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ニンジャコマンドー - (2011/09/26 (月) 15:28:20) の編集履歴(バックアップ)
ニンジャコマンドー
【にんじゃコマンドー】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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アーケード(MVS)
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発売・開発元
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アルファ電子
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稼働開始日
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1992年
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分類
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ゲームバランスが不安定 バカゲー判定 ※一覧では前者として扱う
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ポイント
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爆烈究極拳 歴史を守った? しんぱい ごむよう! みねうちで ござる!
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概要
『ニンジャコンバット』に続くアルファ電子のニンジャシリーズ第二弾。ただし物語的な繋がりは無く、ベルトスクロールアクションだった前作と違い、任意縦スクロールシューティングとなっている。また特徴として、シューティングゲームとしては初めて「コマンド必殺技」を導入している。その必殺技が問題なのだが。ライフ残機併用制。
ストーリー
マルスコーポレーションがタイムマシーンを使い歴史を操ろうと企んでいる。ニンジャコマンドーの3人はマルスコーポレーションからタイムマシーンを奪い、歴史を守る命令を受けた。
キャラクター
プレイヤーキャラクターは通常攻撃、緊急回避(高速移動)、忍法(体力消費のボム)、3種類のコマンド技をそれぞれ持つ。また通常攻撃は連射速度によりパワーアップする。コマンド技は一旦連射を止めてから入力しないと出ない。また落ちている巻物を3つ集めると一定時間動物に変身して無敵になる。
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ジョー・タイガー
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ニンジャコマンドーのリーダーらしきアメリカ人でポスター等でも真ん中。3人の中では落ち着いた性格。ゆえに地味。一人だけ通常攻撃が扇状に広がる。ニンジャコンバットのジョーとの関係は不明。
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「雷神の術」は3人の後ろ溜め技の中で一番使いやすい。「竜巻神拳」は自分を中心に竜巻状に広がる火の玉を放ち、全方位を攻撃できる。「ダブル竜巻神拳」はその名の通り右回りと左回りの2重に竜巻神拳を出す奥義。もっとも無理に使わなくても竜巻神拳の連発で事が足りるが。
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レイア・ドラゴン
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デモシーンで状況説明役を勤めるイギリス人の少女。デモシーンでは可愛いが、ポートレイトでは濃いメリケン顔。死ぬ時は「びじんはくめいいいい!」と(字幕で)叫ぶ。
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「紅蓮分身」は通常攻撃最大から更に連射することにより分身を生み出す。ただし分身が本体からあまり離れないため、攻撃範囲はそれほど広がらない。連射装置が無いと維持もキツイ。「ファイヤーウォール」は左右に炎の壁を作るが、射程が2キャラ分しか無い。ただし分身にも付く。「鳳凰拳」は後ろ溜め技。範囲は広いが攻撃力が低い。
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当初、紅蓮分身の所為で初心者向けキャラと思われたが、貫通能力が弱くボス戦が長期化する、溜め技を使わない限り攻撃範囲が狭く雑魚戦も苦労すると、ぶっちゃけ最弱キャラ。
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リュー・イーグル
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見た目は一番まともな忍者だが、性格は熱血気味。実は『ワールドヒーローズ』のフウマの子孫。後に出た『ADKワールド』でのプロフィールではひたすら「みねうち」が強調されている。
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本作品のバカゲー、不安定ゲーと言う評価の半分以上はコイツのせい。
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「爆烈覇王拳」は溜め時間が長く範囲も狭いと3人の中では最弱。「爆烈虚空拳」は左右に衝撃波を飛ばす。射程は画面いっぱいでファイヤーウォールより強い。「爆烈究極拳」は覇王拳を前方3方向に放つ最強奥義。
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忍法は「ぶらっくほーる」。まぁタイムマシーンが発明された未来のニンジャだからアリなのだろう。
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スパイダー
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敵キャラでマルスコーポレーションの社長(?)。でもメインコンピュータより格下扱い。
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ステージクリア毎にタイムマシーンに付いている通信機で捨て台詞を吐いてくれるが、実際に戦うのはステージ1と6だけ。なおステージ1で乗り込んだマシーンは爆発したのだが、どうやって逃げ出したのかは不明(しかも直後にタイムマシーンに工作もしているし)。ステージ6では未来戦車の爆発と共に命運が尽きる。
ゲームバランス
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使用基盤がMVSである事が前提の、横長画面の縦スクロールゲームである本作は、敵が横からワラワラ湧いてくる。
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それに対抗してプレイヤーキャラクターもコマンド技を駆使して戦う。ただし任意スクロールな為、後ろ溜め技を多用すると先に進めずタイムアップになる。
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が、レイアでは地形に隠れた敵は鳳凰拳でないと攻撃できない。ファイヤーウォールの射程も短く横からの攻撃に対しても厳しい。
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ボスの耐久力は勿論高く、ガードもする。ガードされると必殺技と忍法以外は効かない。
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例外が紅蓮分身。まぁ分身しただけで、攻撃は通常攻撃だから仕方が無い。敵を倒したときに落とすコインに限れば必殺技扱いの大コインだが。
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役立たずな忍法
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体力を消費して無敵のボムを放つのだが、使用後の無敵時間が無い為、忍法で倒しきれない体力を持った敵の体当たりを避ける事は不可能。もちろん、それ以外の雑魚と弾を消し去る事は出来るのだが。
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なお、ダメージ時の無敵も凄まじく短い為、大きい敵の体当たりは複数回当たり一発死である。一応、死亡後の復帰時ならそれなりの時間はある。
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最強の必殺技、爆烈究極拳。
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六芒星を描く難しいコマンドだからと言う考えからか、三つとも当てれば、そのまま覇王拳の3倍の威力を誇る。
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が、コマンド判定がかなり甘く、レバー9/8回転の後、逆方向に5/8回転するだけで出せてしまう。しかもコマンド受付時間中にボタンを連打すると究極拳を連射出来るため、ボスを文字通り瞬殺する事が出来る。雑魚もボスも出現した瞬間に燃え尽きる、まさに地獄絵図である。
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コマンド技(特に究極拳)を封印すればかなり難しいゲームではある。と言うかレイアだと十分難しい。
バカゲーな点
アルファ電子作品らしくバカゲーな点は大量にある。
なおステージ2から4はランダムに決まる。
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ステージ1
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マルスコーポレーションに正面突入。忍者?ニンジャです。スパイダーも待ち構えており、完全にばれている。
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タイムマシーンを奪うも調子が悪くて何処に行くか判らない、と言うかスパイダーにマシンを操られている。それでも巧く目的地に着いてしまうが。
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原始時代
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恐竜と原始人が闊歩している。ゆえに原始人はマルスコーポレーションの人造人間と断定されてしまう。もっともボスの恐竜はロボットだったが。
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ただし中ボスは巨大化もする人造人間だったため、間違いではないらしい。
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エジプト時代
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そもそもエジプト時代って何?「四大文明時代のエジプト」と言いたかったのだろうが。
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ミイラ等を倒すが、エジプトの呪いは本物でマルスコーポレーションとは一切関係なかったらしい。歴史を守った?
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一応ボスの巨大なツタンカーメンのマスクはマルスコーポレーション製だったらしい。中ボスのミイラ以外はすべてマルスコーポレーション製だったのか?道中でスパイダーが(背広のまま)現れ敵をけしかけているし。
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日本戦国時代
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敵は織田信長。リューが信長を風魔の宿敵として「まおう うつべし!」といきなり歴史改変宣言。
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信長は登場時には普通サイズで敦盛を踊っていたが、戦闘に入るといきなり巨大化。マルスコーポレイションの仕業か?やはり道中でスパイダーが現れている。
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敵を皆殺しにした後にクリアデモで、レイアが「じょせい(腰元)に てをだしたのは やりすぎじゃないの!」と言い出し、リューが「しんぱい ごむよう! みねうち でござる!」と答えている。ただし「みねうち」したのは女性だけだそうである。歴史を守った?
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三国時代
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此処からは固定ステージ。要は中国の三国志の時代。何故「日本戦国時代」と違い「中国三国時代」にしなかったのかは謎。
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ボスは呂布だが、最初から巨大。倒すと首だけになり竜に変身する。これもマルスコーポレーションの仕業か?
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第2次世界大戦
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第2次世界大戦中のドイツらしい。戦車がニンジャに蹴散らされるが、ゲームでこの突っ込みは野暮だろう。
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マルスコーポレーションが未来兵器を持ち込んでいるとの予想に対し、実際にはスパイダーの乗るボスのみが未来戦車だった。他は見た目を誤魔化しているのか?
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未来マルスコーポレーション
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我々から見れば未来だろうが、プレイヤーキャラクターから見れば現代のはずだが。
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歴史改変を阻止(?)したもののマルスコーポレーションを潰さないと同じ事の繰り返しだと気付いて未来に戻ってきた。最初から気付け。
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所謂ボスラッシュ。2-5面のボスと雑魚、つまり呂布も現れる為、総てマルスコーポレーションの人造人間だったと言うのも嘘ではないらしい。でも日本戦国時代の信長達は出ない。
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メインコンピュータを破壊してエンディング。夕日をバックに3人(のシルエット)が走るだけだが。
総評
アルファ電子を代表するバカゲーの一つ。トンチキな台詞はニコニコ動画等でも未だネタにされている。ゲームバランスは酷いが、逆に(ヘタレゲーマーが)爆烈究極拳で爽快感を味わうゲームとしての地位を獲得した。
余談
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PS2ソフト『ADK魂』にニンジャコンバット等と共に収録されているのは勿論、カルト的な人気を誇ったためかバーチャルコンソールでの配信までされている。
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『ワールドヒーローズ2JET』でフウマが爆裂究極拳を覚えたが、烈の時が違う所為かとても弱い。もっとも本作品の技そのままだと「連射可能でガード不可能の隙無し3WAY飛び道具」となってしまうが。一応企画段階では「連射不可能でガード可能な隙有り3WAY飛び道具」だったらしいが、それでもヤバくて没になったそうだ。ただし『PERFECT』ではゲージマックス時に、これに似たものに変化するようになった。
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ゲーメストの読者コーナー担当が本作品のファンで、人気の割には(ネタとして)何度も取り上げられている。
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SNKプレイモアの作品『どきどき魔女神判2』では前作であるニンジャコンバットが人気作品という設定があるが、そのアニメ版の作画崩壊した話の内容が「エジプト時代」など本作を匂わせるものとなっている(どき魔女のプロデューサーは元ADK社員)。