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ゴミ箱 -GOMIBAKO- - (2011/03/14 (月) 15:31:56) の編集履歴(バックアップ)
ゴミ箱 -GOMIBAKO-
【ごみばこ】
ジャンル
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ゴミ処理アクションパズル
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対応機種
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プレイステーション3(PlayStation Store)
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メディア
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ダウンロード専売ソフト
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発売・開発元
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ソニー・コンピュータエンタテインメント
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発売日
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2009年3月19日
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定価
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1,500円
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分類
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不安定ゲー判定
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ポイント
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徹底された難しさと理不尽な物理演算
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概要
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次から次へと大量に運ばれてくるゴミを、ゴミ箱の中で壊したり燃やしたり腐らせたり、工夫しながら処理していくパズルアクションゲーム。ステージをクリアするごとにどんどん規模が大きくなっていくゴミの数々を、果たしてあなたは処理しきれるか。
評価点
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ルールが分かりやすい。
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無傷のゴミが3回ゴミ箱の外へ出てしまったらゲームオーバーというシンプルなルール。
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硬いゴミ同士は勢いよく叩きつけて(スマッシュして)壊し、ゴミ箱を揺すって破片を整理、ゴミ箱内のスペースを有効活用していく。
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音楽がとても良い。
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パズルゲームにしては非常にノリノリなBGM。プレイヤーのモチベーションを保ってくれる。
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ゴミの種類が豊富でユニーク。
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ステージが進むにつれてゴミ箱の容積が飛躍的に増大していき、ゴミも超巨大なものになる。ある種バカゲー的な雰囲気も持つ。
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小さいものは鉛筆から、大きいものは惑星規模の物まで。
難点
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圧倒的なまでの難しさ。
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「SWEETS・MAINDISH・HELL」の3段階の難易度があるが、それぞれ「難しい・とても難しい・地獄そのもの」と言っても良い難しさ。MAINDISHでも初見では100回以上やり直すことになるほど難しい。HELLに至ってはゴミの量が多すぎて捌き切れないため、「ゴミを傷つけつつゴミ箱の外に弾き出す」という皮肉な攻略法が要求される。
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ゲームを面白くするためには試作品をひたすらやりこんで少しずつ調整していく作業が必要だが、あまりにやりこみすぎると難易度の感覚が麻痺してしまい、高難度が普通だと感じてしまうことがある。開発チームやテストプレイヤーの人数が少ないと往々にして起こることだが、この『ゴミ箱』はその典型ではないかと思われる。
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物理演算の理不尽さと不具合。
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ゴミ箱を揺らしてゴミの破片を最適化する際、空中にゴミが留まってなかなか落ちないことがよくある。
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ゴミを砕くにはゴミ同士を勢いよく叩きつける必要があるが、まれに叩きつけたことにならずヒビすら入らないことがある。
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やわらかいものが何もかもゴムのように跳ねる。雲やイカがゴミ箱の底から大ジャンプして外に出てしまい、ミスになることもある。
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ゴミ箱には奥行きがあるが、プレイヤーが置くゴミは奥行き位置を決定できない。
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視点変更も出来ないため、小さなゴミが置ける穴が出来ても把握できないことがある。
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他、不親切な要素。
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ゴミが溜まってくると、NEXTゴミが完全に画面外に出てしまい、ゴミの振ってくる位置を調整しづらくなる。ゴミが溢れかえってピンチになるほど見づらい。
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攻略の途中経過がセーブできない。途中でやめればまたStage1から。HELLともなると、1つのステージの攻略に数時間かかることも。
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キーコンフィグ不可。叩きつけが↑キーに割り当てられているため、ゴミを左右に動かすときに誤爆しやすい(叩きつけは△ボタンでも出来る)。
総評
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難易度が高いだけだったのなら、発想のよさや奇抜さやまとめて一気にゴミを処理する爽快感などで評価に値するゲームになっていたかもしれない。だが、そこに不完全な物理演算の理不尽さが加わり、ぶち壊しになってしまっている。
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詰め将棋のような正確性で処理していかないとクリアできないバランスにもかかわらず、大雑把な仕様や不具合に邪魔されて上手く処理できないことがあり、イライラ感が募りやすい。
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だが不思議な中毒性があり、文句を言いながらもやり続けてしまうのは、リプレイのしやすさや簡単な操作、良質なBGMゆえだろうか。色々と惜しい部分がある作品。
その後
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およそ4ヵ月後の2009年7月16日に、100円で3プレイの課金制ゴミ箱『100円ゴミ箱』が配信開始。
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難しいと評判だった『ゴミ箱』と比べるとかなり難易度が低くなっており、本当に誰でも気軽に遊べるレベルに。
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『100円ゴミ箱』で特定のモードをクリアすると『ゴミ箱』で使える鋼のゴミ箱がもらえる(『ゴミ箱』本編でも入手可能だが、取得条件はHELLクリア)。
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簡単に入手できる鋼のゴミ箱により『ゴミ箱』の難易度も低下した。