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メダルオブオナー - (2011/11/23 (水) 03:56:53) の編集履歴(バックアップ)
メダルオブオナー (2010)
【めだるおぶおなー】
ジャンル
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FPS
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対応機種
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PS3/XBOX360/Win XP,7
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発売元
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エレクトロニックアーツ
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開発元
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DICE
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定価
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PS3/XBOX360 7665円 Win 6980円
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発売日
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2010年10月21日
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分類
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賛否両論ゲー判定
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ポイント
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メダルオブオナーという名前の何か BF3の犠牲になったのだ
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備考
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概要
メダルオブオナーシリーズ最新作。舞台を第二次世界大戦から現代へと舞台を移している。
Tier 1と言われる米軍の中でも精鋭の兵士達の実際あった戦いを描いている。
開発チームにBFシリーズで有名なDICEチームが加わっている。
アフガニスタンの危険な戦場で特殊に任務を遂行する身を置くTier 1オペレータ達。
彼ら真の愛国者達の知られざる戦いが今語られる。
特徴
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FrostByte 2エンジンで描かれる美麗な戦場。
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アフガンの荒涼とした地形を昼夜共に最高とは言わずともリアルに描きつつも、マシンに負荷を掛けずスムーズに遊べる点は評価すべき点である。
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開発元とゲームエンジンはシングルキャンペーンとマルチプレイで異なる。
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シングルキャンペーンの開発元はDanger Close(EA Los Angeles)、マルチプレイの開発元はEA Digital Illusions CEとなっており、シングルゲームエンジンにはUnreal Engine 3を使用、マルチプレイのゲームエンジンにはFrostbite Engineを使用している。
不満点
シングルプレイ
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少ないボリューム。半日もあればクリアできてしまう。
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旧作とはあまりにもかけ離れた作風。
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旧シリーズではプレイヤー単独でナチスの潜水艦基地に単独で潜入に破壊工作を行って大立ち回りを行いながら脱出したり、少ない味方たちでジャングルの四方からなだれ込んでくる日本兵達をなぎ倒す等『戦場の英雄』というテイストで描かれていた。
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これに対して本作は、戦場におけるリアルな一兵士の視点を目指した作品として作られた。特殊作戦という性質上日のあたらず、対テロという明快かつ大きな最終目標がない非正規戦闘を描いた事による弊害が生じている。よく言えば硬派だが、悪く言えば地味。
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過剰ななスクリプト演出
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旧作はスクリプトを多用している物の、映画的な演出としての一環として効果的に使われているものの、ある程度の操作の自由度は保障されていた。
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本作の場合は事ある毎に特定の操作を要求される場面がある為に作業感が強い。
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引き合いにだされるCOD:MWリーズと比較して、似ているのだがインパクトがない。
マルチプレイ
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マップは少し走るだけで端にいける程狭い。チームデスマッチでは混戦になりがちで復活した瞬間に無防備な所を敵に突かれるのもしばしば。更に悪い事にリスポン地点固定ゆえに待ち伏せを受けやすい。
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また視界が開けたマップが多いので初期はスナイパーによる待ち伏せが猛威を振るった。マップの中央には迂闊に出ることが出来ない。
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これを受けてアップグレードで武器の命中率が全体的に下がった。しかし・・・敵を殺し辛くなってしまう弊害が生じた。
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練られていないマルチルール
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Team Assault。チームデスマッチのことである。マップの狭さが災いして、篭り有利な事と併せて有利な地形に集団で占領されると敵は的のような状態である。地形破壊が同じFrostByteを使ったBFシリーズ程ない分それが顕著。
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Combat Missionモード。攻撃側と守備側に別れ、攻撃側は目標を達成することで試合を進行させ、守備側は敵を食い止め目標・陣地を守るのが目的。
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早い話がBFBCシリーズで導入されたラッシュモードとほぼ同じである。基本守りが有利なのもラッシュモードと一緒と欠点すらも同様。
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一部マップでは乗り物が登場する時点でもうBFじゃねぇかという声も上がっている。
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シングルとマルチプレイの操作体系が別物。シングルで出来たスライディングなどが出来ず、体を傾けての覗き込みのコマンドも使えない。
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CODのキルストリーク(連続キル)の代わりに敵を倒すと支援ポイントを入手でき、量に応じてUAVやミサイルなどの支援を呼べる。弊害としてポイントさえあれば呼び放題なので、負けてる方はムザムザ敵に支援ポイントを献上して更に殺されるという悲惨な状況になりがち。
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シングル同様新鮮味がない。
BFやCODに掘り尽くされたネタを再活用にしてるに過ぎないとしか感じれない。
その他
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予約限定のリミテッド版(海外限定)にはBF3のβテスト参加権が同梱されていた。BF3のベータテストを釣り餌にした売り方も旧来のファンから反感を買っている。
余談
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登場勢力にターリバーンが登場すると言うことで、マルチプレイでプレイヤーがアメリカ兵を殺害できると言うことから米軍や遺族、関係国から批判を受けた。
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米軍の要請で基地内のゲームショップでは販売を禁止する要請が出された。ちなみにCOD:MW3などは普通に販売されている。
評価
結論から言うと、特筆すべき点がない物のゲーム自体の出来は及第点ではある。
だが、今までのメダルオブオナーとは毛色が違いすぎる上に、内容の中途半端さも否めない。
対抗馬のCOD:MWシリーズと比較してもシングルやマルチの出来でも見劣りしてしまい、辛うじてグラフィックだけが勝っている状態である。
開発元であるDICEの看板作品であるBF3の叩き台代わりにしたと言われても仕方ないだろう。
メダルオブオナーを名乗らなければ、それなりの作品として評価はされただろうが名門のブランドの看板を掲げた故に辛らつな評価を浴びせられている。
予備知識なくミリタリ系のFPSをプレイしたいプレイヤーにとっては良作の域であるのかもしれない。