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北斗の拳6 激闘伝承拳 覇王への道 - (2013/03/09 (土) 16:10:47) の編集履歴(バックアップ)


北斗の拳6 激闘伝承拳 覇王への道

【ほくとのけんしっくす げきとうでんしょうけん はおうへのみち】

ジャンル 格闘アクションゲーム

対応機種 スーパーファミコン
発売元 東映動画
開発元 ショウエイシステム
オフィス恒環
発売日 1992年11月20日
価格 8,900円(税抜)
分類 クソゲー判定
ポイント 世紀末クソゲー伝説6作目
しゃがみてぇ!」byラオウ(とハート様)
北斗の拳シリーズリンク

概要

もはや知らない人の方が少ないであろう人気漫画&アニメ『北斗の拳』を題材にした格闘アクションゲーム。内容はアタタタタ。
プレイヤーはケンシロウ、ハート、レイ、サウザー、ファルコ、黒夜叉、ラオウ、カイオウの8人の中から使用キャラクターを選び、残る7人を順番に撃破してクリアを目指す。同キャラ対戦は無い。

十字キー左右で移動及びガード、下でしゃがみ、上でジャンプという操作は一般的な格闘ゲームと共通。Yボタンでパンチ、Bボタンでキック、Xボタンで対空攻撃、Rボタン溜め→放しで特殊技、体力ゲージ下の奥義ゲージが溜まるとLボタンで奥義が出る。

制限時間の概念は無く、どちらかが1本取った時点でそのステージは終了となる。

ゲームレベルとコンテニュー回数は設定が可能。ノーコンテニューでクリアすると最後に隠しボスが出現する。

特徴

当時の格ゲーブームを反映してか、本作は格闘アクションゲームとなっている。原作を反映してか、ハートには中段攻撃が無効、ケンシロウの奥義「無想転生」がカイオウに通用しなかったり、レイの奥義「朱雀展翔」(本当は「断己相殺拳」)が、ラオウに通用しなかったりする。

  • シン、トキといった人気キャラを差し置いて、何故か黒夜叉がいる。これに限らずショウエイシステム製北斗ゲーは黒夜叉をメインに持ってきたがるのは何故だ。
  • また、ラオウにはしゃがみ動作がない。説明書にも「拳王はひざをつかないので、しゃがみはありません」と注意書きがされているほどである。
    • 確かに原作で「拳王は決してひざなど地につかぬ~!」という台詞を本人が言っているが、これは引き分けて膝を地に付けたケンシロウに対しての意地の一言であり、本作の様に膝がつけないわけでは決してない
    • なお、ハートも見た目通りしゃがむ事が出来ない。実はこの仕様が後述するとんでも無い問題点につながっている。

問題点

本作のゲームバランスはとにかく劣悪である。対戦ツールとしても機能していない。

  • まず、本作にはしゃがみガードという概念が存在しない。よって下段技はガード不能である。また、投げ技も無い。
  • 敵の攻撃をガードしても、ガード音もガードエフェクトも無いので、ガードしているのか当たっていないのか分からない。
  • ラオウとハートは上述のようにしゃがめない。しゃがめないという事は下段技も無いので、上段技で戦うしかない。つまり相手に画面端で立ちガードをされると、ガードを崩す手段が無く、一切ダメージを与える事が出来ないので詰む。
    • 原作を再現した為に、体力満タンのサウザーには全ての通常技が無効だったり、カイオウの暗琉天破が黒夜叉には効かなかったり、ケンシロウの無想転生がカイオウには効かなかったりという仕様がある。でもこれって格闘ゲームとしてはどうなんだろうか。
      • ……まぁ、このゲームでまともな対戦をしたいという奇特な方は少ないだろうから、これはこれでいいのかもしれないが。

そもそも、本作は左右への移動速度の遅さに比べて、ジャンプは異様なほど高く、そして速い。必然的にジャンプ攻撃を主体とした立ちまわりになる。

  • また、東映のゲーム全般に言える事だが、パンチやキックの当たり判定も曖昧で、どういう間合いで当たるのかよく分からない。対空攻撃は出が遅すぎて全く使い物にならない。
  • 本作の技及び奥義はボタン1つで出せる仕様である。好意的に解釈すれば、コマンド入力が苦手な格闘アクションゲーム初心者への配慮とも取れるが、真相はショウエイシステムの技術力不足によるものだと思われる(実際、次回作では、コマンド入力に大問題が発生している)。
    • しかも全キャラ共通して「技」は1つ「奥義」は2つしかない。格ゲーとしては余りに少なすぎる。

評価点

  • グラフィックはSFCとしてはまずまず。各キャラの奥義もそれなりに再現されている。BGMも忙しすぎるゲーム展開のせいでゆっくり聴く暇が無いが悪くは無い。背景の描きこみは中々に凝っており、特に聖帝十字陵の出来がよい。
  • 対戦前と勝利後に流れる、敵のセリフのバリエーションは非常に多彩。これでゲームの出来が良ければ全キャラ分確認しようとする気にもなれるのだが…。
  • 東映動画にしてはゲームバランスを犠牲にしてまで原作を再現したという点は評価できなくもない。最もその拘りを何故過去の作品でやろうとしなかったのかという疑念が沸くが。

上述のようなシステム及びゲームバランスにより、対戦ツールとしては勿論、1人プレイの格闘アクションゲームとしても機能していない。やはりショウエイシステムに格闘アクションゲームを製作するノウハウは無かったようである。そして次回作では、また別の問題点が発生した。