに名前がショーで名字がハヤテの筈なのだが、親父からも「ハヤテ」と呼ばれている。なんで?
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続編『風雲スーパータッグバトル』にも引き続き登場するが、「前回大会(つまり本作)では優勝できなかった」という残念な公式設定があるまったく新しい前作主人公。
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マックス・イーグル(198cm/113kg)
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斧とプロレスを組み合わせた全く新しいプロレスラー25歳。獣神武闘会の開催を告げるテレビ中継の獅子王の姿が消息不明の兄に似ている事に気づき、直接会って確かめるために獣神武闘会への出場を決めたという設定だが、斧を持っている時点で端から見たら危ない人である。スプラッターハウスかカプコンのベルトアクションかサムスピに出ろ。
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この世界の斧は投げても自分のところに戻ってくる。風雲拳が何故ブーメランに固執するのかが不明。
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キャロル・スタンザック(168cm/51kg)
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新体操と合気道を組み合わせた全く新しいジムナスアーツの使い手19歳。親から獅子王と結婚をしろと迫られるが、それを拒むため大会に出場。唯一の女キャラなのに勝利メッセージと共に表示される顔アップがあまり可愛くない……というか濃い。ドット絵やイラストで見る分には普通に可愛いのだが。
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ゴードン・ボウマン(200cm/200kg)
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鬼警官、ファイナルファイトの3面のボスに似ている38歳。トンファー状の警棒を使った全くあた……まぁ、別に新しくはない。病の娘の命を救うため大会に参加。
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ジョーカー(210cm/75kg)
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無法者が集まった犯罪組織「マジカルヒポポ」のリーダー27歳。狙った色物であるため、天然系色物が跋扈する風雲黙示録では割と普通の色物。その結果癒し系色物という全く新しいジャンルを開拓した。因みに、本名『マルコ・パリャドリッド』。おもちゃとマジックを使った全く新しい(以下略。
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中白虎(162cm/48kg)
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炎の杖と中国拳法を組み合わせた全く新しい老人82歳、ハゲに青い帽子。伝説の狼から帽子をもらった設定だが、何故か帽子が青い上にメガドライブ版のジョーのタイガーキックを使う。獅子王に負けた雪辱を晴らすべく参加。怒るとホア・ジャイみたいに赤くなり、タン・フー・ルーみたいにパワーアップするまったく新しい(以下略。
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ニコラ・ザザ(160cm/50kg)
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自分で作ったパワーが700倍になるパワースーツとフリスビーを組み合わせた(以下略。12歳。金持ちの子供で天才児ロシア人。でも一人称は「おいら」。弟がいる。
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ゴズウ(190cm/85kg)
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「オッス! おらゴズウ!」かぎ爪と忍術を組み合わせたこのゲームでは真っ当な忍者。でも掛け声が「ゴーッパー」とまったく新しい(以下略。
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メズウ(190cm/84kg)
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ゴズウの弟。末の弟を殺した獅子王に一矢報いる為参加。コンパチなので言うまでもなく忍者。かぎ爪と(以下略。
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なお、彼のエンディングにて末弟カズウの顔が空に浮かぶのだが、ゴーグルと鹿の角飾りが目立つまったく新しい覆面をつけていた。
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獅子王(205cm/128kg)
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ボクシングと剣術を使った全く新しい(以下略。『獣神武闘会』主催者である謎の男。ダイナマイッ!
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ボスキャラなのに最初から使える全く新しいボスキャラ。設定を知らないと面食らうだろう。
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ボクシンググローブで剣を持っている件についてよく突っ込まれるが、よく見れば剣を握りやすいように手の平側は露出しているので問題無い。突っ込みは計画的に。
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真・獅子王
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本物の獅子王。イーグルの兄貴はこっち。見分けるポイントは鎧の色と声。獅子王が倒れた後に背景の巨大な銅像から出てくるといった奇天烈な演出。なぜか英語。やはり剣術とボクシングを使った(以下略)HAHAHAHAHA!
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獅子王(影)のエンディングでは、真獅子王を抹殺した直後影武者の鎧が金色に変化しているため、この色はオーラとか小宇宙的な効果なのかもしれない。何故か声まで変わるが。
まったく新しいつっこみどころ
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キャラ紹介でわかるように、全員がとことん濃い。濃ゆいのだ。
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そして最強のオープニング。当時このオープニングがゲーセンから流れていたら、女子供禁制であることがすぐにわかり、漢の聖地とあがめられていた。だが……プレイするわけではなかった。
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しかも185cmのハヤテすら下から数えた方が早いという巨漢の多さ。格闘ゲーム、ひいてはSNKのゲームは巨漢率が高いとは言えこれは濃すぎる。
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脱衣KOの対象が男だけ
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紅一点のキャロルのみ脱がず、赤胴が割れて上半身が裸になったり、男のパンツが見えたりとまさに誰得である。ついでに当時稼働していたKOF95は一定の女性キャラは脱ぐ。
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ボーナスステージ
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普通格ゲーのボーナスステージと言えばストリートファイターIIの様な車を壊すものが思い浮かぶだろうがこれは違う。招き猫や釣り鐘を壊せと言う全く新しいバラエティ風味。
まったく新しい評価と問題点
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とにかくCPUが超反応のため難易度が高い。
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序盤のCPUでさえすぐ反撃してくる。ボスキャラの真・獅子王に至ってはわからん殺しと言っても過言ではない。とにかく超反応がひどいのだ。自分がボタンを押した瞬間にすぐに対策され、フルボッコなんて事はざらにある。インカムの伸び悩みの一因につながった事は否定できない。当時ほとんどのゲームで超反応が主流だったが、これは当時でも相当の難易度がある(最強の尖兵が出るあれよりは優しいが)。
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しかも当時としても古い、ボタンを押す長さで強弱が決まるというワーヒー仕様。この辺も濃い。
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何度も言うがやっぱりキャラが濃い。
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あまりに濃すぎるため、プレイヤーから見たら本当に訳がわからない為敬遠され、速攻撤去も珍しい光景ではなかった。
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また当時KOF95が稼働し始めたため、そっちに客を取られる羽目になった。
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実は対戦バランスは悪くない。
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しかし上述のような事があって遊ぶ人が少なかったので、そこまで気づかない人が大半であろう。
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アニメーションが少ない技が多く、キャラクターの動きが固い。
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「くらいモーションの前半部分が無敵状態である」という理解しがたい仕様。
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このせいで「必殺技の発生が早すぎて連続技に組み込めない」という謎現象が起こってしまう。
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ちなみに某サムスピの場合は、のけぞりの『後半』が無敵だった。
総評とその後
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キャラが濃ゆく未知すぎる対戦格闘の為、黒歴史扱いするSNKファンも多い……が、何故かアジア(主に中国や韓国)では大ヒットし、下記のSTBが製作された。謎である。
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こんなゲームだから一般ユーザーに受けるわけもないとSNKも思ったのか、NGやNCDには移植されているが、当時普及していたPSやSSに移植されてない。当時、大半の人気ゲームはPSやSSに移植されていたのだが……。
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続編『風雲スーパータッグバトル』も製作されたが、こちらは打って変わって暗めの世界観となり、キャラの性格やカラーリングなども所々見直されている。雰囲気に合わないニコラとキャロルはリストラされたが、代わりに入った主人公二名はなかなか好評。ブーメランの人は通常キャラに格下げされたが、性能は超強化されたので結果オーライ? しかし身長が縮んでいる…。ついでに、ちゃんと女性キャラも脱衣するようになった。特定条件を満たすと通常より多く脱げるおまけ付き。
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また、システム面も大幅に変更され、特に連続技の爽快感は素晴らしいものである。コンピューターの超反応も(ラスボスを除いて)ほぼ無くなったため、マイナーではあるがプレイした人からは概ね良作として評価されている。……ただ、前作が前作だけに「隠れた」だの「知る人ぞ知る」的な文句も付いて離れないが。
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決して評価は低くないのだが、時期的に『KOF96』と『サムライスピリッツ天草降臨』という2つの大作に挟まれていたため、一般的にはほとんど注目されることもなく消えてゆくことに……。またNGには移植されたが、NCDには移植されていない。
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何を思ったのか後に『黙示録』と『STB』をセットにした『風雲スーパーコンボ』がPS2で発売されている。
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さらに『黙示録』『STB』のNG版のVCも配信している。
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また『KOF XI』で隠しキャラとしてショー・疾風とジャズウ(『STB』のラスボス)が参戦し、KOF2000にはストライカーとして獅子王とキム・スイルが参加している。『ネオジオバトルコロシアム』にも獅子王及び真・獅子王が参戦している。真の方の超反応は相変わらずで、隠しボスよりキツいと言われる。
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余談だがKOF XIのショー・疾風は性能的には最弱クラスに位置するのだが、画面外にまで移動可能という恐ろしいバグがあり、そこからブーメランを投げれば一方的に攻撃することができてしまう。風雲拳は伊達ではないのだ。