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美味しんぼ 究極のメニュー三本勝負 - (2011/06/22 (水) 10:46:55) の編集履歴(バックアップ)


美味しんぼ 究極のメニュー三本勝負

【おいしんぼ きゅうきょくのめにゅーさんぼんしょうぶ】

ジャンル アドベンチャー
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 新正工業、バンダイ
開発元 トーセ
発売日 1989年7月25日
分類 クソゲー判定
ポイント 変な選択肢
変な行動
人によってはバカゲー止まり

概要

すれ違いにより対立していた山岡士郎・海原雄山の親子が究極の味を競い合う
小学館刊「ビッグコミックスピリッツ」にて現在も連載中の人気グルメ漫画をゲーム化した…つもりの何か。
主人公・山岡士郎の狂った行動が凄まじく、ぶっ飛んだ選択肢と理不尽なバッドエンドの数々は未だ語り種(その時の絵は一つしかないが)。

問題点

  • 特に有名な迷シーンとして、以下のものがある。
    アンキモ(アンコウの肝)の情報を得るべく、閉まっている料理屋をこっそり覗こうとする山岡。
    そこへ彼を不審者と勘違いした警官が登場するのだが、対して現れる選択肢がADVにも関わらず…と言うか美味しんぼにも関わらず、「たたかう」「にげる」「じゅもん」というもの。
    • この中で「じゅもん」を選ぶと、山岡が「アンキモアンキモアンキモ……」とたわ言を発し、警察に捕まってゲームオーバーになってしまう。
    • 「たたかう」を選ぶと山岡の攻撃は当たらないうえ、逆に警官の反撃で10000のダメージ(=即死)を受けることになり、やはりゲームオーバー。
  • アンキモを題材にした回は原作1巻やTVアニメ第1話にも登場するが、料理屋を覗いたり、警官に追われたり、怪しい呪文を唱えたりする描写は(当然ながら)一切ない。
    そもそも原作ではアンキモの存在と美味しさを知っていたから「病的なフォアグラより美味い物がある!」と啖呵を切ったのであり、「フォアグラより美味い物がある!」と言ってから「フォアグラより美味しい物…冬の物ばかりなんだよなぁ…どうしよう?」と言うのは単なる馬鹿以外の何物でもない。
  • アンコウを入手すべく、海にむかう、酒をかけるとおいしいというので、酒を持ってきたから、げんぞうが酒をちょっとだけくれという→何回かあげたら、「酒が無くなりアンキモどころじゃありませんね」→ゲームオーバー
    • いいえを数回やっても、気がのらなくなって次の日になり何回かやってると約束の日で間に合わなくゲームオーバー
    • ちなみに、このアンコウ…宇宙人か何かにしかみえないので、怖い。
  • 苦労の末アンコウを入手し調理するのだが、原作一巻を持っている本職の料理人でもないと到底わからない選択肢は必見。
    • (例)アンコウを殴る→腕の骨が折れてゲームオーバー
      アンコウを滅多切り→どこがアンキモかわからなくなってゲームオーバー
      アンコウを捨てる→もはや説明不要。「やまおかは、とつぜん、よのなかがイヤになってしまったようです」の迷セリフが流れてゲームオーバー
    • 一応、栗田にアンキモの作り方を説明しているシーンはある。
      が、資料室でアンコウを獲れる場所を調べ、小料理屋での例のイベントをこなすまでの間と、タイミングがシビア。
      必須ポイントでもないため、気がつかずに話を進めてしまう人も多いだろう。
      • その後、そのアンキモをどうするかというのが選択肢であるが、もちろんその中の数個はゲームオーバーへの選択肢である。
  • めげずにアンキモ編をクリアしても、まだまだ終わらない。
    • 三章はゲーム版オリジナルのラーメンの章だが…
      いろいろなラーメン店に行ってケチつけたり、自ら良質の材料を見つけラーメンを作るといった内容で原作の冷やし中華の回の内容と似ている。
      • ちなみに、冷やし中華はかなり後のエピソードであり、コピーというわけではない。
    • ちなみに、ラーメンを作った時点でスタッフロールも無しにゲームは終了。「お わ り」と書かれたのれんを背景に山岡と栗田が映っている一枚絵が表示されるだけ。タイトルに「三本勝負」とあるが、海原雄山との「究極のメニューVS至高のメニュー」といった対決場面は一切無い。唯一勝負がありそうな三章でも、雄山はラーメンを作らずツンデレして帰っていくだけである。雄山との直接対決を期待していたであろうプレイヤーに肩透かしを喰らわせる格好に…。
      • この章でも再び警官が現れ、「じゅもん」のバリエーションも
        「ナンダト」「イヤソノ」「オレハヤマオカ」の3つに増えている。
  • このゲームの価値は、20年以上も前にキャラゲー=クズという図式を打ち立てた事、さらにはそれだけの間まったく進歩の見えないバンダイ(現バンナム)とトーセの不甲斐なさの一端を垣間見れる点にあると言えよう。
  • BGMは何故か、クラシックの音楽がある(例でいえば、「エリーゼ」等)。

興味が湧いた人はここをどうぞ、ただしニコニコ入会が必要。

余談

  • 余談ではあるが、かつて「月刊少年ジャンプ」にて「われらホビーズ ファミコンゼミナール」というファミコンゲームをパロディにした漫画があったが、よりにもよってこのソフトを題材にした話があったりする(さすがにタイトルの一部に伏字が付いていたが。ちなみに同様にネタにされたソフトとしては「AKIRA」がある)。同じ一ツ橋グループとはいえ、大丈夫だったのか…。