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ゾンビの同級生はプリンセス -不死人ディテクティブ-
【ぞんびのどうきゅうせいはぷりんせす ふしにんでぃてくてぃぶ】
ジャンル
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不死人ディテクティブADV
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対応機種
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Windows 2000/XP/Vista
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発売元
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アーベルソフトウェア
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発売日
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2011年8月26日
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定価
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通常版:8,800円(税抜き)
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レーティング
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ソフ倫:18歳未満禁止
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分類
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クソゲー判定 2011年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板大賞
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ポイント
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完全無欠の駄ゲー惨状 絶対ぇに見逃せないリンク COMING SOON
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クソゲーオブザイヤー関連作品一覧
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WARNING!!!!!!!
本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。
概要
メーカーの社長でありライターでもある故・菅野ひろゆき氏の遺作。
氏は本作の開発中に倒れ入院した為、「シナリオ担当」というより「原作者」とでもいうべき立場となる。
何者かに殺されゾンビとして蘇った主人公による探偵もの…という触れ込みだったが、その実態は…。
問題点
本作は「探偵ハイパーリンクシステム」なるものを売りとしている。
テキストを読み進めていくと文字色の違う単語が現れる事があり、これをクリックするとTIP(その単語の解説文)が表示されたり、他の登場人物の視点にザッピングできたりするという、サウンドノベル『街』などと同様のシステムである…のだが、これが問題だらけ。
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基本的に色の違う文字を見付けたら必ずクリックしないとクリアできないと思って良い。クリックせずにその人物のシナリオをそのまま読み進めると、すぐにゲームオーバーになる。
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「その視点の人物が殺されてバッドエンド」などというものではなく、突然シナリオがプツンと途切れて画面が真っ黒になってしまう。そしてそのパートを最初から読み直すか、タイトル画面に戻るかの選択を迫られるだけ。
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ザッピング先に関しても、主要キャラ間だけで視点を回していればまだ良かったものを、立ち位置がさっぱりわからないキャラや、脇役その1の様なキャラの視点にまでザッピングされる為、各キャラへの感情移入はおろか、物語の全容を把握する事すら困難となる。
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バックログ閲覧機能は有るが、バックログからザッピングする事はできない為、1度リンクを見逃すとそのパートの頭から読み直さなければならなくなる。
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既読文章のスキップ機能も有るが、ザッピングポイントをも容赦なくスキップしてしまう為使い道は無い。
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第1話はこうして全ての人物のシナリオを読む必要がある為、実質1本道のシナリオと言って良い。探偵でも推理でもない。
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前年の同社によるソフト『デュアル・エム -空の記憶-』でもそうだったが、「推理もの」として成立しえないシステムにしておきながら、なぜ探偵ゲームに拘るのか?
過去の栄光が忘れられないのだろうか?
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第2話では
スタッフが面倒になったのか、TIPは出てこなくなる。ザッピングポイントにしても各パートのラストに登場するのみとなり、「クリックすれば次のパートに進み、クリックしなければゲームオーバー」となるだけ。つまり完全な1本道シナリオである。
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だったらわざわざ単語をクリックさせず、普通に次のパートに移る様にすれば良かったのでは?それだと「ゲーム」ではなくなるが、この出来ならそちらの方がまだマシだったろうに。
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しかもこの第2話では強制ザッピングが異常な回数で起こる為、目を皿の様にして色違い単語を探し、マウスカーソルを正確に合わせて1回だけクリックする…という精密作業を強いられる事になる。
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但し、視点変更を活かした叙述トリックが使われている事にも触れておく。
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そして第3話は、数行のテキストの後に「COMING SOON」と表示され、唐突にゲームは終わってしまう。つまり全2話しか収録されていない。「全4話」と宣伝されていたはずだが…?
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1か月以上後に第3話はアドオンとして配信されたが、第2話とまったく同じザッピング方式であり、しかも悪役の設定や伏線を放り出す「打ち切りエンド」である。
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因みにこの第3話は「より本作を楽しんでいただける内容」と銘打たれていた為、あくまで「おまけ」であり、製品的には全2話で完結しているつもりらしい。そして第4話は完全に無かった事にされた。
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このメーカーでは恒例だが、ボイスも歌も入っていない。
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キャラクターデザインそのものは悪くはないが、イベントCGと立ち絵で明らかに顔の違うキャラがいる。
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後に菅野氏は一時回復した際に「心を入れ替えて面白い作品を作ろうと思う」と発言した為、本作は制作者公認の「面白くない作品」となるのだろう。
総括
売りとされた筈のシステムが全ての元凶となり、この1点だけでプレイヤーにひたすらストレスを与える存在となってしまった。これにより、本作は2011年におけるクソゲーオブザイヤーinエロゲー板大賞を受賞した。
同時受賞作となった『学園迷宮エロはぷにんぐ! ~イクぜ!性技のダンジョン攻略~?』が、クソ過ぎて笑える、ネタになるソフトだったのに対し、本作は受け手にひたすら苦痛のみを与えるという、まさにクソゲーとして好対照の存在であった。
据え置き機で言うなら、『四八(仮)』と『ダメジャー2』が同年に発売されたらこうなっていた…と言ったところだろうか?
そう言えば『四八(仮)』も制作者公認のクソゲーだった。
余談
12年9月現在、公式サイトのメイン画面のイラスト、主人公の顔の上に思いっきり「アドオン追加プログラム公開中!」のメッセージを張り付けている。
なんかもう、これだけでメーカーのやる気の無さがうかがえてしまうというものである…。