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カケフくんのジャンプ天国 スピード地獄 - (2013/01/23 (水) 08:06:14) の編集履歴(バックアップ)


カケフくんのジャンプ天国 スピード地獄

【かけふくんのじゃんぷてんごく すぴーどじごく】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 ビック東海
発売日 1988年7月22日
分類 クソゲー判定
ポイント キャラゲー屈指の難易度
極端に早いか極端に遅い主人公


概要

  • 当時の高視聴率番組「所さんのただものではない」のスピンオフ作品。主人公のカケフくんは同番組に出演していた子供タレントのこと。
  • ぽこにょっこり王国の王様の病気を治すため、カケフくんと呼ばれる主人公を操作してステージをクリアし、3日以内に薬草を採ってくるのが目的のアクションゲーム。全21ステージ。

問題点

  • 「スピード地獄」を地で行く制御困難さ。走りの初速が遅すぎ・最高速がとんでもなく速い、という極端な速度差。遅い場合は穴を飛び越えられず、速い場合は敵に激突、などといった具合で死にまくる。
    • それゆえ難易度は狂ったように高く、あの『高橋名人の冒険島』を超える超難関ソフトと称された。
  • 特定の草むらの前を高速で走ると赤もじゃの投擲アイテム「ウィッキー」が登場し、ウィッキーを装備してそのまま投げていない場合は一回だけ敵に当たってもウィッキーを失うだけで死ぬことはない(投げて手元にいない場合は1ミスとなる)。
    • が、それを逆手に取ったトラップがあり、敵の目の前でBボタンで投げてもウィッキーは敵を倒さず、そのままウィッキーを失ったカケフくんが敵に激突して1ミスになることがある。
    • また、ステージは決して左にスクロールしないため、一度ウィッキーを取り逃したらあきらめなければいけない。
  • ただでさえ難解なのに制限時間があり、3時間以内にクリアできなければ国王が死に侍従長が悲しむバッドエンドという無茶な仕様。

評価点

  • 音楽はステージに合わせて、陸上ステージでは明るかったり、地下ステージでは陰気だったり、ラストステージでは緊迫感あふれたりとバリエーションがある。
  • 当時としては珍しいマルチエンディング。クリアまでにかかった時間により6パターンに分岐する。
  • 一応このゲームは、ゲームオーバー後のコンティニューが何度でも可能。
    • その時は病気の国王が魔法でカケフくんを生き返らせるという設定。「薬草がなくてもお前の魔法でどうにかできるだろ」というツッコミをしたくなる。

総評

  • FCキャラもの作品の例に漏れず、本作もゲームバランスに難のある作品であった。むしろ他のキャラゲーと比べてもその難易度は群を抜いていたかもしれない。
  • 理想としては後に発売される『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のような、スピード感あふれるゲームを作りたかったのかもしれない。ただハードスペックといいゲームシステムといい、あまりにも時代を先取りしすぎて、空回りに終わった一本であろう。
  • 発売元のビック東海は何を狂ったか、本作発売後に「Kid Kool」のタイトルで北米版を発売。
    • 案の定、AVGNで「Kid Koolはクールじゃない」とディスられるなど評価は芳しくなかった。
  • 後に制限時間以外の本作のシステムは『Psycho Fox』や『まじかるハットのぶっとびターボ!大冒険』にも引き継がれた。