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真・恋姫†無双 ~萌将伝~ - (2013/06/01 (土) 18:53:17) の編集履歴(バックアップ)
真・恋姫†無双 ~萌将伝~
【しん・こいひめむそう もえしょうでん】
ジャンル
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妄想満載煩悩爆発歴史AVG
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対応機種
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Windows 2000~7
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発売・開発元
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BaseSon
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発売日
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2010年7月23日
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定価
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9,240円(税抜8,800円)
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レーティング
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ソフ倫:
18歳未満禁止
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分類
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黒歴史ゲー判定
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ポイント
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一部キャラの行き過ぎた冷遇 性的要素のバランス 事前告知一切無し 事後対応のまずさ
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WARNING!!!!!!!
本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。
概要
三国志演義の人物の女体化で人気を博した『恋姫†無双』シリーズの最新作で、前作のファンディスク(FD)にあたる。
歴史上の人物の女体化という発想自体は特に目新しいものではないが、本シリーズはこのジャンルをメジャーなものに押し上げた点で特筆される。ある意味で『戦極姫』にとって大先輩にあたる作品とも言える。
第1作はコンシューマーに移植され、第2作は「萌えゲーアワード2009」大賞部門で金賞を受賞し、シリーズで3度もアニメ化されるなどその人気は高い。また、ブラウザゲームになったり、アーケードで格闘ゲーム化されていたりとアダルトゲームの枠を超えた多様なメディア展開をしている。
本作はアニメ終了直後の時期に発売が設定され、また「シリーズ完結編」と謳われており、ファンの期待は非常に高いものであったが…。
問題点
一部キャラの冷遇
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本シリーズは多くのヒロインが登場するゲームであり、個々のキャラ人気の高さもあって開発側にとってもキャラの扱いは極めて難しい一面がある。しかし、本作はバランスを欠きすぎている向きがある。具体的には、愛紗(関羽)、雛里(鳳統)、恋(呂布)、華雄(華雄)、主人公の扱いが問題視されている。
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愛紗は、本作ではHシーンはおろか個別シナリオ、新規CGすらない(CG自体はある)。
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愛紗は、第1作からメインヒロイン級の座にあり、アニメ版『恋姫†無双』では実質的な主人公を務めるなど、シリーズを象徴するヒロインとして高い人気を誇っていた。本作では、広告塔にも起用され、販促にも多用された。販促時には新規CGが相当数あったらしく、愛紗役の声優にインタビューまでしていた。
そのため、ここまでの冷遇は誰も予想できず、ファンから明らかな宣伝詐欺と揶揄されることとなった。
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雛里と恋は、個別シナリオ(ただし、キャラ単体ではなく複合イベント)と新規CGはあるが、Hシーンがない。
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2人とも人気投票で上位に入っており、この冷遇はファンを嘆かせた。
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華雄は、ラストの全員集合絵に豆粒のようにうつるだけで出番自体がなし。
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華雄というキャラ自体、出番がないこと、扱いが悪いことをネタにされるサブキャラなのだが、第一回人気投票では1位の栄冠に輝くなど人気はあり、ファンの間でも「完結編なら今回こそ出番を…」という意見が多かった。本作発売直前に行われた「“学園モノの友達”にしたいキャラは?」という人気投票企画でも1位に輝き、ファンの期待を一層押し上げたことは想像に難くない。公式ブログでも出番があることを仄めかされていたのだが…。
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ヒロインではないが、主人公の扱いにも疑問がもたれている。具体的には、「とりあえず主人公をボコる」など酷い目に遭うネタが多い。そのため、「半分以上のヒロインから主人公への好意が見られない」と言われてしまった。
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本シリーズの主人公は、この手のハーレム系エロゲとしては珍しくユーザーからかなり好意的に見られており、きちんとキャラが立っている。当然ながら、不快感をもたれただけであった。
Hシーンの扱い
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上記のヒロイン4人はHシーンがなく冷遇の最たるものだが、低人気キャラが優遇されているケースが見られるなど、キャラ間での待遇の格差が顕著なものとなっている。一部キャラにはHシーンはあってもいわゆる「本番」がない。
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参考として各キャラのHシーン回数の内訳は以下の通り
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()内に書いているのは各キャラのモチーフとなった武将、複というのは各キャラが持つHシーンのうち複数人でのHシーンの回数。なお初代からのキャラについては太字で強調している。
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0回:愛紗(関羽)、雛里(鳳統)、恋(呂布)、華雄(華雄)、璃々(オリジナル)
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1回:鈴々(張飛)、朱里(諸葛亮)、星(趙雲)、焔耶(魏延)、華琳(曹操)、春蘭(夏侯惇・複1)、秋蘭(夏侯淵・複1)、桂花(荀彧)、季衣(許褚)、流琉(典偉)、稟(郭嘉)、風(程昱)、真桜(李典・複1)、沙和(于禁・複1)、雪蓮(孫策・オーラルセックスのみ)、蓮華(孫権)、小蓮(孫尚香)、冥琳(周瑜)、穏(陸遜)、思春(甘寧)、亞沙(呂蒙)、月(董卓)、詠(賈詡)、霞(張遼)、音々音(陳宮)、麗羽(袁紹・複1)、猪々子(文醜・複1)、斗詩(顔良・複1)、天和(張角)、地和(張宝)、人和(張梁)、白蓮(公孫瓚)、美以(孟獲・複1)、シャム(オリジナル・複1)、ミケ(オリジナル・複1)、トラ(オリジナル・複1)
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2回:桃香(劉備)、翠(馬超)、蒲公英(馬岱)、凪(楽進・複1)、祭(黄蓋・複2)、明命(周泰)、美羽(袁術・複1)、七乃(張勲・複1)
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3回:紫苑(黄忠・複2)、桔梗(厳顔・複2)
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ちなみに前作『真・恋姫†無双』において一部のキャラはコンビやトリオ単位で攻略をしていたのだがその間の中でも格差が発生している場合もある。
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「Hシーンが無いことがそんなに問題か?」という意見もあるが、極端な話エロゲーは気に入った攻略キャラのそういうシーンを見るためにプレイするため、当該キャラを気に入ったプレイヤーから見れば死活問題である。
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中の人に事情があった(病気・妊娠等)として擁護する人もいるが、他に新録ボイスが当然あるわけで、その可能性は極めて低い。
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ちなみにこの傾向は前作である『真・恋姫†無双』の頃からあったとされているが、回数の違いはあれど各キャラにきちんとHシーンが割り振られていたので当時はさほど問題視はされなかった。
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また、事前に一部キャラのHシーンがないことを公式サイトやブログや各紹介雑誌で一切告知しなかったため、全クリして「あれ? ○○のシーンは?」となったプレイヤーも多く、後述の事情から事後のフォローもなかったことも相まって、この点にプレイヤーの怒りの矛先が向いた。
シナリオ
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本作はヒロインごとのイベントを集めたショートシナリオ集の形式をとっている。メインとなるストーリーは特にない。
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複数のシナリオによる連結イベントもあるが、「伏線が投げっぱなし」「展開が唐突過ぎる」など評価は低い。
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連結イベントの大会系の覇者が愛紗や雛里だったことと話の展開から、大会後に固有イベントを置く用意があったと推測され、納期のために話を削った疑惑も囁かれている。
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各ヒロインに関しても単一のネタばかり強調するので、FDにもかかわらずキャラの掘り下げが浅い。
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出来の悪いアンソロジーか同人レベルで、既存のアンソロジー書籍がほめられてしまう有様。
未使用データの混入
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本作はFDであるため、大半の素材やデータを過去作から使いまわしているのだが、その中に本作では未使用のものが混入していた。
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DVD2枚組の大容量ゆえの高価格だったのだが、デバッグの甘さを消費者に押し付けた形になった。
ブログ炎上後の対応
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上記の各問題に一部ファンが激怒し、公式ブログが炎上。さすがに次回ブログ更新時に何らかの対応を示すものと思われたが、「ありがとうございました」の一枚絵のみで公式ブログを閉鎖という完全な逃げの態勢に。事前の告知がなかっただけでなく、事後のフォローもなしという徹底ぶり。
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ただし、炎上を引き起こした主体はファンよりもむしろ後述のニュースブログやゲームブログ起点の便乗犯・愉快犯であるため、ブログ閉鎖という手段は乱暴ではあるが妥当な対応だったと見ることもできる。もっとも、本当に怒っていたファンがそれで納得できたかどうかは別の話であるが…。
スタッフの態度
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本作の出来のまずさは今回のオマケである「開発者演技」を見た人ならば予想できたという声もある。
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企画・原案 K.バッジョ氏の「開発者演技」内での発言が発売後に色々と問題視された。
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「まぁ? ウチの会社がヤバくなれば、バッジョ以外の誰かが制作をはじめるかもしれませんが、それはそれってことでご理解くださいませ(^^:)」「それにしても大きくなったが故に、色々と面倒くさい問題が出てきました。」「もしかしたら、いつか皆さんに伝わるかもしれませんが…」などと、非難されることを見越してあらかじめ言い訳しているようにも見える。
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「開発者演技」において別の開発者が行った自身と星(趙雲)の自慰的なやり取りも問題視された。
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そんなネタやる暇があればエピソードの一つでも追加しろという意味合いで、特に冷遇されたキャラのファンからは非難囂々だった。星が人気の割に扱いがイマイチだったことも大きい。
商魂の酷さ
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事前書籍などを発売しその商魂の酷さがうかがわれ、発売後の関連商品の発売も出来の割には必要以上に積極的であることがさらに不満を強めた。
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また、購入者向けにパッケージに封入されたシークレットシートというファン感謝で何か特典を出すという代物は発売から一月もせずに開催されたコミケでしおりと引き換えということに。コミケという明らかに出向くことができない人間のほうが多いであろう場所での引き換えのみで、しかも普通は店頭配布物に使うような代物。本当に感謝があるようには思えない。
評価点
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各勢力の垣根を越えた掛け合いもあり、恋姫†無双らしさはきちんと出てはいる。
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過去作で目立たなかったキャラにスポットを当てた。
総評
発売後に各種ニュースブログやゲームブログがエロが無いので騒いでると強調したせいで各所が荒れたが、実際には固有イベントが無いことが問題となっていたのである。クソゲーオブザイヤーinエロゲー板でも、これに便乗したお客さんが選評を出したせいで、提出内容がおかしくなっている。
巷の評価としては、テックジャイアンの俺ゲーグランプリ2010で2位に選ばれており、満足した人も多かったのは事実である。実際、まともな扱いをされたキャラのファンからは好意的な評価も少なくない。
一方で、冷遇されたキャラのファンにとっては擁護できないのも事実であり、これが本作が黒歴史ゲー判定な所以でもある。愛紗(関羽)がハブられたことから「関欠編」、出来の悪さから「萌少伝」などと揶揄されたりもした。
結論としては、一部キャラの冷遇こそ際立ってはいるものの、ゲーム内容としてはクソゲーというほどではない。せいぜい「ユーザーの希望に添えなかったFD」「一部キャラのファンにとってはガッカリゲー」「修羅の国が誇る一線級のクソゲーとは渡り合えない」という評価にとどまる。
もっとも、事前の広報や事後の対応のまずさというゲーム以外の部分で心証を余計に悪くした感は否めず、さらにはパッチ等で補完することも期待できないため、人気シリーズの完結編としては立つ鳥後を濁す結果となった。
その後
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アダルトゲームとしては出ていないものの、ブラウザゲーや業務用対戦格闘などの関連商品がしばらく出続けていた。
しかし格闘ゲームの方は基板自体出回りが少なく稼働しているのが13件という低さだった。さらにゲーム自体もっさりとしていて評判が悪く撤去され知名度が低い。
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また、2011年には「Baseson10周年記念作品」と名打って時代劇の主人公達をモデルにしたヒロインが活躍する「あっぱれ!天下御免」が発売。さらに水滸伝をモチーフにした画集「幻想乙女」が発売された。
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ちなみに姉妹ブランドであるNomadもアーサー王物語をモチーフにした「Knight Carnival!」を2010年に発売している。