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新入社員とおるくん - (2011/10/15 (土) 10:27:45) の編集履歴(バックアップ)


新入社員とおる君

【しんにゅうしゃいんとおるくん】

ジャンル アクション
対応機種 アーケード
発売・開発元 コナミ
稼働開始日 1984年
分類 バカゲー判定
ポイント どこでもヘッドバット

概要

「トウキョウショウジ」の新入社員である「とおるくん」が、愛しの彼女「みゆきちゃん」へ会いに行くために残業を抜け出す」という設定のアクションゲーム。全5面。

4方向レバー+2ボタン(扉の開閉&物を取る&物の投げつけ、ヘッドバット)で操作。

追いかけてくる敵キャラをかわしつつ、ステージ内にあるハートを規定数集めると、扉が開き、廊下を経由して次のステージへと進める。

変な点

本作は実際にやってみるとドットイート型の固定画面アクションを人間型キャラでやってみたようなもので、ゲームシステムそのものまで変とは言えないところもある。しかし、文章で説明するとやはり不条理極まりないゲームである。追いかけてくる敵キャラは全員ヘッドバットで一定時間足止めが可能。また、悪山課長、掃除屋さん、コックさん、ダンスの教師、警備員と、とおるくんは実に様々な人に追いかけられる。一体この会社で何をやらかしたのだろうか。

  • 一応、ゲームに登場する男性全員がみゆきちゃんを、女性全員がとおるくんを狙っており、早い話が手っ取り早く恋のライバルを蹴落とすために(後者の場合はあわよくばとおるくんと恋仲になることも含まれる)とおるくんの妨害をしてくるという設定である。

なお、ステージとステージの間は廊下を経由して移動する。廊下でも掃除係さんが追いかけてくる。捕まると当然ミス。

1面…オフィス

  • 席から立ち上がっていると、悪山課長が怒っておいかけてくる。
    • ハートは社員が座っているイスにあるので、ハートを取るには座っている社員をレバー左右で出るヒップアタックでイスから落とさなければならない。

2面…更衣室

  • 悪山課長、掃除係さん、コックさんが追いかけてくる。ハートはガラスの器に入っており、3度ヘッドバットしないと取れない。本作の最難関面と言える。3箇所カゴがあり、それぞれ3つずつボールが入っていて、当てると一定時間足止めが可能。

3面…食堂

  • 悪山課長、コックさん2人から逃げつつ、床にあるハートを回収していく。3箇所カゴがあり、それぞれ3つずつ肉が入っており、当てると一定時間足止めが可能。こちらに向かって肉を投げつけてくるコックもいる。

4面…ダンススクール

  • 悪山課長、ダンスの女教師から逃げつつ、床にあるハートを回収していく。中央に多数ダンサーがいるが、触れても一定時間動けなくなるだけでミスにはならない。

5面…中庭

  • 悪山課長はここまで来るともう追いかけてこない。代わりに警備員3人がとおる君を追いかけてくる。地面にあるハートを回収し、画面上部で待っているみゆきちゃんの所に行けば1周クリア。

問題点

ゲームの難易度は高い。敵を足止めするとおるくんのヘッドバットは、至近距離にしか当たり判定が無く、判定が出ている時間も短いので非常に使いづらく、当てるにはかなりの熟練を要する。

評価点

ステージBGMが非常に軽快。ステージ1、ステージ4では、それぞれビートルズの楽曲「ア・ハード・デイズ・ナイト」「ツイスト・アンド・シャウト」がアレンジされたものが用いられている(JASRACの許諾は取っている)。

余談

  • 本作のネーミングは後に『熱血硬派くにおくん』に影響を与えたと言われている。
  • 海外版では高校生が教師の妨害をかわして授業を抜け出す『Mikie』というゲームになっている。実はこちらが本筋で、日本でも学校の教室という舞台であったが、発売当時は校内暴力が多発した社会事情から会社内に変更になった。机の配置や、更衣室にバスケットボールやサッカーボールがある事などを見ると、明らかに会社ではなく教室をモチーフにしているのが分かる。
  • あまり知られていないが、SG-1000/SC-3000に移植されている。何故これを移植したのかは疑問だが…。
  • 『Mikie』にはまた別のバージョンがあり、こちらでは頭突きの代わりに大声でお邪魔キャラを足止めし、ミスアクションが白目むいてもがくものから土下座に変わっている。暴力描写に配慮したものとされている。