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ZONE OF THE ENDERS HD EDITION - (2013/02/15 (金) 02:32:06) の編集履歴(バックアップ)


ZONE OF THE ENDERS HD EDITION

【ぞーん おぶ えんだーず えいちでぃー えでぃしょん】※「THE」は発音しない

ジャンル ハイスピードロボットアクション



対応機種 プレイステーション3
Xbox360
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
開発元 コナミデジタルエンタテインメント(小島プロダクション)
High Voltage Software
発売日 2012年10月25日
定価 【PS3/Xbox360共通】
通常版3,980円 / 限定版8,980円 / コナミスタイル特別版9,980円
【ダウンロード版】
PS3 3,480円
Xbox360 3,600円/2,440MSP
レーティング 【PS3】CERO:D(17歳以上対象)
【Xbox360】CERO:C(15歳以上対象)
※PS3版は「MGR」体験版セットのためレーティング強化
分類 劣化移植判定
ポイント ハイスピード…?

概要

  • メタルギアシリーズを手がける「小島プロダクション」スタッフのPS2初進出作『ZONE OF THE ENDERS』と、
    その続編として隠れながらも名作の評価を得た『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』のHD移植版。720p・60fps対応を謳っていた、が…。
    • 『ANUBIS』は増補版「SPECIAL EDITION」の移植。
  • PS3版には『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』の先行ダウンロードコードが付属。同年12月13日から一般配信を開始。
    • このため、CEROのレーティングがPS3版だけ高く設定されている。本編の表現に差異は一切無い。
    • 「メタルギアシリーズの体験版セット」というのは『ZOE』とも同じである。

問題点

  • 処理落ち
    • ほぼ常時発生しており、「60fps対応」を謳っているにも関わらず、実質的にはPS2版と同等以下の20~30fps程度。
      • 単なるfps低下というわけではなく、処理落ちのせいで一定していない。オブジェクト数を減らすようにカメラを動かすなどすれば、確かに30fps以上で動く。
    • 名実共に「ハイスピードロボットアクション」として評価されていたZOEシリーズの移植には、致命的な問題点である。
      + 参考動画
  • 非HD化ムービー
    • 『ZOE』のムービーはプリレンダリング(収録済み)が多く、人間も含め全編3Dとなっているのだが、このムービーがHD化されていない。
      • ZOEパートでしか使えない人体の3Dを作り直せ、というのも酷な話だが、10年前の3Dを今の目で見るのは厳しすぎる。
      • ムービーにはロボットや建物も写っているので、ゲーム本編とムービーとで画質が激変する。HD化のありがたみを、こんな形で実感させられても困る。
    • 『ANUBIS』のムービーは2Dのアニメだが、同じくHD化なし。
      • アニメを作り直すのは、ZOEの人体3Dを作り直す以上に無茶な話なので、致し方ないところもあるだろう。
    • OPムービーには、ゲーム本編のプレイ映像と、ANUBIS本編でリアルタイムレンダリングになるムービーが挟まれているが、そこはきちんとHD EDITIONのものに差し替えてある。

評価点

  • グラフィック
    • 元々がPS2タイトルの中でも高水準であったため、720p(16:9)対応となっても、引き伸ばしは感じさせない。
    • ロボットの各所にはコーションマークが施されている。PS2では潰れて白い模様のようなものにしか見えなかったが、本作では描き直されている。
    • 『ANUBIS』のコクピット内通信グラフィックも、HD準拠で表情やコンソールの描き直しが行われている。

総評

  • 「再起動(REBOOT)」というキャッチコピーを引っさげてきたものの、その再起動を待っていた旧来のファンには不安を与え、
    「名作」「ハイスピードロボットアクション」というフレーズに惹かれた新規のファンにも期待外れであった、と言わざるを得ない出来。
  • 『ZOE』『ANUBIS』共に廉価版が発売されており、中古市場の流通数も枯渇しているわけではない。
    PS2を持っていて、トロフィー/実績目当てでなく、本当の「ハイスピード」を体感したいなら、そちらを薦める。

余談

  • 本作の開発を担当したHigh Voltage Softwareは、どうやら本作がPS3の初開発タイトルらしい。
    • 同時期にHD化が発表され、本作に先行して発売された「METAL GEAR SOLID HD EDITION」はBluepoint Gamesによる移植が公式サイトで発表され、発売後も好評を博したこととは、ある意味対照的。
  • 小島プロダクションの「HD EDITION」シリーズ発表と共に掲げられた、据置機と携帯機とでセーブデータを共有する「トランスファリング」というコンセプト。
    • 本作も、プレイステーション・ヴィータでの発売が2012年発売予定とされていたが、2013年現在、公式サイトには「発売予定」の表記も無い。