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燃える!お兄さん - (2012/08/15 (水) 19:45:02) の編集履歴(バックアップ)
燃える!お兄さん
【もえる おにいさん】
ジャンル
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横スクロールアクション
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対応機種
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ファミリーコンピュータ
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発売元
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東宝
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開発元
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アドバンスコミュニケーション
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発売日
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1989年8月8日
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分類
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クソゲー判定
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ポイント
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原作ファンにとってはバカゲーかも
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概要
当時『週刊少年ジャンプ』で連載されていたギャグ漫画『燃える! お兄さん』をゲーム化したもの。主人公・ケンイチの妹である雪絵を誘拐し、「ロリコニア」なるエネルギーを手に入れ、世界征服を企む悪の親玉「ドラ・ゴン」を倒すのが目的。ドラ・ゴンの配下である「ホラフクジン」が持つ「リュウのンタマ」を5つ揃えてドラ・ゴンに挑むという流れである。全6面+ラスボス。
十字キー+2ボタン(攻撃、ジャンプ)で操作。
ステージ中に出現する敵を倒すと回復アイテム、または「吹き出し」が出現する。「吹き出し」を取ることによって、「吹き出し攻撃」が出来るようになる。セレクトボタンを押すと現在ストックしている吹き出しの種類が切り替わり、攻撃ボタンを押すと吹き出しが発射される。飛び道具である「あうっ」、地を這う飛び道具「ギュー!」、足場になる「ダン」、画面上の敵を全滅させる「ドン!」、プレイヤーの周辺を回転する「マモレ!」の全5種類がある。
問題点
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オープニングでは「ケンイチの父の憲吉が、借金のカタに雪絵をバクチの景品にしてしまったがために、ドラ・ゴンとの丁半博打をする羽目になる」という場面から始まる。
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負ければ雪絵がさらわれてゲーム本編に入れるのだが、勝ってしまうとゲームが続かない、という事で何とゲームオーバーになってしまう。
博打なので運が悪いといつまで経ってもゲーム本編をプレイ出来ない。
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しかもその際「もちろん勝ったのはゲーマーのキミが悪いのであって東宝は悪くないのだ」と腹の立つナレーションが入る始末。完全にプレイヤーを馬鹿にしにかかっている、ゲームの完成度もそこそこに原作感を出そうとしたが故に不快感はさらに増している。
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ゲームバランスも極めて劣悪である。敵は画面左右から無限に出現する。配置などは一切考えられておらず、「垂れ流し」に近い。
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ステージ途中にはミニゲームとしてインベーダーゲーム、横スクロールレースゲーム、腕立て伏せ、的当てがある面もある。
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ミスしてもペナルティは無いが、やった所で得られるものは得点のみ。このゲームはいくら得点を稼いでもメリットは無い。
普通なら体力回復、体力上限アップなどのメリットがあっても良さそうなものだが…
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3面、5面、6面ではケンイチに代わり、それぞれロッキー、火堂、不知火を操作する事になるが、吹き出しの「あうっ」が「ジャナイ」「ダー!」「フッ」に変わるのみである。
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ベタ塗りの背景が多く、当時を考えてもグラフィックはかなり稚拙。
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登場する敵も、灰色のゴミ袋のようなものに目と口が付いた1面ボス「ホッテケ・チャン」、『ファンタジーゾーン』の自機「オパオパ」を茶色にしたようなもの、地面の穴から出てきてこっちに突っ込んでくる背の低い白い恐竜のようなものなど、原作とは関係が無い上に意味不明なものばかりである。
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1面スタート時には「わからないのだ」、5面スタート時には「ふざけんじゃねー!」というメッセージが画面上部に出るが、これらのメッセージは上記の問題点を味わったプレイヤーの心境を端的に表現していると言える。
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ドラ・ゴンとの決戦の前には、特訓と称したミニゲームが火堂、ロッキー、不知火に課される。ドラ・ゴンとの戦いはRPG方式で、何故か『ドラゴンクエストIII~そして伝説へ~』風の戦闘画面になる。
ドラ・ゴンとの戦いは・・・(ネタバレ注意)
ドラ・ゴンには普通に攻撃しても1ケタのダメージしか与えられない。ではどうするのかというと、ケンイチが今まで手に入れた「ンタマ」を使うと、風呂敷、腹巻きといったものが出てくる。5つ全て使うと、ケンイチが「おにーさんマン」に変身し、4ケタのダメージを与えられるようになる。3回攻撃するとドラ・ゴンを倒せる。すなわちケンイチ以外の3人は役立たずである。決戦前のミニゲームで勝っているとHPが上がるのだが、結局はケンイチしか役に立たないので意味が無い。要するにこのゲームでミニゲームをやる意味は全く無い。ちなみに、ドラ・ゴンの正体は1面の道中で次々と湧いて出てくる野良アヒルのダック・ニコルソン。
評価点
原作キャラの顔グラフィックはまずまずの出来。ロッキーを操作する3面で流れるBGMは良曲と言える。
総評
一応漫画内の主要キャラは出ているが、個性的な彼らの特徴を生かしているとは言い難い。原作のファンであったとしても楽しめるかどうかはかなり疑問である。
その後の後日談
その1年後、原作の「用務員差別発言」が問題となり、(当時黄金時代の)『ジャンプ』を回収に至らしめたのである。後々ネットが普及した頃にこの事件は再び人々の目に触れることとなり、「用務員」が「校務員」と改められるきっかけを作ることになった。
その後原作の連載は「ファンタジックお兄さん編」で打ち切り同然の終わり方の果てに、『燃える! お兄さん2』として仕切り直すも、落とした信用と人気を取り戻す事はできず20週で打ち切られた。
余談
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海外版はグラフィックやストーリー等が大幅に差し替えられ『Circus Caper』という名で発売されている。
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ちなみに用務員問題の回が掲載されたジャンプを送るとボールペンが貰えたそうである。