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ONE PIECE ゴーイングベースボール 海賊野球
【わんぴーす ごーいんぐべーすぼーる かいぞくやきゅう】
ジャンル
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野球アクション
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対応機種
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ゲームボーイアドバンス
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発売元
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バンダイ
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開発元
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ナウプロダクション
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発売日
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2004年3月11日
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定価
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4,800円(税抜)
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レーティング
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CERO:全年齢対象
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分類
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クソゲー判定
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ポイント
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バカすぎるCPU バントだけで優勝できる
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ONE PIECEゲームリンク
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概要
怪物的人気を誇る海賊漫画『ONE PIECE』。そのキャラクターを用いた野球ゲームである。
原作のハチャメチャな雰囲気そのままに野球ができるとあって期待度はそれなりにあったのだが、発売後はワンピースシリーズ屈指のクソゲーとして名を轟かせる羽目になってしまった。
問題点
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CPUが致命的なまでにバカ。この時点で野球が成り立っていないレベル。
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なんとバントだけで出塁でき、あろうことかそのまま点が入る。バントを繰り返すだけで大量得点のチャンス。
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どんな野球か想像できない人は以下の動画参照。
これが正しい海賊野球攻略方法だ!
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「爆発技」や「必中技」など色々用意されているが、基本全て忘れていい。バントこそ海賊野球制覇の鍵である。
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ある意味バントホームランより酷い。少なくともあちらはバントでホームランが打てる選手は限られており、バントだけで勝つのは困難。しかしこちらは止めたバットにボールを当てるだけで7割方セーフが取れる。
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「バントを封印すればまともな野球になるのでは?」と思われるかもしれないが、後述するように内野の守備がボロボロなので、内野安打でランニングホームランという信じられない現象も起こる。結局普通の野球にはならない。
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そもそも1チーム7人しかいないので、「これは野球じゃない」という意見多数。
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バントが異様に強いのもこれが原因。ショートがいないため内野の守備がスッカスカなのである。
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外野もセンターがいない。それへの対処なのかは不明だが本作でのフライの捕球率は高い。ゴロの方が捕られないというのは野球としてどうなんだ…。
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この当時の麦わら海賊団メンバーが7人しかいなかったのでそれに合わせたものと思われる。しかしそれならオリジナルキャラを2人入れて9人にするなどいくらでも方法はあったはず。
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7人野球にするならするでちゃんと調整すれば良かったが、通常の野球からセンターとショートを抜いただけの手抜きのため、こんな穴だらけの守備に。
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キャラクターのパラメーターは一見それっぽく設定されているが、実はほとんど意味がない。
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キャラクターの個性がないというのは、キャラゲーとしては致命的。
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グラフィックレベルもさほど高くない。顔グラはそこそこよくできているが、肝心のフィールド上のグラフィックがチマチマしており、イマイチ。
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ただ、この副作用でオバサンキャラの「Ms.メリークリスマス」がロリキャラに見えるという思わぬ効能あり。
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音楽もアニメ版のアレンジ(要は使い回し)が多く、そこまで評価できるものではない。雰囲気自体は悪くないのだが…。
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OPでは名曲「BON VOYAGE!」がアレンジされて使われているのだが、非常に音が軽く初期の携帯の着メロ並み。元が明るく軽めの曲調なのであまり違和感はないのが救い。
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テンポが悪い。敵は守備の際やたらともたつき、一回の打球で10~20秒ぐらい平気でかける。
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また、こちらの操作でも捕球を守備間で回していると、いつまでたっても次に進まないという妙な仕様あり。既にランナーがいる塁にボールを回すと何度でも「セーフ」と出る。
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チーム数も初期7チームと特に多くもなく、前述の通り選手も没個性なのでチームごとのアイデンティティもさほどない。
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ついでにいくらか疑問のあるチーム分けになっている。
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7人必要なので仕方のなかった面もあるだろうが、アーロンやクリーク、クロと言った序盤の強敵たちが「イーストブルーチーム」でひとまとめにされてしまっている。人数合わせのためにニャーバン兄弟・パール・チュウは登場すらしない。
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さらに「チームアラバスタ」になぜかMr.2がいる。ちゃんと「バロックワークスチーム」はあるのに…。
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「偉大なる航路連合軍」はバギー・アルビダ海賊団の4人とワポルとその側近・チェスマーリモのブリキング海賊団、そしてハイエナのベラミーである。原作を読んだことのある人ならすぐわかる通り、こいつら3海賊は作中では一度も互いに顔を合わせたことがなく、言うなればただの残り物集団でしかない。
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1チーム7人×8チーム(隠しチーム含む)の56名というと一見多そうに見えるが、もっと多い作品が3年前に出ている。
評価点
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唯一と言ってもいい評価点は自分でオリジナルチームが作れること。
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ただ、組むためにはCPU相手に勝利してポイントを稼ぐ必要がある。しかもせっかく組んだチームもゲーム自体がどうしようもない出来のため、特に使い道がないという…。
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まぁ…少なくとも、評価点がチーム名を自由に決められる事しか無いゲームよりはましか。自慢にも、何にもならないが。
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ちなみに某『めざせない甲子園』GBA版とは発売日がジャスト1年違い。2004年度春の選抜クソゲー野球優勝校は本作だったのかもしれない。
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前述の通りなぜか顔グラの出来は悪くない。
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しかも原作の殺伐とした雰囲気を感じさせず、みんな笑顔で野球をやるので気分がいい。
総評
とにかく野球として完全に成り立っていないバントゲーである。
キャラゲーとしてもさほど評価できる点はなく、どこまでも救いようのない作品である。
余談
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実はあの『壊』を作ったナウプロダクションが開発に関わっていることが明らかになっている。
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公式サイトに「coming soon」と書かれている情報は9年経った今でも明らかになっていない。
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バンダイ的には9年後でも「soon」なのだろうか。
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現代ならちょうど麦わら海賊団のメンバーも9人になったことだし、ちゃんとした海賊野球ゲームが作れるかも知れない。…かもだが。